〝聖女〟————かつてそう呼ばれた女傑がいた。
しかし、彼女は〝聖女〟として貴族諸侯に散々に利用された挙句、非業の死を遂げてしまう。そんな彼女はひょんな事から転生し、クラリス・フローレスとして生を受けた。
二度目の人生は平凡に生きよう。
散々に利用され、非業の死を遂げた彼女だからこそ、その考えを念頭に生きていこうと試みる。だが、十七歳を迎えたある日、突如として発生した〝スタンピード〟によって、その日常は崩壊してしまう事になる————と思われたが、意外な事にそうはならなかった。
「————貴女に、あの時の恩を返したい」
理由は、一人の王子がクラリスの下に駆け付けた為。彼の正体は、シュルト・フォン・アドラー。彼は隣国の王子であり、かつてクラリスが唯一、〝聖女〟と呼ばれていた頃の力を用いて己の信念を曲げてまで、背に腹は変えられないと助けた人物であった。
これは義理堅いお人好しの王子と、かつて〝聖女〟として生きた公爵令嬢の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-17 22:46:22
12675文字
会話率:27%
両親と私は親と海水浴に来ていた。
親に頼まれ海の家にかき氷とフランクフルトを買いに行った私にアクシデントが発生!
思わず頬を朱に染める私。
十七歳の淡い初恋。
乙女の夏はくすりと笑えるものだった。
最終更新:2021-09-16 18:59:03
606文字
会話率:25%
田辺誠一は部品会社の技術課長である。今日は大阪の取引先の二億五千万円近いお金の集金の為に、機上の人となっている。花は咲きコバルトブルーの空の下、彼はルンルン気分である。大阪には十七歳年下の女性、要するに愛人が居るのである。帰りの航空券はキャ
ンセルし彼女の家に一晩泊まって翌朝新幹線で帰る積もりである。空港に戻ると、運良くその航空券を欲しがっている男性が居て彼に譲る。
彼女の家で彼はゆっくりくつろぎ、ウイスキーを飲み、慰安婦問題に熱い議論の花を咲かせたりする。彼女の美味しい手料理を食べ満足のうちに就寝する。夜中に突然彼女の大声、「大変貴方の飛行機が墜落よ、貴方の名前も出てるわよ」。テレビは遭難の模様を刻々と報道し乗客乗員全員絶望の模様と。彼女はこのまま死んだ事にしなさいと盛んに勧める。携帯を忘れ彼女も見つからない為、公衆電話で会社と自宅に電話する。戻ると彼女が現金ごと居なくなっている。最後にドンデン返しが。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-16 10:33:53
19848文字
会話率:79%
中学進学の為に親元を離れ埼玉にやってきた有馬卓也(ありまたくや)。中学卒業後も高校、大学時代をその地で過ごし、そのまま大学近くの企業に就職し気ままな独身生活を送っていた。ある日、職場の飲み会で泥酔して帰ったアパートの自室で、卓也は遠い昔の夢
を見た。
それは小学校の通学風景。友人の勉(つとむ)と並んで歩く少し後ろには、五年生の時に近所に引っ越してきた同い年の女の子の姿があった。
目を覚ました卓也は彼女のことを思い出そうとするが、顔も名前も思い出せない。そんな時卓也の兄から父親の死を知らされ、十七年ぶりに実家に帰ることとなった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-15 06:59:30
58903文字
会話率:45%
ここは山に囲まれた緑溢れる小国、ディアローレン王国。この国には女神の使いと呼ばれる不思議な力を持つ少数民族がいた。毎日ぐうたらと自堕落に生きている十七歳の少年ラルバもその一人。
しかしある日彼は見知らぬ女に「女神の生まれ変わりの少女を助けて
ほしい」とお願いされる。
女神の生まれ変わりとされる少女、イリスは生まれてからずっと”外敵から守る”という名目のもと森の奥に軟禁状態にあったのだ。
彼は兄貴分のオニキス、そしてイリスの姉であるイデアと共にイリスの誘拐を企てるが、もっとも恐るべき脅威”黒の魔女”が彼らに迫りつつあった────
希望という名の光を求めてさまよう彼らの行き着く先は、白か黒か、あるいは……
女神と魔女、そして光と闇をめぐるはぐれ者達の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-13 11:12:55
259844文字
会話率:48%
やぁ。私は赤松玲。二十一歳のお姉さんさ。
いや、この自己紹介はあまり正しくないかもなぁ……正確に言うと私は二十一歳のお姉さんだったのにも関わらず、とある事情から死んじゃって輪廻転生、今は十七歳の美少女になっている。
そして十七年間、今の
世界でクシャナ・アルスタッドとして生活をしているのだけれど……
どうにもこの世界に、私と生前因縁があった【アシッド】という怪物が出ているらしくてね。
私はあまり興味ないのだけれど、若い子達を無下に見殺しには出来ない。
とある事情で手にしたマジカリング・デバイス【イリュージョン】を用いて、魔法少女に変身し、戦う事になったんだ。
詳しくは本編を読んでくれたまえ。お姉さんも大歓迎だよ?
※ご覧になる方によっては気分を害する描写等もあります。
予めご了承ください。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
※この作品は「ノベルアップ+」様でも同様の内容で掲載しております。
※コメント・感想等も大歓迎です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-11 01:20:23
1318359文字
会話率:42%
アタシ、水瀬遥香。九歳です!
ある日、塾からの帰り道の事、レックスと言う怪物に襲われたアタシは、助けてくれた神さまを名乗るお姉さんから、
魔法少女に変身する為のアイテム、マジカリング・デバイスを授かりました!
「アタシの代わりに、こ
の街を守って欲しいんだぁ」
な、なんでアタシが!? 普通の女の子なのに、怪物と戦わなきゃいけないの!?
……ううん! アタシ、友達や家族を守りたい! 一生懸命、戦います!
――そうして始まった戦いから八年後。
アタシ、水瀬遥香。十七歳のJK。
まぁ、昔は魔法少女とかもやったけど、今は自由を満喫してるよ。
これからは適当に勉強して、適当に就職して、適当にお金稼いで、適当に死ぬ。それだけっしょ?
……は? また、レックスが出たの?
イヤだ、アタシ、絶対戦わない。もう魔法少女なんかにならないから。
……もう、絶対、イヤだもん。
※この作品は「カクヨム」様で掲載していた作品を改訂した作品となります。
※同様の内容で「ノベルアップ+」様にも掲載しております。
※感想等頂ければ筆者が泣いて踊って喜びます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-29 00:13:46
129115文字
会話率:44%
齢十七歳の少年、他の追随を許さない程に強し!! 東京都にある化身学園。その学び舎に転入生が新顔として入るが、いまいちパッとしなかった。だがある日の事、人類の敵が学園に強襲。阿鼻叫喚が跋扈する中、主人公の転入生だけが笑い敵に立ち向かっていく。
その圧倒的な強さたるやでてんやわんや! モブだった主人公が一新して時の人に! 聞けば世界に誇るチームメンバーの一人だとか!? その少年は何故学園にやってきたのか、そのひた隠しにしている目的とは? 普段は陰気な主人公が戦闘するとハイになる!? 周りを巻き込む事件や脅威、果して主人公の運命や如何に? え? 寺生まれだから説法を説く? でもその拳は何? =不定期更新=折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-11 00:27:29
31193文字
会話率:50%
音楽と精霊の国は、歌と踊りを愛する人々や精霊が住む島国。そんな国の端の端に、リリラという前世の記憶を持つ娘がいた。リリラは前世の日本人としての感覚が強く、いつでもどこでも歌い踊り始めるようなこの国の人々に馴染めずにいた。
十七歳で首都の国立
高等学園に入学することになったリリラは、そこで一人の男子生徒と出会った。彼は破壊的な音痴で、歌も踊りも上手くできなかったが、懸命に練習を重ねていた。そんな彼を見ているうちに、リリラに恋心が芽生える。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-10 00:13:21
51188文字
会話率:39%
五年前に母親を亡くした十七歳の少女・栗原紬。彼女はある日、怪獣と戦う巨人・ドロテアと出会う。ドロテアと一体化し、共に戦う、彼女の運命の一日が幕を開ける。
※本作は拙作『オニタイジ・システム』『オニタイジ・システム エピローグ』の続編になり
ます。繋がりは薄く、未読でもお楽しみいただけますが、お時間がございましたらぜひお読みいただけますと幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-31 00:03:12
5519文字
会話率:49%
始まりは、そう...宝くじやった。中三の冬。「ええい、賭けや!この五枚下さい」「あざ〜す」種類の違う、宝くじ。最高当選額がそれぞれ二十億、十七億、二千万。どんだけの天文学的数字確率だったんやろうか。俺は合計、三十七億三千円をゲットしていた。
「こひゅっ...」当たったその時、俺は呼吸を一瞬やけど忘れた。そんだけのショックやったって事や。もちろん、嬉しい方のやけど。すぐに銀行口座作って預けて、母さんに一億あげて引越した、歳の離れた妹と二人で。妹は小学校に通わせて、俺は世田谷の文系学校の受験。中高一貫校で、編入コースを目指す。元々目指してた高校と比べると少しランクは下がるけどまぁまぁええ学校や。無事合格し、比較的安い一軒家に引越した。風呂もキッチンも居間もトイレも少し狭いけど風呂もある。家具を整え、部屋は余ったけど新生活開始。高校に通って、たいしてお金を使わずに過ごして、それでも...関西人特有の感覚か、お金に関して不安になってきた。まだまだ木端と言えるほどの金しか使うてへんし、寧ろ死ぬまで遊んだってっていけるかもせぇへん。でもその不安は大きくなっていった。毎日求人とかそういうのを漁り見とったら、気になるもんを見つけてん。それが、今の俺が所属するVtuberの事務所の募集やったんや。
(※胸糞な人物が最初います。関西の人が皆こんな風というわけでは全くありません。あくまでもフィクションであり、現実の人物や団体等は全く関係ありません)(※関西弁の一人称ナレーションが読みにくければ少しずつ三人称ナレーションにしていきます)(※この世界観のVtuberの数は現実よりも相当少ない設定です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-28 19:47:59
78703文字
会話率:32%
出来損ないと言われたフィオネは、姉の身代わりとして毎日虐げられながら死の恐怖と隣り合わせに生きていた。
フィオネの十七歳の誕生日、とうとう暗殺者の侵入を許してしまう。全てを諦めた彼女を救ったのは銀髪の暗殺者だった。
暗殺者に導かれ
るまま向かった先でフィオネは少しずつ失った心を取り戻し自分の運命に向き合う折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-25 01:24:19
34651文字
会話率:59%
フランツェルバ王国は建国以来の危機に陥っていた。条件を指定して召喚したはずの少女の様子が可笑しいのだ。条件は魔力が膨大なこと、世界に絶望していること、周囲から迫害を受けていること、違う世界に行きたいと強く願っていること、元の世界に戻れなくと
もこの世界を恨まないこと、十七歳であること、女であること。全てを満たした上で選ばれるはずの次代の『美しき蔓の魔女(ティー・シー)』が継承の儀を受けたがらない。世界の神に先代魔女が問い合わせると神はこう言った。「あれ?もう一人召喚されてるよ?」と。これは、次代の魔女として召喚され大勢に必要とされるはずだった少女――未来(ミライ)が一人で始める冒険譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-19 14:32:38
222392文字
会話率:34%
村岡涼。十七歳の高校二年生。彼の自己紹介はこの程度しかない。何かに全力で打ち込むことから逃げ続け、それはいつしか彼の自信を奪い、彼の心に固いカギをかけた。その自信の無さから、他人に心の内を見られることを強く拒み、誰にも本心を明かさないことで
、他人に失望をされ傷つくことから自分を守っている。そんな彼の心に強引に、しかしどこか優しく入り込む宮村葉月との出会いが、少しずつ彼を変える。心に深い傷を負った涼と葉月の未来は……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-16 22:41:43
11046文字
会話率:43%
物語は三人の視点から描き出される。一人目は、「アンちゃん」と皆から呼ばれている、残念ハーフであるところの妄想少女。都立の工業高校に通う一年生。今日も今日とて、「鋼鉄兵機」という名のロボットで、巨大な怪物たちを撃ち倒す空想科学じみた「夢」を
見ては、寝坊して遅刻しそうになる毎日。そんな平凡ながら平穏な日常を送っていた彼女は、ある時、自分の見ている「夢」が連続性を持って展開していることに気づく。
二人目は、少女の「夢」の中で人型の鋼鉄兵機を操り、戦う女性―アルゼ。その超人的な操縦技術によって敵を屠るその姿に、少女はいつしかのめり込んでいく。そして女性と、その彼女が属するところの「自警組織」の面々たちに意識を次々と「憑依」させるように移ろいながら、少女は現実と見まごうようなリアルな「夢」の中で奮闘する。
三人目は、少女の「夢」なのか、少女の「夢」の中の女性の「夢」なのか、それとも現実なのか、定かではない世界で、直近の記憶を失い地底をさまよう謎の人物、「ヤクモ ミノル」。自分の名前と年齢は覚えているものの、自身が宇宙旅行のさなかに何らかのアクシデントに見舞われ、「異世界」に辿り着いてしまったことの経緯が抜け落ちたまま、洞穴の中を何とか脱出へ向けて四苦八苦する。
そして。少女が見ていた「夢」は、十七年前、自分が生まれる前に起きていた、災厄の事実だった。自らを重ね合わせるようにして見ていた「夢」の鋼鉄兵機のパイロットが自分の母親だと知らないまま、時を経て甦り、地底より湧いて出て来た怪物たちに、少女は襲われてしまう。自らをかばった親友が傷つき倒れていく絶望の中、助けに現れたのは、母親とその搭乗する鋼鉄兵機だった。怪物の骸から現れた、過去と同じくこの地に惨禍を及ぼした「骨鱗」と名付けられた、邪悪な輩との戦い。その魔物に執拗に付け狙われる少女。常軌を逸したその力に、両親も、地区自警の面々も、なす術がない。しかし逃げまどい追い詰められた少女は、「穴」から突如自ら出土してきた謎の鋼鉄兵機に誘われるようにして搭乗する。それは「骨鱗」をも凌駕する、遺伝子を、細胞を交雑することで未知の力を発する「ハイクロスブリッダー」なる超生命体の器なのであった。何とか「骨鱗」と「穴」をその力で消滅させた少女、アーヌは「日常」を守るため、「日常」をこなしながら、今日も行くのであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-15 06:55:59
114873文字
会話率:17%
市内の都立高校に通う十七歳の橋場亜季は、日常のストレスから自傷行為を繰り返していた。理解してくれない両親、優しすぎる友人。そんな環境に暮らす亜季には、腕のことなど言えず、一人苦しんでいた。
―――生きたい。でも生きてるのが辛い。
そんな亜季
の元に一人の人物が現れて・・・。
親しい人に悩みを打ち明けられない亜季とその友人の、優しくて、どこか寂しい物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-09 08:59:56
3169文字
会話率:49%
聖女がいない我が国、もう十七年不在でした。
なのでこれはまずいと、国の上の人が話し合い、私も殿下に頼まれ、異世界に転生したという聖女を召喚することになったのですが……。私と同い年に見えた黒髪黒目の少女で、聖女で間違いないということでしたが、
イケメン、ラッキーと殿下を見たり何かおかしいなと私は思ったのですが口に出せずにおりました。賢者様曰く、元の世界に帰せとあの聖女様は言わないなということでしたが……。
しかし聖女としての仕事をするでもなく、殿下や取り巻きに囲まれて、乙女ゲームの世界ってラッキーとか、悪役令嬢とか私のことを噂しているみたいで…。
そして数か月後、なぜか殿下が私が聖女様を殺そうとした罪により婚約破棄する! と宣言をしたのですが…。辺境行の馬車に乗せられた私を助けてくれた人がいて?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-07 16:17:09
2836文字
会話率:49%
アラフィフの、さえないサラリーマンが、気づくと異世界で十七歳の美しい姫騎士になっていた!
しかし姫騎士もまたオッサンになって、倦怠期の女房と、反抗期の娘に大苦戦!
かたや剣と魔法の世界、かたやマイホームのローンを抱えた企業戦士!
異なる世界
に突然、転生した、異なる二人の大冒険!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-07 06:00:00
4577文字
会話率:42%
朝。阿蘇の外輪山が遠くに見えるバスの中。
突然前の方で、女子高生の声があがった。
「お願いです。やめて下さい!」
女子と同じブレザーを着た不良が二人、絡んでいる。
一人はボウズでピアスを着け、眉毛を細くして、片側をストライプに剃っていた。
緊張が走る中、震える男子の声がした。
「あの……、そのコ、嫌がってる」
不良たちが振り返ると、同じ高校の生徒だった。
制服は燕尾服に袴、そして神主が履く浅沓(あさぐつ)と、非常に変わっていた。
「なんだお前、神職コースか。俺は悪魔じゃねーぞ!」
怯える男子は急いでカバンから木笏を取り出し、不良の眼前に突き付けた。
「我、神を祀(まつ)る者にて、忌まわしき者を討つチカラ、ここに求めるものなり。畏(かしこ)み畏みも白(まを)す~」
不良は眉間をピクピク痙攣させ、指輪を付けたコブシを男子に炸裂させた。
膝をつく男子の胸を蹴り、腹と左頬を踏みつけた。後頭部が通路の鉄板にバウンドする。
両手を差し出して抵抗するが、鼻に喰らった一発の後は、もうわからなくなった。
「俺に迷惑かけんじゃねー!」と不良たちがバスを降りると、
助けた女子高生が言った。「弱いくせに、オンナ助けようとすんな!」
男子は乗客たちの冷たい視線から逃げるようにバスを降りていく。
「一日でいいから、あんな目で見られない日ってないかな……」
男子の名は、菱 歩結(ひし あゆむ) 十七歳、二年生。
自分の負け人生を変えたいと毎日悩んでいるが、どうすればいいのかわからない。
友だちの野良猫四匹の住か、湧霊湖(ゆうれいこ)は、高校の敷地に面している。
一年生の頃からせっせと清掃活動に勤しむ彼の前に、水柱に乗った女神・浮艶蘭(プテンラ)が現れた。
「あなたには恩があります。ひとつだけ神としてチカラを貸しましょう。それをどう活かすかは、自分次第ですよ」
人生初めてのチャンスがやって来た。九州のシンデレラストーリー。怒涛の高校ヒーロー生活が、今夜幕を開ける!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-05 10:00:00
11781文字
会話率:36%
聖国フロンサードの第四王子レインティエ・クスノ・フロンサード。十七歳。
とある理由から国に居づらくなった彼は、西に広がる霊海の森の先に住む|白蛇《エ・ラジャ》族の女族長に婿入りすることを決意する。
一方、森を隔てた向こうの|白蛇《
エ・ラジャ》族。
女族長アーレ・エ・ラジャは、一年前に「我が夫にするための最高の男」を所望したことを思い出し、婿を迎えに行くべく動き出す。
こうして、本来なら出会うことのない、生まれも育ちもまったく違う一組の男女が出会う。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-30 20:18:39
688663文字
会話率:28%
ヒルデガルド・ロバートソン伯爵令嬢には前世と前々世の記憶がある。
前々世は、平凡ながらも真面目に生きた日本人。
死後、その善良さを神様に認められ褒美として大好きだった乙女ゲームの世界にヒロインとして転生させてもらえた。
しかし、その人生でち
やほやされて調子に乗って、挙句の果てに逆ハーレムを目指した末にゲームの強制力が切れた後、殺害された。
再び神様に出会うと「君には失望した」と呆れられる。
彼女自身も「私も私に失望しました」と羞恥に絶望する。
そんな彼女に神様はもう一度チャンスを与えると言ってくださった。
こうして、二度目の転生をしヒルデガルド・ロバートソン伯爵令嬢となった。
今度こそ、堅実に、真面目に生きる。けして調子にのったりしない。
そうして十七歳まで無難に生きてきたが、ここにきて問題が発生した。
人狼族として有名な辺境伯一族の次男の「番」に選ばれたのだ。
人狼は番を大事にする。デロデロ甘やかして溺愛する。
そんな状況になったら、また調子に乗ってしまうのでは!?
それはダメだ! 絶対阻止!!
この人生に、そんな特殊な状況はいらない!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-27 23:14:01
31317文字
会話率:30%