俺もなんか書くぞ!
↓
でも語彙力がない……
↓
だから語彙をつけながら、なんか書くぞ!
タンゴと呼ばれる四角い島があった。
そこは過去、何百と部族に分かれていた。
しかし長きに渡る争いの果て、かつてヒンシと呼ばれる一人
の王によって、その島は統一された。
その後も、王が死んでは分裂と統一。それをこの島は繰り返していた。
現在、数年前に十にわかれていたこの島は、またも一人の王に統一される事となった。
王は島を五つの領土に分割し、自身は中央に座し、かつて争った王のその血族を四方にわけて分割統治させていた。
仲の悪かった一族同士を、共同統治という形で国の経営を行わせたのである。
常に若く新しきを求めたア行の者と、変わらぬ事に矜持を持っていたカ行の者を北のカアの地へ。
医療を第一に考えるサ行の者と、戦いを誇りにするタ行の者を東のタサの地へ。
商業を重視するナ行の者と、持たぬ事を美徳とするハ行の者を西のハナの地へ。
物事を記し続けるのが人だと語るマ行の者と、嘲る事に罪を感じぬヤ行の者を南のヤマの地へ。
そうして足を引っ張り合わさせる事で、合力して反逆しようとする機運を抑え込んでいた。
そして中央には、ただ美しくあらんとするラ行の者を下に着けた、ワ行の王、ワヲンがいた。
これはそんな国の水面下の争いを書きながら、なんか難しい言葉を覚えたい、小説家と名乗るのもおこがましい物書きが書いた物語である。
ルール
この話を書くために、買って来た国語辞典の同じ行の文字を適当に開き、目に付いた普段使い慣れてない(あるいは全く知らない)言葉を五つ集めて短編を書く。
それを行順でやっていく。人名・地名はとりあえず無し。
知らない、きちんと覚えていない、漢字がわからない言葉がなくなった行は、滅亡する。
ネタバレ:エタらなかったら、ワ行が最初に死にます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-17 23:42:02
45550文字
会話率:29%
この作品は小説投稿サイト「カクヨム」でも投稿しています。
ちょっと変わった「男の子」霞 千尋(かすみ ちひろ)と個性豊かな「美少女」たちが織り成すラブコメディー!
霞 千尋は幼馴染にして親友、篠崎 優(しのざき ゆう)と登校していると
、寡黙でクールな「美少女」鈴瀬 千紘(すずせちひろ)の姿に目を奪われる。
「千尋、あの子と同じクラスだったね~」
「なっ、何でもないよ!?」
「何でもない」といいつつ明らかに鈴瀬 千紘に見とれている千尋。
そう、霞 千尋は鈴瀬 千紘のことが気になっているのであった。
さらに・・・
「千尋きゅんいますか~」
中等部の時からの知り合いで1学年年上の黒髪巨乳綺麗系
「美少女」、北条 紗雪(ほうじょう さゆき)
「お久しぶりです、先輩!」
千尋、優とは幼馴染で一学年下の純真無垢な銀髪貧乳ロリ系「美少女」永野 未来(ながの みらい)
「おかえりなさい!ディア マイ お兄ちゃん!」
明るく元気な一歳年下の健気で家事だって出来ちゃう妹にして
「美少女」霞 ゆず(かすみ ゆず)
4人の美少女にかこまれ高校生活を満喫している千尋!
・・・というのは嘘で、新しいクラスになって二週間がたつのにいまだに教室「ボッチ」な千尋。
さらに・・・
「これで千尋きゅんとあんなことやこんなことができる」
おや?
「どうしたんですか先輩、早く未来の口に先輩のソレを突っ込んでください♪」
おやおや?
「そ、それでは!お兄ちゃんが!いま!はいている!「ぱんつ」をください!」
あれれ~
千尋を慕ってくれている紗雪、未来、ゆずの様子もおかしい?
いや、おかしくなどないである。そう、彼女たちは「みため」とは違う「きゃら」を持った
「残念系美少女」だった!
さらにさらに・・・
「ちひろ・・・ついてきて・・・」
突然、千尋に屋上に来てほしいという鈴瀬 千紘。
千紘の意図が分からない千尋。
そして屋上にて・・・
(ひさしぶり、ちひろ・・・ぼくの大切な「幼馴染」・・・)
千尋が覚えていない遠い記憶を思い出し心の中で呟く千紘。
そして・・・
「ちひろ、ぼくのかれしになって」
千紘にとっては当然の、しかし千尋にとっては突然の告白。
(・・・かれし、はまあいいとして「ぼく」・・・?)
そう、鈴瀬 千紘の正体はクールで寡黙な美少女などではなく無気力系ぼくっ娘だった!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-12 20:00:00
87277文字
会話率:52%
第三王女の侍女として王宮で働いている子爵令嬢のシェルリアには愛する恋人がいる。いや、正しく言えば『いた』である。彼の裏切りの場面を見てしまった彼女は、彼との思い出を捨てようと、記憶を消してくれるという『忘れ屋』のもとを訪れる。
しかし、何故
か『忘れ屋』の男に告白され、その男が実は国に四人しかいない特別王宮薬師様だと発覚。状況が理解できないでいるシェルリアを更に混乱させたのは、次の日に再会したその男がシェルリアの事を全く覚えていないことだった。
ーー彼の抱える秘密を知った時、忘れ去られていた過去から続く運命の歯車が、少しずつ動き出す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-06 21:57:23
161080文字
会話率:33%
始まりも覚えていないのに、当然のように存在している自分への猜疑心を膨らませました。
最終更新:2019-04-30 01:59:01
234文字
会話率:0%
異世界転移の死に戻りマルチエンドノベル
アシ「これで、読みたくなった?え、あと一声?」
1人の主人公と紡ぎ手の深いストーリー
アシ「どう?え、紹介下手…?」
無双ではない。ハーレムでもない。
特別では…少し。
アシ「なかなか、新し
い攻め方でしょ?!」
俺「んじゃ最後」
※この物語は、フィクションです。
※面白かったら友達に教えてね!
アシ「いや宣伝かぁぁぁぁよ?」
俺「大切でしょ」
アシ「てか君誰や」
※アシは宣伝専用です
─────────────
朝、起きたら知らない天井があった。
生活感のあるようなないような、不思議な部屋にいた。
頭がスッキリしないなか、部屋を見渡すと、悪目立ちした石像が四隅に置いてあった。
無意識に僕は、ある1つの石像へと近づいた。
そこまでかな。僕がここに来るまでにやったことは。それからのことは、あまり覚えていない。
けど、ただ一つ。たったひとつだけ、それもやけにぼんやりとだけど、僕は理解したことがある。
僕は、確実に死へと歩んだ。
向かってくる死に対して、歩んでいた。
そんな胸騒ぎがした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-04 12:00:00
11968文字
会話率:32%
アルテイナ公爵家の三女、ロベリア・アルテイナは子供のころに会った顔を覚えていない男性のことが忘れられなかった。
それが恋というものなのかもわからず17歳になったロベリアは、父親に彼氏を連れてこいと言われてしまう。
しかし、彼氏がいないロベリ
アには連れてくることもできない。それだけではなく、ロベリアが住んでいる街に人族は少ない。未婚の人族もいなかった。
地位のある人族との結婚しか認めない父親にロベリアは呆れるしかなかった。
そして父親が言い放った言葉により、ロベリアは自分の気持ちに気づくことができた。
それは、子供のころに会った彼との再会。
しかし彼と付き合うためには多くの試練が待ち受けていた。
「私が気持ちを打ち明けたって、無理だって言われるに決まってる。だって私は『悪役令嬢』だから」
★人間の男性ではなく、小説の中では他族と恋愛したっていいじゃん!!
そんなことを思った私が、いつもとは違う種族と恋愛させた何故か『悪役令嬢』と呼ばれるロベリア・アルテイナのお話。
完全に女性が主人公の話は初めて書きましたが、ロベリアの恋愛表現などは小中学生時代の私を参考にしているので女の子の恋愛とは程遠いです。
※2月12日 第三章 第11話 近くまで
誤字修正しました。報告ありがとうございます。
※3月20日 ありがとうございました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-20 16:00:00
110920文字
会話率:30%
目が覚めると猫になっていた主人公"僕"。人間だったはずなのに、肝心なことは何一つ覚えていない。
そんな状況で偶然にも三毛猫に出会った僕は、彼女に連れられて猫好きな人間の家に身を置くことにした。
夢を見る度に蘇るぼんやりと
した記憶。助けられなかった彼と、いつも隣にいた彼女。
過去に沈む"僕"は本当に人間に戻りたいのか?それとも――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-05 20:33:06
99908文字
会話率:21%
それは台風が上陸して荒れていた夜のことだった。
だが、その日のことを彼は覚えていない。
そのとき一緒にいたはずの友達は曖昧な笑みを浮かべて濁していた。
彼はその次の日に起きたとき、頭が割れる様に痛みを発していたということを覚えて
いる。
アルファポリスにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-05 18:37:22
1140文字
会話率:39%
ドゥーネ王国に、ある時ひっそりと光が舞い降りた。
光から、エルシア、フィーネ、レオが生まれた。
エルシア・オルコットは、光に包まれていた。
もちろん彼女はそんなことは覚えていない。
その光が何かなのも彼女は知らない。
フィーネ・コリンも
また光に包まれていた。
もちろん彼女も覚えていない。
レオ・ドナルドも光に包まれていた。
彼は何となく覚えていた。眩しいな、と思っていた。
だがその光が何なのかは分からない。
彼女たちが光に包まれていた事は誰も知らない。
光は夢かもしれない。
夢ならば目覚めて、進もう。
世界に拒絶されても、進もう。
まだ何もしていない、それでも世界が拒絶するなら......
壊しちゃおう。
――ドゥーネ王国、南の街「クレンティア」
その街の冒険者ギルドに所属するエルシアとフィーネ。
彼女たちが仲間と出会い、冒険し、忘れている大事なことを取り戻していく冒険物語。
※すいません、あらすじがあらすじになっていません。
前半はのほほんと冒険しますが、徐々にシリアスも入ります(予定)。
そんな残虐な描写はないと思いますが念のため入れております。
遅筆のため、更新はのんびりになります。
気にいっていただけたら幸いです。感想いただけると喜びます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-03 10:26:51
90799文字
会話率:36%
朝起きて目に入ったのは知らない天井。
どこかと思えば異世界だった。
異世界といえば魔法と思ったが、魔法は無いらしい。
前世ではなぜ死んだのか覚えていないが、まあいい。
こっちでの人生を謳歌するとしよう。
最終更新:2019-02-14 02:56:40
2566文字
会話率:9%
鈍感で阿呆。。
その殆どが良かれと思っての行動ではあるけれど、心の中にあるモノとは正反対の言葉を口から発声し、文字に認め、今まで幾人の人の心を、私は傷つけてきたのだろうか…
後になって気がつくことが多いのだが、私は人を傷つけてば
かりいる。
困ったものです…一向に改善されないわ♪
傷ついた人たちは皆、他者の心を慮れる人。
私の欠損している部分を持ち合わせていて、羨ましく、魅力的な人たちばかりである。
信頼感が増すとストレートな物言いが多くなる“加害者”の私は『不器用なだけさ』と、自らを納得させる方法しか見つけられない有り様でございます。(まぁ本当に不器用な人は、無自覚だろうから…私は不器用じゃないだろうね♪)
人と人との間に漂う心地よい空気を…空間を…大事に思っていながら、自らの言葉によってそれらを壊してしまう。
不確かだけれど、一見無価値に思える[目に見えないモノ]こそが大切なのだ、と認識していながら…
今作は、それらと同じように、目視することが叶わない、決して証明出来ない事柄がテーマです。
『〇〇〇、お前なら、何をしようと…どこへ行こうと…きっとやっていけるよ!』
これは昔々、私がある人物に言われた言葉です。最早、顔もうろ覚えで、仮に再会を果たし、口にした人に発言の真意を問うたところで、きっと人生の先輩である彼は覚えていないでしょう。
しかしその言葉だけが私の脳内でぐるぐる何千周も一人歩きしている。
それは紛れもなく、目に見えない不確かなモノと同質で…それは説得力を持たないエピソードですが…今でも私を支えているモノの一つです。
人間の目に見えている[物質]は、人の心の中にある[心情]を代替している。
『それは決して言い過ぎではない』
その根拠は示せませんが、私は漠然とそう思っています。
なんだか本編とは全く関係のない前口上が長くなりましたね…では本編を張り切ってどうぞ♪
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-01 19:00:00
37590文字
会話率:22%
目覚めると私は知らない場所にいた。
そこで出会った年上の男は、近未来的な内装を思わせるここは宇宙船で、地球はすでになく、私達以外の人間は絶滅してしまったのだと打ち明けてくる。
けれど男の話を鵜呑みにすることは私にはできなかった。突飛な話だと
いうことが理由ではなくて、男のことが信用ならなかったからだ。目覚める前のことは何も覚えていない。だから男のことも覚えていない。なのに男は「君は僕の妻だ」とまで言う。そして私は夢で男の妻になることを拒んでいた――。
*若干ミステリちっくな構成にした、近未来的ディストピア恋愛小説です。ネタばれになるキーワードは現時点では記載していません。全十一話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-22 22:48:41
28549文字
会話率:44%
『あっ、これ私知ってる』
『え、いやこれ古代魔法なんだけど……』
──1001回目の転生。今世の目標は、無事に天寿を全うすること
アーネッド王国王都の中心街、城近くに建てられた二階建ての立派な建造物──中央ギルド。
そこ
に併設されている酒場で働くのは、12歳の少女リィンだ。
魔素量も平均値、体力も歳相応のもの、何をやっても普通。平凡そのものである彼女の特徴といえば、珍しい黒髪と黒い瞳だろうか。
そんな平々凡々な少女には前世がある。───……それも1000の。
──だが、それらの結末は全て他人によって幕引きをされていた。
今度こそは、と意気込む少女は誓う。今度こそは幸せなスローライフを手に入れてみせる。
幸い、人生経験なら豊富に積んでいる。完全に覚えていないとはいえ、今での知識は役に立つはずだ。
……それがたとえ、殆ど人間以外の前世だとしても。
豊富な経験を元に、何とか殺されないよう奮闘する少女の物語。
※不定期更新
※誤字脱字、矛盾点その他何かありましたら、コメント等で教えて下さると非常に助かります……m(_ _)m
※アルファポリス様、カクヨム様にも掲載(別名義)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-22 08:25:18
30547文字
会話率:35%
気が付いたら森にいて、見知らぬ男に泉の女神の任命された。どうやら私は死んだよう……だけどあまり死んだ実感がありません。何故なら覚えていないから。でも女神なんてそうそうなれるものじゃないし、楽しんだ方がいいよね!
よく分からないまま泉の女神に
なって、楽しく働くお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-22 00:37:46
7756文字
会話率:48%
10の能力の中から好きな能力を3つ選ぶ。
その後 チュートリアルの戦闘があるので 好きな仲間を選びレベル2になるまで戦闘経験をする。
俺の名前はあつし。いつの間にか異世界に転移させられたらしい。
徹夜明けで寝ぼけていて覚えていないのだがク
ラスメートと共に38人でこの異世界に召喚されたらしい。
俺が寝ている間にクラスメート達はチュートリアルを終わらせたのだが俺は……。
誰でも仲間に……。チュートリアルが終わるまで レベル2になるまで……
レベル2にならなければ どうなる。可愛い子を見るたびに表示が現われる
【仲間にしますか】 もちろん【はい】だ。
楽しい異世界生活が始まった。魔王退治の冒険は……後で……もう少し後で……
※2章は未定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-21 20:37:22
10428文字
会話率:100%
私――木藤優子には好きな人がいる。
いつからだったか――もう覚えていないくらいだけど、ずっとずっと好きだった。
彼女は私のことをクールでかっこいいと言うけれど、そんなことはない。
私は伝えたいことも伝えることのできない、臆病者で卑怯者だ。
そんな私を好きになってくれる人がいる。
同じ性別――女の子だ。
何度目かの告白を受けて、私はいつものように断った。
とても勇気のあることなのに、私はそれを受け入れなかった。
好きな人の名前は、佐田明花。
小学校からの幼馴染で、中学校も高校もずっと一緒。
そんな明花が私の告白の現場にやってきた。
これでもいつものことで、明花はいつものように私を茶化してくる。
けれど、それでいい――その関係が維持できていれば、私は構わない。
ずっとそう考えていたからこそ、私は臆病者で卑怯者なんだ。
けれど、今日は少しだけ違った。
勢いみたいなところもあるけれど、私は明花に対して一歩踏み出したのだ。
※pixivで開催されております『百合文芸』にも投稿している作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-20 21:34:53
4900文字
会話率:52%
ー夢。夢には、寝ている時に見るものと、''いつかこうしたい"というような、いわば願望の二通りある。
将来の夢を得た少年、その日見た夢を覚えていない少女。
あなたも、夢について考えてみませんか?
最終更新:2019-01-16 00:02:45
7093文字
会話率:52%
宮廷に仕えているスフィアは、ある日突然龍と親しい神の愛し子である、ゼノと「仲良くして欲しいので、名前を教えてくれ」と言われる。名前を教えたはいいものの、彼は覚えていない上に懐かしそうな目で見てくる。しかも龍のリュゼからは「ゼノに関わるな」と
言われてしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-09 21:11:17
5367文字
会話率:63%
これは、昔あったかもしれない、少年少女たちの名も無い物語。
今はもう誰も覚えていない、時間と空間を巡る旅の回顧録。
※同じ世界観ですがダイジェスト形式で1つ1つの話が完結しているので1から読まなても分かる仕様にはなっています。
最終更新:2018-12-23 20:19:45
106111文字
会話率:36%
時は戦乱の時代。人類という種が三つに分かれ世界樹の利権を求め争い、国を守るため若輩が苦しみ命を落とす時代。ヒト族の国、アルメリア王国に一人の若い冒険者の男が長期遠征より帰還した。
彼の名はレイン・フォード。弱冠二十歳ながら目覚ましい活躍を見
せ、国の発展に助力したことから蒼銀の孤狼という二つ名を持っている。しかし、彼にはその栄誉すら霞んでしまう壮絶な過去が隠されていた。
長期遠征より帰還したレインの前に、魔醒と呼ばれる異形が姿を見せる。魔醒は周囲の魔素を食いつぶし、しまいには人類の生命維持には欠かせない体内の魔素まで吸い上げ殺すという残虐非道な行いを機械的に行う魔物だった。
レインは街有数の上位冒険者ユリウスと協力してこれを討ち果たすが、街は死屍累々。生き延びた住人も数えるほどしかなく絶望の淵に立たされるが、遺体が覆いかぶさるようになっていた場所から記憶喪失の少女を保護する。名前を覚えていないため、レインが『ミーシャ』という名を与え、父親のように彼女を育てていく。
一年ほどたった頃、記憶の一部が蘇ったミーシャは世界樹へ行かなければならないとレインに訴えかける。
レインはミーシャを連れ世界樹への冒険を始めるが、ミーシャを狙う盗賊団の度重なる襲撃を受け、瀕死の重傷を負ってしまう。しかしその時、ミーシャが謎の光でレインの傷を完全に癒し奇跡的に命を救う。
命を救われたレインはミーシャを連れ逃げ出すが、あまりにも多い手勢にいよいよ覚悟を決めたその時、
妖精族の騎士団に窮地を救われる。
妖精族の庇護下の元妖精族の国エーランドに一時的に滞在することとなるが、妖精族の王妃ソフィアより魔醒の正体、ミーシャの出自、定められた運命について語り聞かされる。
同時期に妖精族の国に魔醒が襲来、甚大な被害をもたらす。
ミーシャの定め、魔醒の正体を知ったレインは苦悩しつつも『父』として、冒険者として世界を救う一抹の望みを胸に、混沌渦巻く激流の運命に身を投じることとなる。
未来に待つのは希望か絶望か、血みどろの世界で目を覚ました少女は何を思う。
レイン・フォードの決意は大いなる戦いの始まりだった。
三種族の思惑、盗賊団を裏で操る不穏な影、世界樹の隠された秘密
さまざまな思いが大いなる意思に導かれるように闘争の渦へ進み行く。
最期に笑うのは一体何者なのか。
9/9 -September_Nine-
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-21 18:00:00
67942文字
会話率:45%