「相手の話を聞いてあげたらお金をもらうっていうのはどう?」
「それいいですね。一つにつき百円でどうですか」
手持ちの金が尽きかけ困り果てていた僕に見知らぬ女性が提案したのは交換条件だった。
しかもこの女性、僕の家のキッチンでカレーを作り始め
てしまう。
そうして僕と彼女のお金を介した会話が始まった。
……彼女はいったい誰なのか?
ヒューマンドラマ、ホームドラマ。家族愛に、ほんのり恋愛。
若干ミステリちっくかもしれません(でもミステリではありません)。
タイトル回収はエンディングで。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-25 23:08:25
11215文字
会話率:45%
目覚めると私は知らない場所にいた。
そこで出会った年上の男は、近未来的な内装を思わせるここは宇宙船で、地球はすでになく、私達以外の人間は絶滅してしまったのだと打ち明けてくる。
けれど男の話を鵜呑みにすることは私にはできなかった。突飛な話だと
いうことが理由ではなくて、男のことが信用ならなかったからだ。目覚める前のことは何も覚えていない。だから男のことも覚えていない。なのに男は「君は僕の妻だ」とまで言う。そして私は夢で男の妻になることを拒んでいた――。
*若干ミステリちっくな構成にした、近未来的ディストピア恋愛小説です。ネタばれになるキーワードは現時点では記載していません。全十一話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-22 22:48:41
28549文字
会話率:44%