貧しい伯爵家に生まれた美しい令嬢は国王陛下に見初められ、王妃さまになりました。これは幸せな幸せな王妃さまのおとぎ話。
HDDから発掘した古いお話です。
明るい話ではありません。
不定期更新です。
最終更新:2024-08-05 12:00:00
19939文字
会話率:30%
踊り子・盗賊・精霊使いの顔を持つ少女が織りなす心躍る冒険ファンタジー。
【あらすじ】
龍の眠る大陸エイジニア。
イシュア王国がある大陸の南西地方は、他地方より魔素《マナ》が薄く、歴史的に魔法よりも剣術等の武術や鉱工業を中心に発展してきた。
賑やかな祭りの一角、弦楽器と太鼓の音に合わせて黒髪の少女が舞っている。
キャロル。
観客からはそう呼ばれていた。
どの国にも属さない自由都市ロアンヌ(盗賊都市)の生まれで、遊女たちの館・ラファの家で育った踊り子のキャロル。
彼女には夢も未来もなく、今日を生きるために日銭を稼ぐ。
そんなキャロルには別の顔があった。
一つは音の精霊から加護を受けた精霊使い。
もう一つは女盗賊・白銀《ラプラタ》。
幼き頃に踊りの才能を見初められ旅芸人の一座に買われるも、その一座は野盗の集団に襲われ消滅。現在は祭りに合わせて町から町へと一人旅を続けていた。
そんなある日、キャロルはある街の片隅で囚われの少年レビンと出会う。その気弱な少年は隣国から追放された貴族の嫡子だった……。
キャロルはレビンを解放し、演奏見習いとして連れて行く事にしたが、二人に追手の影が迫る……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 22:11:28
102470文字
会話率:34%
平凡な男爵令嬢メリザンドの結婚相手に決まったのは、美しき貴公子・バルテ侯爵リュシアン。
密かに憧れていた殿方と結婚できるなんて、夢みたい。良き妻になれるよう、精一杯努力しよう……。そんな決意を胸に、あれよあれよという間に侯爵夫人となったメリ
ザンドだったが、リュシアンからは放置され、初夜さえ訪れない。
そしてある晩、久しぶりに帰宅したリュシアンに告げられる。「お前と結婚したのは、国王の愛人にするためだ」と。しかもただの愛人ではなく、『公式寵姫』となることが既に決まっているのだと。
実は、メリザンドは三年も前に国王に見初められており、裏で準備が進んでいたのだ。
国王の愛人なんて、そんなのぜんぜん嬉しくない。メリザンドがなりたかったのは、あくまで『リュシアンの良き妻』だったのに。
怒りと悲しみでいっぱいになりながら国王の元へ向かうメリザンドだったが、国王から情熱的な愛の告白を受け、公式寵姫となることを決意する。冷たい夫より、自分を愛してくれる男の傍にいよう、と。
こうして、メリザンドの華やかな宮廷生活が始まったが……。
※いろいろな史実を元ネタにオリジナル要素を加えた作品です。ご承知おきのうえ、お読みください。
※他のサイトにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 10:11:47
218258文字
会話率:35%
街で豪商と呼ばれる邸宅に使用人として呼ばれた『イアナ』は、初日に豪商の息子である『ツヴァイ』に見初められる。
不思議な程に惹かれ合う二人。
その夜ツヴァイはイアナを地下にある自室に誘う。
初めて見た瞬間から激しく愛し合う二人には、ひやりと冷
えた地下の空気すらなんの障害にもならなかったのだが……
掲載中の短編『獣な息子はメイド嫁を溺愛する』に追加・修正を加えた作品になります。
ダークファンタジーな世界観の中編恋愛ものになります。
時たま血生臭い表現が出てくるので、苦手な方は観覧をお控えください。
科学と魔法が両立的に発展した世界が舞台で、掲載中の他作品『紅き絆の狂犬達』と同じ世界の話で、『獣の頭』の後日談的な話になりますが、この話だけでも楽しめます。
この作品は現在、個人サイト、カクヨムにも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-30 19:32:02
25584文字
会話率:36%
魔力を阻害する砂嵐が吹き荒れる砂漠の国「デザキア」。
その街で豪商と呼ばれる邸宅に使用人として呼ばれた『イアナ』は、初日に豪商の息子である『ツヴァイ』に見初められる。
不思議な程に惹かれ合う二人。
その夜ツヴァイはイアナを地下にある自室に誘
う。
初めて見た瞬間から激しく愛し合う二人には、ひやりと冷えた地下の空気すらなんの障害にもならなかったのだが……
ダークファンタジーな世界観の短編恋愛ものです。
キャッチコピー通り血生臭い表現が出てくるので、苦手な方は観覧をお控えください。
科学と魔法が両立的に発展した世界が舞台で、掲載中の他作品『紅き絆の狂犬達』と同じ世界の話で、『獣の頭』の後日談的な話になります。
現在、魔法のiらんど、カクヨム、pixiv、個人サイトにも掲載中の作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-19 16:29:41
10022文字
会話率:29%
光魔法を使い人々を癒し、世界を調律する能力を持つ『聖女』
その妹リーゼロッテは姉とは逆に闇魔法の使い手だった。常に姉のものを欲しがるリズは『欲しがりのリズ』と呼ばれ、自国ジルドニアの人々からは疎まれてきた。
泥かぶり担当のリズだが、彼女は『
破滅回避の魔眼』を持ち、姉が地雷を踏むのを幼少の時より、必死に回避させ続けてきたのだ。
直近の問題は姉の婚約者である、ジルドニア王国第一王子のアランだ。
リズの魔眼によれば彼は特大の地雷である。
姉を救うために進んで悪い子活動をしていると、今度は帝国の竜皇子からお声がかかる。魔眼の鑑定結果はなんとSSRクラスの大当たり。
「これはお姉さまの婚活チャンス! なんとしてもくっつけないと!」
「そんなことよりも俺と一緒に帝国に来てくれ」
「ええええぇ」
『欲しがりのリズ』は、本当に欲しいものは手に入るのだろうか。
初の令嬢ものに挑戦です。お気に召していただけると幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-30 14:00:20
91274文字
会話率:42%
主人公の陽炎は望まれない子供としてこの世に生を受けた。
産まれたときに親に捨てられ、人買いに拾われた。
奴隷としての生活は過酷なものだった。
主人の寵愛を得て、自分だけが境遇から抜けださんとする奴隷同士の裏切り、嫉妬、欺瞞。
陽炎は親のこ
とを恨んではいない。
――ただ、諦めていた。
あるとき、陽炎は奉公先の客人に見初められる。
客人が大枚を払うというと、元の主人は快く陽炎を譲り渡した。
客人の肉奴隷になる直前の日に、不思議な妖術の道具を拾う。
道具は、自分の受けた怪我の体験によって星座の名を持つ人間を生み出す不思議な道具で、陽炎の傷から最初に産まれたのは鴉座の男だった。
星座には、愛属性と忠実属性があり――鴉座は愛属性だった。
星座だけは裏切らない、星座だけは無条件に愛してくれる。
陽炎は、人間を信じる気などなかったが、柘榴という少年が現れ――……。
これは、夜空を愛する孤独な青年が、仲間が出来ていくまでの不器用な話。
大長編の第一部。
※某所にも「ベルベットプラネタリウム(略称)」というタイトルで載せてあります。一部残酷・暴力表現が出てきます。基本的に総受け設定です。
女性キャラも出てくる回がありますので苦手な方はお気をつけください。
※流行病っぽい描写が第二部にて出ますが、これは現実と一切関係ないストーリー上だとキャラの戦略の手法のうち後にどうしてそうなったかも判明するものです。現実の例の病とは一切関係ないことを明記しておきます。不安を煽りたいわけではなく、数年前の作品にそういう表現が偶々あっただけです。この作品は数年前の物です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-27 22:10:00
791085文字
会話率:42%
気がつくと、私真佐美智葉は婚約者を奪われ、学会からも追放されたSFロボットアニメ『星鎧のギア・フィーネ』ヒロイン、ヒロナに憑依していた。
ヒロナは新惑星調査という危険な任務に一人で行かされることになる。
その惑星『RE・Earth《リ・アー
ス》』で出会ったのはミュエル・ユオという先住民の生き残りの少年。
彼に「惑星再建のために僕の花嫁になって」と頼まれてしまう。
だが、中身は私だ。夢女子八年目の、厄介系オタクだ。
しかもヒロナはミュエルの目の前で死ぬヒロインだ。
私は死にたくない。
推しのミュエルの前で死ぬなんで冗談じゃない。
ヒロナの死でミュエルが覚醒して世界を滅ぼすストーリーも回避できて一石二鳥では!?
これは全力で生き延びるしかないでしょ!
小説家になろう、カクヨム、アルファポリスに掲載。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-20 12:00:00
9238文字
会話率:25%
幼馴染の婚約者がいた。
だが、その婚約者……アリンは、異世界から転生してきた勇者に見初められ、連れていかれた。
それでも彼女が幸せならばと諦める覚悟もした俺の目の前に、勇者と呼ばれた悪魔が現れる。
これは呪いを吐き出す者に成り果てた俺を、
異界の勇者が救い上げるまでの物語。
※アルファポリス様にも掲載します。
※R-15は保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-01 12:00:00
12659文字
会話率:40%
佐伯美澄は美容部員として働く厄年の33歳。
そのせいか会社が倒産し、実家に帰るはめに。そこでも美澄の厄年は発揮され、家に泥棒が入られるわ、父は骨折するわ、母は財布をなくすわ、弟は結婚破談になるわと悪いことずくめ。
そんな美澄に父親が言
う「天狗様に相談する」と。
ひょんなことから天狗様の息子、太郎坊に見初められた美澄は、従業員も客もあやかしだらけの「天童ホテル」若女将として働くことになる。
一癖も二癖もある従業員に客たち。
そんな彼らとのただの厄年人間の美澄との奮闘記―――!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-20 00:12:27
98569文字
会話率:67%
会社員の倉元香菜江・24歳は、通勤のときいつも挨拶をしてくれる子持ちの女性、優香に恋をする。
優香に見初められるため、彼女の娘・理沙にも好かれようと奮闘していくお話です。
※男性は出てこない百合作品です。
最終更新:2024-07-19 20:42:57
51194文字
会話率:40%
「あなたを買い取らせてください」それが訳あり底辺魔術師の救いの手だった──。
17歳になるソフィアは、10歳の頃からチャップマン家の使用人として雇われていたが、使用人以下の扱いを受け虐げられる日々が続いていた。
そんなある日、チャップマ
ン家の不穏な噂を聞きつけたフィレンツェ男爵と名乗る男が現れ、ソフィアの本当の正体を見抜くと「なぜここにいるのですか、姫」とソフィアに訊ねる。
なんのことか分からないソフィアを前に、フィレンツェ男爵は「また後日、迎えに来ます」と残し去っていく。それから一週間後、迎えに来たフィレンツェ男爵は、実は魔術が盛んなノクターン王都で最も容姿が端麗な第二王子ルイスだったことが判明する。
シンデレラのように救い出されると思った矢先──
「大変申し訳ないのですが、僕の魔術は底辺で、そろそろ王の爵位をはく奪されそうなんです」
一難去ってまた一難。偽りの姫と底辺魔術師のこれから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-17 12:40:12
100057文字
会話率:51%
国内外、常に争いの絶えない強国ヴァンロの王族は身代わりになる人がなくてはならなかった。身代わりに選ばれれば命の保証はないが、王族と同じ生活を送れるらしい。スラムで暮らすアビィは髪を切り王宮へ入った。女の身であるアビィは次の身代わりが見つかる
までの繋ぎのはずだったけど――。※注意※嘔吐表現有。ざまぁというよりは復讐系。恋愛要素は少なめです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-15 00:34:34
12781文字
会話率:44%
人一倍正義感に溢れる青年、今戸真雄人は春から神の塚島という島にある天照大学の入学式に向かっていた。
そこでかつての幼なじみである三峯武尊と再会するのも束の間、意地悪な先輩に絡まれる同学年の住吉出雲を助け出す。その様子を見ていた矢田那智(
やたやすとも)と三宅勇翔という先輩に見初められ、聖徒会という謎の組織に勧誘される。
一度は断る真雄人だが、聖徒会の正体は大学や島を怪人モヤッキュー達から守る正義のヒーロー集団で……?!
青春×現代和風ファンタジー×ヒーロー戦隊で贈る、痛快青春バトル!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-12 15:23:37
142123文字
会話率:55%
私は、シャーベット・ヨルダと申します。シャーベット家の令嬢です。
そんな私には欠点があります。それは手先が器用ではないことです。料理や礼儀作法などぎこちない動作ばかりしてしまいます。
両親からは嫁ぎ先があるのか将来を心配ばかりさ
れていました。そのため、将来に対する不安が毎日押し寄せていました。
しかし、私は器用ではないけど、特徴的な長所がありました。それは運動神経が抜群ということ。このことから私はあきらめず希望を抱いていました。
すると、そんなある日電報がこの家にもたらされました。なんと、王子様とのお見合い大会が行われるみたいです。
その大会は王国中の令嬢なら全員参加できるようです。私は両親にお見合いの大会に参加したいと直談判し参加することが決まりました。
そして、お見合い大会の日がやってきました。王宮の中に入ると大勢のご令嬢の方々がおりました。
そしてお見合い大会が始めると、王子様が現れました。王子様はとても凛々しく聡明そうな方でした。
そして、お見合い大会が始まり、礼儀作法や踊りなどが行われました。
しかし勝てそうにはありませんでした。そこで自慢の体力を皆に披露したのです。
果たして私の体力を見た王子様はどのように反応するのか!? そして私はどのような結末を迎えるのか!? 是非見てください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-07 16:15:25
2675文字
会話率:33%
女子高生だったヒロインはある日、「シンデレラ」のヒロイン、エラに転生した。
世界一有名な恋愛物語の主人公として、ただひたすら人格を磨き舞踏会を待っていたエラ。
しかし現れた女装美形の魔法使いアッシュは王子を射止めるには見た目を飾ることが大
事だと言う。
アッシュやメイドの協力を得て舞踏会へとたどり着いたエラは見事王子に見初められるが……。
誰もが憧れる恋愛物のヒロインに転生したヒロインが、頼れる仲間たちと運命に挑む前向き異世界ファンタジー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-04 19:00:00
31103文字
会話率:44%
ガラスの靴を落とすことも、王子に見初められることもなかったエラは、義母たちの酷い扱いせいで命を落としてしまう。しかし、気が付くと舞踏会の前の日に時間が巻戻っていた。エラは決める。他人の力ではなく、自分の力で幸せを勝ち取ろうと。
そして現れ
た魔法使いにエラは望んだ。
「素敵なドレスも、綺麗な飾りもいりません。その代わりに、私を弟子にしてください」
これはエラの名を捨て、『灰かぶり』シンデレラを名乗ることを決めた少女の、魔法使いとしての物語。
***
・キリのいいところまで執筆済み。
・カクヨムでも掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 15:12:39
104944文字
会話率:50%
セレス・リュミエルは地方の弱小貴族の出身で、希少な光属性の魔法力の持ち主だった。彼女はステラリス王国の王太子ヘリオスに見初められ、魔法学院を卒業すると同時に婚約が成立。しかし、婚約後、ヘリオスは彼女を離宮に追いやり、ミラ・ヴァレンタインとい
う女性を第二夫人に迎えた。
セレスは離宮で孤立し、ヘリオスの愛情はすべてミラに注がれた。
そんなある雨の夜、離宮に来客があり……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-28 18:35:23
15331文字
会話率:34%
伯爵家の庶子であるリーリアは、学園で第二王子リカルドに見初められ、卒業の日に将来と誓い合う。
――君と共に生きたい。一緒に国を出よう。
その言葉を信じたリーリアに突きつけられたのは、リカルドの裏切り。
――堕女(オトメ)ゲーム
だったんだ!
それは初心な女子を誑かし、どこまで入れ込ませられるかを競う、高位貴族に流行している悪趣味な遊戯。
――おまえみたいな庶子に、王族の僕が本気になるわけがないだろう?
嘲笑と共に告げられた事実に、立ち尽くすリーリア。
そして、王子を誑かした罪を着せられ、リーリアは国を追われる事になった。
追放先の魔境の森まで移送されたリーリアは、同行したリカルド王子の側近に襲われる。
絶望に染まる心に、それでも諦めたくないと抗おうとした、その時。
夜空を駆ける流れ星が見えた。
――あなたは私を必要としてくれますか?
不意に心に響くその問いかけに、リーリアは助けを求めて。
――私は大銀河帝国製惑星開拓機属。
そう告げる少女との出会いが、絶望と失意にまみれたリーリアの人生を大逆転させる事になる。
――これは捨てられた少女達の逆襲の物語。
――そして、虐げられた者達の逆転の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-26 17:00:00
212839文字
会話率:32%
ウルムは一代限りの公爵家の娘だ。
ある時彼女はお城のお茶会で見初められ、王太子の婚約者となる。
王妃による厳しい妃教育、育もうとした王太子との関係性の気薄さ。
いろいろなことが積み重なってもなお、彼女はなんとかしようと努力を続けて
いた。
しかし、学校入学と共に王太子に忍び寄る女の子の影に、それでも約束だけは違えまいと頑張っていたが、ついにウルムは心が折れてしまう。
そんな時、学校の図書室である男子生徒と出会い――?
すれ違い思いがねじれながら交錯する、異世界四角恋愛ストーリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-21 23:22:04
82239文字
会話率:35%
アイリスは将来高位貴族の家に降嫁されるのだろう。
一貴族夫人となる道しか選択肢がないのならば、その立場で一番役立つのはどんなことだろう・・・アイリスは考えた。
領地経営を成功させ安定した生活を送りたい・・・。
それが一番現実的だわ。
自分の将来について考え行動する王女アイリスが、いつのまにか見初められじわじわと外堀を埋められていくお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-14 18:30:00
9845文字
会話率:38%
男爵令嬢マグダレナは悪辣な男爵令嬢である。
王子に見初められた彼女はあらゆる手段を用い、遂には低い身分の生まれでありながら次期王太子夫人の座を得る。
産んだ犠牲は大きかった。柔らかな微笑みで太子の周囲を味方につけた。邪魔者は消した。そして可
哀想な婚約者も引きずり降ろした______
健気な女をフリをして、マグダレナは王太子に疎まれた哀れな女を呼んだ。最終通告を告げるために。
令嬢アンネリーゼは瞬い光を見た。あのひと!私を打ち負かし微笑む乙女。つまらない人生に風を吹き込んだ大いなる嵐。
あの嫌な女は素晴らしかった。私と渡り合い私と奪い合い……勝ち取った!勝ち取ったのだ。凄まじい手段で、卑怯でそして絢爛な闘い方を以てして。
そして思い知った。あんな女があのかわいい王子の懐に収まるのみなどあまりにも平凡ではないか。
己を王家に従属する責務から解放したあの指先が王太子にかかる想像をして、胸が嫌に締め付けられる。つまらない。これでは全くつまらない。
人生は勝負であるべきだ。あの社交界で華々しく散った火花のように……あの牙が折れるべきではない。折られるべきではない。アンネリーゼは決心した。今日の茶会、彼女の言葉を聞いた後……ブチまけよう。私の全てを。決心を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-11 19:14:38
2561文字
会話率:62%