就職に失敗し、無職で一人暮らしをしている24歳の俺・小川学人。
ある日、スマホに表示された奇妙な広告《記憶、買い取ります》を、軽い気持ちでタップしてしまった。
「三日間の食事の記憶を500円で売る」
たったそれだけで、本当にお金が入る。
生活に困った俺は、徐々に記憶を売っていく。
初恋、学生時代、友人の名前。
必要ないと思っていた過去が、確実に俺を削っていった。
そして気づけば、誰が俺の友達だったのかも、自分が何者だったのかも、分からなくなっていて……
これは、記憶を換金することで自分を失っていく男の物語。
あなたなら、“記憶の値段”に、いくら払いますか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 21:17:05
17146文字
会話率:10%
身内の不幸続きのトラウマのせいで夜崎煌月(やざきこうが)は、一つ下の後輩、朝霧陽菜乃(あさぎりひなの)に告白する機会を逃していた。来年の卒業式までに……と思っていた矢先、煌月と陽菜乃は異世界召喚により転移転生させられて、見た目はあまり変わ
らないものの(約一名を除いて)、種族が変わってしまう。お約束の魔王討伐やら代理戦争などがあるかと思えば、『ごめん☆事故ですぅ。元の世界にも帰れません』と、冒険者ギルドマスターダリアから聞かされ、拍子抜けしてしまう。
HPやMPの横棒の表示や、ステータス画面、魔法にスキルなどゲーム要素がふんだんに使われており、ゲーマーやファンタジー好きには夢のような世界だと、煌月は幸福になることへのトラウマを抱えつつも、目の前の冒険に心躍っていた。
そしてこの世界の統治者は魔王だと言い出す。生活水準問題も高く、魔王も元異世界人だと聞かされ、ひとまず異世界での生活方針を陽菜乃と一緒に決める。
煌月と陽菜乃は生計を立てるため冒険者になって、異世界生活を満喫しようとしたのだが、煌月だけステータス画面のバグやレベル速度が遅くなるなどのトラブルに続き、魔物の活性化、Aランク級の黒魔獣たちが町や村を襲撃、スローライフから一変、過酷な戦いに巻き込まれる。
煌月は自分の本来の力と、ステータスのバクが何を意味していたのか、この世界の真実に手が届き──。
ほのぼのとシリアスの落差あり。
謎解き、後輩とのラブコメからギャグまで詰め込んだ異世界ほのぼのありつつややダーク?ファンタジー
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 19:10:00
80396文字
会話率:43%
AI研究部で部長に一目惚れした主人公は、顧問の博士に半ば強引に**「感情可視化AIチップ」の被験者にさせられる。このチップは、彼の視覚情報だけでなく、心に抱く感情までをリアルタイムでテレビ画面に映し出すシステムだった。彼の脳内は部室のテレビ
に丸見えとなり、特に部長への秘めた恋心は、彼女の姿にまばゆい光のオーラ**を纏わせ、感情の「好き」が可視化されていく。
クールで堅物な部長の意外な一面に触れるたび、主人公の恋心は深まる。疲れた彼に手作りのおにぎりを差し出したり、眼鏡を外して無防備な仕草を見せたりする度に、彼の脳内では「好き」のオーラが輝きを増した。しかし、部長自身は、自分の魅力に全く無自覚で、オーラの意味をAIのバグやデータとしてしか捉えていない。彼女の全てはAI研究に注がれており、恋愛感情とは無縁のようだった。博士は、そんな二人の様子を愉しそうに観察し、主人公の恋心を見透かしているかのように意味深な笑みを浮かべる。
数ヶ月後、AIチップの精度が向上し、部長は主人公を「有能な被験者」として信頼し始める。最終実験の日、AIは**「感情の双方向性予測」として「主人公の感情が部長にどのような影響を与えるか」を予測する。主人公は、これまでの全ての「好き」を込めて部長を強くイメージした。テレビ画面には、光り輝く理想の部長の姿が映し出される。しかし、その隣に表示された「予測結果」の生体反応データ**は、彼を絶望の淵に突き落とす。心拍数の平坦なグラフ、ゼロに近い脳波、そして好意の光のオーラに相当するデータの欠如。博士は残酷に告げる。「君のどんなに強い『好き』って感情も、部長の心には、残念ながら、これっぽっちも届かない」。
AIが突きつけた「感情の灯りが完全に消えた未来の部長の状態」は、主人公の想いに対する完全な無反応を示していた。部長は、この冷徹なデータをあくまでAIの「バグ」や「データ不足」と捉え、表情一つ変えない。AIが突きつけた残酷な現実は、彼の「願望」が虚しいものであることを明確に突きつけるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 21:28:05
2805文字
会話率:23%
朝起きてスマホを手に取ると、「サービス終了のお知らせ」ということばが表示されて、すぐ消えた。
何のサービスが終わるんだろう。確認できなかった……。
高校二年生の白根井鍵は、五月の朝、謎の現象に遭遇する。
スマホやパソコンの初期画面
に「サービス終了のお知らせ」と表示されるが、何が終了するのか判然としない。
世界各国の現地語でその日から一斉に起こっている現象だった。大国にもIT大企業にも原因はわからなかった。
鍵は父が再婚したばかりで、義母と美しい義妹を家に迎えたばかりだった。
義妹の美舟は高校の同級生で、学年のアイドル的存在だ。
謎現象も気になるが、新しい家族とうまくつきあっていく方がより切実な問題。
鍵には同じ高校に通っている幼馴染の女の子もいた。
空原理素という名の幼馴染とは、かつてともに誘拐監禁事件に巻き込まれ、死線から生還した間柄。
鍵と理素を救ったのは、警察官である彼女の父親だった。
理素はそのときのトラウマのせいで、目に光がない。
鍵の生母は、VRゲーム機器の研究者だった。
彼女は「宇宙は自然物ではなく、人工物である可能性が99.999パーセントなの。たぶんこの宇宙はシミュレーションゲームよ」ということばを残して、病気で亡くなった。
「サービス終了のお知らせ」が表示された翌朝、今度は「長らくのご愛顧どうもありがとうございました。宇宙2.0はまもなく終わります」という文章が全世界のスマホとパソコンに表示された。
どうやら鍵たちの宇宙は、「宇宙2.0」というシミュレーションゲームで、まもなくサービス終了となり、人類もろとも消えてしまうようなのだ。
鍵と理素は宇宙の終了を回避するため、「鍵」となるものを探す。
SF長編小説、全42回。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 18:20:00
101079文字
会話率:36%
僕は池袋のボロアパートに住んでいる大学生だ。
埼京線ですぐに行ける板橋に叔父夫妻がいて、たまにごちそうしてくれる。
その日も、ごはんを食べに来いよ、と誘ってもらって、僕は板橋へ行った。
埼京線のプラットホームの駅名表示版に「痛橋」と
書いてあったが、深くは気にせず、外に出た……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-08 18:10:00
976文字
会話率:12%
「47連勤……? あぁ、もう無理だ。転生してぇ。」
ブラック企業に勤める社畜、月宮青空(ソラ)。
休みなしの激務で精神も体力も限界。
通勤ラッシュで改札をぶっ壊し、無賃乗車の冤罪で警察送り。
上司に休日出勤を強制され、もう現実が嫌すぎる。
そんな彼の唯一の癒しは、「ワンワールド」という異世界転生RPG。
「この世界のルールなら、俺だって人生やり直せるかもしれない……!」
そう思ってゲームを起動した瞬間、
画面がバグり、謎のメッセージが表示される。
【転生しますか?】
→ Yes!(絶対逃しません)
→ No!(拒否権はありません)
「ちょっ!? これ、押したらアカンやつやろ!!」
だが、問答無用で強制転生。
ーー目を覚ますと、そこはまさかのゲームの世界だった。
「マジで転生しちまった……!」
だが、問題があった。
【幸運値 -43】(致命的に運がない)
「……は?」
運が悪すぎて、モンスターに襲われる確率は異常に高い。
攻撃を当てる確率は限りなく低い。
落とし穴にはまる確率、100%。
ーー結果、
初日にモンスターに追われ、
空を飛び、
地面を掘り、
最終的に頭から正門にぶっ刺さる。
「ちょっと待て、この世界……生き残れる気がしねぇ!!」
とりあえず冒険者ギルドに向かうも、
「あっ、新人さんですね! じゃあ職業は狙撃手で決まりですね!」
「……は? 俺、弓矢とか向いてる気がしないんですけど」
「大丈夫です! 幸運値が低すぎるとどうなるかの実験データがほしいので!」
「完全にモルモット扱いじゃねぇか!!!」
さらにギルドの野次馬から嘲笑されるも、
なぜか受付嬢のひと言で全員が 「スミマシェンデシタァァァァ!!」と土下座。
一体ここで何が起きてるんだ……?
「俺の転生、これ絶対ハズレくじだろ!!」
だが、運が悪すぎるということは……
逆に“運ゲー”に勝ち続ければ、最強になれるんじゃないか!?
「……やってやろうじゃねぇか。」
「幸運値マイナス? だったら運ゲー異世界を力技で突破してやる!」
予測不能の『運ゲー』異世界コメディ、ここに開幕!
毎週月曜、木曜、日曜の週3投稿!
少し粗削りな部分はありますが、新しい話を楽しみにしていただけると嬉しいです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 19:10:00
285246文字
会話率:54%
世界の異常である『歪み』によって命を奪われた少年・蓮と 少女・朔
理由もなく、抗うこともできなかった二人は――目を覚ますと、『異世界』にいた。
それは神々が定めた運命とは無関係に、異常な存在が跋扈する世界。
「あれ、俺らのステータス(表
示画面)だけ、違くね?」
「というか、私ら弱くね?」
死んだはずの二人は、『数多の世界を渡る』旅の中で、自らの死の意味を知ることとなる。
けれど、その運命の中で彼らが選ぶのは、戦うことでも、復讐でもなく――
『幸福に生きる』ことだった。
死んだはずの少年と少女の旅は、世界にとっての不運か、それとも……。
神々すら知りえぬ『歪み』の先で、二人は何を見るのか。
「あいつデケぇー」
「よし……とりあえず建物ごと燃やすかっ!!」
「外に穴も掘っとこー」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 19:08:16
134534文字
会話率:34%
現代日本、国政選挙で過去最低を更新し続ける投票率に、国民は諦め、政治家は責任の押し付け合いに終始していた。そんな中、首相官邸の閣議に突如として現れた謎の長身の男、月野尊(つきの たける)。彼は護衛のSPをも金縛りにする異質な存在感を放ちなが
ら、「あなた方が選挙で負けたのは総理のせいではありませんよ。投票率が低いからです」と断言する。
その底知れない力と確信に満ちた目に抗えず、総理は月野を「選挙投票率改善担当特命大臣」に任命する。月野が提案したのは、常識を覆す大胆な三つの施策だった。
第一に、国民に向けた施策として、国政・地方選挙への継続的な参加者には所得税・住民税の減免措置を、そして2回連続で棄権した有権者には選挙権剥奪の罰則を課すというもの。
第二に、「信任票・不信任票選択式投票」という全く新しい投票システムの導入。候補者への不信任票は総投票数を減らし、信任票は不信任票を無効化する。これにより、政治家はより直接的に国民の評価に晒されることになる。
そして第三に、議員個人の政治活動や国会での採決内容、さらにはその理由までを公開する情報サイト「国政.com」の運用開始。このサイトは、国民が政治情報を分かりやすく取得できるだけでなく、AIアシスタント「オモイカネ」のサポートにより、政治家の「収賄確率」まで表示するという徹底ぶりで、公開直後から世間を大きく揺るがす。
「国政.com」の公平な情報公開姿勢は、当初面白半分で利用したYouTuberやネットユーザーを震え上がらせ、SNSでは憲法改正まで巻き込んだ新しい選挙法案について激論が交わされる。公聴会の抽選倍率は100倍を超え、マスメディアも巻き込み、日本中で政治に対するかつてないほどの関心が高まっていく。
月野は、これらの法案を公職選挙法改正ではなく、国民投票が必要となる憲法改正案として国会に提出することを総理に進言する。総理は自身の政治生命をかけた一世一代の大仕事として、月野と共にこの未曾有の改革に挑むことを決意するのだった。
「清すぎる水には生物は生息できません。目指すは透明度は高いが生き物も豊富な南洋の海のような景色でしょう。」――神の如き存在感を放つ月野尊の介入によって、日本の「まつりごと」は大きく変わり始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 01:13:58
7618文字
会話率:47%
「地味キャラのボクが美少女になってる!」
高校入学を控えたボク、一色白(いっしきつくも)は不思議な夢を見て朝起きると白髪ロングの美少女にTSしていた。しかもゲームのようなステータス画面が現れ、表示された職業(クラス)はなんと『魔王』。たぶ
ん、原因は全世界に出現している『異界迷宮』にあるんじゃないかと結論付ける。謎を解くには『異界迷宮』を攻略するしかないけど、メンタル弱者のボクには無理に決まってる。そんなボクに……。
「私、『探宮者《たんきゅうしゃ》』になりたいの」
片想いしている同級生の幼馴染が学費を稼ぐため『探宮者』になろうとしていることを知り、ボクは彼女と共にS級迷宮を目指すことを決意する。二人とも同じ高校に入学を果たすが、地味キャラ属性のボクとしては目立たず高校生活を送りたいと願っていたのだけれど……。
第一部は攻略準備編として高校生活がメインとなる予定です。
カクヨムでも掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 00:01:25
251970文字
会話率:44%
『ヒロインは終われない~百円玉で、胸キュン・ホームラン~』を更新し続けているのに、更新出来ていませんと表示されるので、不具合なのか分かりませんが、困っています。
他の作品は、ちゃんと更新日が表示されるのに、謎です。
仕方がないので、
一旦完結をさせて、更新している分は、こちらに移す事にしました。現在、移し中です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 21:57:06
7084文字
会話率:30%
高校生の如月ハルトは、突然異世界に召喚された――が、彼に与えられたのは戦闘スキルではなく、「育成者」という地味な支援系スキルだった。
剣も魔法も使えない彼が出会ったのは、森に一匹だけいた最弱モンスター、スライム。攻撃力ゼロ、知能もほぼゼロ
。しかし、なぜか【成長ログ】に「可能性:未知数」と表示されていた。
「よし、お前を最強に育ててやるよ」
戦うこともできない少年と、跳ねるだけのスライム。そんなちっぽけな日常は、ある日突然終わりを告げる。
女神によって強制的に現世へと帰還させられたハルトが再び異世界に戻ってきたとき――そこは1000年後の世界だった。
人類は衰退し、魔族が支配する世界。そこに君臨していたのは……かつてのスライムが進化した、人型の最強魔王だった。
「主様、世界はあなたのために征服しておきました!」
ズレた忠誠、重すぎる愛、そしてスライムとは思えぬ進化の果てに――。
最弱から最強へ。
そして“育てた側”と“育てられた側”の立場が、今、逆転する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 08:23:00
8699文字
会話率:32%
ゲームの冒頭で魔王アズラニカに攫われる大国ファルマの姫。
そんな姫、ゼシカに転生した主人公は母国が腐りきっていることを知ってしまう。
父は贅沢好きの愚王、母は若さに固執、兄は権力に執着して人の心がない上に妹を生贄に力を得ようとしていた。
これはもう攫いに来る魔王にそのまま嫁いだほうが平和なのでは? という結論に達するゼシカ。
なぜなら魔王アズラニカが姫を攫う理由は――『ゼシカに一目惚れしてベタ惚れだから』!
つまり確信を持って言えるのは、魔王に攫われるほうが幸せだということである。
【★】→自作イラストあり
■Attention
・ゲーム世界への転生ものですが、ステータス表示などは出てきません
・恋愛を軸にしつつドタバタしながら主人公がやりたいことを突き詰めていく話です
・本編は52話まで。そこから番外編を投稿します
・カクヨムの『嫁入りからのセカンドライフ中編コンテスト』中間選考突破作(選考対象は8話まで)
ここから更に書き進めながら加筆修正しています
カクヨムにも掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 21:55:00
151055文字
会話率:28%
高校生 夏樹 日向「なつきひゅう」は、ごく普通の生活を送っていた……はずだった。
ある朝、目を覚ますと、彼は見知らぬ大人の男の姿に変わっていた。
鏡の中にいたのは、スーツ姿のイケメン教師――近藤 健斗。
その名前は、かつての自分の“担任教
師”の名だった。
戸惑いながらも出勤すると、彼は教師として働く世界に“転生”していることを知る。
さらに手元には、古びたスマホのような“異世界端末”。そこに表示されたメッセージは――
「この世界は“二度目のやり直し”だ。
あなたが教師として生きることにより、未来はを変えよ。」
しかも彼の“生徒の頃の自分”――夏樹日向は、2年B組の窓際で、まさに今教え子として座っていた。
これはただの異世界転生ではない。
未来で“死んでしまう”自分を、教師として救えという使命が課せられていたのだ。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-17 17:21:29
1288文字
会話率:21%
あの日、僕達は異世界『カリシュス』に転移させられた。
ただの田舎の中学生である僕達が、なぜ転移させられたのか。それもわからず、僕達はカリシュスでの理不尽な戦争に巻き込まれていく。
様々な人達との出会い、戦い、別れ。
出生の義務か、期待に応え
るためか、自分の意思か。
僕達はそれぞれに戦う意味を見出しながら、戦争を終結させる為に、あの戦いに身を投じた。
※挿絵は落書き程度のものです。目障りでしたら非表示設定お願いします。
※週一ぐらいでエピソード追加していけるよう頑張ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 11:53:10
174492文字
会話率:50%
プログラマーの相田誠の趣味は、VRMMOのバグ探し。最新作『Aethelgard Online』でもシステムの穴を探していると、偶然【バグを喰らいスキルに変える】黒い魔書を手に入れてしまう。
表示バグは【壁抜け】に、AIの思考ルーチンバグは
【NPC思考誘導】に。彼の特異な趣味は、図らずも最強への道となった。
だが、そんな彼の前に、世界そのものを破壊する「悪意のバグ」が出現する。
愛するゲームと、そこで出会った仲間たちを守るため、マコトはプログラマーとしての知識とバグから生まれた常識外れのスキルを武器に、システムの裏をかく。
これは、バグを愛した青年が最強のイレギュラーとなり、やがて世界を救う英雄になるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 07:00:00
194698文字
会話率:30%
婚約者の王太子に裏切られ、彼の恋人の策略によって見ず知らずの男に誘拐されたリカルダは、修道院で一生を終えようと思っていた。
だが、父親である公爵はそれを許さず新しい結婚相手を見つけてくる。その男は子爵の次男で容姿も平凡だが、公爵が認めるくら
いに有能であった。しかし、四年前婚約者に裏切られた彼は女性嫌いだと公言している。
仕事はできるが女性に全く慣れておらず、自分より更に傷ついているであろう若く美しい妻をどう扱えばいいのか戸惑うばかりの文官と、幸せを諦めているが貴族の義務として夫の子を産みたい若奥様の物語。
毎日午後10時更新。表示の文字数には予約投稿分が含まれています。
アルファポリスさんにも投稿しています。
無断転載は許可しておりません。
Reproduction is prohibited.
(C)2020 Kana Suzumoto折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 10:50:56
100437文字
会話率:40%
日常の延長線上にひそむ異常な時刻、「23時63分」。それはアナログでは決して現れず、デジタル時計だけが映し出す異形の時間だった。悠真はある夜、スマートフォンの画面にこの不可能な時刻を目撃する。最初は誤表示と思ったが、数字は次第に狂い増殖し、
彼の周囲の世界を歪ませていく。やがて悠真は、時間の狭間に囚われる恐怖の迷宮へと引き込まれてしまう。無数のデジタル時計が宙を漂い、狂った数字が渦巻くその場所から、彼が脱出する術はない。時間の流れを超えた絶望の空間で、悠真は自身の存在の意味さえも失っていく――。
これは、時間という概念の限界を突き破る、冷たくも美しい恐怖の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 11:10:00
996文字
会話率:9%
「ははーん、そういう感じね、ふーん、ほー……」
とあるアパートの一室。男は腕を組み、じっと床を見下ろしていた。
その視線の先――床に転がっていたのは、人間の指だった。
すべての始まりは、ある日、いつものようにポストを開けたことだっ
た。小さな紙袋が入っており、中には缶詰が一つだけ。差出人の記載はない。もしかすると母親が寄ったのかと思い、後で電話で確認したが違った。
消費期限の部分が削られており、気になったものの、缶自体には穴やへこみ、錆もなく新品に見えた。生活に困っていた彼は、ありがたくそれをいただくことにした。
それからというもの、毎日のようにポストに何かが届くようになった。
缶詰、カップ麺、レトルト食品、新品のシャツや靴下など、いずれも実用的で、今の彼にはありがたいものばかりだった。食品は例外なく、期限表示が削られていたが、味に問題はなかった。手料理が来たら、さすがに口にするのはやめておこうと身構えていたが、送り主はそのあたりをちゃんと心得ているようで、届くのは既製品だけだった。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-13 11:00:00
1860文字
会話率:33%
[再掲載に当たっての注記]
タイトルに「*」のあります回には、新たに導入しました「イメージ画像」がございます。
「前書き」「後書き」は前掲載時のそのままになっておりますので、現状と一致しない状況が多々ございます。
◇検索除外に伴い、お
気に入り登録を非表示にしてくださいました貴重な読者様☆ またまたお手数お掛けしてしまいますが(汗)「表示」に設定変更いただけますと大変幸せです(^人^)
[前掲載時のあらすじ]
海と陸との狭間に生まれたジョエルの想い人、美しい少女ティアラの様子が変わり始めた理由とは・・・? 様々な愛情が織りなす恋と魔法の物語。
純愛ファンタジー「サファイア・ラグーン」シリーズの第二弾です☆ 前作をお読みでなくとも、楽しめるように配慮しております* こちらだけ読まれた読者様からも、しっかり理解出来たとお墨付きを戴けました♪
前作に比べ少々ライトで甘々になりました♡ いにしえより継がれ築かれた未来、どうぞ確かめにいらしてください!
タイトルに(※)(★)のあります部章には挿絵がございます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 13:45:12
103120文字
会話率:47%
[再掲載に当たっての注記]
タイトルに「*」のあります回には、新たに導入しました「イメージ画像」がございます。
「前書き」「後書き」は前掲載時のそのままになっておりますので、現状と一致しない状況が多々ございます。
◇2025年4月14
日:三人称部分を削除(作品末尾に残してあります)、全て一人称にて再編集、及び検索除外を解除致しました。
◇検索除外に伴い、お気に入り登録を非表示にしてくださいました貴重な読者様☆ またまたお手数お掛けしてしまいますが(汗)「表示」に設定変更いただけますと大変幸せです(^人^)
[前掲載時のあらすじ]
海の守り神を探す少年、守られた地より飛び出した少女。二人が出逢って歯車が動き出した。
サファイア・ラグーンなる謎の地を目指して旅立つ二人に、待ち受ける過去と未来とは?
地中海を巡る切ない純愛ファンタジー。
点在する沢山の伏線を拾い集め、解き明かされる秘密の先を是非見届けてください!
初期部の文章はまだまだ荒削りではございますが、どうにか乗り越えて二人の旅にお付き合いいただけたらと思います*
タイトルに(※)(★)のあります部章には挿絵がございます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 13:29:17
182783文字
会話率:40%
15歳になると誰もが“スキル”を与えられる世界。
だが、高校のスキル適性検査で俺に表示されたのは、
「ERROR:CODE0000──管理不能対象」
スキル適性“なし”。
……と思いきや、代わりに付与されたのは《自由取得モード》──
他人のスキルを見ただけで模倣できる“世界のバグ”。
最強と呼ばれた英雄ですら退場するこの管理社会で、
排除対象となった俺は、ルールの外から“スキル世界”をぶっ壊す。
与えられないなら、奪うだけだ。
――これは、"存在してはいけない能力"を手に入れた少年が、
世界のエラーを上書きする物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 00:18:41
3472文字
会話率:41%
◆
「あそこに居なかったとしても、卯片築君がチーターだったのは事実。なら私はこう思う」
【死んでしまえ】と。
──とある男子学生『卯片築』の日課は、ネットに投稿したゲームプレイ動画の再生数を確認する事から始まる。
投稿した全ての
動画は、再生数ゼロと表示されるが、この光景こそ誰にも見つからない『空気の才能』で作り出せた理想郷なのだと豪語する。
しかし、この理想郷なるものがチートツールを使って出来ている事が不幸を呼んだ。道を外れた彼の行為を否とする少女達『柊乃玲奈』と『奈波葉月』の策謀により、全校生徒に晒されてしまうのである。
かくしてゼロが消えた理想郷は崩壊。彼女らのチーターへの復讐のような一幕は降ろされた。しかし……これで終わりではない。
理想郷を破壊され、傷心した卯片築の下に、とあるメールが届く。それは、既にサービスが終了したはずであるオンラインゲームからの不可思議な招待コードだった。
これを解読した時、彼の眼前に食虫植物を意味する『SARRACENIA』なる文字が浮かび上がる。
【◆ストーリーの根幹として、これは『卯片築が再び理想郷を築けるか……その前に殺されてしまうか』を描くものです◆】
◆
※更新は基本的に月一ペースです。完結まで、気軽に執筆してまいります。
2020/03/08 スピンオフ作品として、奈波葉月(クク・ナナツキ)を主点とした【特別枠ナナツキ編:『武器狩りがオチる瞬間まで』】を投稿しました。
本作品の三年前、運営ブチ切れ事件が起こる数ヶ月前のサラセニアでの物語となっています。
2020/04/10 ネット小説大賞八 一次選考通過折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 00:06:33
543510文字
会話率:30%