「何度も言っているだろう。もう、僕のところには来ないでくれ」
かつては、身体の弱いソフィアを大切に慈しんでくれ、ソフィアが心から愛していた婚約者のベルナルドは、昔は彼女に優しい微笑みを向けていたその美しい顔で、冷たく言い放った。
家同士
の婚約ではあったけれど、互いに想い合っていると思っていた。そんなソフィアを容赦なく突き放しながらも、彼女が涙を堪える姿に、ベルナルドはなぜか痛そうに顔を顰める。
彼がソフィアを冷たく突き放すのには、ある理由があった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-07 18:07:19
12290文字
会話率:26%
剣道部主将、菊池直哉には彼女(愛上美穂)がいる。
交際してから五ヶ月の、俗に言う安定期に入った円満カップルの二人。
人受けのいい愛上美穂は、『ハイエナ』と影で呼ばれる謎の美少女、城ヶ崎冷夏と友達になってみたいと直哉に相談。しかし、直哉はとあ
る理由から乗り気ではなかった。
愛上から話をされる数日前、城ヶ崎冷夏は直哉に接触を図っていた。
「菊地直哉くん。私と浮気、してみない?」
美少女からの甘い誘い。しかし直哉は何も言い返さずに、ただ突き放す。
しかし、その後も城ヶ崎からのアプローチはとどまるところを知らなかった。
実家の剣道道場の経営難、母親の死、愛上美穂の悪い噂など、あらゆる点から攻め込み、菊地直哉を虜にしようと尽力する城ヶ崎。彼女を突き動かすのは、他のなにでもなく『奪いたい』と言う欲求のみ。
そして直哉は次第に……
「菊池くん。私に興味がないなら、無視をすればいいじゃない?」
「ちが……俺は、ただ、お前のことが心配で–––」
未だ若き少年少女が、互いの信念をぶつけ合い、汚し合い、ありもしない答えを探し続ける。
この無意味な小競り合いが終わるとすれば、その時は、誰かの手で、誰かが死ぬしかないのだろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-28 18:14:46
6065文字
会話率:55%
高校3年生。好きになった人と付き合うことができて物語はハッピーエンドで終わったはずだった…。
のに、卒業間近の美雨は、彼氏である悠斗と別れてしまった。
原因は悠斗の浮気だが、まだ美雨のことを好きだと言う悠斗。実は美雨もまだ悠斗の事が好きだが
、裏切られたことがどうしても許せず、好きと言うのが本当なのかもわからない美雨は悠斗からの気持ちを受け入れず、突き放す事に…。
少女漫画やドラマで男女が結ばれ、ハッピーエンドで終わったその後は?本当に幸せのまま終わったの?
一度はハッピーエンドで物語が終わったはずの一つのカップルのその後を書いてみました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-31 23:47:09
13881文字
会話率:34%
永遠の夕焼けが続く白夜のさなか、シャハルは広場のカフェで過去に触れ、自身を慕うシャリムを突き放す。しかしめげないシャリムはそれを説得し、共に帰国する。一方その頃アリネ・ハルサナワは、人生の苦境に立たされていた。
最終更新:2020-03-18 14:12:00
27936文字
会話率:42%
【第一章】 シャハルとハルシヤ
その連邦国家では、未だかつて正式な女性首長は存在しなかった――架空の途上国を舞台に、その不文律に抗う少女ソピリヤと、それを一番近くで支えるハルシヤ。彼等は何も知らぬまま、幸福な幼年時代を過ごす。しかしその裏
では身近な悲劇が起ころうとしていた。
【幕 間】 庇護の国
深く傷つけられた魂を抱え、遠く故郷を離れたシャハル。辿り着いた先は、活動修道会・マルチノ会が運営する寄宿舎兼学校だった。そこでジョアン・マルチノと名を隠したシャハルは、愉快な仲間達と共に、つかの間の平穏を得る。
【第二章】 雪けぶる町
ある先進国の、冬には雪けぶる辺鄙な田舎町――その町で唯一の民族料理店・ザキントス店主の娘イオニア・プラスティラスは、1人の留学生と出会う。彼の名はジョアン、かつてのシャハルが高校生にまで成長した姿だった。その頃スミドにて、ソピリヤとハルシヤは大事件に巻き込まれる。
【最終章】 ヘイサラバサラ
大学で文化人類学を専攻し、ドキュメンタリー作家となったシャハルは、取材のため故郷を訪れる。ハルシヤの娘イレンカも、小学生ながらそれに参加する。
準備中
【外伝・第一章】 愛娘にさよなら
雪けぶる町で成長した、イオニアの娘イズミル。彼女の通う高校に現れた、生意気な留学生の後輩は、何故かよくちょっかいを仕掛けてきて――
【外伝・第二章】 潜竜談
永遠の夕焼けが続く白夜のさなか、シャハルは広場のカフェで過去に触れ、自身を慕うシャリムを突き放す。
アルファ投稿済み、カクヨムとpixivにも途中まで投稿しましたが面倒くさくなって現在放置しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-09 01:37:50
167128文字
会話率:58%
【本作はアカウントごと削除してしまった作品のリメイクになります】
俺の幼馴染に彼氏が出来た。
その事実に、俺は大変なショックを受け――なかった。
だって俺たちはただの幼馴染で、将来を誓い合ったわけでもない。
素直に祝福した俺だったが、ど
うも幼馴染は俺相手なら特別だと思っているのか、
彼氏がいるのに今まで通りの関係を続けようとしてくる。
修羅場とか勘弁なんだけど……なんて思いつつ、幼馴染と離れるのは寂しい俺は、
突き放すことも出来ずに開き直ってしまうのだった。
いずれ俺と幼馴染の関係が、変わる日は来るのだろうか?
※幼馴染が他の男と付き合うので、人によっては「寝取られ」と感じるかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-21 22:26:04
129259文字
会話率:35%
ものぐさな男と家出少年の全く赤の他人同士の同居生活。
お互いの素性どころか名前も知らないけれど、何となく続く多分平和。
それがいつまでも続けば良いと思う方と、いつか来る終わりを覚悟している方と。
少しずつお互いの事がわかっていって、それでも
一緒にいたい方と突き放す方と。
つまり、金髪髭面アウトロー(28)×僕っ子武闘派眼鏡(23)。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-15 13:54:13
225650文字
会話率:50%
大阪、天王寺の駅前交差点、弾き語りで歌うシンガーソングライター、カナリア。毎日のように彼女のもとに足を運ぶ僕に、彼女は身を預けて来た。とまどい、一度は突き放すけれど――
エブリスタでも並行連載しております。
最終更新:2019-04-14 01:53:26
109154文字
会話率:41%
優しくしときながら、私にはバレないように、って思い切り突き放すの。
いつまでもそうしてていいから、私から離れないで。
ずっと、私のそばにいて。
最終更新:2018-11-30 05:17:16
5028文字
会話率:49%
心機一転を目指し、憧れの先輩の通っていた高校に入学したエイは、珍しい白い髪色の同級生ユウと出逢う。
好感的なユウに対して、長年染み付いた習性により素っ気無い態度を取ってしまうエイは、自身が全然成長できていない事に気付き落胆する。
ずっと父の
言い成りになっていた自分が、先輩のように前向きで自由奔放な癖に人との関係を大切できる存在になることはできないのか。『普通』の人間ならば誰でも自然に行える事が分からず、エイはただユウを突き放す言い方しかできず、一人悩み続ける。
対するユウの中でも、エイに対して複雑な感情を秘めていた。過去の出来事が原因で、友人は一生持たないと決めていた自分が再び、友人を作りたいと願ってしまった。たった一人の少年との友情。ユウはエイに過去の友人を垣間見て、ふとした疑問を抱いてしまう。
父にとって自分という存在は何なのか。その答えを知り、エイと対等な友人関係を作り出すために、一人行動する。
同時期に、エイとユウの二人に関わりを持ってしまったゼロは、感慨も無くただ流れるままの日々を送りたいと思っていた。将来の事は先送りにし、今はできる事をやって過ごす事だけを望んだが、それは父親にあっさりと覆された。頼まれた依頼。手の平に収まる程度の紙切れ一枚の存在が、ゼロに、先送りにしたい未来を目の前に叩き付けられることになった。
現在に縛られるエイ。過去に縛られるユウ。未来に縛られるゼロ。性格も、考え方も、歩んできた道も全てが違う三人が、それぞれの不安を胸に抱きつつ出逢う。
どこにでもある中学生活。だが、他にはないたった一つの想い出を、エイ、ユウ、ゼロの三人は作り出していく。
ただ徒然なるままに最初の一週間が過ぎようとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-17 09:02:59
120387文字
会話率:51%
ザルバ。30歳。職業、冒険者。ダンジョンという怪物巣食う場所で日銭を稼ぐ無謀者だ。いつのまにかいい年に片足を突っ込んだこの男は、なし崩し的に一人の少女を面倒見ることになってしまう。素性は言えない。名前も言えない。そんな少女の要求は一つ。ダン
ジョンのある街で、生きていけるようになりたい。頭を抱えたザルバは、突き放すように接し、早く諦めてくれないものかと日々悩むが……。
段々と増えるお節介焼きに囲まれながら、いつのまにか仲良くなっていくおっさんと少女の物語(の予定)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-11 23:31:17
13507文字
会話率:44%
・ 安穏たる日常の陰に埋もれ、止まることのない歯車が確実に時を蝕み続ける。闇から語りかける声の真の目的とは……。第二十九話 『いびつな器』
・ 遠巻きに、そして次第に包囲を狭める三つの影。襲い来る偽竜王の目的は、本物になれなか
った偽者の怒りなのか。第三十話 『フェイク』
・ 見る者の心の底を揺り起こし、深い悲しみを浮き彫りにさせる魔獣オセ。桔平と夕季にだけは、他者とは別のものが見えていた。第三十一話 『深い森の中で振り返った羊』
・ 思い出と波乱を手土産に、桔平のもとへと訪れる母詠江。多くの記憶にとどまり故郷へと帰って行った詠江と行き違うように、雷撃のプログラムが発動する。第三十二話 『百人のわからずや・前編』
・ メガルの死守と母詠江の救助の狭間で揺れ続ける桔平。動かぬ心を突き動かしたのは、思わぬ人物の鋼の主張だった。第三十三話 『百人のわからずや・後編』
・ 大国の軍事を左右するほどの影響力を持つメガ・テクノロジー、アメリカ本社。その代表となった伏見綾音の凱旋に、メガルは混乱を極める。綾音の真なる目的とは。第三十四話 『メッセージ』
・ 学園祭を明日に控えた光輔らに、魔獣セパルの魔の手が迫る。同じ頃、アメリカ海軍合同艦隊は、プログラムに乗じてメガルの乗っ取りを画策していた。第三十五話 『ブレイク・アウト』
・ 礼也の姿を遠くから見守る影があった。丁一穂と名のる少女は自分が礼也の妹だと告げる。二人の仲を何とかして取り持とうとする楓を、礼也は冷たく突き放す。第三十六話 『バニシング・ポイント』
・ 水杜茜の存在の大きさが、夕季から何もかもを遠ざけようとしていた。戸惑う夕季に茜は、自分はすべてを奪い取るために現れたもう一人の夕季であると告げる。第三十七話 『ベリアルの友人』
・ 眩い光に包まれた夕季は、数知れない世界でそれぞれの自分の存在を確認することになる。無限の闇と光の中、夕季は聖なる取り決めをかわすことになる。第三十八話 『テスタメント』
・ 夕季を仲間に引き入れるため、熱烈なアプローチをしかける湖邨界。自分の知らない真実を知る界の存在を、夕季は無視することができなかった。クリスマスムードに彩られた街に、もう一体のガーディアンが降臨する。第三十九話 『ゴルディアスの結び目』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-26 21:25:29
565568文字
会話率:62%
たまには読む人を突き放す系が書きたくて、人類の究極の平穏を考えてみました。
十年後の世界に呼び出された男が人類の未来につながる選択を迫られるお話です
キーワード:
最終更新:2018-05-16 13:51:28
8783文字
会話率:52%
アンリさん主催、キスで結ぶ冬の恋、参加作品です。
トラウマゆえに超小食なサキュバス、ネクロパ。バレンタインが近づく時期に一人の少年と出会う。
軽薄な少年を突き放すが、もしかしたら彼は自分を殺すために差し向けられたのかもしれないと考える。
サキュバスと言う種族の生き方を嫌う彼女は、自らの定めを終わらせてもらうため少年を探し求める。
この出会いは、はたして良きか悪きか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-06 18:00:00
17162文字
会話率:39%
A県某田舎町で生まれ育った、幼馴染の間淵仁恵と志垣理智。仁恵はささやかな魔法が使えるせいでいじめられおり、理智だけが彼の大切な親友だった。二人は小さな幸せを噛み締めて平凡な日々を過ごしていた。しかし、五年生のある日、とある事件をきっかけに、
理智は記憶を失い、二人は日常を奪われた。
あれから五年後、高校一年生になり、記憶を失ってもなお仁恵に惹かれていた理智と、なぜか彼女を突き放す仁恵。
再び彼らは事件に巻き込まれ、仁恵は正体不明の化け物に襲われ理智の目の前で死んでしまった!
しかしなんと仁恵の魂は異世界へ、テラという人物に乗り移り、異世界転生してしまったのだ!
現実世界に問題が山積みな仁恵は、異世界の事件を解決しつつも、たった一人の幼馴染、理智を守るために元の世界へ帰る方法を模索していく……
一方で、理智は自分の失われた記憶に、仁恵が深く関係していることに薄々気が付いており、彼と親交を深めようとしていた。その矢先、なぜか異世界転生する前から魔法が使える仁恵に驚き、そして、一瞬で死んでしまった仁恵にショックを受ける。
今自分が生きている世界はどこかおかしい……
そんなことに薄々気付いた彼女を襲ったのは、仁恵の身体を乗っ取り、細目でヘラヘラ笑う怪しげな魔術師だった……
『はじめまして諸君!そしてさようなら世界!
私はテラ、この世界の救世主だとも!よろしく頼むよ~』
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-26 21:28:52
24890文字
会話率:23%
作家、峯山沙耶はある日スランプに陥り、担当編集者を半ば脅すように締め切り延長を求めた。
そこで出された交換条件は、編集長のいとこが経営する民宿といとこの子供の世話だった。
長い延長期間に絆されて、条件を飲んだ沙耶はそこで色々な事情を持って宿
泊する人々と、経営者佐伯美和子に想いを寄せる三神千尋と出逢う。
彼らとの関わりのなかで、自らの過去と向き合うことになる。
冷たく突き放すような態度の三神が、時たま見せる優しさに惹かれていく沙耶。
どこか沙耶に惹かれながらも美和子への想いを断ち切れない三神。
三神への想いや宿泊客との掛け合い、美和子の子供である和真との関わりを通して、沙耶は再び生きる喜びを見出していくが、ある日、元カレが現れて……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-10 23:24:02
45573文字
会話率:34%
本気で大好きで、私の王子様だと思ってた。婚約者が他の女性に恋をしていることを知った杏利は、彼を突き放すことを決意する。───さようなら。どうか、お幸せに。*第一章は七話前後で終わる予定です。自サイトで公開しているものの加筆修正Ver.です。
自サイトでも同名で公開しております。*乙女ゲーム風味なだけで乙女ゲーム関係ないです。シチュエーションが似てるだけ。*更新不定期になります、すみません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-20 06:00:00
12518文字
会話率:19%
俺、浅見 美(あざみ はる)は恋をしている
絶対に叶うことのない……空っぽの恋を
叶ってほしいのに、叶ってはいけない悲しい恋。
想う相手は浅見 葉瑠(あざみ はる)。
彼の同級生兼、義理の妹だ
彼女は美の父親の再婚相手の子供だった……
で
も、彼は葉瑠に会った瞬間に恋に落ちてしまった。
どうして、どうして俺は美なのだろう?
どうして俺は浅見なの?
なぜ俺たちは家族になってしまったのだろう……
葉瑠が好きだと言っても別のハルになる。
美という名前が嫌いだ、でも、葉瑠と同じなのは本当に嬉しい……
ねぇ、こんな些細なことで喜ぶ俺を君は知らないだろう?
こんなに君を好きなのに、誰よりも幸せにできるのに……家族という枷が邪魔をする。
葉瑠が好きだと……そう簡単に言えないのがもどかしい
ねぇ、君はこんな俺をどう思う?
気持ちが悪いと、信じられないと突き放す?
この恋は叶わない
叶ってはいけないんだ
だから、俺は君が幸せになれるようできる限りの努力をしよう
君から笑顔が消えないように……
葉瑠を想う美の……悲しく甘く……切ない恋。
いつか来る別れのときを待つのは
兄である美の姿──────
そんな純粋で儚い恋物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-11 15:39:55
2214文字
会話率:58%
見切り発車。とりあえずロボットの女の子と人間の男の子がであうお話。
プロットもキャラも何もない、おそらく未完になるだろうお話です。
―――僕が好きになった娘はロボットだった。
地平線まで続く田んぼしかない片田舎で彼、越智東(おちあずま)は
謎のロボット少女、山田彩月(やまださつき)に一目ぼれをした。
―――私と貴方は違う“もの”。だから、一緒にはいられない。
そういって彼女は彼を突き放す。それでも、と彼は彼女をおいかける。
―――僕は君に誓ったんだ。最後まで一緒にいよう、と。
この物語は彼と彼女と、それをとりまく愉快な仲間と不愉快な存在との物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-17 23:51:58
180754文字
会話率:41%
私は茜亨。
恋をした。
報われない…恋をした。
だから私はマキを突き放す。
王道ストーリーは突然に
「俺が亨を逃がすわけないじゃん…」
この物語の主人公は茜亨ではない。
短編の予定だったんでこれの濃い話はまたかき
たくなったら書くということで…ヤンデレを書きたかった後悔はない折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-31 21:25:44
5536文字
会話率:32%
高校2年生の桐谷雅紀はある持病を抱えながらも平穏な高校生活を送っていた。
4月下旬のある日、クラスで席替えが行われた。雅紀が移動した机の中には前に座っていた生徒の持ち物らしきノートが入っていた。そのノートの持ち主は、まるで中二病のような
発言をする栗栖和奏という女子だった。近くの席に座り実際にご近所さんでもある澤村光と椎葉美波の助言を受け、雅紀は和奏にノートを返そうとするも、彼女に鋭い目つきで睨まれてしまう。
だが、その後、和奏から2人きりで会いたいという手紙が届き、実際に会うと和奏からとんでもない言葉が飛び出す。
「私と盟約を交わして欲しい」
態度と矛盾する和奏の言葉に、雅紀は一度は突き放すものの、後悔の念から、理由を話すという条件付きで和奏と盟約を交わすことに決める。そして、和奏から自分が『死刑執行人』から命を狙われていることを知る。
果たして、死刑執行人とは誰なのか。そして、雅紀は和奏を守りきることができるのか。
※お気に入り登録、評価、感想などお待ちしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-05 16:45:12
126432文字
会話率:55%