隣国の侵攻により、故国アークディオスが征服されてしまった公爵令嬢のリンソーディア。幼なじみである第三皇子と共に皇宮を脱出して、二人で静かに隠れて生きていくつもりだったのだが……。
なぜか次々と舞い込んでくる面倒事。いつまで経っても緩むこ
とのない追跡の手。いい加減うんざりしながらも、なんだかんだと愉快な毎日。
「こうなったら仕方ないですね。この私があなたを守るためにも一肌脱ごうじゃありませんか」
「いらん。よそで脱げ」
やたらと強い公爵令嬢と、彼女よりも強い第三皇子。追われているわりには危機感乏しく、今日も二人は仲良く喧嘩しながら生き残る。
※恋愛ジャンルですが糖分は著しく不足しております。
※シリアスな場面もありますが、あまり深刻に考えなくて大丈夫です。
※当事者である主人公たちもあまり深刻にはなりません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-22 12:15:43
165820文字
会話率:49%
俺はかつてこの帝国の第二皇子だった。
暗殺されて気が付いたら、平民の娘になっていて……。
あっという間に平民生活に順応した、元皇子で現平民の娘であるアリスは、海に出て世界を見たいという新たな夢を抱いていた。しかし旅に出る前に、かつて皇子だっ
たころの大切だった、忠実な側近に一目だけでもいいので会いたい。だからメイドとして、皇宮に潜入することにしたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-17 15:39:52
14790文字
会話率:31%
【全10話35000字、3日で完結予定です】
世界の半分を領土に持つマルクト帝国、そこは皇帝の絶対的な力の支配下にあった。
帝国第6皇子の少年エミリオは自身の出生とともに母を失い、四歳の頃に乳母の女性をも亡くし、財務に携わる皇帝の父か
らは愛情を施してもらえず、寂しい幼少時代を過ごしてきた。
そんなエミリオの暮らす皇宮に、ある日新しく若い1人の女性が奉公の任に着く。
その女性は帝国で一代限りの下位貴族に当たる騎士侯家の令嬢であり、名をマリアンと言った。
皇宮内では圧倒的に下位の身分であることから使用人たちの間で迫害を受けるマリアンと、自身に関わった母と乳母が続けて亡くなったことから陰で呪われていると揶揄されていたエミリオ。
そんな二人はやがて心を通い合わせ、皇子と使用人という身分の差があると知りながらも互いの胸の内に秘めた恋心を抱いていた。
しかしそんな二人の恋路をよく思わない皇帝は、マリアンを皇宮から追放処分とし、後にマリアンの追放を撤回させる為に謁見を行ったエミリオから皇位継承権を奪いマリアンとともに追放処分とした。
皇宮から追放された二人はやがて辺境の村に辿り着き、そこで人目を憚り二人だけの新しい生活を始め、その愛を深めていった。
そして時は流れて八年後、二人が慎ましくも幸せに暮らしていたある日、成人を迎えたエミリオはマリアンに婚姻を申し込み二人は主君と臣下から夫婦へとその関係性を変える。
しかしその幸せは長く続かず、二人が将来を誓い合った一週間後にマリアンが命を落としてしまう事件が発生するのだった。
絶望に打ちひしがれるエミリオは突如現れた〝魔女〟と契約を果たし、時間跳躍の魔法を手に入れ過去へと戻り、マリアンの死の運命を変えるために奮闘していく。
そこで明かされるマリアンの死の因果、その運命を変えるために必要なことは、かの皇帝からエミリオが玉座を奪い取る復讐へとつながっていく。
幾重にも繰り返される時間跳躍の旅路の果て、エミリオはマリアンとの幸せな未来へ、理想郷へと辿り着くことができるのか。
これはお互いの身分から自由に愛し合うことを許されなかった二人が、幸せな未来のために世界を変える物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-30 20:03:40
35795文字
会話率:35%
ねねねなててもなわさわがかまなだなわはわなあめかわさわがはわばなだはわはやかませやばなめほをりえめらゃたpさわがなわなかめは
最終更新:2021-06-28 23:00:00
386文字
会話率:25%
ボロボロの古びた黒いコートに腐った魚のような眼をした帽子の男──虫取り屋。彼は街角で遭遇した少女──理沙に助けを求められた。
彼女を追っているのは『鬼』。古墳時代から日本に巣食う怪異だった。
執拗に理沙を追う鬼から、虫取り屋は彼女を助
けることが出来るのか。理沙は何故追われているのか?
そして、鬼に襲われる中、理沙は鬼無という町へ向かうことを決意する。
その最中に、彼女達は鬼村と名乗る男と出会い、旅を共にすることに。だが、彼は『皇宮護衛官』──皇室の警備を任された最高クラスの警察官だった。
様々な思惑の中、何も語らない虫取り屋は、どう考えているのか……
虫取り屋怪奇譚 第二章『鬼怪神』ここに始まる……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-04 08:00:00
243499文字
会話率:32%
東国ウィスクスの少女・マリウは同僚の狼獣人オリアス、カイムとともに、西方のアラベスク教国家・カリフスタンに赴く。若き王カリフ・デカンは多神教国家ウィスクスとの国交樹立に意欲的だったが、長年権力を寡占してきた神祇官の一族、ボラン家当主・ウェ
ルギムは妨害を試みる。だがマリウたちはカリフスタンでの異文化生活を満喫し、ウェルギム自身もちょっとした弱みを握られる。他の神祇官家との連携も思うように進まなかったウェルギムのもとに、名も告げず姿も見せない「協力者」が現れる。その手引により、マリウは幼い頃の虐待が原因で作られた凶暴な第二人格・デュオを発現させてしまう。
カリフスタンとの交渉を加速させるべく、マリウたちは本国から皇女を呼び寄せる。国交樹立にとって最大の障壁たる国教について論戦を交わす皇女とカリフだったが、同行してきた皇宮警察官フラウロにより、迎賓館を締め出されてしまう。それは隠れた敵から皇女を守るための策略だったが、親密に話す時間を得た二人は、互いの教義の妥協点を見出す。その頃、首都では愚連隊が姿を消すという事件が起きていた。国交の樹立を妨害する「共通の敵」を排除すべく、カリフと皇女は手を組む。
かねてより構想していた教育ための総合施設を餌に、古の魔術師〔アリギエル〕をおびき出すカリフ。不死の体と魂を持つアリギエルは、己の理想とする王国の実現のため、カリフの肉体を依り代とすることを目論んでいた。戦いの最中、ウェルギムは娘をかばって死ぬ。肉体の再生を繰り返すアリギエルにマリウたちは苦戦するが、両断したアリギエルをあえて再生させ、互いを殺させることに成功する。
カリフは、ウィスクスとカリフスタンが国交を樹立する旨をラジオで演説し、「言葉と手段は違えど、宇宙の真理に帰依する者を讃えよ」と互いの融和を呼びかけるのであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-28 20:59:39
121573文字
会話率:59%
プリュネ・ディヴィナシオンはとても可愛い女の子。ディヴィナシオン公爵家の末っ子長女にして、占いの天才。宮廷魔術師の家系において、その類稀なる才能はとても重宝されるものである。なので…。
「リュリュ。もし知らない男に言い寄られたらすぐに俺に
いうんだぞ」
「僕らの可愛いお姫様。男は狼だから、簡単に信用してはいけないよ」
「リュリュ。男はとっても怖い生き物だから、近付いちゃだめだよ」
とてもとてもシスコンな兄達に囲まれて、男を知らない無垢な少女に育っていた。そんな彼女が宮廷占い師として皇宮で働き始めると、それはもうあちこちでドタバタ大騒ぎになるのだった。これはそんな彼女の成長記録である。
アルファポリス様でも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-25 22:37:09
71312文字
会話率:80%
死霊や魑魅魍魎の出現する、日本によく似た大和国(やまとこく)の特別国家公務員、安道(やすみち)が人知れず魑魅魍魎を始末していく物語。
ちゃらんぽらんな男が、周りの同僚達と国のために力を使って駆除していく。さらに新人の部下を立派な退魔師にする
仕事まで押し付けられる。
推理小説風にお送りする、ちゃらんぽらんハードボイルドが今始まる。
陰陽師がらみの現代のテイマーを描いた作品となっております。
多数の女性が登場しますが、ハーレムでは無いと思います。
別作品が書籍発売中ですので、そちらも宜しくお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-14 12:00:00
95954文字
会話率:50%
雷の夜、気づけば中華風世界に転移していた私。顔が伝説の軍神とやらにソックリだった為に、なぜか現地で「軍神様の化身の少年」と勘違いされ、崇められることに。でも私、女なんですけど。皇帝の命令で皇宮から私を迎えに来たのは、美形だけど食えない将軍だ
った。戦争に行け? 私、弓矢どころか馬すら乗れませんが。二人の皇子の皇位争いに決着をつけろ? あっちの皇子とは仲良くするな? 無茶振りが過ぎる。エセ軍神な私を利用しようとした将軍と、私の攻防。〜〜〜〜世界史講師の知識を活かして、男装の伝説の軍神(偽)が周囲を騙し騙し、なんとか生き延びようと頑張ります折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-28 08:30:51
120141文字
会話率:26%
クローヴィスは傭兵上がりの王子である。
甥っ子に付き合って宗主国ガー皇国の宝玉騎士選びに出席したところ、候補者でもないのに宝玉騎士に選ばれてしまった。
宝玉騎士として仕えることになった相手、皇女リュドミラは高い塔の最上階に住み、足と口
に不自由している。
選ばれた理由は判然としないが、彼は皇女の元までやってきた。
すると彼女は、彼の耳元で早口で囁く。
――お願い、父上の周りに裏切り者がいる。わたしを助けて。
陰謀渦巻く皇宮で、主従二人が生きる道を切り開く王道ファンタジー。
※タイトル変えました折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-29 19:52:36
75415文字
会話率:45%
前世はファンタジーアニメ、ゲーム好きの女子高生、現世は宮廷魔術師長の一人娘、魔力ゼロの落ちこぼれ令嬢。
❇︎一章は完結しております。
『ディアナ……私の寵妃……』
誰かが耳元で、私の名前を囁いている。
瞼は開いているものの、視界は霧がかか
っているように不明瞭で、相手の姿ははっきりとはわからない。
びくりと身を震わせれば、からかうようにくちづけが落とされた。
幾度も繰り返されるそれは甘く、思考をたやすく遮って、蜜のように蕩けさせてしまう。
ーー貴方は、誰。
問いかけは、新たに注がれるキスの雨の中に埋もれた。
そしてーー
「なんっって夢を見てしまったの……っ!?」
お決まりの夢オチで目覚めた朝。魔法帝国バルハムート帝国、宮廷魔術師長の一人娘、ディアナ・ゾディアークは苦悩していた。
夢の逢瀬のお相手は、この大帝国を治める魔帝ディートリウス・アウレリアヌス・バルハムート。
若くにして皇帝の座についた彼が、急遽、花嫁選びの儀を行うことになった。人間の皇帝と彼を寵愛する精霊の王が共に国を統べるという、独自の統治体制を持つこの国では、花嫁の選び方も一風変わっている。
ーー誰が次の妃になるのか誰にもわからないーーそれを決めるのは精霊王のみであり、彼のものによる選定は〝精霊王の花摘み〟と呼ばれ、身分の上下も関係がない。帝国中の〝乙女達〟が選定対象になる中、見事、妃に選ばれた乙女は〝精霊王の寵妃〟として、皇宮に迎え入れられる。帝国中のうら若き乙女達が殺気立つ夜、魔力ゼロの落ちこぼれ令嬢である自分には関係のない話、とタカをくくっていたら……?
ーー様々な思惑が交錯する中で、ディアナは無事に寵妃になれるのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-03 10:23:54
414673文字
会話率:49%
ある日、ひょんなことから死んでしまった女子高生、市川李衣菜。神様は李衣菜の死因や生き様を知って怒り出し、本来若くして亡くなった者に与えられる救済措置を渋ったが結局、地球とは別の世界のとある令嬢に転生することで救済措置とすることに。
転生先は
人間以外の種族も存在するようなファンタジー世界。そこのある国で次期皇后として皇太子と婚約していたリナリーフェリペ嬢に転生することに。しかし転生といいつつ断罪イベントが行われる2日前にリナリーフェリペ嬢として目覚めた李衣菜の運命は終わった。ある程度準備はしていたものの、義理の妹によって婚約破棄イベントが起きてしまい李衣菜は皇宮の地下牢の最深部に閉じ込められる。
地下牢の最深部にいたのはかつて人類を食い物にし追い詰めたとされる不死族の王だった。人間が勝利し、人間が世界を統べるようになって何百年という時が過ぎていたが、その間ずっと人類の恨みを一身に受けてきたのがその囚われた王だった。体もボロボロになってまるで死にかけのような不死族の王と結託することで李衣菜は地下牢を脱出することにした。
人間の社会にも戻れず人ではない不死族しか頼るもののない李衣菜はどう生きていくのか──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-25 17:59:39
143343文字
会話率:24%
私ならこんなことにはならなかった
私、レベッカ・スカーレットの祖母であるレイラ・スカーレットは逆賊の容疑をかけられて死んでしまう。
お母様はかろうじて逃げて、10数年を卑しい身分であったが平和に過ごし私を産んだ。
しかし、私達は皇宮と縁を
切れなかった。
ギロチンの下、神の慈愛で私はレイラに転生し、幸せな未来のため、奮闘する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-21 22:13:09
2868文字
会話率:23%
※こちらは、以前途中まで執筆した同題の小説の全文改稿版です
※修正前のものと展開が異なります
※自サイトにも掲載
※5/8不適切だと判断したキーワードを一部削除しました。失礼しました
平和な大国、アインアデル帝国。宰相の父と、三人の兄持
つ公爵令嬢ステラ=ベイリーは、金色の髪と瞳を持つ、儚くお淑やかな娘──ではなく、規格外のお転婆娘だった。頭の出来はいいものの、茶会も夜会も勉強も好まずすぐに逃げ出してしまう。その性格が災いして、十五になるまで婚約者がおらず、父親は焦りを募らせていた。
毎日のように催しに駆り出され、辟易していたステラは、その日も皇宮の夜会を抜け出した。しかし、幼き日の思い出に浸りながら中庭を歩いていると、いつの間にか迷子になってしまう。そこで彼女は、怪しい男に出会い、命の危機に陥るのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-10 12:00:00
105779文字
会話率:35%
次期皇帝の元に嫁ぐ予定だった姉が行方をくらませた。
俺は家族のため、姉の身代わりとして皇宮へと向かう。
果たして俺は、皇宮の中をバレずに生き抜く事が出来るのだろうか。
おかげさまで、短編の方は以下に掲載されました。
日間総合ラ
ンキング
日間、週間異世界恋愛ランキング
日間、週間、月間、四半期短編ランキング
多数の評価、ブクマに感謝致します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-08 23:19:19
295969文字
会話率:31%
竜騎士ウィルフレッドの苦難の始まり。
彼の未来は一体どこにある!?
最終更新:2019-06-21 21:08:02
5310文字
会話率:21%
次期皇帝の元に嫁ぐ予定だった姉が、行方をくらませた。
俺は家族のため、姉の身代わりとして皇宮へと向かう。
これは、俺が皇宮へと向かうまでのプロローグである。
最終更新:2019-05-13 23:28:26
4341文字
会話率:32%
「レナーティア・エレ・ファルトート、本日ただいまを以て、柏葉宮付きの女官に任ずる」
「謹んで、お受けいたします」
こちらの世界に生まれ変わって十六年、女学院を卒業したばかりのレナは、皇宮の女官にならないかと推薦状付きで誘われた。皇宮なんて
、絶対無敵にして究極の親方日の丸……もとい、親方双竜の職場である。おまけに、再会を約束した騎士がいるかもしれないと、レナは乗り気でその話を受けたが……。
家族にも呆れられる馬鹿魔力を内に秘め、ドラゴンぐらいなら軽く狩ってしまう転生少女の物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-02 19:16:17
271332文字
会話率:43%
幼い頃から両親に顧みられなかったシャルロッテ。いつも妹のスージーが可愛がられる毎日に疲れきっていた。そんなある日、メイドのサラから皇太子殿下と陛下に両親は罪を犯しているから告発するように提案される。
皇宮に赴き、皇太子殿下と陛下にサラの言葉
通りに告発するが。何故か皇宮の塔に軟禁される事に。
公爵令嬢としての身分を剥奪されたシャルロッテに待ち受けるものとは--?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-18 12:34:55
9652文字
会話率:56%
葵と央雅、二匹の貓の奇跡的な出会いを中心に、
様々な貓が勇貓皇国の国難に向かって立ち向かう物語。
主役である葵は勇貓皇国の北にある寂れた村、潘で華やかな都会に出ることに憧れる貓。黄金地に黒い縞模様と黄金色の瞳を持つ十五歳の雄だった。そして
葵は通常長いはずの尾が切られた短尾だった。短尾とは犯罪者や重罪者の家族に施される見せしめの刑として勇貓皇国に伝わっていた。短尾の貓とは差別の対象だったのだ。
それらを理由に育ての親、叔父の誠心から村を出る事を許されていなかったが。しかし偶然出会った黒い雄の貓、穎悟との出会いを経て、ついに勇貓皇国の皇都勇壮へ行く事を決意する。叔父誠心に見送られて葵は旅立つ。二月による旅路の中で、迅江という友を得て、ついに葵は皇都へと辿り着く。
そしてもう一匹の主役である央雅は皇国から遠く離れた子族の国、子凛公国で暮らす十五歳の雌の貓だった。央雅も葵と同じように短尾だったが、親からは事故で尾が切れてしまったと教えられていた。家族と共に平穏な日々を過ごしていたがある日、突然家に賊が侵入して両親を殺される。悲しみの涙に暮れる央雅に、同じく生き残った姉が勇貓皇国へ行こうと提案する。子凛公国を離れ、二匹は一路、皇都勇壮を目指す旅に出る。
その頃、皇都では皇子である勇雲が民を戯れに虐殺していて、軍の将軍たちも頭を抱えていた。しかも皇帝はそれを咎めることをせず、勇雲は野放しのまま民の死体だけが増えるという有様だった。勇雲の凶行によって、様々な者たちの悲しみや苦しみが鬱積する中、葵と央雅、二匹の出会いをきっかけに勇貓皇国の運命の輪が動き始める。
それはやがて民や軍、皇宮を巻き込んで大きなうねりとなっていく。民の暴動の気配が濃厚な国の行方に皆が解決を求めて奔走を始め出す。
それと同時にかつて突然の死を遂げた、前の皇帝の物語が語られ出す。事の真相が次第に明らかになる中で、様々な貓の過去の因縁と現在が一つになる。明らかになった事実はやがて収束に向かって物語を大きく動かしていく。
これは己の意思と運命に身を委ねて、懸命に生きる貓たちの物語です。
この作品はラインノベルにも掲載しております。
https://novel.line.me/r/general/novel/8603
ツイッター:@aoi_miyabi0820折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-03 20:00:00
158760文字
会話率:24%
とある世界の東に位置する国の皇太子、琥珀。彼は、世界から差別を受ける異世界人の血を引いている。
その琥珀を命に代えてでも守ると誓った少年、蓮。
不安定な世界に揺れる二人の少年の物語。
生きて、生かされ、抗い、流され、それぞれの感情が交叉し
た先で、彼らが迎える結末は。
二つの世界を舞台に描くダークファンタジー。
──さよならの前くらい、思い出は綺麗なままでいい。
Ⅰ : 皇宮襲撃/異世界編 始の章
Ⅱ : 樹海編 救の章
Ⅲ : 伊織編 繋の章
IV : 真実編 転の章
Ⅴ : 過去編 解の章
Ⅵ : 革命編 結の章
❀ ❀ ❀
・第二章以降の1話の前書きにて、登場人物とそれまでのあらすじを掲載しています。具体的な話の運び(⚠︎ネタバレ含む)を覗きたい方、話の復習がしたい方は、是非。
・更新▷基本週一休日 作者の気まぐれや予定の都合でずれ込むことがあります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-07 20:06:54
238363文字
会話率:31%
天仙の裔が統べる国、祥。未だ神代の跡が残る時代に、かの皇帝と少女は出会った。
一族郎党の命を盾に、祖父の政敵に脅され、心交わした幼馴染みと引き離されて後宮入りすることになった少女、水 双玉。
しかし籠絡せよと命じられた、頼みの綱の当代皇帝
は、バカ殿との前評判通り、限りなく謎な人物であった。
少女は思う。私がどうにかしなきゃこの国、沈む!と。
——————それが盛大な空回りとも知らず。
謀反を企てる宰相、狐狸妖怪が可愛く思えてくる腹蔵しかない後宮の妃嬪たち、暗躍する第三組織。再度、現れる初恋の君。
双玉たちは皇宮に渦巻く諸々の思惑を制し、宰相をぶっつぶすことができるのか。
後の世に前祥随一と評される栄華を極めた治世を誇った、恭景帝の御代のお話。
似非中華ファンタジー。R15は保険です。ルビは適当に振ってます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-19 10:14:01
25457文字
会話率:40%