この街には、殺し屋がいる。
あぁ、暗殺者と言ってもいいんだが、俺にはどうも、そうは思えない。後ろ暗いやつを殺して回るという意味ならそうだろうが、魔法を撃ち合って大立ち回りするその様を、暗殺というのは無理だろう。
そう、だから殺し屋だ
。
その殺し屋は厳つい顔の男だと言うやつもいるし、可憐な少女だと言うやつもいる。
ただひたすらに殺し回る仕事人として語るやつもいれば、父を探してまわる孝行ものだと語るやつもいる。
後者は前者に、こう言い聞かせるらしい。
「お前の言うチョコレィトはもう死んだ。だが、その遺志がまだ生きている。奴らの名は……」
ダーカー・ザン・チョコレィト。まったくもって、ふざけた名前だ。
父を亡くしたおしゃまな少女、ショコラは、その仇を探し求めて裏ギルド『パティスリー』の依頼をこなす。かつて父の相棒だった男、ヌガーとコンビを組み、父から受け継いだ魔法で人を殺した。
ショコラの意思を尊重しつつ、裏稼業から遠ざかたいと思案するヌガー。何も知らないボーイフレンド。そして、彼女の父チョコレィトを敬愛する、炎風の好敵手。
様々な人の間で揺れ動きながら、ショコラは純粋な自分の願いへと気付いていく。
重く垂れ込めるような世界観の中、甘い香りに包んでおくる、ハートフル復讐ハイファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-23 20:50:30
259294文字
会話率:45%
【キスの日記念】
「さぁ、勇者様。一緒にこの世界の闇を打ち払いましょう!」
突然オレの目の前にあらわれたのは、金髪の可愛らしい聖女様だった。
大好きなゲームのヒロインにそっくりな美少女の唇が、すこしずつ近づいてきた。
砂糖菓子の
ような甘い香りに包まれて……柔らかい感触が唇に伝わってくる。
こうして聖女プリンと二人で世界を救うため、旅立ったのだった。
はいっ!
キスの日記念ということで、ですね。
ファンタジー世界で、おもいきりロマンチックな話を書こうと思ったんですけど。
おかしいなぁ……。
でも、二人が幸せなら……ありですよね。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-23 14:27:13
3707文字
会話率:48%
むかしむかし。
良い香りをする布を売っている店が存在した。
その布には防腐の作用があり、弁当を包むのにも重宝したのだとか。
砂糖のように甘い香りを放つその布。店はどのように調達していたのだろう……。
最終更新:2021-04-27 18:00:00
2790文字
会話率:3%
"あなたの喜怒哀楽、感情を買います"
都市伝説の一つとして出回っているよくある話だ。
感情を買い取ると言って回っている男か女かもわからない、出現場所も全国様々であり、いつ声をかけられるかもわからない。
無作為
に選んで声をかけてくるのか、何かの共通点で選ばれてるのか?
全ての情報がいまいちだった。
「感情を買取ります……か、怒りや悲しみを買取って欲しいもんだぜ、まったくよ~」
酒を飲み千鳥足になった男が、大通りから路地裏に入っていき、立ち小便を始めた。
「そもそも、いくらで買い取ってくれるっていうんだよ」
──すいません。
突然後ろから声をかけられ、ビクッと体が縮こまった。
「私、感情を買い取りをしております夏菜と申します。あなたの感情でいらない感情はありませんか?」
突然声をかけてきたのは、姿形は人間なのだが、目が黒目で白目がない女が立っていた。
しかし、それ以外は至って普通……むしろ、豊満な胸に長い黒髪で、甘い香りを漂わせ、美人だ。
「あ、あんたか!? 本当にいたのか! ははっ、本当にいるなんてな! で、いくらで買い取ってくれるんだよ? 出来るなら怒りや悲しみの感情を買取って欲しいもんなんだけどな!」
男が、そう言うと腕が頭目掛け伸びてきて、男の頭の中に突っ込まれる。
「あっ……ああ……がっ」
「ご要望通り、あなた様の感情を買い取らせていただきます、しかし現金ではございません。あなた様に力を与えます。感情なんていらないと思わせた人間、社会に復讐する為の力を……素晴らしいでしょ?」
頭から腕を抜くと赤黒い玉を握りしめていて、満足そうに眺めてニヤニヤしている。
「では、あなたのこれからの人生に幸あらんことを」
「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーっ!!」
あとに残された男は、全身が毛に覆われ始め、足の筋肉の肥大でズボンは破け、腕はぐんぐん伸び、さながらチンパンジーに似た生き物に姿をかえていった──
「ちゃんと人間社会に復讐しなさい、坊や」
ケタケタ笑いながら、建物を三角飛びしながら上へ上へと進み女は笑い声と異形の者を残し、その場をあとにした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-11 22:26:44
625文字
会話率:43%
チョコレートの甘い香りに胸が躍るバレンタイン。朱莉は機嫌よくハート型のチョコレートをラッピングしていた。いつものように幼馴染の家を訪ねた朱莉。お返しを貰って喜んでいたのだが、思わぬことを聞いてしまいーー!?これは私の大切な初恋物語。
最終更新:2021-03-01 06:00:00
2508文字
会話率:25%
とある勇者の村に産まれた少年。
彼は、双子の妹と共に勇者試験を受けに、湖の中央に建つ街へと向かった。
桁外れな力で試験を終えた彼だったが、愛しい妹の元へと向かう途中
「約束通り、迎えに来た。」
静まり返る街に現れた、謎の男。
「もう
、我慢しなくていいんだな?」
激しい頭痛と、甘い香りに包まれ。
「ちょっと、僕に何したの!?」
目を覚ますと、そこは魔界だった!
魔王と、勇者見習いの甘々ラブストーリー!
もちろん、アクションもあり!
「もう、離さない」
※こちらの作品は、BLになりますので。
苦手な方も、読んでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-12 23:28:29
1255文字
会話率:46%
ガムテープをビリビリと破いて、箱を開けた直後に漂ってきたのは生臭さとチョコレートの甘い香りが混じった酷い臭いだった。
最終更新:2021-02-12 19:15:44
1882文字
会話率:51%
甘い香りに引き寄せられて
メタルなタンクから
牛乳のいづるをながむ
最終更新:2020-12-26 21:00:00
944文字
会話率:45%
通り道にあるパン屋から、甘い香りが流れてくる。
最終更新:2020-11-28 12:00:00
1000文字
会話率:0%
仄かな甘い香りが広がる
キーワード:
最終更新:2020-10-19 23:00:00
205文字
会話率:0%
五十歳、独身。
課長として邁進してきた俺は、部長になるための昇進試験でぶっ倒れてしまう。
目覚めた場所は、甘い香りに包まれた真っ白な異世界?!
そんな俺の目の前に現れた不思議な羊、ホイップクリームたち、そしてサンタ……。
健康な体と強靭な
胃袋を手に入れた俺は、転移した異世界で魔王へ昇進!?
ハラハラもドキドキもないけれど、くすっと笑えてスウィートな? 異世界転移短編コメディーです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-06 21:55:12
3998文字
会話率:46%
人は産まれながらに色を持っている。人生を歩んでいく中でこれはとても大事なのだが…
その中でもいわゆる学生時代は様々な人々と時を共に過ごし、色を分かち合うだろう。
いわゆる薔薇色、青春など甘い香りの時代を生きることが多いのではないか。この言
葉たちには、様々な感情や葛藤が重なり、不満と喜び、その両方を兼ね備えるものであるものだと言えよう。
彼らは無限にも様々なイロの輝きを放ち、
いつもピカピカ光っている。
俺も初めは同じ道を歩んでいたはずなのにどうしてこうも違いが出たのだろうか?
そう、俺には彼らのような青春という名の花がないのだ。そうだ、ずっと前から全てが黒い。
廊下を歩くにしろ、教室にいるにしろ、遊んでいるときにしろ、全て黒い。黒色だ。
いつも、どんな色を混ぜても結局はクロ【1人】に戻ってきて、人間関係という名のこんな面倒くさいものに俺は日に日に遠ざかっていった。
いわゆる、一匹狼ならぬ、孤独の鴉とも言うべきか、誠社会の底辺を歩き己の信念だけで歩いてきた男が、俺だ。それはこれからも変わらないだろう。
これは究極に卑屈な男を描く、哀れにも美しく、
交わるはずのなかった普遍的な人々の日常に、奇妙な男を取り巻く物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-02 23:48:43
14671文字
会話率:2%
ほおずき市があると、夏が近づいてきたという気持ちになる。その頃には空気がねっとりと重くなり、湿気をはらんで少し甘い香りがする。あ、夏がくる、と思う。
彼と一緒にほおずき市にいった。近所にある大きな神社で行われている。神社に近づくにつれ、
すでにほおずきを手にした中年の男女とすれ違う。これからほおずき市にいこうと、私達と同じ方向に歩いている人達もいる。
浴衣を着た女の子に目をとられながら歩いていると、あっという間にすれ違うのも一苦労というほどに人が増え、夕暮れを吹き飛ばすような暖色の明かりがあちこちを照らしている神社にたどり着く。
神社の境内に入ると、鉢に入ったほおずきがずらりと並べられ、威勢のいい声が上がっていた。鮮やかな橙色のほおずきがひしめき合い、次々に売れていく。少し離れたところに、焼きそばやチョコバナナなど、お祭りではおなじみの出店も並んでいる。子供たちが親の顔を見上げて、自分が欲しいものを指さして見せている。
「行っちゃうよ?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-20 16:00:00
3014文字
会話率:26%
赤く甘い香りが過去を遡らせる
最終更新:2020-08-22 20:00:00
4583文字
会話率:8%
夏休みのある日、努力家の秀一は運動音痴を克服するためランニングをしていた。
しかし高温多湿の環境下での無理が祟り、熱中症になって倒れてしまう。
そこに幼馴染の宮子が現れ、秀一は助けを求めるべく自身が「熱中症」であることを説明する。
だが「
ねっ、ちゅーしよう?」と聞き間違えられ、宮子にキスされてしまった。
柔らかい唇の感触と甘い香りが忘れられず、また宮子への恋愛感情も自覚した秀一だが、告白するには時期尚早と判断。
告白成功率を確かめるため、宮子からもう一度キスさせることを決意する。
「──俺は、キス魔王」
《キス魔の王》として覚醒した秀一は持ち前の頭脳を活かし、「宮子にキスされる作戦」を立案・実行し、宮子を誘い受ける。
だが唇を重ねる秀一と宮子との間に、秀一を慕っていた風紀委員の美少女が現れ修羅場に──
カクヨムでも掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-14 12:13:27
13844文字
会話率:31%
看板短編企画参加作品。
「今日も頑張らなくちゃね、お兄ちゃんが元に戻るようにね」
私は台所から出る。ここはおとぎの国。そして外に出る。振り向けば誰も来ない廃れてしまった、私の大切なの家。エメラルドの木漏れ日がきらきら、側に立つレバノ
ン杉にはウネウネと太い蔦が絡まり、甘い香りの薄紫色の房が、幾つも下がっているの。
「天地満ちる精霊達。あちらとこちらを繋ぎなさい」
呪文を唱える。幹に浮かび上がる入り口。異世界に繋がる扉をギイィと開けた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-08 21:21:14
2999文字
会話率:33%
月にいる月兎の物語です。
今回は甘い香りに誘われて、夢うつつの銀兎のお話しです。
最終更新:2020-06-24 13:21:15
1616文字
会話率:15%
ある日、森の奥の方から甘い香りが漂ってきた。 オリバーはその匂いを探して森の中へと入っていく……。
(この作品は、ノベルアップ+、ノベルバ、scraiv、マグネットマクロリンク、待ラノ、カクヨム、アルファポリス、LINEノベル、エブリスタ
、pixiv、小説家になろう、個人サイト(太陽と月、湖のほとりにて。)にも掲載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-24 09:40:48
2107文字
会話率:49%
シーツの感触、そして明け方の食べ物の甘い香りは、彼女が認識しているものではありません。
目を覚ますと、男性が彼女の隣で寝ているのが見えますが、彼をまったく覚えていません。彼女は彼を知りません。
ついに周りを見回して、それがある種の西宮殿
にあるのを見ると、ここで何が起こったのか!?
このクレイジーな主人公がセクシーでハンサムな男性のためによだれを垂らすのを見に来てください!
チャプターは毎日午後8時に更新されます!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-14 20:59:53
28333文字
会話率:58%
友達の家で、友達のお姉ちゃんと、甘い香りの紅茶を飲みながら、雑談するだけの物語。ただし世界はパンデミック。
最終更新:2020-04-15 05:00:00
11005文字
会話率:46%