薄暗い森の中、小鳥の囀りよりも不気味な怪鳥ががぁがぁと鳴き喚く、人も住まない未開の地ー。
じっとしているのも暇だからわたしは日課として散歩する。
目的地もなくだだうろうろと歩くだけ。疲れたら適当に横になるだけ。だけどこの森から出ようとは思わ
ない。ここはわたしには安全な場所だったから。
「そこの者!少し待つのだ!!」
突然の大きな声で散歩していたわたしはビックリして振り向いた。
反射的にその声のする方を見やると馬に乗った素敵な服を着た少年が居る。
なんかキラキラしてるなぁ~と一瞬見とれてしまったけど…
うわーーーわわわーー
わたしはずりずりと後退りし充分に距離を取ってから腰を90度曲げて頭を下げた。
どこからどう見てもエライ人ってのが分かるから。
なんでこんな場所に人が居るの?
迷子になった?
頭を下げたまま声も出せずじっとしていると、彼はどうも馬から降りたらしく草を踏む足音がこっちに向かってくるのが聞こえた。
勘弁してよ…
わたしはドキドキ早くなる心臓の脈動に恐怖を感じ冷や汗を吹き出した。
「お前…何者だ?」
彼の鈴を転がすような声が聞こえた。
何者とはどういうこと?
わたしは一瞬何を言われたのか分からなかった。
「わ、わたしはノイといいます…」
緊張のせいか声がちゃんと出ず掠れてしまった。
冷や汗は止まることなく流れ続けて体もわなわなと震え始める。
「……ふぅ…何者かと聞いたのだが答える気はないのか…」
えっ?
わたしはわたしなのに…ただのノイとしか言いようがないのに…もしかしてわたしは化け物か何かに見えてる?
どうしよう…もう人にも見えない姿になってしまったんだきっと…
もう終わったのね…
わたしはこのままこの薄暗い森の中に打ち捨てられると覚悟を決めたら涙がとめどなく流れてきた。
頭を下げたまま地面の草に雨の様にぽつりぽつりと雫が零れる。
「顔を上げよ」
「はい……」
彼は泣いているわたしに冷たくそう言った。
わたしは鼻声で返事をし、涙を拭うこともせずゆっくりと顔を上げる。
わたしの視線が徐々に彼の素敵な白地の洋服の足元から腰元へと上がり胸元で固定される。
汚れ元の色を失くし長い年月で風化し始めたわたしの服と違い綺麗な刺繍が施された洋服ー。
わたしには一生縁のない素敵な服を滲む目で見つめる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-28 08:26:46
1878文字
会話率:29%
王国の外れ、まだまだ未開の地が広がる辺境に、開拓拠点ともなっている小さな町がある。開拓民のほか、周辺の害獣を駆除するために冒険者も多く滞在している。
その冒険者の中にタカ、ガイ、ヒロの三人によるパーティーがある。リーダーのタカはこの周辺で無
敵の強さを誇り、他の冒険者らからも一目置かれている。ガイは詠唱術を使え、攻撃だけでなく補助や回復役として優秀だ。ヒロは情報収集や物資調達などの後方支援を担っている。
三人のパーティーだがヒロは町から出ず、冒険に出るタカら二人を宿で待っている。これが悪評で、冒険しない非力なヒロは冒険者に相応しくないと疎まれている。
しかしヒロはサボっているわけではない。タカとヒロとは幼少期のとある事故により精神的に繋がっている。事故直後は状況に困惑した二人だが、事情を知るガイと共に、今では精神の繋がりを巧く活用して反則的な冒険をしている。
身体は宿屋、心は現場な冒険者の日常話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-26 09:00:00
6090文字
会話率:61%
うだつが上がらないアラフォーヒラリーマン渡辺は、犬になりたいと願っていた。富豪の家の愛されワンワンに。
まあなんやかんやで彼は死んで、転生する訳であるが―――
実際になってみたら、ファンタジー系世界のコボルトであった。
彼は全く役に立たな
い前世の記憶を抱えて、異世界の片隅の未開の地でベッチャン・ワヌヌとして生きていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-18 00:00:00
14471文字
会話率:31%
30代後半プログラマーの男は、三徹明けなのになぜかエジプト展に行き、棺の前で倒れた。
意識が消えかかる中、女性の声が聞こえてくる。
「異世界転生しますか?」
お墓から始まる異世界生活。チュートリアルで力をつけ、未開の地を冒険して開拓する
!
そして、お仲間の魔物達と交流しながら、楽しいアンデッドライフを送ります!
魔王は、目指しません!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-25 05:08:00
8124文字
会話率:2%
外交官のわたしは、宇宙戦争を回避するため敵惑星に滞在していた。そのおり、母星テルドララがブラックホールにのみこまれたと知った。
冒険者のランドは、未開の地に宣教におもむくイエイツ司祭の護衛を引きうけた。そこで、ヴァンナ族とヘイガー族の争い
に巻きこまれる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-19 16:19:19
67334文字
会話率:21%
大学からの帰り道、不慮の事故で電車に跳ねられて死んでしまった九重遊星(ココノエユウセイ)は気がつくと美しい庭園にいた。
そこで女神様と出会い、魔王が復活した世界を救うために勇者候補として異世界に転生することになる。常人離れした肉体、魔法の使
用可能、そしてチート武器である『神器』を授かり、これから順風満帆な異世界ライフを送ると思いきや、女神様のミスで前世の記憶を喪失した状態で送り出されてしまった。
未開の地で自分の名前しか思い出せない中、ひとまずお金を得るために『神器』を武器屋に売ってしまう。そんな主人公を助けるために、記憶喪失の原因を作った張本人こと女神サレンも異世界に現界し、共に行方不明となった神器の捜索と魔王討伐の旅へ向かうのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-28 20:00:00
69455文字
会話率:35%
世界には、大海原が広がっていた。大陸と呼ばれるものはなく、島々がぽつりぽつりと空に浮かぶ。そんな世界で人間は島を自由に動かす技術を手に入れていた。人々は、近隣の島を接収し、集落を国へと成長させた。
とある空域の浮島に、術具「カード」を使用す
るアイクチという少年とその術具により召喚された者達が細々と暮らしていた。
彼らは、長いときを経て他の島へと移住を果たすこととなり、様々な体験をすることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-27 18:00:00
49593文字
会話率:45%
死刑が決まった。冤罪で。
男は魔大陸へ追放された。
未開の地。武器はない。力もない。
魔獣に追われ、行きついた先には―――。
不定期更新。
最終更新:2022-04-25 00:00:00
3809文字
会話率:22%
地球と環境の類似した、とある辺境惑星A’s(アース)の文明を進化させるべく、人間、宇宙人、神々、天使問わず様々な人材が転生業務に乗り出した。未開の地A’sでは、人々は小さなコロニーをなす程度でコロニー同士の交流は殆どなされていなかった。神々
の住まう世界アスペル界より先陣を切って、とある神々がエルフとして転生する事になった。彼らの任務は、文明発展の援助活動と、魔法文明確立のキープラントであるマナの樹の護衛だった。果たしてA’s文明の行方は…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-21 02:00:00
127990文字
会話率:38%
19世紀、世界的な産業革命が起きても尚信仰における奇跡は実在していた。
世界有数の信仰と技術開拓の国であるイシュタリア合衆国では未開の大陸、南西大陸開拓ブームが巻き起こっていた。それは1種のゴールドラッシュであり、未だ未開の地である南西大陸
は人々の夢を受け入れ、あるいは飲み込んでいく。しかし南西大陸にある物は夢と希望だけではなかった。それは絶望であり、破滅であり、そして紛れもない奇跡だった。13代合衆国大統領は人知れずその奇跡を保護そして保管し、歴史の裏で利用した。
名も無き奇跡はいつしかこう呼ばれる。
「ルークス」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-20 19:30:54
2902文字
会話率:31%
科学と魔法が混在する世界に、恒星間航行を可能とする高度な文明が存在した。
ある時、その文明の中心地に天才が産まれた。
その優れた才覚によって次々と革新的な理論や技術を生み出した天才は、次第に周囲のしがらみを疎んじる様になる。
だが、
その態度が最終的に彼を危険視させるに至り、遂には実力行使を誘発させるに至った。
自分の好きにしたくとも、周囲が放置してくれない。
そんな境遇に嫌気が差した天才は、故郷からの逃亡を図り、邪魔者のいない新天地を目指す決断をした。
斯くして辿り着いた新天地
そこは、中世ファンタジー真っ只中の文明が存在する惑星であった。
邪魔者と認定するにも値しないと無人の平野に居を構え、のんびりやって行こうとするも、やはり放置はしてくれない。
しかし、惑星一つすらもまともに把握出来ない文明相手に遅れを取るなど有り得ない。
星間国家の天才は、やって来る脅威を余裕であしらいつつ悠々自適に人生を謳歌する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-19 20:06:54
57054文字
会話率:38%
アルビオン銀河連合帝国歴3076年。
時の皇帝エリザベス24世は50年ぶりとなる銀河辺境開拓司を任命し、第三象限ペルセウス腕方面の開拓を下命した。
命を受けたのは勲功厚きダービー伯爵が三男、ヘンリー=スタンリー騎士爵。
キャメロット王立学院
の学生であった若き俊英が、帝国の威光を広げんと脅威蔓延る未開の地へと旅立っていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-16 20:37:53
1916文字
会話率:21%
世界地図がまだできていない時代。
危険な未開の地に踏み込み、古代文明の遺物を持って帰る「トレジャーハンター」全盛期の時代。
クリュー・スタルース。
彼の子供の頃に、広場の見世物としてやってきた「氷漬けの美女」。
1万年前に滅んだ古代文明
当時の姿のまま凍ってしまった彼女に、彼は一目惚れをした。
その氷は今の科学では解かせないらしい。
10年後、成長したクリューは彼女の氷を解かし、プロポーズするために動き出す。
その旅は、やがて世界を巻き込む事件へ繋がり、古代文明の謎を解明する大冒険へ発展していく。
※この小説は、「小説家になろう」「カクヨム」に公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-09 12:00:00
184513文字
会話率:68%
氷蓋に覆われた国、空に浮かぶ浮遊島、海淵に眠る海底都市、そんな御伽噺が存在する未だ全容の分からない未開の地であるこの世界。
これはそんな世界で同胞を探す竜と、その姉である少女がそんな世界のどこかに住まう竜達を訪ねる為に旅する物語である。
この作品はカクヨム、ノベルアッププラス、アルファポリスにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-31 12:12:28
86644文字
会話率:77%
人々の大半が剣と魔法で自由気ままに生きている世界。
彼らは冒険者と呼ばれた。
未開の地を開拓したり脅威となるモンスターに立ち向かい、
討伐した暁には多額の報酬や名誉を欲しいがままにしてきた。
各所に点在するダンジョンには怪物がいる。
国を
分つ大いなるリディアナ大瀑布に住まうシーサーペント。エルフが領地の外れにあるエリマニ大森林の聖地に住む聖龍。このガリア大陸には、挙げればキリがない程に存在する未開の地とそこには冒険者の夢がある。
そんな夢を追いかける無数の冒険者の中でも一際目立つパーティーがあった。
今はもう解散して各々散り散りになってしまったそのパーティーは、その一人一人が規格外の強さを誇り、名誉を欲しいがままにしてきた。今はもう噂だけが独り歩きするほどに遠い存在となった伝説的なパーティーの元メンバー、リカルド。
パーティーが解散した後に帰路の途中、偶然にも立ち寄ったとある村で魔物に襲われていた女性を助ける。
それがのちの運命を大きく変えるとも知らずに……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-26 00:00:00
427文字
会話率:0%
「クビだ! ペリア・アレークト、命令に従わないお前はこの研究室に必要ないッ!」
宮廷魔術師としてこき使われてきた平民・ペリアは、傲慢上司である貴族・ヴェインの一言でクビになった。
さらに、趣味としてコツコツ作っていたゴーレムまで上司に廃棄
され、都から追い出されてしまう。
膨大な仕事量を一人でこなしてきたペリアが抜ければ、当然、研究室は機能不全を起こすのだが――
一方で、ペリアは一流の冒険者となった幼なじみと再会、さらにゴーレムを取り戻すことにも成功し、夢の実現へと近づいていく。
彼女の夢、それは――一流の魔術師でも太刀打ちできない、世界の大半を支配する巨大生物“モンスター”を倒すこと。
そして結界に閉ざされた世界を開拓し、人類が住める場所を広げ、いつか故郷に戻ることだった。
ゴーレムを使い人々を救うペリアの評判は、やがて人形魔術を馬鹿にしていたヴェインの耳にまで届く。
周囲から「君の優秀な部下はどこにいる」と問い詰められ、焦った彼は、
「仕事が回らないから戻ってくれ」
「君の活躍を僕の手柄にしてほしい」
などとふざけた要求をして、ペリアを引き戻そうとしてくる。
当然、ペリアは「今が最高に楽しいので絶対に嫌です!」と断った。
ようやく夢が叶いそうなのだ、かつての上司に構っている暇などない。
そして彼女は幼なじみやゴーレムとともに、希望に満ちた未来のために、世界を切り開く旅に出るのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-16 18:41:40
511561文字
会話率:44%
名もなき未開の地に一人立つ、自称トレジャーハンターの若者。そこへある日、まだ幼き羊飼いの少年が通りかかった。少年は直後魔物に襲われて身ぐるみをはがされた。助けを求める悲痛な声が、空しく草原に響き渡った。若者も戦闘経験がなくて手助けが出来なか
った。若者はその足で街へ行き、酒場へ入った。酒場の奥には、冒険者ギルドも併設してあり、若者はそこで羊飼いから、宿屋の見習いに転職したいと申し出たのだ。人間の格好さえしていれば、転職が叶う世の中だ。──草原で羊飼いの少年を襲った魔物こそ、この若者だったのだ。魔物が転職して人間に姿を変えた……いつか天罰を受ける日が来ることも考えずに?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-10 03:00:28
34329文字
会話率:28%
1980年代、火事場の馬鹿力と幸運が持ち味のちょっとマヌケな探検家リウは、魅惑的なアンナの青い瞳に騙されてインカの財宝眠る希望の島エスペランサへ向かうことになった。リウはそこで島に住む女性と出会う。互いを警戒する二人であったが、それぞれの
目的のために協力して遺跡を進み島の秘宝に近づいていく、そして同時に二人の距離も接近していった……。
9話完結。
これは冒険(と恋愛)の物語であり、インカ要素はほんのわずかです。未開の地にいった場合には伝染病が伝わる危険が考えられますが、この物語ではある程度無視して書いていることをご了承ください。不定期に、宝島の噂を聞いた探検家たちがやってくるたびに被害を受けながらも抗体を得て生き残っていたという設定です。
(注1)ちょっとだけエッチな表現があります。
(注2)この物語に出てくるエスペランサ島は架空の島です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-19 18:34:35
33676文字
会話率:50%
勇者と魔者の戦いから2000年後の世界。
魔術先進国のストランド王国の学生テアルは、突然魔術が使えるようになり魔術学校に通うことになる。
これまで関係ないと思っていた魔術を懸命に学ぶテアルだったが、ある日、魔王を名乗る魔者
ま
もの
が現れ、ストランド王国は宣戦布告を受けることになる。
その日を境に未開の地に繋がる航路が開かれると、王は報復と新たな資源を求め進軍を決める。
魔者によって家族と友人を失ったテアルは卒業後、魔術を使う兵士「特殊技能兵」となり、戦線に加わることになるが......折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-29 23:53:47
1955文字
会話率:25%
少年レマは、ポーション製造の腕を買われギルド・サンクチュアリに加入した。だが、ある日突然、追放を言い渡される。理由を聞くと、お前よりも有能な錬金術師を迎えたからだという。途方に暮れたレマだったが、共和国すらも追放された。
国外追放となっ
たレマは、アテもなく彷徨うと未開の地に入っていた。そには大木が聳え立っていたが、レマは八つ当たりにポーションを投げた。すると、木から金貨が生えてしまったのである。まさかとポーションを確認すると失敗作のものだった。偶然にも、木に作用するものだったのだ。
レマは、木でどんどん金貨を生み出し、やがて新しい仲間も迎えてお金持ちになっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-28 01:02:56
3794文字
会話率:36%