冤罪により婚約破棄された元・公爵令嬢のエメリナ。
今は辺境の地で“エマ”として、静かに調香師として暮らしている。
そんなエマの元に現れたのは、第二王子のジュード。
「この香りを再現してほしい」
彼が差し出したのは、亡き王女が愛用していた香
水。
それは誰にも調香できないはずの、エマだけが作れる“約束の香り”だった。
追放された悪役令嬢が、第二王子と香りを手がかりに真実を追う、じれ甘再会ラブ×香りの記憶ミステリー。
今さらこんなに、やさしくされても困るんです――
全46話。最終話まで執筆済です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 18:02:23
101273文字
会話率:17%
【シリーズ説明】
鏡太朗は、想いを寄せる同級生さくらの母が魔物に魔界へ連れ去られ、母を追った父とともに9年半戻らないことを知り、高校にある魔界との出入口の封印を解いてしまい、魔界から危険な魔物たちが人間界にやって来て生徒たちを襲うようになる
。鏡太朗は、魔物狩りに母をさらわれて人間を憎む雷獣のライカ、幽体離脱を得意とするさくら、雷の神様と月の神様の力を借りて超常現象を起こす「神伝霊術」を遣う神主のギャルもみじ、増えていく新しい仲間たちと一緒に、雷を司る神様の力が宿る神器で魔物たちと闘うが、鏡太朗の中には十万体の悪霊が封印されており、悪霊が開放されると禍々しい姿の呪われた怪物に変貌して人々や魔物を見境なく襲い、体と魂を食らい尽くそうとするのだった。
【第3話「人類が滅亡する日」】
鏡太朗の友達の河童(かわわらわ)は、人魚の魔力で魔物にされたカッパ族の血を引いており、普通の人間になるために人魚の国に繋がるという海にある魔界との出入口を探していた。鏡太朗は、河童、さくら、ライカとともに海にある魔界との出入口の手がかりを求めて無人島を訪れるが、そこは人間を憎む魔物たちが棲む島だった。その頃、もみじはその島のことを知る老神主の許を訪ねるが、老神主は「海にある魔界との出入口は決して開放してはならない。出入口を開放した時、人類は終わりの時を迎えるのだ」と警告するのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 10:10:00
80394文字
会話率:53%
北欧神話風の世界。神々の秘密と少女の謎を解く旅が、始まる。
辺境の村に住むエリンは、13歳の少女。親を知らない孤児だ。
エリンには秘密がある。それは、超能力のような不思議な力が使えること。人の心の声が聞こえたり、念じるだけで炎が灯ったり。
エリンには謎がある。誰も彼女の出自を知らず、どこから来たのかも知らない。
狂った獣「白獣」狩りを生業とする、異能戦士団エインヘリヤル。彼らとともにエリンは旅立つ。
自らの血と肉体に宿る力を少しずつ探りながら、手がかりを求めて世界を巡る。
さまざまな出会いと別れはエリンを成長させていく。
これは、神殺しの宿命を背負って生まれた少女の成長と救済を描く物語。
そして、過ちを積み重ねた大人たちが責任を全うして、赦される物語。
他サイト掲載中です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 21:42:13
150408文字
会話率:33%
荒廃した世界の大地で、少年は名も記憶も持たず目を覚ます。手がかりは、胸の痛みと「YOL-0039」と刻まれた鉄のタグだけ。かすかに響く“声”に導かれるように、彼は文明の亡骸が眠る都市へと足を踏み入れる。そこで出会ったのは、機械の弓を背負う
銀髪の少女――リノ。記憶を失った彼女もまた、「巡り人」と呼ばれる存在だった。
崩壊した世界、謎の声、迫り来る「何か」。
過去を忘れた彼らの旅が、今、静かに始まる――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 17:58:53
1390文字
会話率:33%
剣を抜け。誇りを貫け。——孤独な旅路に刻まれる、美しい剣撃アクション!
——その刃は完璧な均整を保ち、まるで月光を凝縮したかのような銀色に輝いていた。
剣を携えて旅する少女——アルテア。
“銀の剣”を手に、彼女が探すのは「銀髪の
騎士」。
手がかりはない。ただ剣技と信念だけを頼りに、少女は歩き続ける。
たどり着いた宿場町・シルヴェント。
そこでスリの少年・ミロと出会い、少女の旅路は思わぬ波紋を広げていく。
消えた人々。忍び寄る魔の手。
街最強の剣士との対峙、甦る過去の英雄。
そして姿を現す“漆黒の騎士”。
——誇りを胸に、少女は剣を抜く。
銀の閃光が闇を裂く、まだ名もなき冒険の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 07:30:00
26596文字
会話率:37%
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚_…
五感のうちどれか一つが失われるとしたら、あなたは何を差し出しますか?
主人公の元に届いたある1通の手紙。
行方不明の父親を探すため、手がかりを持つある男を追って双子の兄と共に豪華客船に乗り込んだが、そこで
繰り広げられたのは血と憎悪の惨劇だった。
_______
この小説はいつか分岐ありのノベルゲームにしたくて書き始めたものです。
あるあるなデスゲームが題材になってます…
*マークのページはグロテスクな表現を含みます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 22:00:00
213571文字
会話率:30%
この世界には、ときおり“彼方”から人が落ちてくる。
彼らは魔法も剣も使えず、言葉も通じない。
それでも、生きようとした。
帰ろうとした。
だが、すべての者が「帰還者」になれるわけではない。
これは、記録に残らなかった名もなき転移者たちの
物語。
異世界に呑まれ、あるいは馴染み、あるいは忘れられ――
それでも彼らは、確かにここに生きていた。
王都ザル=フィエルの片隅に残る石碑を手がかりに、史学者が辿る、忘れられた異界の旅人たちの軌跡。
誰の目にも触れなかった“異世界転移のその後”を描く、連作幻想譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 20:12:25
5911文字
会話率:7%
転職に失敗し、人生の立て直しを図る柳瀬透は、郊外の個人経営カフェ「Café Komorebi」で働いている。
ある晴れた日の午後、常連客の日下部綾が店を訪れ、ふとカウンター奥に置かれた一本の傘に目をとめる。それは、ついさきほど忘れられたばか
りの白い日傘だった。
常連客の日下部綾の一言をきっかけに、二人はその傘の持ち主について“推理ごっこ”を始める。
年齢、性格、忘れた理由――わずかな手がかりと店に残る情報から、柳瀬は静かに推理を進めていく。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-07 09:36:17
6257文字
会話率:54%
高校生の皐月は、クラスメイトから噂の「死神アプリ」について聞く。このアプリは「死ね」とメッセージを送ると相手の死体が届くという都市伝説だ。好奇心からアプリをインストールするが、起動せず削除もできない不気味な挙動に苛立つ。軽い気持ちで友人の
吉田に「死ね」と送信すると、彼の身体が突然崩れ落ち、血と肉が散乱。しかし、警察が来ると死体は消え、吉田の存在自体が周囲から忘れ去られる。
恐怖に駆られながら親友のまどかに相談するが、彼女もアプリの影響で凄惨な死を遂げる。皐月は血に染まったスマホを川に捨てるが、自室で再び現れ、鴉がまどかの頭部をついばむ光景に直面。スマホにはまどかからの不在着信が鳴り続け、電源を切っても止まらない。現実と幻覚の境界が曖昧になる中、皐月はアプリの謎を解こうと試みるが、手がかりはなく、周囲は異常を認めない。恐怖と後悔に苛まれ孤立した皐月は、赤い画面が点滅するスマホと鴉の鳴き声に追い詰められ、終わらない悪夢に彷徨う。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 01:25:51
1782文字
会話率:10%
遥か昔、人と神が空を巡り争った時代があった。
その記憶が風化した現代、辺境の村に生きる一人の少年・カイルは、「魔法の素質を持たない無属性」として蔑まれ、日々を過ごしていた。
だが、村を襲った災厄と共に、彼の運命は動き始める。
祖母が遺した
一冊の書物を手がかりに、彼は「空の塔」へとたどり着く。
塔の内部で彼を待っていたのは、精霊との契約、自己との対峙、そして“神の民”と呼ばれる支配者たちの存在――
世界の理は「選ばれた血」によって固定され、「無き者たち」はその秩序の外へと追いやられていたのだった。
しかし、カイルの“無属性”こそがすべてを受け入れうる「空の器」であることが明かされ、彼は神すら拒んだ塔の力を宿していく。
世界を縛る“偽りの秩序”を壊すため、そして空の自由をすべての者に取り戻すため――
今、少年は「翼なき者」として空へと挑む。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 22:13:59
4320文字
会話率:35%
周りの物事に無関心だった僕。「東島航大(とうじま・こうだい)」何の前触れもなく突然、見慣れた街が崩れ去った。瓦礫の山を目の前にして立ち尽くす僕の前に、長い金髪を高く後ろでひとつに結わえた女の子が現れる。どうしたらいいか分からず、彼女と行動を
共にすることにし、街がなぜいきなり崩れ去ってしまったのか、生存者が他にいないか詳しく原因を探っていく。記憶が曖昧な中で真実の糸を手繰り寄せた先にあったのは、思いもよらぬものだった。現実が本当に現実であるかを証明するにはどうすればいいのだろうか。《生存者》として選ばれた僕らが澄み渡る空のもとへたどり着いたとき、その証明となる。僕はその真実に近づいていくことを選んだのだが、―――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 15:13:59
64239文字
会話率:61%
人里離れた静かな町で、郵便配達員として働く「私」(林平安)は、何年も前に亡くなった弟・林安の死が落とす暗い影に囚われていた。深刻なトラウマに苦しむ彼は、自分が弟を「殺した」光景を繰り返し悪夢に見、終わりのない罪悪感と戸惑いの中で日々を過ごし
ていた。
そんなある日、一通の古びた保険証券が彼の元に舞い込む。契約者は亡き弟・林安、受取人は「私」の本来の名である「林平」。この事実は、謎に満ちた過去にさらなる深い霧を投げかける。
時を同じくして、幼馴染の夏秋もまた町へ戻ってくる。新人探偵である彼女は、「私」の心理治療を担当した父(夏おじさん)が死の間際に残した懺悔の言葉の謎を解くため、真相の調査を決意していた。
二人は手を取り合い、「私」の断片的な記憶、固く口を閉ざす母の言葉、そして夏おじさんが遺した診療ノートを手がかりに、忘れ去られた秘密を一つずつ掘り起こしていく。
調査が進むにつれ、次第に明らかになるのは、胸を締め付けるような悲しい真実だった。それは兄弟間の憎しみが生んだ事件などではなく、重い病の父を救うため、幼い二人が共に企てた、一つの命と引き換えに希望を掴もうとした、あまりにも稚拙な悲劇の計画だったのである。
これは、記憶と贖罪、そして家族愛をめぐる物語。
幾重にも隠された真実が明かされるとき、主人公は最も痛ましい過去と対峙する。そして、秘密と悲しみが眠るこの土地で、自分自身と家族との和解を果たし、未来へと歩み出す力を見出してゆく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 16:49:23
19980文字
会話率:44%
畑を耕し、家族と笑い、静かな朝を迎える青年ゼント。 だが彼の心には、毎晩繰り返される“夢”が残っていた。 鎖の音、血の匂い、「おまえのせいだ」と告げる声──
それは現実の記憶ではなく、別の世界の誰かの“記憶”だった。
やがてゼントは気づく。
自分たちの暮らしを蝕む不可解な税──売上税15%という仕組みが、 市場を、家族を、未来を奪っていることに。
夢と記憶を手がかりに、青年は“この世界の構造”と向き合いはじめる。
経済? 税制? それでも生きる。 消費税と異世界召喚からは、逃れられない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 06:00:00
64833文字
会話率:40%
目を覚ましたとき、自分は“ヒト”ではなかった。
記憶も名前もなく、成り果てたのは、触手が生えた奇怪な箱のような体。
けれどもその体には、他の生き物を取りこみ、姿や記憶を擬態する力があった。
それを手がかりに、迷宮を抜けて外の世界へ出たとき
、深く傷ついた女エルフと出会う。
彼女が伝えるのは、切なる願い。
それを継いだ“何か”は、森に残されたひとりの少女を守ることを選ぶ。
自分は誰か? 人とは何か?
名も答えもないまま、ただ、守りたいという想いだけを抱いて――“わたし”は歩き出す。
姿も心も偽りのまま、それでも“本物”になろうとする。
擬態する者の、静かな異世界譚。
※本作は全15話で第1部完結予定です。
週3回(月・水・金)を目安に更新していきます。
※【カクヨム】に同時連載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 20:00:00
52377文字
会話率:22%
ある日、ライブ中に忽然と姿を消し、世間の話題を席捲したロックバンドがいた。
その名も、―――"シュールレアリズム"。
衆人環視の中、機材ごと消失した彼らに、世間は様々な憶測をネットの海に叩き込んだ。
あらゆる機関が彼ら
の行方を探ったが、手がかりはなし。
現代に、とんだ神隠しが起きたもんだ、と誰もが己を納得させる中、それは配信された。
『えっえっえっ、ちょっと待って!?』
情けない声から始まる動画配信。
その映像に映し出される未知の生き物。彼らから放たれる魔法。
―――異世界転移だ。誰かが言った。
これがさらなる話題を沸騰させているなど微塵も知らない彼らは、異世界で何をするというのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 21:10:00
102663文字
会話率:39%
「この先はわからない」
「とりあえず、戦わないと」
里の父が行方不明になり、残されたのはダビデの星という唯一の手がかりが記された手帳だけだった。どんなことがあっても里の父を見つけなければならない。里の父を探すうちに、自分自身の出生の秘密も
明らかになっていく。たとえ自分が人間であろうと虫であろうと、里の父だけは唯一の家族なのだ。
それだけじゃなく、もう一つ発見された。
貪欲に駆られた人類は、地球を長期間支配するため、生身の人間の遺伝子と虫の遺伝子を実験に使い、ついに虫族を培養することに成功した。人間と虫族のハーフとなった俺は、人類の支配から逃れるため、日々彼らと知恵比べを繰り広げている。果たして「邪は正に勝たず」のか、それともこの世界は滅びゆく運命なのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 12:00:00
158557文字
会話率:35%
事故によって記憶を失った高校生・菊井優斗。
手がかりは、ポケットに残された一枚の写真――満開の桜の木の下で笑う家族。
自分が誰で、どんな人生を歩んできたのかもわからない中で、彼は静かに再生の一歩を踏み出す。
やがて病院で出会ったのは、車椅
子の少女・神田ゆり。
彼女もまた、心に深い傷を抱えていた。
二人は病院の中庭で少しずつ言葉を交わし、やがて小さな絆を育んでいく。
やがて退院し、日常へと戻っていく中で、ふたりはそれぞれの「過去」と「家族」に向き合うことになる。
記憶の断片、途切れた想い、届かぬ願い――
春の風が吹く桜の街で、ふたりはそれでも前を向いて、歩き出そうとする。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-28 03:53:23
38158文字
会話率:28%
「——お姉ちゃんが、この学校にまだ“いる”の」
ミオはそう言った。
姉のハルカは一年前、失踪した。
最後に見たのは、学校の夜間補習のあと、自転車を引いて校門を出ていく姿。
けれどその後、彼女は戻ってこなかった。遺体も、手がかりも見つか
らず。
事件は迷宮入りしたまま。
そして今朝。
ミオの家に届いた、一通の消印のない封筒。中に入っていたのは——
『校舎の鍵は、あの夜のまま。
わたしは、まだここにいる。』
ミオはそれを「姉の字だ」と言った。
だから今、彼女はユウトを連れて、夜の校舎に入っている。
目的はただ一つ。
姉を探し出すこと。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-22 22:03:28
6376文字
会話率:32%
元軍警察のエース、クロエ・ヴァレンティーナは、かつての上官であり、自らの目の前で命を落とした先輩が最後に追っていた「不正」の証拠を求め、孤独な調査を続けていた。その手がかりが、辺境の採掘ステーション『ロックボトム』にあることを突き止めるが
、そこは巨大企業ヘリオス・エネルギー社が管理する、鉄壁の要塞だった。
一方、腕利きだが素行不良の航宙士レックスは、一攫千金を狙い、『ロックボトム』で違法に採掘されている希少鉱石「ゼノクリスタル」の密輸という、危険な仕事に手を出していた。
正規のルートでは潜入不可能と判断したクロエは、裏社会のルートを持つレックスに接触。互いを「潔癖症のお嬢様」「金に汚いハイエナ」と軽蔑しながらも、クロエは「情報」、レックスは「潜入の手引き料」という利害のために、嫌々ながらも協力関係を結ぶ。
レックスの魔改造シップ『ラスカル』の、スキャナーに映らない隠し貨物庫に乗り込み、『ロックボトム』への潜入に成功した二人。しかし、それはヘリオス社が仕掛けた巧妙な罠だった。レックスの密輸ルートは既に見抜かれており、ステーションは完全にロックダウン。二人は、絶体絶命の状況で孤立してしまう。
さらに、クロエが命がけで手に入れたデータバンクの情報は、彼女が信じていた「正義」を根底から覆す、衝撃的なものだった。先輩の死の裏には、彼自身が関わった、許されざる「裏切り」があったのだ。信じるものを失い、絶望の淵に沈むクロエ。
そんな彼女を、レックスの型破りな行動と、彼なりの生存哲学が突き動かす。「過去がどうだろうと、死んだら終わりだ!今は生き延びることだけ考えろ!」
二人は、それぞれの愛機、『シルフィード』のステルス性能と、『ラスカル』の馬鹿げた突破力を組み合わせた、前代未聞の脱出作戦を決行する。
プロフェッショナルの緻密な戦術と、無法者の荒々しい機転。決して交わることのなかった二つの才能が、互いの背中を預けた時、鉄壁の包囲網に奇跡の亀裂を生み出す。
命からがら脱出した後、二人の間に生まれたのは、友情とはほど遠い、だが確かな「貸し」と、互いの腕前に対する静かなリスペクトだった。クロエは、歪んだ真実と向き合い、新たな目的のために飛び立つ決意をする。レックスは、危険な橋を渡りながらも、したたかに「お宝」を手に入れ、いつものように不敵に笑うのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 21:50:24
7831文字
会話率:31%
いつか、どこかの世界では、不思議な力を持つ道具や物が当たり前のように存在していた。
人々はそれらを魔道具と呼ぶ。
多種多用の魔道具があり、ある物は文明を支え、またある物は人の生活に潤いを与えている。
マルテ大陸、ルブラン
王国クレセント通りにある魔道具雑貨店。そこには赤毛の店主、サラ・ルリエーブルがいる。
お店の営業をしながら、サラは探し物をしている。何を探しているのかサラにはわからない。ただ、何かを見つけなくてはいけない。そんな思いだけがサラにはある。
手がかりは魔道具の一輪挿しだけ。
だけど、彼女は急がない。
いつか見つかる、その時がくれば。
そう思っている。
そんな彼女と魔道具とお店を訪れる人達との物語。
一章 手紙の降る夜。
不定期更新です。
ストック分を毎日投稿しましたら、不定期になります。
一話一話が短いかも知れませんが、よろしくお願いいたします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 17:57:53
62362文字
会話率:55%