私は目を覚ましそれを眺めた。
一輪の花が朝の木漏れ日に頭を垂れるさまを。
雨滴を振り払い太陽を見上げる。
やがて花は天に花弁を広げる。
腕を拡げるように。踊るように。
見渡せば辺りには同じように空を目指し花たちが舞う。
色とりどりの花たちが
辺りを埋めていく。
虫、鳥、獣を取り込み苗床とする。
世界の一部になる。その中心に私はいる。
私がやっている。
花で作った大きな蕾。
枝の触覚がすべて知覚できる。
実に栄養をあげよう。
夕沈みまでに。森の全てを掌握する。
美しき花。花弁は開花しかけ。
西側の枝木が悲鳴を上げた。
針で刺されたような痛み。
「1匹、2匹か」
塵芥を排除する。
毒の荊棘で虫を排除する。
飛び回って命中しない。
イライラする。
今や森のすべてが私。私となった。
この花を開花させたい。
私は他に何も望まない。
森に生きとし生ける全ての生命を栄養にして。
2匹の虫が核に近づいてくる。
何をするつもりだ。
害虫が。殺してやる。
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す。
肥大化させた猛毒の荊棘を鞭のように撓らせる。
害虫2匹を押し潰す。
毒の穴に落とし溶かす。
漸くくたばったか。クズが。
人間の死体は栄養が豊富…だがいらない。
遠く海に投げ捨てる。
日が沈む。黄昏の空に、鳴動する新たなる生命の鼓動。
刻一刻。整った。
満月が祝福する。
桜色に夜を照らす巨大な花弁。膨大な光の渦。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2023-07-29 14:17:19
1122文字
会話率:11%
カイラード・ルクセンハイム 22歳は、日本でても異世界でみても、麗しい顔の青年だ。仕事は主に傭兵。人殺しから失せもの探し、害虫駆除、屋敷の警護や旅の警護、報酬に納得すれば引き受ける。
ある日、町の権力者から、落ちてくるものを始末してほしいと
頼まれ・・・
佐伯 椿は高校生の子供を二人持つ専業主婦。ある日、異世界へ飛ばされ、気づくと水の中。居合わせたカイラード・ルクセンハイムに助けられるも、実は彼はツバキを始末しに来ていて?!
姿は10代、精神年齢45歳。中身と外見の年齢が離れての異世界転生!
言葉も通じず、読み書きもできないけれど、負けずと生きる覚悟をするツバキ。
そんなツバキをそばでみていたカイラードは、だんだん彼女に惹かれていく。
堅物傭兵青年のツンあり、デレあり、執着固執あり!の堅物が恋に目覚めて人間らしくなってゆくお話。
精神年齢45歳のツバキは堅物青年に恋をするのか!?
真面目な青年が頑張る物語をぜひお楽しみください♪
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-22 11:10:23
34458文字
会話率:26%
各地で続く、豪雨、地震に、冷害、異常発生する害虫に、落雷に、ついには大火山の噴火が目前という、踏んだり蹴ったりのニホン国。さすがにこの事態の異常性に気づいた時の首相キジダダはメイジ神宮で神にお伺いを立てるのだが…
最終更新:2023-07-05 23:41:31
3827文字
会話率:47%
注意! とある害虫が出てきますので、名前を見るだけでもイヤと言う方は回避をお願いします!!
とある異世界の強欲な国が、強力な手駒を欲して異世界召喚を行った。
最終更新:2023-06-11 01:00:00
2125文字
会話率:13%
【閲覧注意!】
この作品には、とても不快な害虫の表現が有ります!
これで察し方は、回避を本気で推奨します!
/あらすじ本文/
地球から女神にお願いされて転生した女性は、その世界でダンジョンの主をする役目を与えられた。
ダンジョンの主にされ、女神から出された使命はなんと、長生きする事。
これを受け、女性が見出だした生存法とは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-11 01:00:00
4907文字
会話率:10%
始めに
Gと略されるアイツの駆除をめぐってのコメディです。
生々しい描写はありませんが、ゴキ○リが嫌いなかたはご注意ください。
あらすじ
とある魔法国家の首都の施設で『カカコソ』という害虫が発生した。
その駆使を依頼された王宮魔導師団
の新米魔導師たち。
だが、なぜか、筆頭魔導師がやる気に満ちており……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-07 17:21:59
6168文字
会話率:60%
私には、今でも忘れられない言葉がある。
“女は美しくなければ、生きている価値はない”
妖艶に微笑みながら14歳の彼女が、周りの醜く五月蝿い害虫共に発した言葉だ。
彼女は輝く様に美しかったーー
自分にとって、「女」とは、「美しさ」と
は、「生きる価値」とは何なのか?
「私」は彼女の「死」を目の前に、改めて考えさせられるのだ。
全ての生きとし、生ける「人間」に改めて問いただす、「美しい彼女」だけが発することを許される、何の建前にも邪魔されない、恐ろしく純粋で残酷な『世界の真理』の話ーー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-28 10:00:00
9828文字
会話率:23%
殺し屋に恋した女は、その殺し屋に害虫を踏み潰すように殺されることを望んだ。
ごくごく普通の女に恋した殺し屋は、その女から恐れられることを望んだ。
最終更新:2023-04-17 00:06:56
7381文字
会話率:20%
「俺と結婚させてやる――」不審な美女はそう言い金塊をちらつかせる。金に目が眩んだ隙に八束真琴は無理やりゲームの世界へと転生させられてしまう。
気が付けば絶世の美少女キャラへとTSしていた。
「俺と婚約しないか?」とイケメン侯爵から求婚され、
「消え去れ害虫!」とブラコン妹から命を狙われる。
そして蠢く陰謀、立ちふさがる強大な敵にいまいち使えない転生チートパワーで立ち向かう。
「も、もう嫌じゃ~~~~っ!!」八束真琴――ヴェルキアの悲鳴が今日も響き渡る。
※カクヨムにも投稿します。
※章単位での投稿を予定しております。現在は1章完結まで毎日更新となります。
※地の文の一部にAIのべりすと様を利用して作った文章を手直しして掲載している部分があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-03 05:24:34
83534文字
会話率:35%
城壁都市ミーリファ。様々な人々が行きかうこの街では、行方不明事件が多発していた。
魔法でもなければ、知られている魔物の仕業でもない。この奇怪な事件に立ち向かうのは、領主の娘ルイーザとお付きの騎士カポーティだ。
調査の最中、2人はレイモンドと
名乗る義手の男と彼の相棒という老人ハワードと出会う。
専門家と名乗る彼らの力で事件は解決へと進んでいくが?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-02 16:59:26
21214文字
会話率:60%
“十大英傑”
それはこの世界中を巻き込んだ戦争を終わらせた十人のことであり、人類最高クラスの存在である事を意味する。
そんな中でも一際目立ち、悪評が絶えない存在がいる。十大英傑の第十席にして、最凶最悪とまで言われた者。名前をシルヴァ・ヴィ
ザレインという。
戦争が終わり、平和な世では武力は必要とされない。周りから嫌われて、害虫のような扱いを受け続ける。
戦争で終わるべきだった青年は今日も自堕落な日々を送る……はずだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-20 20:03:13
8958文字
会話率:32%
死神による事業「死別け屋」。
彼らは“表向き”には害獣、または害虫を駆除する業者として働いている。
しかし“裏向き”、つまり本業では人間の魂を刈り取っているのである。
これは、そんな死別け屋に勤めるとある二人の話である。
最終更新:2023-02-09 20:00:00
42883文字
会話率:49%
35歳で聖女をしている主人公クゥコ・サンドレア。
貴族が集まる舞踏会の日、彼女はゼルド王子から婚約破棄をされる。
その理由は全く身に覚えのない国家転覆罪。王子を騙して国を乗っ取ろうとしたらしい。
「ババアは出ていけ」
酷い言葉を投げつけ
られて国外追放になってしまう。
隣国ホワイトリアに着いたクゥコは、花屋の店長ナナリナが泣いているところに遭遇。
全ての花が害虫によって枯れたのである。
クゥコは魔法を使って花を再生させた。
それがきっかけで、ナナリアと共同生活をすることになる。
花に囲まれた生活は毎日が楽しい。
そんな時、ホワイトリアの第二王子カインがクゥコに一目惚れしてしまう。
一方。
クゥコを追放した王都は大ピンチ。
王都の地下水を濾過していた聖樹が枯れるというのだ。
実はクゥコが聖樹に力を注いでいたので枯れなかったのである。
35歳でも聖女を辞められなかったのは、彼女が特別な力を持っているからだった!
カイン王子は20歳で超イケメン。
そんな若い王子から溺愛されて困りまくるクゥコ。
でも、嬉しい、ああ、でも歳が離れすぎでしょう。
彼の絶賛の言葉にきゅんきゅんが止まらない。
35歳、おばさん聖女の大活躍。と恋愛?の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-18 22:13:00
17543文字
会話率:51%
黒い虫が、はいずりまわっている。
最終更新:2022-11-17 07:00:00
518文字
会話率:0%
戦争により世界が荒廃し人間は地上に住めなくなった世界。一部の権力者や金持ち、そしてその家族は、前もって技術者に作らせておいた地下シェルターへと移住することで生き延びた。
地下シェルターには元の暮らしと変わらない世界が再現されていた。人工の
街には夜でも灯りが溢れ人々が賑わう。人工の海や山には害虫や害獣はおらず涼やかな静けさが広がっている。
何一つ不自由のないはずのこの街で、男が1人道を見失い孤独に押し潰されそうになっていた。
そこにかつての友の面影を持った少年が現れ星を見に行こうと誘う。
地下シェルターには、昼も夜もない。
当然、太陽も月も星もない。
「この街に星はないんだ」と告げるも少年は「あっちだ」と自信たっぷりに答える。
なんとなく逆らえず、男は少年に導かれるまま長い長い坂を星を探して登り始めた。
坂を登りきった先で男が星を見つけるだけのなんてことはない話折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-03 17:45:13
4188文字
会話率:22%
「夜盗は畑の害虫です」
最終更新:2022-09-19 11:16:50
8232文字
会話率:18%
俺が五歳になったとき、突然訪れた三聖人から『勇者』認定をされて魔王と戦う運命を背負わされた。
それからの俺は勇者として生まれてきたことに誇りに思い、歴代の先輩勇者たちにも負けないほどの活躍をしようと毎日毎日休みなく戦闘訓練に励んでいた
……のだけれど、姉たちが俺に対してめちゃくちゃ過保護なせいで、基礎訓練のカリキュラムを全て修めても、害虫退治に等しいゴブリン退治ですら「イーノックを実戦に出すなんて不安で仕方ない」「ダメだよ、怪我しちゃったらどうするの?」「お兄ぃにはまだ早い」など、色々と難癖をつけられて未だ行かせてもらえない。そんなこんなで気が付けば一度も実戦経験が無いまま俺は成人の年(十五歳)を迎えていた。
や、やばい……。実戦童貞なのにいきなり魔王のダンジョン(EX級)とか無謀もいいところだろ。このままじゃ魔王と戦うどころか入り口付近にいるザコモンスターにすらあっけなくやられてしまう!
神託で決められた魔王討伐予定日が段々と近づいてきて、俺が恐怖と絶望で震えていたら、お姉ちゃんズが勝手に魔王を討伐してきた。
え? ホント? 助かったのはいいんだけど、それだと俺が『勇者』だって託宣を受けた意味なくない? あと、首輪をつけて家畜のように連れて来たその幼女は誰? すっごい怯えて半泣きになってるんだけど。……え? 魔王? ちょ、何で勝手に迷宮から魔王連れ出して来てんだよお姉ちゃんたち!?
2018/09/03 タイトルとあらすじを変えました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-13 15:17:09
279227文字
会話率:39%
俺、ヤマトは気がつくと暗い中学校の教室に居た。
窓の外は月一つが泳いでおり、星も見えない空。
ふと周りを見ると、他に七人の男女が俺と同じようにこの状況に戸惑っていた。
『お集まりいただき、ありがとうございます』
突如、スピーカーから
流れた声。
『これより皆様にはゲームをしていただきます』
そして始まるは、命を奪い合うゲーム。
害虫駆除。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-12 00:31:24
8572文字
会話率:48%
田舎育ちで平民出身の聖女マルティナ。村が滞納していた税金代わりに王都へ連れてこられた彼女は、今日も拳で物理的に「害虫」をたたきのめしている。
そんなマルティナに王宮から呼び出しがかかる。彼女への依頼内容は王太子の呪いを解くこと。
自分に
できるのは害虫退治だけ。そう必死に訴えたものの、マルティナを気に入った王太子の命により客人として王宮に留まることになる。
おしゃべりをするうちに王太子に心惹かれていくマルティナ。ところがかつて彼には両思いの婚約者がいたことを知った彼女は、王太子の幸せを取り戻すためにとある決断をし……。
素直で一途、やや暴走気味なヒロインと、執着心強めの腹黒王子の恋物語。ハッピーエンドです。
他サイトにも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-22 20:01:36
29337文字
会話率:59%
ただ思ったまま書いてみました。
最終更新:2022-08-10 19:56:55
207文字
会話率:0%
「お前も苦労してんだな」
――カサカサ
「俺の方こそ悪かったな。いきなりスプレーなんか発射してさ。今回は見逃してやるけど、二度と来るんじゃねえぞ?」
――カサカサ
俺は部屋に現れた害虫を駆除しようとしたのだが、いきなり土下座らしき行
為をされたせいで逃がすことにした。
翌日、俺のクラスのいきなり転校生が来ることになった。
しかもよりによってとんでもない美少女だ。
「初めまして。五木黒江といいます。よろしく」
後にわかることなのだが、黒江の正体は俺が助けた害虫だった。助けられたことで一目惚れしたらしく、どういうわけか俺が通う高校まで来たそうだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-26 21:08:54
11466文字
会話率:54%