普通の人には見えないモノ、妖怪や幽霊の類が見える少女、仁南《にな》はその能力ゆえ、妖怪に狙われて困っていた。見かねた祖母は、その分野の専門家である僧侶、重賢《じゅうけん》の元へ、高校の三年間、預けることにした。
しかし、京都に到着したと
たん、迎えに来た遥とともに、妖怪に誘拐されてしまう。その先にいたのは、鬼と吸血鬼、さっそくトラブルに遭遇して前途多難の予感。
平安時代から妖怪退治を生業としている綾小路家の人たちや、縁のある妖怪たち、鬼の珠蓮《じゅれん》と出会う。強い霊力を持つが故に、妖怪がらみの事件に巻き込まれていくが、その過程で、自分の出生の秘密や、右目に宿る悪魔の正体を知っていくことになる。
この物語は、前作『金色の絨毯敷き詰められる頃』で書き切れなかった鬼の珠蓮のエピソードを完結するための物語です。
前作を読んでなくても楽しんでいただけますが、興味を持っていただいたなら、是非、読んでみてください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 22:00:00
240278文字
会話率:50%
新人女優の本山菫は、はじめて掴んだ大役に全力で挑んでいた。しかし、その撮影現場に異変が……。スタッフが次々と体調不良を訴えて撮影が滞る。原因は枕小僧という妖怪に夢を盗まれていたせいだった。
それを知った菫はやめさせようとしたが、枕小僧に
他人の夢の中へ引き吊りこまれてしまう。ちょうど居合わせた猫妖怪の白哉とともに夢の中を彷徨ったあげく、やっと脱出してきたのは、柏倉芹という小説家の家だった。枕小僧は盗んだ夢を芹に届けていたのだった。しかし、その芹の正体はこの世の者ではなかった。彼女もまた邪悪な妖怪に利用されていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-15 22:00:00
27560文字
会話率:47%
令和の現代、妖怪は人間達に忘れ去られたーーーはずだった。
不審な遺体、突然消えた人々、異形の怪物…
街で引き起こされる奇怪な事件の裏には、妖怪の影が蠢く。
自らを「化け物」と名乗る男・クロは、人間でも妖怪でもない謎の存在。
豪快な鬼娘・清丸、気弱な魔法使い・ウィジーら仲間の妖怪達と共に、悪しき妖怪を狩る。
古来の妖怪から都市伝説から生まれた現代妖怪まで、クロと仲間たちの力が火花を散らす。
百物語では決して終わらない、無限に続く妖怪の物語。
ーーー『怪異無限物語』。
妖怪の時代は、再び始まる折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 18:30:08
2431文字
会話率:28%
遠い昔、この世界には魔力やダンジョン、亜人や魔物といった生物は存在していなかったとか。
けど突如として、何の前触れもなく、こちら側の世界とあちら側の世界が繋がってしまったらしい。
いきなり世界が繋がったことで、まず何が起こったか。答え
は簡単。戦だ。
細かい経緯などは語られていないものの、急に世界が繋がったことで互いに敵の侵略を受けたと勘違いしたのかもしれない。
ただ、力の差は歴然だった。
あちらは魔力という超常の力と、亜人と呼ばれる種族の想像を絶するほどの身体能力。
それに加えて魔物といわれる未知の化け物。
こちらの生物は魔物たちのエサでしかなかった。
でも、こちら側がやられっぱなしだったかといわれるとそうでもなかった。
それはなぜか?
こちら側にも存在していたからだ。
魔力という人外の力を奮う者ですら恐れを覚える、
――【妖怪】という種族が
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 23:30:03
15103文字
会話率:36%
天上聖神大帝君。通称、上神様が創られたとされる、大隔海という五つの土地に人間が住まう世界。その地から六〇〇年前に天上界へ飛昇し、燦浄と名乗る仙道がいた。彼は何やら地上での因縁を未だ抱えているらしく、天上界では日々平々凡々と半ば隠居のような
暮らしぶりである。しかし、彼の師匠であり最高位の三神仙のうち一柱、遣天高主人士が、彼を天命に推薦する。
「人に転じて成すべきを成せ」
斯くして、燦浄は人の子紫水として地上へ遣わされた。宝具、仁神白璧を手に、仙道であることをひた隠し、北の国を調査すべく放浪の旅へと向かう。そのような最中、初めに訪れた町で、星鸞と名乗る青年に出会う。彼は剣客でありながら旅芸人をする謎の人物。彼との出会いにより、燦浄の過去の因縁が紐解かれていく。
***
中華風神仙道ファンタジー冒険奇譚バディもの、バトルもミステリーもあるよ。という、好きなもの全部乗せのような作品です。
本場中国とは土地、歴史、人物、宗教等々一切関係ないフィクションでありファンタジーです。(つまり雰囲気が古代中国っぽい異世界)なので登場する神様や仙人道士、さらには妖怪などの名前、設定、解釈は、元とするものがある場合もありますが、独自のものと混在しておりますのでご容赦ください。
なお、mixiに先行連載している作品になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 18:00:02
106497文字
会話率:43%
”幽霊、怪異、妖怪...すべて視えるだけ”
それは人のためにならないと思っていた
高校の新学期 やってきた転校生に「その延長された視覚、役立たせてやる」と言われた主人公
五感...ファイブ・センサーが延長した能力を持ち合わせる人たちで形成さ
れたグループがあると聞かせられ__折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 17:26:58
7709文字
会話率:47%
トラック運送業者以外にしかも、トリックスターを気取る某神にハドロン衝突型加速器を暴走させる暴挙で殺された中年主人公は、いきなり賽の河原で石積みをする子供達をなぶる小鬼達を異形に変化しながら駆逐する謎要素満載の存在…地獄の獄卒、牛頭にまで手を
焼かせる。そんな主人公にお兄ちゃんと寄り添うのは猫耳娘ではなくただの猫?自身の正体に気付かず、冥界を彷徨う。どうやら、異世界のモンスターは大体、マブダチの彼は、いったい何者?人間に転生し過ぎた彼に前々世以上の記憶は薄い!?周りは、彼の名前を様々な名で呼ぶが納得できない?そんななか、「名もなき神々の王」を名乗る至高存在から「我たちの『虚ろ』を始末して欲しい」、「望みは何でも叶えよう」という条件のもと新たな異世界“へレナス”へ人として転生の度に身につけた能力と東の神仙、大妖怪、ヤバい奴らと「神殺し」に向かう!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 07:55:52
2940159文字
会話率:18%
高校2年生の八神美琴は、幼い頃に両親を亡くしてからは祖母の真知子と、親戚のツバキと一緒に暮らしている。
大学通りにある屋敷の片隅で営んでいるオニギリ屋さん『おにひめ』は、気まぐれの営業ながらも学生達に人気のお店だ。でも、真知子の本業は人なら
ざるものを対処するお祓い屋。霊やあやかしにまつわる相談に訪れて来る人が後を絶たない。
そんなある日、祓いの仕事から戻って来た真知子が家の中で倒れてしまう。加齢による力の限界を感じた祖母から、美琴は祓いの力の継承を受ける。と、美琴はこれまで視えなかったモノが視えるようになり……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 20:10:00
102011文字
会話率:47%
鮎川千咲は短大卒業後も就職が決まらず、学生時代から勤務していたインターネットカフェ『INARI』でアルバイト中。ずっと日勤だった千咲へ、ある日店長から社員登用を条件に夜勤への移動を言い渡される。夜勤には正社員でイケメンの白井がいるが、彼は顔
を合わす度に千咲のことを睨みつけてくるから苦手だった。初めての夜勤、自分のことを怖がって涙ぐんでしまった千咲に、白井は誤解を解くために自分の正体を明かし、人外に憑かれやすい千咲へ稲荷神の護符を手渡す。その護符の力で人ならざるモノが視えるようになってしまった千咲。そして、夜な夜な人外と、ちょっと訳ありな人間が訪れてくるネットカフェのお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 19:10:00
103408文字
会話率:40%
妖怪と人間がいまだ共存する日無村。しかし、最近は人と妖怪の間で争いが増えるようになっていた。
その村に住む日浦小姫に、ある日、異変が起こる。左腕、そして左足が、煙で消えたように無くなってしまったのだ。
村長でもあり、両者の間を取り
持つ調停者でもある彼女の母親に相談すると、妖怪と結婚すれば、元に戻るかもしれないと言うのだが――?
一筋縄ではいかない河童の妖怪・乙彦と、調停者の娘である小姫の、異種族間ラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 18:00:00
291052文字
会話率:36%
田舎から都会の高校に入学した『私』は、プールの底で奇妙なモノを見てしまった。
それからだ。水の中にあれが見えるようになったのは。
水を恐れるようになった私は、恐怖に押し潰されそうになっていた。そんなとき、声がかけられた。「それ、見えて
るの?」。
あの日、とある先輩と出会ったことで、私の奇妙な運命が動き出した──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 10:07:15
5040文字
会話率:25%
世界は無数にある。同じ様な世界でも、どこかが違う。
他人からすれば、その世界は歪かもしれない。
けれども、その世界に住むヒトたちにとってはそれが当たり前で、それが現実だ。歪だなんて思わない。
誰かが言った。『誰もが主人公』なのだと。
な
ら、歪な世界ではどうなるのだろう。
これは、どこかの世界の物語。歪でおかしくて、壊れていて、語呂の悪いお話。
助けて。誰もが言った言葉。誰もが見て見ぬ振りをした言葉。
それでも『助けて』を言えなかった少女がいる。そんな言葉を知らなかったから。
だから少女は『助けて』と言えない。
ならば誰かが手を差し伸べれば良い。『助けて』という言葉を教えてやればいい。そうして少女も『助けて』を言えるようになる。
少女は優しかった。少女は強かった。少女は魔性だった。
少女の善意で、人が狂ってしまった。狂ってしまった人は少女を手に入れるために全てを壊そうとした。
果たして誰が悪かったのか。少女が悪かったのか。それとも別の誰かなのか。
けれども、ひとつだけ言えることがある。
世界が、その少女を愛している。
それが、その少女にとっての幸せとは限らないけれど。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 17:00:00
86150文字
会話率:34%
大切なのは、あなたらしくいること――。
雷属性魔法から生まれた治療魔法を学ぶ、魔法創会大学を卒業して晴れて雷属性魔法専門治療士(サンダーヒーラー)となったエレキは、病院勤務初日に異世界に飛ばされてしまう。
そこは薬草と解析不能の古代魔法で
怪我人を治療する、前時代的な世界で、人間と妖怪の戦争真っ只中だった。
更にその世界には転生無双と名乗る人がやって来て――。
決して完璧ではない治療魔法だが、エレキは信念と理念を武器に困難に立ち向かっていく。その中で最強とは何か、命の大切さに触れていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 14:49:59
78805文字
会話率:72%
人間を助けたことで掟を破り、飛行能力を封じられた天狗の私は、処罰として山奥の防衛基地へと送られた。
そこは、飛べなくなった者たちが集う拠点。再び空を目指すために、人の技術を借りて戦う者たちの場所だった。
与えられたのは、80年前の戦時機を思
わせる鉄の翼──
これは、喪失から始まる再出発の物語。存在の均衡を守るために戦う、異界と現代の狭間に生きる者たちの記録。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 05:56:47
17709文字
会話率:23%
あなたは、物を大切にしていますか。
これは、100年大切にされ神格を得た風鈴のお話。
しかし憎しみに囚われ、妖怪に堕ち、やがて神々に捕まり裁かれ呪いを受け再び祓い神として戻ってくる。
強く・優しく・不器用で、異質と言われようが行動で己の
価値を示す。
神でありながら人のように生きる風鈴
やがて、風鈴の存在は神話の表には残されず、誰もが忘れていってしまう…それでもあの神は今日も祓う。
神は万物に宿る、八百万の神々の中でも語られるのはごくわずか。
あなたの傍にもいるかもしれません。
これは風鈴の軌跡である
※古事記・日本書紀を背景にしておりますが個人的解釈などが混じるので解釈不一致を起こす方はお気をつけください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 22:07:05
23328文字
会話率:53%
妖殺しの刀に選ばれた少年千秋と、刀の持ち主だと言い張る狐の妖ミツルギの妖しく不思議な物語。
ふたりが行き着くのは、天国か、地獄か。
最終更新:2025-07-21 20:51:39
67542文字
会話率:47%
猫又の妹、ゆゆに百鬼夜行に連れてきてもらった。
妖怪たちの夏祭り。楽しく過ぎていったその時間は、急な乱入者によって遮られる。
今回でかおせかは一区切りです。次の話は、また書きたくなったら書きます。
最終更新:2025-07-21 14:43:37
5136文字
会話率:38%
――その窓を覗いたとき、世界の向こう側が、こちらを見ていた。
夏の黄昏、黒猫を追いかけて入り込んだ、ビルとビルの狭間。
その奥に、取り残されたように朱色の鳥居と小さな祠が佇んでいた。
ふと頭をよぎったのは、親友が昼休みに話していた都市伝説
。
「両手で“狐”の形を作って、輪の中を覗くと――妖怪の正体が見えるんだって」
信じるつもりなんてなかった。ただ、ちょっと試してみたくなっただけ。
だけど、その瞬間、耳元で声が囁いた。
「おまえ……今、我の正体を暴こうとしたな……?」
窓の向こうにあったのは、“あちら側”――この世の理が届かない世界だった。
静かに崩れ始める日常、身体の奥に疼く違和感。
これは、ひとりの女子高校生が“見てしまった”ことで始まる、ちょっと不思議で、ちょっと危ない、ひと夏の冒険譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 13:18:00
25682文字
会話率:37%
興味本位で狐の窓をやったら見えてしまった・・・
とある田舎に住む中学生の菱矢悠月は普通は目に見えない存在である妖怪に興味を持った。
ある日、狐の窓をやってみるといつも見えなかった存在が見えるようになってしまった。
この事がきっかけとなり
、いろんな妖怪と関わることになる。
妖怪と人間の奇妙で非日常な物語を見てみませんか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 12:52:13
103328文字
会話率:46%
本編に出てくる妖たちの設定やどんな背景があるのかを簡潔にまとめてます。
他にも妖以外の物も載せていきます。
最終更新:2025-01-09 01:20:56
5019文字
会話率:7%
【京都×動物妖怪のお仕事小説!】
「目付け役」――。それは、平時から妖怪が悪さをしないように見張る役目を任された者たちのことである。
しかし、妖狐を専門とする目付け役「狐番」の京都担当は、なんとサボりの常習犯だった!?
京の平和を全力で
守ろうとする新米陰陽師の賀茂紬は、ひねくれものの狐番の手を(半ば強引に)借り、今日も動物妖怪たちが引き起こすトラブルを解決するために奔走する!
これは京都に潜むもふもふなあやかしたちの物語。
エブリスタとアルファポリスにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 00:09:40
89329文字
会話率:51%
あの場所には何か居る──あそこには何かある──君たちがそのような世界を認識する時、彼らも必ずそこにいる。そして、彼らは君たちを護っている。
禍状。
いわゆる怪異で引き起こされた異常事態を防止あるいは対応する特別組織──禍状防止対応隊・通
称「禍防隊」が解決する。ある時、ごく平凡な少年「神光太郎」は一家心中に巻き込まれた末に地獄に落とされそこで悪魔と契約し鬼人・獄絡男になってしまう。禍防隊に身柄を保護され、普通の学生として暮らす裏で、怪異の引き起こした怪事件に足を踏み入れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 18:38:10
1704文字
会話率:34%
『あやかし』×『バディもの』×ちょっと『お料理』!
中国から逃亡してきた九尾の男と、妖怪に好かれてしまう家なし少年による、ブロマンスあやかしミステリ(になる予定)!
(ちょっとバトルあり)
「ごめんね。日本に妖怪を持ち込んだの、僕なんだ
」
月代も剃らなければ髷すら結わない、やけに綺羅綺羅しい美男は、俺にそう言った──。
【詳細あらすじ】
九尾妲己、実は男だった。
中国から追われ日本に逃げてきた彼だが、そのせいで日本は妖怪大国になってしまった。妖怪たちからその責任を追及され、彼は償いとして日本で妖怪の起こす問題を密かに解決することに。
一方そのころ、元服前の少年──恵次が妖怪から逃げる最中、とある山小屋にたどり着いていた。そして逃げ疲れた恵次は小屋の前で気絶してしまう。
恵次は生臭坊主のいる寺を抜け出してからというもの、妖怪に追われる生活を繰り返していた。その体質に妲己──今は蓮白と名乗る──は『妖怪磁石』と命名した。
かくして少年恵次は蓮白と共に、妖怪から日本を守ることとなる。
※一部BL的表現がございます。苦手な方はブラウザバックをお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 23:03:12
35407文字
会話率:45%