時は平安。
左大臣家の一の姫、鞠子は三人目の女御として入内する事となり華やかな宮中で生活がはじまる。寵愛を望まない鞠子は宮中の片隅で悠々自適な暮らしを望んでいたけれど...、想像を越えて帝は麗しい人で鞠子は心を奪われてしまう。
最終更新:2017-01-23 17:00:00
30797文字
会話率:44%
かつて、この世を統べる主上の女一の宮として生まれた雪子は、十歳の頃に父、母、弟、祖父母、叔父を次々に亡くし、後ろ盾を失った。母の実家である三条の屋敷へと戻され、日々を生きるために針仕事をしながら、糧を得ていたがそれでも、生きていくには心許無
く、かつて自分の叔父に嫁いでいた梨壺の女御の援助を受けながら生きるしかなかったのである。しかし、この女御は度々、雪子を梨壺へと呼び出しては女房達と一緒に嘲り、罵ることを楽しみとし、その見返りとして食料や着るものを援助する、という事を行なっていた。梨壺の嫌がらせに、立ち尽くし絶望しているところに、偶然行き交った青年、橘一成が手を差し伸べてくれたが、九人兄弟の長兄である彼もまた、自分と同じように窮屈な思いをしながらも家族のために日々を努めていた。それに共感した雪子は自分の屋敷を譲ると言い出し、やがて条件が一致したことから、屋敷の主は雪子のままで一成達は家人として迎え入れられることとなる。兄弟達と過ごすうちに雪子はやがて、忘れていた生きることの楽しさを思い出し、日々増す一成への思いに戸惑っていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-10 14:14:46
89609文字
会話率:48%
いづれの御時にか、女御、更衣、数多候いたまいける中に、その人は居りました。魑魅魍魎渦巻く宮中を飄々と闊歩する女御、麗景殿。これは、源氏物語が始まる以前の物語。
※一話完結型。続くかどうかはわかりません。予め、お詫び申し上げます。
最終更新:2016-07-08 18:00:00
2266文字
会話率:34%
嫁なし、彼女なしのちょいエロおっさん、左山拓哉(ひだりやまたくや)の毎日の日課が、7兆以上もの命を奪っていたことで神の怒りに触れ、美の女神の加護を得た、美少女御嬢様として異世界に転生させられる。
胸は揉む。尻は触る。パンツは覗く。困っている
人は…………たぶん助ける。
そんな転生お嬢様が、母親やメイド相手の日々を満喫しながら、いつかは魔法を覚えたり冒険にも行けたらいいな~なんていう、ゆるい内容の話のつもりです。
ご意見・ご感想あったら嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-03 00:00:00
138667文字
会話率:39%
顔も名前も知らない人と私は恋をした――――
月の都の姫君が地上の帝に嫁いで幾星霜。赫映国(かぐやこく)の後宮は新たな主人を迎えた。
髪の色を理由に左大臣の父親から冷遇されていた訓子(のりこ)は、女御となった腹違いの姉・倫子(りんこ)に仕
えている。
ところが入内して半年経っても倫子の元に帝は来臨せず、訓子は己を可愛がってくれる姉のために、願いが叶うとされる夜想草(やそうそう)を摘みに内裏の外れに一人赴く。
そこで出会った青年と御簾越しに会話した訓子は、夜想草にそんな効果はないと教えられる。落胆する訓子だが、青年が奏でた筝曲によって慰められた。
その後、二人は互いの顔も名も明かさずに語り合う仲となる。
倫子が唯一心を許せる存在として、そして姉以外に誰にも心を開かないと決意していた訓子は、次第に筝の相手に惹かれてゆく。
ある日、倫子の元に帝の来御が告げられる。聞き覚えのある声と筝の曲は、訓子が出会った青年と同じで――?
※後半に同性と恋愛関係を持つキャラが登場します
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-26 11:49:49
5761文字
会話率:21%
後宮をめぐる、三人の姫たちの物語。第一章 蒼宮―中務卿宮家に生まれた姫は、両親の愛情を一身に受け、美しく聡明な少女へと成長した。そんな中、突如ふってわいた入内の話によって……。第二章 葉桜女御―蝶よ花よと育てられた姫は、帝の愛も自分に向けら
れて当たり前だと思っていた。だが、帝の心にはすでに……。第三章 ○宮―幼き頃に母を亡くした姫は、後宮の片隅で、ひっそりと暮らしていた。そんな彼女がただひたすらに欲していたものは……。 ※ ○の部分はその章が始まったときに名前が入ります。 ※ 次話投稿まで、時間がかかっても必ず完結させますので、それまで更新停止。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-28 19:00:00
12509文字
会話率:23%
平安末期。大納言家の姫・花詠(はなよみ)と左大臣家の若君・葵(あおい)。幼なじみの2人、この想いの行方は……
最終更新:2014-05-15 19:00:00
17451文字
会話率:16%
文徳天皇の御代、藤原氏の長者良房と文徳天皇の国のあり方をめぐる争いが起きた。良房は帝を毒殺してもなお戦のない世を求め、帝は民の心の支えとしての皇室のあり方を求めた。二人の闘いは天台・真言の僧たちをも巻き込み、さらには在原業平や女御・更衣・女
官たちをも巻き込む争いに発展した。誰がどのような思いで戦っていたのか、闘いに巻き込まれた三人の語りから事件の全容が次第に明らかになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-09 16:05:47
113904文字
会話率:9%
短編集「百歌繚乱」の中編バージョン。「恋ぞつもりて」雅な都で繰り広げられる、高貴な身分の少女に恋をした学問一途な若者の、平安王朝風青春ラブストーリー。二作目は「からくれなゐに」大臣の邸で起こった若い男女の使用人達の恋のさや当てといざこざ。三
作目は「流れもあへぬ」帝の女御を夢見ていた姫はそれが叶わぬと知ると、自分を誰よりも美しく磨きあげる決心をしたが・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-25 16:32:17
34923文字
会話率:36%
時は平安、後に桐壺帝と呼ばれることとなる帝のもとに数多くの女御・更衣が集まった。中でも最強を誇るのが右大臣の娘弘徽殿の女御。見敵必殺・ご意見無用の彼女に徒手空拳で挑むのは言わずと知れた桐壷の更衣。
仁義なき戦いのゴングはたった今鳴ったばかり
である。「強敵」と書いて「とも」と呼ぶ、内裏バトル・ハイパーラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-06 02:06:22
198972文字
会話率:43%
来栖川孝弘、多々良神胡桃、煤渡京香の三人は超新聞部という非公式な部活に所属している。超新聞部とは、UMAや怪談といった都市伝説を中心に扱った新聞を不定期に発行する謎の組織であり、読者は皆無である。
ある日学内で偶然「魔女御使い」という単
語を耳にし、それについての調査を始めるのだが、それは後に大きな事件へと繋がっていくのだった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-24 02:44:28
18255文字
会話率:26%