私は自分に自信がない。周りに美人で華のある人が多過ぎるのもその理由の一つだが、一番大きな理由は小学生時代に同級生の男子から言われたあの言葉……。
この世界がもし物語なら、私は脇役だろう。私の立ち位置はそう、コーヒーに入れられるひとかけ
らの砂糖で充分だ。
※この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 20:48:34
47556文字
会話率:47%
氷河期世代ど真ん中、48歳の冴えない派遣SE・沢居幸二。恋人なし、友人なし、家族とも疎遠。低収入で、日々をただ消費するように生きていた――そんな彼が、ある朝目覚めると、そこは見知らぬ森。しかも、自分の姿は15歳の少年になっていた!
剣と魔
法が息づく異世界。年齢も世界もリセットされた沢居は、二度目の人生をどう生きるのか?
「もう一度やり直せるなら、今度こそ――」
冴えないおじさんの異世界青春ファンタジー、ここに開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 20:46:06
10108文字
会話率:35%
朝、推しのVチューバーが陰謀論に目覚めたことから不幸な一日――若井燕大の16歳を迎えた誕生日は始まった。
バイト先に給料を貰いに向かえば包丁が刺さった店長を発見。
事情聴取で警察署を出てすぐに、憧れの先輩のパパ活現場を目撃。
「とんだ誕生日
だ……」と恨み言をこぼしながら帰ったら、なんと住宅街ごとアパートが燃え盛っていた。
帰る家も、連絡手段も、そして身分証明するものすらも失った。
着の身着のまま放り出された令和の高校生は、なにを頼ればいいかもわからず街を徘徊し――その先で、段ボールに捨てられていた子猫と出会った。
手を差し伸べたいと願うも、自分もまた帰る場所を失っている身。
せめて雨から守るように、段ボールの中で子猫を抱えていた燕大のもとへ、ふいに傘が差し出された。
見上げた先に浮かんでいたのは、慈愛に満ちた天使の微笑みのようであり、興味を掻き立てられた小悪魔のようにも映った。
どちらにせよ、
「行く場所がないならうちに来る?」
こんな綺麗な人に拾われるのなら、最悪な一日は終わったのだろう。
そう思った翌日、
「どう、お姉さんのヒモにならない?」
この身を捧げるように首を振ることになるとは、このときの燕大は想像もしていなかった。
※カクヨムのほうにて先行公開中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 20:25:31
228356文字
会話率:52%
どれだけの恋心を秘めていようとも、主人公に選ばれるヒロインはいつだってひとりだけ。
選ばれたヒロインがめでたしめでたしなハッピーエンドを迎えている裏では、まったくめでたくないバッドエンドを迎えた、選ばれなかった恋愛敗北者(負けヒロイン)たち
がいた。
主人公は選ばれたヒロインと共に舞台を去った。
それから間髪入れず、主人公すぎる双子の弟と、瓜二つの兄の俺が転校してきた。
イッセーという愛称と共に、弟の人間関係をお下がりのように引き継いだが、弟に恋してきた恋愛敗北者はそれを放っておくわけがない。
その中でも男たちの憧れは、俺に弟の面影を求めるのをやめられなかった。その度に弟の真似をして怒らせ、ぞんざいに扱い続けた末に、学校の男子たちから目の敵にされるようになったのだ。
それでも俺は、絶対に彼女たちへ優しさを与えることはない。
なぜなら、その恋心に都合のいい代替品を求めてはいけないと思ったからだ。
面影を求めてしまう感情は、理性で簡単に御せるものではない。
だからこそ、いつかその想いを乗り越えられるまで、俺は厳しさだけを与え続けると決意した。
これは弟に選ばれなかった少女たちと、新たな恋を育む話ではない。
その失恋を、厳しさをもって乗り越えてもらう話だ。
この作品はカクヨムで掲載しており、先行公開しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-25 18:13:20
155923文字
会話率:54%
計算外の溺愛!悪役だって幸せになっていいですか?
ブラック企業勤めの俺は、気が付けば乙女ゲーム『星降る夜のシンフォニア』の悪役貴族アルフレッドに転生した。どうせ破滅するなら、推しヒロイン・フィーリアを庇って華麗に散ろうと決意する。
しか
し計画は大誤算!ダンジョンで彼女を庇って瀕死になるも生き残り、なぜかフィーリアから過剰なまでに献身的な世話を焼かれる日々に!?
周囲の(おせっかいな)応援もあって、気づけば彼女と婚約までしてしまった俺。悪役だって、幸せになってもいいのだろうか?
計算外の溺愛から始まる、ドタバタ異世界ラブコメディ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 20:10:00
53631文字
会話率:24%
「47連勤……? あぁ、もう無理だ。転生してぇ。」
ブラック企業に勤める社畜、月宮青空(ソラ)。
休みなしの激務で精神も体力も限界。
通勤ラッシュで改札をぶっ壊し、無賃乗車の冤罪で警察送り。
上司に休日出勤を強制され、もう現実が嫌すぎる。
そんな彼の唯一の癒しは、「ワンワールド」という異世界転生RPG。
「この世界のルールなら、俺だって人生やり直せるかもしれない……!」
そう思ってゲームを起動した瞬間、
画面がバグり、謎のメッセージが表示される。
【転生しますか?】
→ Yes!(絶対逃しません)
→ No!(拒否権はありません)
「ちょっ!? これ、押したらアカンやつやろ!!」
だが、問答無用で強制転生。
ーー目を覚ますと、そこはまさかのゲームの世界だった。
「マジで転生しちまった……!」
だが、問題があった。
【幸運値 -43】(致命的に運がない)
「……は?」
運が悪すぎて、モンスターに襲われる確率は異常に高い。
攻撃を当てる確率は限りなく低い。
落とし穴にはまる確率、100%。
ーー結果、
初日にモンスターに追われ、
空を飛び、
地面を掘り、
最終的に頭から正門にぶっ刺さる。
「ちょっと待て、この世界……生き残れる気がしねぇ!!」
とりあえず冒険者ギルドに向かうも、
「あっ、新人さんですね! じゃあ職業は狙撃手で決まりですね!」
「……は? 俺、弓矢とか向いてる気がしないんですけど」
「大丈夫です! 幸運値が低すぎるとどうなるかの実験データがほしいので!」
「完全にモルモット扱いじゃねぇか!!!」
さらにギルドの野次馬から嘲笑されるも、
なぜか受付嬢のひと言で全員が 「スミマシェンデシタァァァァ!!」と土下座。
一体ここで何が起きてるんだ……?
「俺の転生、これ絶対ハズレくじだろ!!」
だが、運が悪すぎるということは……
逆に“運ゲー”に勝ち続ければ、最強になれるんじゃないか!?
「……やってやろうじゃねぇか。」
「幸運値マイナス? だったら運ゲー異世界を力技で突破してやる!」
予測不能の『運ゲー』異世界コメディ、ここに開幕!
毎週月曜、木曜、日曜の週3投稿!
少し粗削りな部分はありますが、新しい話を楽しみにしていただけると嬉しいです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 20:10:00
253756文字
会話率:56%
0歳、恋愛経験ゼロ。
大人になれば自然に恋愛できると思ってた。でも現実は、配達員の視線にもときめくような毎日。
“私って、もしかして恋に飢えてる?”
恋に憧れ、焦り、勝負下着にときめき、女性向けAVでひとり研究会。
そんなある日、美里は図書
館で少し年下の彼と出会う。
戸惑いながらも進む恋は、やがて“付き合う”という形になり、知らなかった世界が少しずつ開けていく。
だけど──
「ごめん、好きな人ができた」
その一言で、世界は音もなく崩れた。
泣けない夜。空っぽになった部屋。
けれど、美里はふと気づく。
“私は、ちゃんと人を好きになれた”
それは、恋愛経験ゼロだった自分が初めて手に入れた、かけがえのない何かだった。
恋は終わった。でも、私の人生はまだ続いてる。
また好きになりたい。
そう思える自分になれた今なら、次はもっといい恋ができるかもしれない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 20:06:10
19858文字
会話率:47%
焦土と化した大地を越え、死者が眠る静寂の丘を越えて、視線は一つの存在へと引き寄せられていく。
大地に伏した黒き獣の骸――その傍らで、細く揺れる焚き火の灯がひとつ。
そこに、誰かが座っていた。
白銀の髪が、風にほどける。
焔に照らされ顔に
浮かぶ聖痕が見えた。
その姿は、まさに神の寵愛を受けた者の証。
だが、その美しさはどこまでも冷たく、どこまでも孤独だった。
――世界がこの男を「勇者」と呼ぶのなら、それは皮肉でしかない。
「……定められた使命? そんなもの、くそくらえだ」
彼の呟きには、怒りも激情もない。ただ、揺るぎない拒絶の響きだけが残る。
人々の期待も、祈りも、希望も――彼には届かない。
いや、届くよりも前に、自らの手で捨て去ったのだ。
火の粉が静かに舞うなか、焚き火の光に照らされたその横顔には、まだ少年の面影がわずかに残る。
けれど、血と灰にまみれた旅の跡が、深く刻まれていた。
風が世界を貫き、空は音もなく闇に沈んでいく。
それでも彼は立ち上がらない。
世界が彼に祈りを向けようとも、神がどんな加護を与えようとも――
彼はただ、自らの意志で歩むことを選んだ。
――これは、神に選ばれし「勇者」が、神に背を向けた物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 20:02:01
101997文字
会話率:33%
「やっぱり、もう無理かもな……」
望月レンは、シャッター通りと化した商店街の路地裏で、古びた看板を見上げていた。
“月光堂古書店”。祖父母が営んできた小さな本屋だ。今では来客もまばらで、書棚の埃の方が目立つ。
高校から帰宅したレ
ンが扉を開けると、鈴の音が静かに鳴った。
「おかえり、レン」
奥のカウンターに座る祖父が、新聞から目を上げずに微笑む。だが、その手元の帳簿には赤字の文字が並んでいた。
――何をどうやっても、商売はもうダメかもしれない。
けれど。
(いや、まだ道はある。場所が変わるだけだ)
レンは制服のまま、自室のPC前に腰を下ろした。ディスプレイには、ログイン画面が浮かんでいる。
《オルタナ・クロニクル》――全世界ユーザー数1億人突破の、超人気VRMMORPG。
派手なスキル、壮大な戦争、伝説の武器……普通なら、プレイヤーは「勇者」や「剣士」などの戦闘職を選ぶだろう。
でもレンは、違った。
【職業選択】
──戦士/魔法使い/盗賊/僧侶/行商人(?)←
「これでいい。いや、“これじゃないと”勝てない」
クリックとともに、世界が切り替わる。
仮想の大地。喧騒と熱気に包まれた市場の街。
その片隅、ひとりの少年が布を広げて、木箱を並べた。
「いらっしゃい、安くするよ! ダンジョン帰りの皆さん、ポーション補充どうですか!」
誰も見向きもしないその声が、やがて世界の富を動かすものとなるとは、まだ誰も知らない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 20:00:00
11034文字
会話率:29%
「やっほー、読者様のプラスになる知識を提供するサクラです!」
「私の趣味は知らない知識の収集です。そして、読者様の人生にプラスになる知識を共有することです」
この物語では参考文献を元に読者様の人生に役立つ知識を提供します。幅広いジャンルを
扱いますので、どれか一つか二つは読者様にも刺さるでしょう。
短編集になっていますので、すべてを読破する必要はありません。一話で完結します。なので、気になったタイトルだけでもクリックしてください。
知識があれば人生が好転します。また、ライバルに差をつけることもできます。
現状に甘んじて、何も行動を起こさなければ、人生は負け組です。少しでも現状を変えたいのなら、知識を得ることから始めましょう。
世界の見方が少し変わります。
※この物語は参考文献を元にしたエンターテイメントです。事実を確定するものではありません。実践する場合は自己責任でお願いします。
「カクヨム」でも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 20:00:00
3303537文字
会話率:100%
ここは異世界にある何でも屋。どんな依頼でもお金さえ払えば、絶対に解決します。依頼の成功率は100%となります。
困り事があるなら、是非何でも屋にご相談ください。
※ 値段はぼったくりなので注意してください。
カクヨムにも投稿しています
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-21 12:00:00
13663文字
会話率:43%
私は、戦いが嫌いだ。
もし、こんな私でも生まれ変わることが許されるなら、次は平穏な生活が送りたい。
みんなが生きることができる、そんな世界に…。
「操り人形の宇宙ーにんぎょうつかいのそらー」
ローレッタはテルース王国の古参貴族の
家に生まれた。
古参貴族と言ってもローレッタのプラット家は万年男爵家。
未だに王国最下級の星系貴族であった。
そんなプラット家が治めるプラット星系(領地)は広大な星間宙域を治める王国にあって、その中でもとりわけ、辺境の中の辺境、そのまた辺境だったから領地にはちっぽけな主領星(テラ)と到底人が住めるとも思えない幾つかのくず惑星、それに小惑星(石ころ)しかなかった。
当然、領地には大した資源、産業はなく、プラットの家は貴族とは思えないほど貧しく、とにかく、とにかく金がなかった。
ローレッタは3番目の娘である。
彼女には家を継ぐ権利も分け与えられる財産も何もなかった。
両親はローレッタを大して大事だとは思っていなかったのだ。
そんなローレッタには生まれる前から役割が決まっていたのである。
だから、両親は貴族として最低限の教育は施したが、あとは放任でローレッタは平民に混じり伸び伸びと育っていった。
そして、月日は流れローレッタが14歳を迎えたその日、ローレッタは王立宇宙軍士官学園へと送られることになった。
彼女の両親は成人を待たずしてローレッタを家から追い出したのである。
しかし、彼女の両親は知らない。
実はローレッタがかつて王国を恐怖のどん底に叩き込んだ撃墜女王。
帝国の人形使い(パペットマスター)、マーリン=ロイスの生まれ変わりであることを。
ルビ多め、不定期更新、文章少なめです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 20:00:00
54872文字
会話率:31%
ただ特売の牛乳を買いたかっただけなんだよ!
最終更新:2025-06-20 19:41:55
1926文字
会話率:22%
全米が泣いた(※)、あのスペクタクルスペースオペラが、今、愛知県日間賀島西港の左くらいで開幕。
地球の観光資源に目を付けた異星人の開発集団。
来たるべきライバルの妨害に対処すべく、目を着けたのは日本のアニメ。
大型二足歩行兵器の開発
に特化していると勘違いし、日本政府と機動兵器の共同運営を始める。
一方、勘違いで乗務員募集に応じた彼女は、仕方なく異星人との経済戦争に巻き込まれていく。
「勝負だ、ラスブス!」
「わたしは、中ブスだ!」
直接の攻防戦の裏で、買収工作。金では動かない鉄の女が、猫で揺れ動く乙女心、如何に。
「その機動兵器を降りるなら、猫カフェの資金を出そう」
「ハムスターと猫は共存出来ない!」
(※)価格高騰より
ちなみに篠島はタコ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 19:25:00
82433文字
会話率:44%
いやいやないわー。
ぎりぎり30代おひとり様の社会人が誕生日を気にもう一度自分のやりたいことをして生きていく。と決意した矢先、なんか家の扉を開けると見知らぬ風景が広がっていた。。。
いやいや!異世界転移なんてラノベの中で十分なんだけど(泣)
全く知らない世間知らずな異世界人なんてカモ以外の何ものでもないやん!
どうやって生きていけばいいのよー!!!
いうてそんなに若くないし、でもでも結婚とか実は未練あったのにー。。。
あれ?君はネコちゃん?怪我してるの??
それにしては大きくない?え!しゃべれる??
助けたら懐かれた!
うん?私なんかお嬢ちゃん扱いされてない??
え!エルフとかドワーフ、獣人とかもいて長命種からしたら私もまだまだピチピチ?やったー!!
そんなら、新しく生まれかわった気持ちでこれからの人生を謳歌してやろうじゃないか!!
平凡だけどそこそこ幸せだよねと思い込いこもうとしてやっぱり人生を諦めきれない一人の女性が、本当になりたかった自分になるために奔走する再スタート物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 19:20:42
8374文字
会話率:26%
「悪く思うなよ。俺だってこんな事、したくないんだ」
そう言って自分の娘を山に捨てるくそ親父。
したくないんならするなよ! 心を入れ替えて、しっかり子供を守れよ!
その叫びむなしく、くそ親父は子供を残して去っていく。
少女の心が絶望に染まる。
私はいらない子。その思いが自身の心を殺す。
深い深い深遠へと沈む。
瞬間、スウィッチする意識。
「ふっざけんな! この期に及んで、責任転嫁かよ! 口減らしの為に、こんな山奥にこの子を置き去りにするなら、ちゃんとその罪を自覚しやがれってんだ! 阿保が! あ? ああ?!」
叫んだのはティティルナの前世である男のジオル。
なぜだがわからないが、ジオルの意識が現世に復活。
現世のメイン意識であるティティルナに呼びかけても答えはなし。
こうなったら、ティティルナが生きる意欲を取り戻すまで、自分が頑張るしかないか。
と、思った矢先、隣にちんまい黒いものが。
おわ! おまえ誰だよ! は? 魔王?
魔王がどうしてここにいるんだよ?!
こうしてジオルの第二の人生が始まりを告げた。
ゆるゆる設定ですので、するどい突っ込みはなしでお願いします<m(__)m>折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 19:20:00
729999文字
会話率:36%
「えーちら、おーちら。今度は王都へ~、馬車に揺らり揺られて連れられて行きますわ~」
お久しぶりでございます。クローディア=グレームズでございます。
前回はお家があるグレームズ男爵領から遠いパースフィールド侯爵領へと連れられて、今回は更に
遠い遠い王都ヘリケアに今現在連れだされております。これも侯爵家の命令、いえ、強い要望があっての事でございます。わたくしがなぜ王都まで呼び出される羽目になったのか。
それを話せば長いお話になるので、できれば前作をお読みいただければ幸いでございます。
まあ、大雑把にいえば、侯爵家のご子息であるエルネスト様が王都で心安らかに過ごせるように手を貸すこと、ただそれのみでこうして王都まで来ることになってしまったでございます。
言葉だけ聞けば、しがない下位貴族の娘でなくても問題なく感じるかもしれません。わたくしとしても、できれば、他の方に代わっていただきたいくらいなのでございます。ただ、それができないのは、侯爵家のご子息エルネスト様が特殊な目を持っておいでだからでございます。彼は亡霊を視ることができるのでございます。彼は一人日々亡霊を視て心が不安定になってしまったのです。それを救ったのがこのわたくしクローディアでございました。実はわたくしも妖精を視る目を持っておりまして。それがエルネスト様の問題解決の一助になったのでございます。それから妙にエルネスト様に懐かれてしまいまして、こうして王都まで来る羽目になってしまったのでございます。
はあ。お家に帰りたい。
けれど、王都に行かなくてはならなくなったなら、仕方がございません。
どうせ行くなら、王都を存分に楽しみますわ!
待っていてくださいませ!! 王都ヘリケア!今参りますわ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-06 15:10:19
99955文字
会話率:35%
少女は願う。愛する人を手に入れるためなら、すべてをかけてもかまわない。
その言葉通り、少女は魔女に願った。男を手に入れるために、力を貸して欲しいと。
かくて、望みがかなった少女は命を落とすー。
「これはない」
まったく前世の自分、なんて自
分勝手なの。
想われた男は、たまったもんじゃなかっただろう。
あれ? もしかして、あこにいるのは彼、前世での元恋人?
よし! 前世での償いに、今世での幸せのお手伝いをさせてもらいます!
恋のサポートはお任せを!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-28 05:00:00
10791文字
会話率:22%
──必ず助ける。私を信じて。──
「その愛が私の自由を奪うなら、愛されたくなんてなかった」
月の女神に愛され加護を与えられているオデットは、月光を浴び魔力を充填することにより、ただ一人だけ病気や怪我全ての身体の異常を治癒する月魔法を使え
る。
稀有な能力のため両親に国に売られ、魔法大国ガヴェアの権力者に幼い頃から力を利用され続けてきた。
オデットはどうしてもそんな身の上から逃げ出したくて、今までも数え切れないほどに脱走しようと試みてきた。そして、懲りずにまた逃げ出した時、捕縛するための鉄巨人に追い掛けられていたオデットを助けてくれたのは銀髪の竜騎士団長キース。
けれど、他でもない自分の存在が、キースを困らせてしまう国と国との争いの火種になると知ったオデットは……。
幼い頃から囚われの身のため世間知らずで何も知らない女の子が、たまに厳しい事も言うけど誰より優しくて大人な竜騎士団長にめちゃくちゃに溺愛されて幸せになる話。
※竜騎士シリーズすべて共通世界観ですが、ストーリーは全く被りません。別物です。単作でお楽しみ頂けます。
※ヒーローのキースは花娘のリカルドと雪乙女のゴトフリーの上司です。
※ムーンライトノベルズ掲載作品を全年齢化しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 19:10:00
108304文字
会話率:35%
婚約者が病弱な妹を見掛けて一目惚れし、私と婚約者を交換できないかと両親に聞いたらしい。
妹は清楚で可愛くて、しかも性格も良くて素直で可愛い。私が男でも、私よりもあの子が良いと、きっと思ってしまうはず。
……これは、二人は悪くない。仕方な
いこと。
けど、二人の邪魔者になるくらいなら、私が家出します!
自覚のない純粋培養貴族令嬢が腹黒策士な護衛騎士に囚われて何があっても抜け出せないほどに溺愛される話。
※短編(https://ncode.syosetu.com/n1206iv/)があり、長編化しました。
※アルファポリス・ベリーズカフェに掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 19:10:00
97880文字
会話率:37%
——ある日突然、運命の人が現れた——
幼い頃に母がいなくなり、ただ一人の家族である父とあまり豊かではない領地のために、自らを嫌う沢山の問題がある婚約者と、近い未来結婚しなければならない伯爵令嬢のティタニア。
そんな彼女の元に遊学のためと
いう理由で、突然やってきた雪豹獣人で辺境伯の子息スノウ。彼は何故か初対面であるはずのティタニアを「俺の運命」と呼んだ。
何度も助けられ、まっすぐに愛を伝えてくれるスノウに、ティタニアは心揺らされる。だが、ティタニアは、スノウとは対等な未来を描けないことを理由に、彼を諦めようとしていた。
「お前に拒否されたくらいで諦められるなら、もうとうの昔に諦めている」
拒まれても、ひたむきに愛を語るスノウ。それを聞いたティタニアは……。
世界でたった一人の彼と出会って、回りだす運命の輪。
幸せになることを諦めていたしっかり者で真面目な女の子が、一途で甘えん坊の末っ子雪豹獣人にどろどろに溺愛されて幸せになる話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-20 19:10:00
110971文字
会話率:28%
「お前は錬金術ギルドの店舗から出て行け! 今日中にだ!」
家賃を滞納しまくった裕真は、ギルドから借りていてた渋谷の店舗を追い出されてしまった。
私物等を持ち帰り、家に帰ると家賃滞納のお知らせが入っている。
このままだと財産を差し押さ
えられ家を追い出されてしまう。
どうにかして金を稼がなければいけない。
「マスター、私に良いアイデアがあります」
人工精霊のユミが生活力ゼロの裕真に変わって、ダンジョンで行商をする商売を提案した。幸いなことに売り物はある。
金を稼ぐ方法を見つけた裕真は、さっそくダンジョンへ潜ることとなった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 19:10:00
72232文字
会話率:39%
クラリス・エヴァレットは、美しく完璧な公爵令嬢──だけど、それは“表の顔”。
本当のクラリスは、この世界が乙女ゲームだと知る転生者だった。
本来なら、ヒロインが攻略キャラと恋に落ちて、世界を救うはず。
だけど、この世界のヒロインは
──ポンコツすぎた。
勉強はからっきし、魔術もさっぱり。運動は得意でも剣術は滅茶苦茶。
このままでは、世界は滅び、自分も死ぬ!!
「なんとしてでもヒロインを幸せに導いてみせる!」
クラリスは、ヒロイン支援に全力を尽くす。
だが、彼女が動くたびに──
「クラリス様、今日もよろしくお願いします!」
「君はなぜ、そこまで彼女に肩入れする?」
「ただ……どうしても感謝をお伝えしたくて」
「もしかして私を誘っているのかな?」
「……ほんと、無自覚にもほどがある」
ヒロインだけでなく、攻略キャラたちの視線が、なぜかクラリスに集中してしまう!?
世界を救うのはヒロインと攻略キャラの絆のはずなのに、悪役令嬢のクラリスがなぜか一番モテる!?
──これは、ポンコツヒロインを支える悪役令嬢が、世界を救うために奮闘する物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 19:00:00
210970文字
会話率:20%
かつて日本で平凡な高校生活を送っていた少女・本城まひるは、事故をきっかけに異世界セリカ王国へと転生する。目覚めたときには、貧しい村の赤ん坊――アリア・ブレイユとして新たな人生を歩んでいた。
現代知識を活かして“異世界チート無双”を夢見るア
リアだったが、なぜかやることなすことすべて裏目。発明は爆発、商売は炎上、料理は謎の物体に変貌……。だが彼女は知らない。それらの“失敗”の裏には、誰よりも彼女の将来を案じる両親――かつて魔王を討った勇者と聖女の存在があることを。
そして王都にある名門《セリカ学苑》に特待生として招かれたアリアは、貴族社会の冷たい視線と、学苑を支配する美貌の四人組《四輝星》と出会う。
「平民風情が、俺たちの前に立つなよ」
「君は……何者なんだ?」
逆境のなかで見えてきたのは、友情、恋、そして自分自身の本当の力と向き合う時間だった。
――チートが使えないのなら、努力すればいい。
――偉大な両親の影を知らずとも、自分の幸せは自分で選ぶ。
これは、“魔法”より“心の強さ”で未来を切り開く、一人の少女の成長と恋と家族の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 19:00:00
14342文字
会話率:37%
「返してよ、シアはあたしの灯なんだから!」
失恋の傷を引きずって、エリセは心に寄り添ってくれる不思議な魔術道具《灯(ランプ)》と共に旅に出た。
名もなきその灯に「シア」と名付け、癒されていたはずなのに……
ある日突然、黒衣の魔術師に奪われて
しまった!
しかもその魔術師、「シア」の“製作者”らしい!?
不愛想で冷徹で、ドライで、無慈悲で…近寄りがたくて、共感力ゼロ、人として難がありすぎるんだけど、一周回ってすごく気になる。
――「シア」は今でも、先生のことが好きみたいだし。
「なら、あたしも一緒に行く!」
そうして始まった、ひとりとひとりと、ひとつの灯による、ちょっと不思議でじれじれな2人(?)旅。
《好きが暴走して空回りがすぎる少女》エリセと《不愛想で冷徹で、ドライで、無慈悲で…近寄りがたくて、共感力ゼロ》な先生が織りなす、ファンタジアへようこそ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 19:00:00
54144文字
会話率:19%
目覚めると、無機質な謎の空間にいた。金属製の扉。ポツンとテーブルの上に置かれた一冊の本。そこに書かれている、謎の文章。謎ばかりだ。
扉を開け外に出るとそこには、
七人の探偵と先生の死体。
何故、先生は死んでいるのか。何故、私たちが集められた
のか。
謎が謎をうぞめく、謎のミステリーをご覧あれ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 18:20:00
1206文字
会話率:43%