【神の指先】を持つ女医、海堂彩は祖父の死を機に地元に帰って来た。
彼女が5歳の時、医師と看護師だった彼女の両親は、エボラ出血熱で苦しむ人々を救うため、アフリカに出向いたがその地で命を落としてしまった。
彩はその時から両親に背を向けて生き
てきたが、あるオペを機にアフリカの地、スゴイ王国で命尽きた両親に向き合ってみようと考え始める。
意を決してスゴイ王国に出向いた彼女がそこで知った両親の真実はあまりにも衝撃的であった。
一方で彼女は7年前、救えるはずだった少女の命を救えなかった苦悩を抱えたまま生きていた。信頼していた教授の突然の死を機に理不尽にも准教授滝宮によって、敬愛する医師、長島と彩は大学を追われたのだが、そこにはあまりにも悲しい真実があった。
苦悩を抱え続けている彼女は、突然、患者として目の前に現れた滝宮の娘の名前を見たとたんに、7年前にオペが中止され亡くなってしまった少女の笑顔がフラッシュバックして【神の指先】が震え始めてしまった。
止む無くオペができないという彩に激怒した滝宮の妻は、懇意にしているルポライターに都合のいい部分だけの記事を書かせ、世論は彩のバッシングを始めたが、彩はそれに耐えようとする。
しかし、そのことに耐えられなくなったルポライター星野が、7年前の真実を記事にすると世論は一気に滝宮への罵倒と変わっていったが、それでも神の指先の震えは止まらなかった。
ふたたび、異国の地、スゴイ王国に向い、オペの指導をしながら、人の命の偉大さに触れ、命には膚の色も言葉の違いも関係ない、命は全て同じ、命に名前なんてないのに…… と気づいた時、彩の瞳に輝きが戻った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-24 03:00:00
116207文字
会話率:57%
こんがり童子の恐怖はまだ終わらない。
主人公、御子柴咲は勤め先の病院で火災に巻き込まれ、患者たちと共に避難を開始する。
避難の果てに、彼女は燃える叔父を目の当たりにする……。
救急搬送された患者たちの処置をしていた叔父は、いきなり全身
を炎に包まれて焼け死んでいたのだ。
その火災の火元は叔父である。その原因は全くの不明であったが。
しかし、彼女と共に避難していた患者たちはささやくのだ。
童子さま、童子さまが出た……と。【母親祀り】をしなければ、町ごと燃やされるのだと……。
精神科医、御子柴咲はこんがり童子に関わってしまう不運に囚われようとしていたーーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-24 01:28:07
22725文字
会話率:42%
海賊から逃げ出した少女のそばには、五十五人の子供たちと一隻の砲艦と、そして金塊があった。世界中から追われる身となった彼女たちが選んだ道は、太平洋の小島を乗っ取って自分たちの国を作ること。島の商業、軍事、通信を牛耳り、謀略を巡らせるのは全て仲
間たちのため。金塊を奪いにやってきたドジっ娘スパイにしつこく愛をささやくのも計画遂行のため、決してやましい意味はないはず。だって、その周到な計画の最後に少女が定めていたものそれは――、彼女自身の死なのだから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-31 23:58:52
154824文字
会話率:57%
蒸し暑いときや、眠いときの仕事には、何かがささやくときがある。頑張れというのでもない。小言を言われているような。よけいにつらく、体も痛くなる。
最終更新:2019-06-06 19:53:47
243文字
会話率:0%
病院の看護師さんの中に
絶妙の美女が
最終更新:2019-05-08 20:50:31
359文字
会話率:5%
ある日、四方木鴨介(よもぎかもすけ)は地面にへばりつくように自販機の下を覗き込む僧侶に遭遇し、SNSのネタとしてスマホで撮影し投稿する。その記事についたコメントにイイネを付けた瞬間、どこからともなく聞こえてくる声に驚き、振り向くが誰もいな
い。
すると次から次へと耳元でささやく謎の声が聞こえ始め、それはSNSに投稿された記事とリンクしていることが判明する。
やがて鴨介はSNSの記事から、投稿者の心の声を聞くことのできる特殊能力『スーパーネットセンス』を駆使し、悩める人々を救い始める。
ある日、大手ブラック企業に勤務していたOLの自殺を思いとどまらせた鴨介は、その企業のとんでもない秘密を聞いてしまい、社会に渦巻く闇へと引き込まれてしまう。
アルバイト仲間や、偶然知り合った強力な助っ人との複雑な関係に翻弄されながらも意外な恋を手に入れてしまい……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-19 05:05:55
14949文字
会話率:43%
南北朝時代。金ヶ崎城に追い込まれた新田義貞。彼らを包囲する足利軍。両者が共に出会った謎の軍団は、湊川で戦死したはずの楠木正成が率いていた。原因を探る高師直に佐々木道誉がささやく、朝廷の秘儀とは…。
最終更新:2018-10-22 23:34:55
15071文字
会話率:44%
ささやくまでもなく、借りる。
カクヨム自主企画「【30作以内】あなたの作品読みます」応募作品
「カクヨム」「小説家になろう」「アルファポリス」「ツギクル」に同時掲載
キーワード:
最終更新:2018-08-01 02:51:53
2184文字
会話率:63%
ある令嬢の独り言。
「雨の日は林檎の夢を見る」のスピオフ作品です。
暗い上に短いですが、思いついたので投下。
そのうち長くなるかも。
最終更新:2018-06-25 18:17:06
1252文字
会話率:15%
僕の妹の美樹は、霊感が鋭い。彼女の生涯のテーマは、《仮説検証》である。自分の立てた仮説が正しいのかどうかを、実験を繰り返して検証することこそが、彼女にとって至福の時間なのだ。
ある日、僕が帰ってくると、美樹は友人の加奈子にタロット占いをし
ていた。どうやら加奈子は、同じクラスの男子・藤本が好きなようだが、美樹の占いでは、彼は別の女子・愛梨が好きらしい。
美樹は「彼が告白したら、愛梨はOKしちゃうよ」と加奈子に言う。「それは嫌だ」という彼女に、美樹はこうささやく。
「じゃあ、邪魔しちゃおうよ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-19 12:59:27
2757文字
会話率:34%
腹違いである同じ年の王子と比べられ、平凡で出来損ないの誰からも必要とされないミカエル。
苦痛しかない毎日のなかで、腹違いの王子ガブリエルが近づいきてミカエルにささやくーーーー
美形×平凡
年齢制限は保険です。
最終更新:2018-05-14 07:06:04
1762文字
会話率:43%
「ネブラ」の名を持つジェット機を駆る相沢は、天才的な能力を認められ「全国学生ジェットコンテスト」に参加することとなる。設計者とは違い、彼女はネブラを生物であると見て辞さない。コンテスト前日、試運転により見られた振動により、ネブラは寿命を見せ
始める。
*原文はてきすとぽい。カクヨムに転載済。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-27 21:00:22
3285文字
会話率:52%
振り返ると其処に君は居る
***
1年前に倒れ、意識を失い昏睡状態の死の間際、希は不思議な【影】と出会った。
【影】は代償を要求し、彼女は契約をした。
次の朝、彼女は目を覚まし奇跡的な回復を遂げ歩みを始める
ーそれは偶然か?
別の場
所。
1人の男は原因不明の昏睡状態から順調に回復し半年間のリハビリを終え歩み始める。
ーそれは必然か?
切っても切り離せない出会いが、
世界を巻き込む
sotto voce 〜それはささやく様に
*初作品なので誤字脱字、文法のミスなどご了承下さい折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-20 08:16:45
1117文字
会話率:9%
耳元でいつも二対の声がする。どちらが正しいのか、いつも私は悩ましく思う。
最終更新:2017-11-11 10:09:15
344文字
会話率:0%
老魔術師ティンクルスは死んだ――が、大精霊の力によって生き返ってしまった。しかも体は若返っていて……。慌てふためく彼に大精霊はささやく。
『囚われている精霊たちを解放してほしい』
王族として生まれ、魔術に生涯を捧げてきた世間知らずな爺ち
ゃんは、五十年来の友である守護精霊のクロードとともに、精霊探しの旅に出る。
ちょっとした事件やささやかな冒険、ほのぼのとした日常の物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-22 20:00:00
339358文字
会話率:35%
冬の風が ささやくよ 振り返るなと
最終更新:2016-12-22 23:14:22
270文字
会話率:0%
私の中に、もう一人の私がいる。それに気が付いたのは、いつからだろうか。
その日、私は高瀬さんを映画に誘っていた。楽しみにしていた映画であった。だけど、物事はなかなかうまくはいかない。そのとき、私に誰かがささやくのだ。
最終更新:2016-10-27 04:00:00
1397文字
会話率:28%
5月病のモノローグ。ささやくような感じを。
最終更新:2016-10-10 22:25:21
959文字
会話率:27%
「まるで恋心のようではありませんか」
わたしの耳元で河童がささやく。河童の茶髪の頭に皿はない。背に甲羅もない。今日も今日とてイケメンに変化しているので、始末に悪い。感じの良いイケメン河童とわたしとの、もだもだした大人の恋愛模様。無断転載禁
止。無断複製禁止。
「翡翠堂じゅんじょう奇譚」「ひえた毒」と、三部作のひとつとなります。独立した物語りとしても読めます。
小説宝石新人賞999作品中35作まで残りました。上位3.5%まではいりましたが、最終候補落ちとなりました。同じく小説宝石新人賞一次通過作で「荒れ地に立つ蛇」があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-17 08:21:46
26206文字
会話率:35%
(釣った魚には餌をやらないタイプ? もしかして)千葉に限って、そんなわけないだろうと否定する傍から、だったらこの1週間はなんだったのよ、ともう一人の自分がささやく。
最終更新:2016-01-11 12:00:00
9305文字
会話率:44%