「私は貴方を殺して望みに近づく」
〈凶戦士〉と呼ばれてもなお戦い続ける、血に染まった〈アリス〉
「おまんの為なら何じゃって苦じゃなかよ」
〈アリス〉に寄り添い、従う従順な〈チェシャ猫〉
「もし君が全てを諦めてしまうというのなら、僕
が君を殺してあげるよ」
冗談や笑みを絶やそうとしないが武器を手にすると容赦ない〈白ウサギ〉
「この手は、お前を支えるためにある。この手が血潮に濡れても、気にはしない」
〈アリス〉の生まれ落ちる瞬間を見届け、その望みの重さに気づきながらも支えようとする狂った反骨精神を持つ〈イカレ帽子屋〉
「わらわは、狂っておるのか……?」
首狩り女王という〈役割〉に苦しむ無邪気な〈ハートの女王〉
「朱に混ざって紅くなるのは染まった方の弱さでしかねぇ」
達観した考え方で〈アリス〉を導く、口が悪い皮肉屋の〈ハートのジャック〉
本が読まれなくなった時代、〈物語〉が望みのために、望みを持つ死者を使って行った〈戦争〉。
〈登場人物〉となった死者は、己の望みのために戦うことを決めた。
そう、例え、血に染まろうとも我が望みを叶えようと。
これは、〈不思議の国のアリス〉に集った、悲しい望みを持つ者たちの戦いの物語。
『お前の望みはなんだい? 私が叶えてあげよう……我が望みのために戦ってくれるなら、ね』
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-09-19 01:11:44
8346文字
会話率:41%
「きみたちはどうしてそう従順なんだ」――苦々しく、彼はいう。身を削って持ち主の望みをかなえることを喜びとするアンドロイドたち。その献身を受け入れ難いという彼。人間とAIのあいだの壁。
自サイトからの転載になります。
最終更新:2011-07-20 20:00:00
6262文字
会話率:18%
鎖も鳥籠も、現実には全く役に立ちはしない。だからといって、無防備な彼女を放し飼いにする気など到底ない。君はそろそろ男というものを理解したほうがいいんじゃないかな?…そう思っていたのに、ある日彼女が微笑んだことにより形勢が逆転した。
最終更新:2011-07-10 19:25:53
3982文字
会話率:12%
その星の生命体が外宇宙へと飛び立って何百年とたった頃になっても、その母星では同種同士での争いが絶えなかった。王族がすべての民を統治し、その民のほとんどが軍人で構成される国家、パルテ=ノルテ。宇宙でも好戦種族として名高いヴォラシダッド人の六
割をこの国の出身者が占める。血肉を好み、相手を殺すことにかけては超一級。そして同時に、忠誠の限りを尽くし、己が従うべき人物には従順なパルテ=ノルテの民は、同星の者からも、そして他星の者からをも忌み嫌われる存在だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-07-03 12:34:43
33791文字
会話率:54%
和風ファンタジーBL小説。気まぐれで癇癪持ちの神に捧げられた生贄の青年は、体を玩ばれて毎日怪我が耐えない。腹の中では「バケモノ」と軽蔑しながらも、それでも村のため、病気の妹のため、荒神のご機嫌を損ねないよう、従順に仕えてきたが・・・神と呼ば
れる妖怪X生贄の青年。人外もの/一途な攻とひねくれた受がお好きな方はぜひ♪折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-11-23 18:21:51
19644文字
会話率:21%
浮気性×従順。もしくは鬼畜×囚。大学生の切ない愛の物語。
最終更新:2008-09-11 10:28:31
2381文字
会話率:21%