僕は今日、母を殺す。ずっと女手一つで育ててくれて「アイシテイル」の言葉を最初にくれた母を僕は今日、この手で殺す。
それしか“彼女”の生きる道はない。
だから、僕は母を殺す。
*
ピーポーピーポーという救急車のサイレンを聞いたのは
夕暮れ時、陽が沈もうかという午後六時。辺りの風景がクレナイに染まる頃。
僕の彼女は、トラックにひかれた。それを見ていた僕の全身からスーッと血の気が引いていった。
彼女は、目覚めなかった。医者が言うにはもう目覚めないそうだ。僕は絶望に沈んだ。
そして、僕の前に現れたのは悪魔だった。
目は虚ろ。頬はやせ細り全体的に青ざめている人だった。年は五十歳くらい。左脚と、左手がない悪魔。
「僕は未来から来たものです。僕には不思議な力があります。彼女を助けたくないですか?」
酒でやけたようなガラガラ声。
はじめは、疑っていた僕だったが、悪魔の言う通の未来が起こり段々と僕は信用するようになる。
そして、僕は最愛の母と、最愛の"彼女"を天秤にかけ始める。
*胸くそ展開にはしません。
*恋愛と家族愛がメインです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-03 07:10:45
8258文字
会話率:31%
夕焼けに染まる学校の屋上で、示野こまきは人を待っていた。
下駄箱に入っていた手紙……内容は、『放課後屋上に来てほしい』というものであった。
しかし、こまきは忘れていた。
――ここは女子高である。
最終更新:2020-11-24 20:48:57
2121文字
会話率:40%
今日感じたことです。
最終更新:2020-11-14 11:51:45
263文字
会話率:5%
昔を懐かしんで。昔話。懐古主義。レトロ。
詩というか散文というか。若干ホラー。
古風な宿場町が、夏色に染まる…サイダー、空の青、道なり、ひとけのない通り道、陽炎、炎天下。
夏のひととき。
最終更新:2020-11-13 04:43:40
641文字
会話率:0%
日本一の高校生投手として全国に名を轟かせていた二三(いちなし)桜樹(おうき)は高校二年生の夏の甲子園を目前として怪我によって選手生命を絶たれた。
人生を賭けていた野球を失い、ぽっかりと空いた虚無感にやる気の起きない日々。
そんな時、か
つてのチームメイトから甲子園優勝の報告メッセージに紛れて一年以上連絡を取っていなかった妹の桜華(おうか)から久しくメッセージが入る。
『さく兄、ゲームしよ!(^o^)/』
ゲームを始めれば野球を忘れられるかもしれない。そんな気持ちから桜華に勧められるまま、数ヶ月前にリリースしたばかりのVRMMOSーRPG《 Infinity Pioneer Online 》を始めた桜樹。
そこで待っていたのはキャラの濃ゆい仲間達と、刺激的な日々、ネットの沼、萌えとアニメの巣窟だった。
つまりこの物語は元超一流野球青年がオタク化してネットに染まる話である。
ーーーーー
※ゲーム名はInfinity(インフィニティ)Pioneer(パイオニア)Online(オンライン)です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-12 23:24:32
291699文字
会話率:50%
闘病の中、全てを諦めた少年は夕陽に染まる廊下で少女の姿をした死神と出会う。
最後の時間の中で、少年が得た想いとは。
キーワード:
最終更新:2020-11-11 18:57:19
25624文字
会話率:33%
──『陰謀と野望にそびえ立つ積層都市に、棺桶背負った亡霊の、静かな怒りが燃え上がり、今叛逆のGUNが咆哮する!』
◆◆◆◆
我々の生きる現代とは異なる未来を歩むこの地球(ほし)にて──。
突如として月が欠け、破片が地球へと落下したことで
世界中の環境が変容した痛ましい事件、〈リフレイン〉と呼ばれる惨劇から、半世紀。
生き残った人類は世界各地に積層都市を築き上げ、そこを最後の楽園、〈方舟〉として暮らすようになっていた。
積層都市のうちのひとつサン・ミゲルにて、ある出来事からなにに対しても無気力で日々を無為に生きている男、ジャンゴ。
彼は腐れ縁の友人トニーと、自分を慕う少女ベルとともに争いごととは無縁の日々を送っていた。
しかし、そこへ〈巫女〉と呼ばれる女性カグヤとの思いがけない出会いを発端として、ジャンゴの硬く封印されていた過去と罪が暴かれ始める。
カグヤとは何者か。ジャンゴの過去とは。
そして、なんのためにもう一度戦うのか。
赫焉に染まる夕陽のもと、彼らの戦いは幕を開ける。
それは正義のためでも悪のためでもなく。
ただ一欠片の人間性のために──。
【この作品はノベルアップ+様(https://novelup.plus/story/694200757)にも掲載しております。表紙付き!戴いたファンアートも公開中!】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-04 20:00:00
220062文字
会話率:40%
【予告編】
天高く雲
地に実り
染めて染み入る秋の色
よろしくお付き合いのほどを。
最終更新:2020-10-31 21:00:00
204文字
会話率:0%
花のように美しい少女たち。
その心は時に陰り、闇に染まることもある。
けれど、自分の心に正直に真っ直ぐに生きている。
これは、そんな少女たちの物語。
最終更新:2020-10-25 03:12:39
71134文字
会話率:38%
街が白く染まる
雪
ぼくの思いも白く・・・
最終更新:2020-10-20 18:37:05
436文字
会話率:0%
近未来、連続殺人犯トウを乗せた護送車列が武の装集団に襲われる。
唯一生き残った新人警官コンは脱走するトウを止めようとするも、一瞬の隙をつかれて拳銃を落としてしまう。
落ちた拳銃を拾い、最後の引き金を引くのはどちらだ。
最終更新:2020-08-30 14:35:39
2906文字
会話率:24%
時は幕末、黒船の来航により日本は危機に陥った。
黒船には神の力を宿した装備を持つ騎士たちが乗っており、異なる神を信奉する日本を蹂躙しようとしていたのだ。
騎士たちの剣は武士の刀を裁ち、鎧をも切り裂いた。
彼ら力は圧倒的で、日本人の運命は風
前の灯のように思われた。
だが、日本に住まう八百万の神々は日本人を見捨てていなかった。
助けを求める真摯な祈りに答えた神々は、『祝福』を清らかな少女たちに与える。
神々の祝福。
それは彼女たち――戦乙女――の肉体を強化するだけでなく強力な装備、霊装へと変わる。
多くの血を大地へと吸わせた異国の騎士たちとの戦いは、使徒による黒船の撃破により日本の勝利に終わるのだった。
――それから時は流れ、一度の世界大戦を経てた1939年12月初頭。
アメリカ合衆国からの先制攻撃により、佐世保は紅く染まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-22 06:00:00
94894文字
会話率:37%
この世に自分は不要と悟った少女は、夕暮れの赤に染まる世界の中、一人静かに歩いていく。昼と夜が交差する逢魔が時、数歩先に広がる夜に向って、少女はひたすら歩みを進める。
夜を受け入れ、身を任せようとする少女は、突然後ろの昼からの声に歩みを止める
。
振り向くと、場違いな笑顔で、手を差し伸べる一人の男の姿があった。
「よかったら話をしないかい。そんな危ない所に立ってないでさ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-15 13:11:37
12200文字
会話率:49%
この世の全ては必ず終わる運命にある。
それは世界が違えども変わらない。
元々存在した魔物と呼ばれる存在が突如進化、この急速な進化に対抗するため各国家は連携を組み、これに対処し始める。だが、魔物は更なる進化や突然変異を繰り返しており、更には
知性のようなものを有するものまで現れ始めた。
事態を重く見た各国家は、魔法技術の最たるもの、仮称『勇者』という存在を召喚する『勇者召喚』の使用を決定する。魔法使いが多量に存在する王国を筆頭とし、同じく魔法使いを有する共和国もこれを実行。
王国は勇者召喚に成功。共和国は唯一1人だけが人を召喚に成功したが、それは勇者ではなかった。
だが、世界の命運をかけた戦いを生き延びたその人物は間違いなく最強格で………
例え世界を跨いだとしてもこの世は呪われている。
狂った運命を変え、明日を手に入れるために、次は異世界へと羽ばたく。
前作『黒白の心』の続きです。
前作を読まなくてもある程度楽しめるようには努力しますが、前作を読んでいた方がわかりやすいと思います。
更新は不定期、1週間を目安にしますが正直気分です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-14 00:33:41
94195文字
会話率:32%
見給(みたま)えよ愚者(ぐしゃ)の脈動(みゃくどう)
作品のあらすじ------------------
アニメ・マンガ大好き 甘味通(かんみとおる) は大好きなアニメの聖地を発見し歓喜した。
足早に現地に赴くが不審者通報によって警察による
妨害を受ける。
騒動を避けようとした子供が運悪くトラックに轢かれそうになったところ甘味は助けに入るが……
次に目を開けた時には見知らぬ場所、そして美しい女神がいた。
この展開を知っていた甘味は喜んだ。
思い描いていたスキル『創造』を悲願し見事神の祝福を受けることとなる。
いざ往かん未知なる世界へ!伝説にて最強最高の勇者爆誕物語が始まる……!
このスキルがあれば現世でできなかった美によるラブラブハーレムも楽勝だぜ!
そう意気込んで転送された異世界は辺り一面砂の世界だった。しかも最悪な事になぜか素っ裸!
慌てて『創造』のスキルを使って熱から逃れようとするが何度やってみスキルが使えないッ
絶望に染まる中砂海を進むと魔物の罠にハマってしまいあっけなく命を落とす。
甘味を食らった魔物は不思議な力に導かれ地中を潜り続け、それに触れた瞬間世界に影響を及ぼす大爆発を巻き起こした。
時は300年を過ぎ、各国の復興も様になってきた頃、毒に汚染された場所でトキ・ワタリ青年を救出する。
トキは短い間だが様々な教育を受け“森の精霊召喚”という魔法を習得する。
早速使ってみたところ森の精霊を召喚することが出来たが、偶然にも女神まで付いてきてしまった。
国の情勢、女神の力の無さから考えて、女神を隠匿し神界に戻っていただく事となった。
帰還させるには猛毒で有名な難度S級エリアにある力の塊を使わなくてはならない事が分かった。
トキは毒耐性装備を整えるため旅をし、苦難と絶望を乗り越え、やがて元の世界へ送り届けることに成功する……
------------------------以上
☆アニメ化目指してがんばります!☆
☆ポイントありがとうございます(´;ω;`)嬉し泣き☆
☆感想ありがとうございます(´;ω;`)号泣☆
Twitter フォローお待ちしております♪最新情報をいち早くお届け★
https://twitter.com/L0yScqVOVdh08Ss折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-12 22:40:37
133354文字
会話率:33%
不景気の影響で仕事が減ったアパレル関係に勤める亮介。休日が増えた生活の中で河原への散歩が日課となる。ある日その道中で出会った絵描きの女性と出会って……
最終更新:2020-08-01 10:36:30
4940文字
会話率:44%
僕は彼女にモデルとなってもらい、絵を描いていた。
緋色に染まる風に吹かれる彼女を描き終わった時、彼女から別れを告げるメッセージが届く。
悲しみに打ち拉がれながらも、その絵にヒヤシンスの花弁を添え、完成させた。
最終更新:2020-07-28 11:16:48
3359文字
会話率:17%
夕暮れ時に現れる『怪人』
子供だけしか知り得ぬその存在は、街が夕陽に染まる中、子供を殺めていく。
その存在に気づいている子供達は、街を守る為に怪人と戦う事を決める。
仲間が1人、また1人と傷つく中で、残る意志は怪人と死闘を繰り広げる。
大人達の助けが借りられない状況で、子供達は怪人を倒す事ができるのか。
何故大人達には見えないのか。
怪人を倒す術は。
そして怪人とは何なのか。
その正体不明の存在に、子供達はどう抗うのか。
小さな光が闇に立ち向かう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-07 00:00:00
894文字
会話率:59%
クラスメイトが亡くなった。それから僕らの日常が非日常へと変わった。
朝来ると誰かの机に置かれている1輪の花。
これは死んだクラスメイトの呪いか。死んだクラスメイトを利用した殺人か。
最終更新:2020-07-01 01:02:11
526文字
会話率:12%
赤く陽気に染まる夜。
2人の親子の話。
最終更新:2020-06-22 22:28:39
1153文字
会話率:11%