自然の化身と呼ばれる存在、竜。彼らは絶滅へと向かっていた人たちの国の近くに現れた。
最北端の竜の周りには植物が生い茂り──
最南端の竜の周りには鉱石が生成され──
北西の竜の周りには動物が産まれ──
南東の竜の周りには
統制が生まれた。
それぞれの竜は恵みをもたらす。そうして崇められた竜の中に、妙な竜がいた。
人を愛し、人と笑い、人の死を泣く竜がいた。心を持つ竜であった。
大陸の中心にある人間の国──帝国の守護神とされたそれは、慈愛の象徴として愛され、幸せを感じていた。
しかし、両者の時の流れの早さは、慈愛の竜が生きている間にその存在価値を疑う者が現れるほどかけ離れたものだった。
彼は悲しんだ。慈愛に満ちていた人間が悪意に蝕まれることを。
慈愛の竜が現れないのをいいことに、竜の住処にはあらゆるものが捨てられた。
愛・幸福・笑み・死骸──そして、子供。
慈愛の竜は、希望を込めて子を育てた。失敗を重ね、たくさんの子を犠牲にしたが、諦めず愛し続けた。
最後の子は心優しい者に育ち、竜は生きがいを感じ、そして心残りを疑わなかった。
人間の子と時の流れを同じにするほど衰弱に蝕まれた竜は、子供の悪意に耐える心をこしらえるために、自分の死を誤魔化すために、悪意を込めて住処から子を追い出した。
子は悲しみ、しかし竜を愛していた。
物語が好きだった子は、帝国での竜の扱いに悲嘆し、そして竜の優しき心を物語にすれば、再び竜は愛されるのではないか。
子は旅を始めた。竜に会い、人に会い、紡ぐ。慈愛に満ちた竜の物語を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-22 16:24:04
14343文字
会話率:12%
26歳会社員の僕は、仕事も人間関係も嫌なことばかりの楽しくない日々を送っていた。
親からは実家で暮らすことを強いられ、人生を支配された奴隷の気分を味わう毎日だ。
そんなある日、僕の唯一の生きがいだったオタクグッズをすべて親に捨てられてしまう
。
もはや死んだも同然の僕は家出した。するとそこで、神様らしき存在と出会う。
寿命を10年支払うたびに願いを1つ叶えてくれるらしい。
50年の寿命を支払った僕は、お金とライフラインを完備した状態で異世界に転移した。
こうして仕事も人間関係も無い天国のような生活が始まった!
……のだが、1人のエルフを助けてしまい、夢の一人暮らしは一瞬で終わりを告げてしまう。
助けたエルフはお礼に魔法を教えてくれるとのことだ。
僕は戦闘系の魔法に興味が無いので1つだけ<不可知化>の魔法を教わった。
同居しているとはいえ、これで互いに気にせず気にされず気楽な生活ができるぞ!
エルフは立派なゲームオタクとなったため、僕は自室でオタ活三昧、エルフはリビングでゲーム三昧と、互いに充実した日々を送っていた。
すると、うちのゲームオタクを連れ戻しにきたメイドのエルフまで現れた。
どうやらうちのゲームオタクはエルフ国の王女様だったのだ!
結局、メイドを言いくるめて家に住み続けることになった王女。
しかもその流れでメイドも同居することに。
こうしてメイドも無事に立派なオタクと化したのだった。
そんなある日、この世界の人間がエルフ国に攻めてきたらしく、王女とメイドは戦うため一度国に戻った。
え、僕? もちろん家でゴロゴロして待ってまーす。2人の無事はお祈りしております。
翌日いつも通りの朝を迎えた僕は、帰宅していたエルフたちと顔を合わせた。
どうやら人間たちを撃退し、無事に帰って来れたらしい。
王女と、メイドと……もう1人いるのは誰だ?
結局、その1人も同居することになった。
まあ僕に関与して来ないなら同居人が増えても大丈夫だ。
教わった<不可知化>の魔法もあるし、僕はこれまで通り自由にのんびり過ごそう。
と思っていたが、何やら獣人もやって来た気配が……⁉︎折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-31 23:09:08
92723文字
会話率:22%
主人公である田中健太(たなかけんた)は、正義の力をふるって人々を助けることに憧れていた。また、ヒーローや勇者は、可愛い女の子ヒロインにモテモテという設定が多いため、憧れを抱いていた。
むしろそっちのほうが憧れだった!主人公は彼女いない歴=年
齢のステータス
現実ではゲームクリエイターとして毎日深夜まで残業の社畜ライフを送っていた。ある日、異世界側からの魔法の詠唱をきっかけに夢見ていた異世界転生をすることができるが、転生先は勇者側でなくまさかの勇者の敵として登場する魔王の後継者としてだった。
これは、主人公が転生先に戸惑いつつも仲間に支えられ自分の居場所や生きがいを見つけていくコメディで日常系、時折戦闘シーンもある最強・コメディ・日常の3点セット物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-29 00:04:08
69060文字
会話率:21%
ある日、何気なく本を読み退屈な人生を送る高校生蜷川健の前にあるピアスをした女性がバイトの新人として入ってくる。その子の名前は田中美鈴ーー。本を読むことが生きがいだった彼の価値観は彼女によって次第に捻じ曲げられていきーー。愛とは何かを追求した
恋愛小説!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-21 15:51:59
9979文字
会話率:21%
母子家庭で育った青年の名は大石良雄は19歳になった。
10代最後を迎える年になっても変化が以前よりも希薄して生きがいを見出していなかった。
そんな彼の誕生日の帰り道にたまたま寄った神社に変化をもたらす。
視界が歪んで変化して、鮮やかな緑のタ
ブレット。
その異変を感じたのは刹那。元に戻ると、これは夢だとあまり深くには考えずに至る。
そして帰宅した彼の家に居たのは緑の髪をした女の子であった。
別世界から突如として現れた不思議な女の子とほのぼのと暮らしていくラブコメの幕が上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-12 22:33:13
4329文字
会話率:22%
とある男が、ふとした事をきっかけに、とあるアイドルをしり生きがいを見つけるお話
最終更新:2021-12-11 22:08:25
1570文字
会話率:16%
(本作品は『第3回 下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ大賞』への応募作品です。)
共働きの親に代わってお世話をしてくれたおじいちゃん。おじいちゃんの十八番料理はお味噌汁だった。
「ワシがお味噌汁を振舞ってみんなの笑顔を見ることが、ワ
シの生きがいなんじゃよ。」
ところがある時、おじいちゃんが突如病院へ救急搬送されてしまう。
笑顔を失ったおじいちゃんを笑顔にするため、私がとった行動とは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-08 23:13:17
967文字
会話率:13%
文字越しの世界で出会ったのは、司という男でした。
私は、「孤独」や「羞恥心」という、不安や恐怖と近い感情に支配されていたのに、あなたは違うらしい。
明るく活発、且つ笑顔がとても良く似合うのです。
貴方を描く事が唯一、生きがいとなっておりま
す。
※この小説はフィクションです。 実際の団体・人物とは一切関係が御座いません。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-05 12:21:07
318文字
会話率:23%
【2021年11月25日に完結しました!!!】
自分の中に何もない少年”針美守《しんびまもる》”は、桜がまだ健在な時期にノートに無我夢中でペンを走られる自分の中に特別なものを持っている少女”想無零《そうむれい》”と出会った。
彼女は非現実的
な力を生まれつき持っており、その力で辛い現実を乗り越えてきた。ボクは辛い現実の底で何も染まらないまま歩んでいた。
その二人が話し、交流を深めるなか、最近は頻繁に起こっている地震に彼女の力が関連すると悟った守は彼女に問い掛け、彼女の現実への認識と目的を知る。
これは辛い現実からの脱却する物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-25 13:00:00
26528文字
会話率:24%
「サブリナ今日から、また食事量を減らさなければならない」
「そうなのですか、それでは今日は5杯目でやめておきます」
子爵令嬢のサブリナ・カーターは、大食いで満腹感を知らない。
食べることが何よりも生きがいな令嬢だ。
魔物の被害で家での、
食事量が制限されたため、川や森で食べ物を探し回っていた。
ある日、森に向かうと魔物と遭遇してしまう。何とか逃げ切れたが、魔物を倒して食べれば、
食事制限も解かれ、空腹も満たされる、一石二鳥だと思い至る。
かつて英雄と言われた、祖父の残した遺品を使って、魔物を狩っていく。
自分の欲望(食欲)にどこまでも忠実な子爵令嬢の奮闘記。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-02 21:07:40
12433文字
会話率:19%
三十五歳、社畜、喪女、異世界で生きがいを見つける。
異世界に転生したと実感して二十年。異世界で冒険者宿を営む女主人。
固定客はたったのふたり。
けれどある日、転機が訪れる。
寂れた冒険者宿が賑やかな冒険者宿になって、大騒ぎの日々が始まるま
で、あと少し。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-19 19:10:03
130260文字
会話率:54%
神様のミスで死んでしまった二次元作品だけが生きがいのごくごく普通のおっさん(35歳)
異世界に転生させてもらえる事になったからには一般人として存分に楽しみたい。
でも、これまた神様のミスであれやこれやと貰ったスキルの中に神のスキルがあって?
!
いつの間にか神様になっていた(無自覚)おっさんの異世界散策記
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-16 21:18:32
3439文字
会話率:36%
退役軍人『球磨久隆』は退役してから生きる目的もなく、相続した家のある田舎で暮らしていた。
生きがいのない人生に退屈さを覚えていた久隆が山の手入れを行っていたとき、彼は子供の泣き声を聞く。遭難者かと思い声の下に向かうとそこあったのは、一
見、防空壕にも見えるダンジョン入り口だった。
そして、そこには『レヴィア』と名乗る少女が。
突如として異世界のダンジョンと繋がってしまった実家の裏山。
久隆はダンジョンを攻略しながら、レヴィアを元の世界に帰そうとするが……。
これは元軍人さんがその技術を活かしてダンジョン攻略に奮闘する物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-07 20:11:22
802363文字
会話率:51%
強くなることが生きがいの最上虚(モガミウツロ)はあるとき異世界転移してしまう。
そして地味そうなスキルを手に入れるが実は全てのチートのてんこ盛りだった!?
オールチートで異世界を余裕で無双する最強サクセスストーリーここに開幕!!
最終更新:2021-10-05 22:29:10
42571文字
会話率:35%
家でゲームするのが生きがいの公務員なんだけど起きたら異世界なんて聞いてない
あのゲーム会社の影響を受けまくってるけど世界観は完全オリジナルだと思うから二次創作ではない……はず
最終更新:2021-10-05 21:30:39
2239文字
会話率:42%
※この物語は100%完全にフィクションです。
実在の人物や団体などは全く関係ありません。
動画投稿サイトにて、なろう小説をこき下ろす動画を投稿し続ける男がいた。
男は働いておらず、生活保護を受給し、昼夜逆転の生活をしている。
そして、
高ポイントのなろう作家を探しては潰し続ける。
男の生きがいは、高ポイント作家の筆を折ること。
そんなクズに、ある日不思議な出来事が起こる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-01 22:54:12
4860文字
会話率:16%
『人の生きがいを奪い殺す』美人女医のブスヤマとそのパートナーの『私』は日本一の極道の生きがいを奪い死に導く為にI県に向かった。
『私は必要悪だが害悪ではないのよ』
悪人以外殺さないポリシーを持つブスヤマは彼を殺すのだろうか?
最終更新:2021-09-26 23:29:54
4679文字
会話率:37%
「人は生きがいを奪えば勝手に自殺します」
死にたいと願う私に彼女はそう言った。
ブスヤマという名の美人女医が今日も誰かの生きがいを奪い死に誘う。
最終更新:2021-09-25 22:27:10
2677文字
会話率:36%
とある事件の影響で女性恐怖症になってしまった高校2年生の間宮拓哉と、不登校で学校に来ていないはずの柊恵里が保健室で出会う。拓哉は恵里も大きな悩みを抱えていることを知る。そんな二人が苦しみもがき、最後はイチャイチャする物語。
最終更新:2021-09-24 20:11:30
8716文字
会話率:69%
ベトナムから日本の女子校に転校してきたレイ。
友達を作りたがらない彼女は、下校時に紫陽花を見ることだけが生きがいだった。
いつものように傘を差しながら紫陽花を見ていると、後ろから声をかけられ……。
最終更新:2021-09-19 10:27:01
1315文字
会話率:30%
主人公の美琴はギター部の部長であり、音楽が生きがいな高校生。
自分が作詞作曲した曲が隣街のスナックで勝手に歌われていることを偶然知ってしまい、スナックの歌姫に会いに行くが、それをきっかけに人生が大きく変わっていく。
最終更新:2021-09-11 17:52:52
56564文字
会話率:49%