不治の病を患い10歳そこそこでこの世を去るはずだった僕は、ひょんな事から異世界に飛ばされる。そこで齢幾千年もの吸血鬼にして大魔法使いのロリババアに不治の病を治してもらった挙句、こっちの世界で生きていくために魔法の修行も付けて貰う事に。勝手も
何も分からない僕は言われるがままに修行をつけて貰っていたらいつの間にか凄い魔法使いになっちゃってたみたいで???折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 12:00:47
67407文字
会話率:46%
迷宮探索者ライラは迷宮資源の回収よりも迷宮の研究が好きな迷宮マニア。
ある日、理不尽な理由で迷宮探索者の資格を失い、傷心のまま訪れた海で海中から自分を誘う声が聞こえてきた。
その声に導かれた先、海底に咲く一輪の花を見つけたライラが花に触れる
と、異空間に飛ばされ、そこにいた男はライラに告げた。
「我がダンジョンマスターよ、今この時が、俺とあんたの始まりの刻だ!!」
星霊フィグーはネグーシス海の管理者にして守護者であるが、退屈な日々に飽いて発生してからほとんどの年月を眠りながら過ごしていた。
ある日、星の命である星命力を多量に組み上げる存在を感知したフィグーは数千年ぶりの目覚めを迎える。
眷属たちと共に星命力がくみ上げられている場所に向かうと、謎の花に吸い込まれてしまう。
そこで出会った亜人の少女と自動人形により、自分がこの迷宮に取り込まれてしまったことを告げられ、退屈しのぎに彼らに協力していくことを決める。
「暇潰しにはちょうど良い。そうせざるというのなら、侵入者に立ちはだかる障害として全ての生き物を蹂躙しよう」
探索者を追放された半分精霊半分人間の迷宮好きな少女と、
迷宮に捕らわれた星の化身であるドラゴンによる、
異色のコンビのダンジョン運営が今始まる――――!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 18:00:00
60084文字
会話率:30%
今から約二千年前、ザングランド島に隕石が落ちた際に島が分断されてしまった。
分断される前から森に住んでいた狐はその隕石をみて火の使い方を学んだ。
伝説とも言われる狐戦士の血縁であるフォルはある日森に出かけた、その際普段はなかった立て看板をみ
て興味がわき、絶対に踏み入ってはいけない古城に踏み入ってしまうのであった。
なんと今から二週間前に狐人の子供たちが27人、面白半分で踏み入った際になんと26人が何者かによって殺されてしまったと命からがら生き残った子は告げる、その子は過度な恐怖で今も火を使えずにいる。
フォルもまた、一人の犠牲者となってしまうのだろうか…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 17:00:00
197379文字
会話率:57%
千年の歴史を誇るアルトレイド家の一人娘クラリスは、その美貌と冷徹さから「氷姫」と恐れられていた。完璧な貴族であり続けることだけが彼女の使命——そう信じていた矢先、一匹の迷い込んだ灰色の子猫との出会いが全てを変える。「この猫は実験材料よ」と強
がりながらも次第に心を開いていくクラリスと、猫の本当の飼い主である村娘エマとの予期せぬ交流。そして突如現れた厳格な父親の前で、クラリスは人生最大の選択を迫られる——「心まで氷にしてはいけない」母の遺言の真意とは?(本作品はAIを利用して創作し、加筆修正しています。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-29 20:00:00
6376文字
会話率:42%
その鳥居をくぐったら、最期──逢真夏翔はちょっと喧嘩っ早いだけの普通の高校生。今日も片想いのクラスメイト、百舌川彩陽に尻に敷かれていた。
ある日、夏翔は彩陽に連れられて夜の学校へ。もしかして告白か? と思いきや、いきなり現れた黒い鳥居から
異世界へ閉じ込められる。
その化け物の名は、世喪達(よもつ)。己の死を他人に追体験させ、死に至らしめる悪霊。まんまとその術中にはまった夏翔は『ストーカー被害を受けた女性』の死に際を味わわされ、男にナイフで滅多刺しにされる。もうダメかと思われたそのとき、力に覚醒。受けた攻撃を与え返す能力で窮地を脱した。
「君はイザナミって知ってる〜? 最凶最悪って恐れられる、世喪達の頂点に君臨するそりゃもうとんでもない化け物だよ。千年前数えきれないほどの人々を鏖殺し、日本中を恐怖に陥れた正真正銘の怪物」
歴代最凶の術師、黄泉雲冬月と出会った夏翔は、打倒イザナミを胸に熾烈な戦いへと身を投じていく。
だがそれは、これから始まる地獄のほんの序章にすぎなかった……。
※カクヨムと同時連載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 18:03:56
52765文字
会話率:40%
約千年前、この星に飛来した神秘の通天塔。
それは、この星の生命たちにもたらした——霊力という名のエネルギーと異能を。
「浮生門」 と呼ばれるローグライクなダンジョンを探索し、さまざまな宝を手に入れることこそ、この世界の真理!
しかし、この世
界にはまだ何か別の秘密が隠されているようだ……
それを解き明かすのは、主人公の使命——。
ーーーーーーーーーーー
作者は日本に留学している中国人のため、もし何か表現の不自然や間違いがあればぜひ教えてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 17:16:10
12365文字
会話率:23%
人と魔人が争い、数多くの英雄が活躍した「英雄戦役」から二千年。
人類は生活圏の中心に王都を構え、平和な生活を送っていた。
王都のさらに中心に位置する「霊廟」では、儀式が行われる。
「星辰の儀」。
英雄達の血を受け継ぐ導師が、由来不明の棺に魔
力を納める儀式。
ある日の儀式が終わり、棺から謎の少年が現れる。
再び、世界を大きく動かす物語が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-27 21:00:00
43037文字
会話率:40%
今から1万3千年ほど昔の日本。南の海から船でやって来た民たちが種子島に住み着いた。やがて民の数が増えすぎ、食べるものに困るようになり、若いリーダーが次の土地を目指し、北上することになる。リーダーの妻の樹の巫女は一緒についていくことになり、
娘と老いた両親は島に残る。
樹と心が通じる娘ナミは、毎日母オカの乗った船を作った樹の切り株を周り「母さん元気?」と心を送る。「元気よ」と母も船に横たわり心を送る。
やがてベーリング海峡をわたり、北米大陸に達した姉達は、見たことのない巨大などんぐりの森と出会い、そこに住み着く。(アメリカ北米インデアンの50%以上がどんぐりが主食だったという)互いに子を産み、二つの民は子孫を増やし、時が流れた。いつか生まれ変わってまた会える日を約束して……。
北米インデアンの海洋民族、チマシー族の母を持つ棟方七樹は亡き縄文考古学者の父の信じる「ケルプ・ハイウェイ説」を証明するため、手作りの丸木船の帆舟で、鹿児島からたった1人ベーリング海峡沿いに進み、カリフォルニアに到達し、一躍英雄となる。
これからは、小さい頃育ててもらったおばあちゃんに恩返しをしたいと、チマシーに留まるという七樹に、祖母は死んだ母の可愛がっていたククルというカラスと共に川上の隠された洞窟に案内する。
そこには水に浸かって朽ち果てた丸木船と、洞窟壁画の世界樹、日本語で岩壁に掘られた文字には、7,300年前の七樹が、現代の七樹に宛てたメッセージが彫られていた。
「7300年前の鬼界アカホヤ噴火から、種子島・上野原遺跡住民と船団を組んで脱出し、ここについた。どうかククルと共にこれを成し遂げてくれ」と。
驚いて洞窟の外に駆け出す七海。洞窟の外で祖母がククルに語りかけていた。
「この命くれてやる。七樹を我が同胞の元に連れて行け」
途端にカラスは体が解け、長い蛇の尾と飾り羽、鋭いかぎ爪を持つ龍のような姿になり、七樹を7300年前の種子島に連れ去る。
待っていたのはナミと言う樹の巫女の少女。御神木の言葉を伝える。「5年後、鬼界アカホヤ噴火により、この世界が全て滅びる。そうなる前に我らの体を使い船を作れ、我が民をお前の故郷の地に連れて行くのだ」
海辺を伝い、一万キロ彼方の“約束の地”へ。縄文のモーゼの物語が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-26 05:53:50
34735文字
会話率:33%
遠い昔。人間は魔族の支配下にあった。それを良しとせずに立ち上がった伝説の聖女フリューゲルは、魔王を封印し、人間だけの国ロルベーア王国を建国した。
そして今、千年の封印から目覚めた魔王と、フリューゲルの生まれ変わりであるロルベーア王国第
二王女メルチェリエが再会する。
魔王セイルは唯一無二の美貌を持つ、誰もが見惚れる男であった。
そんな彼に重症なまでに恋い焦がれていた彼女は、再び恋の病に侵されるわけだが、実を言うとセイルもまたフリューゲルに痛々しい程に惚れこんでいたのである。
聖女と魔王の、両想い勘違いラブコメディの開幕です……!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-24 15:33:31
72831文字
会話率:40%
ある日突如として現れた巨大隕石により人里離れた大道芸人アクフの家が破壊された。
しかし、アクフはめげず隕石の破片の一部をファラオに献上し、結果家を立てて貰うことなり、傭兵として騎士団入り寝床を確保し家が建てられるまで魂塊のバファイと共
に耐える。
これはアクフが周りの厄介事を解決したりする話でもあり、王暴を巡る戦いの話でもある。
王暴、それは二千年事に様々な生物の形として現れ地上の巣食うまたは地上を狙う外敵を圧倒的な強さで排除する者。
魂塊、死ぬ時にでる魂が分解された後それを生命力略して生力で固めたもの基本能力として個別能力がある物。
この作品はカクヨムにも投稿しています。
第一章までは毎日投稿それから週一投稿です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 22:53:45
241846文字
会話率:38%
今から遡ること十一年前。
ガルディア帝国皇帝グランヴァルト七世は、竜人とヒトの共栄を提唱した。民は彼のことを、その容姿から『陽帝』と慕い、賢帝だと称賛した。
帝国の歌姫ユリア・シュトラスもまた、その一人であった。
二人が出会ったのは
五年前。建国二千年祭の夜のことだった。
歳月を重ねるごとに惹かれ合う二人。いつしか互いに特別な存在となっていた。
だが、異なる境遇が、異なる種族が、異なる身分が、二人の間に冷たく分厚い壁を作る。心が見えるのに、触れられない。
幼い頃に負った心の傷。にじり寄る不穏な影。
時代に求められ、愛された二人が、最後に下す決断とは——。
【章の構成(予定)】
❈ Prologue:at that time
❈ ChapterⅠ:5years ago
❈ ChapterⅡ:3years ago
❈ ChapterⅢ:a year ago
❈ ChapterⅣ:13 years ago(追憶編)
❈ ChapterⅤ:at this time
❈ Epilogue:from now on
※本作は、『竜人の妻 ~Wife of the Dragonewt~』(http://ncode.syosetu.com/n5249cy/)の番外編です。
※本編に加え、本作とは別の番外編『リリーベルの鳴る頃に』(https://ncode.syosetu.com/n1198dv/)を読んでくださった方向けの内容となっております。
※念のためR15指定とさせていただきます。
※本作は、「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 19:00:00
232205文字
会話率:40%
舞台は地球。ここでは約二千年間、人間と魔族が戦争を繰り返している。
そして、魔族側の頭を人は魔王と呼んでいた。
得意分野がなく自己肯定感の低い主人公は不登校気味だった。そんな彼の元に超絶かわいいあーし――じゃなくて、1人の美少女がやってきて
、「お前を魔王にする」と告げる。
次期魔王候補は全部で4人。他3人はみんな強力な魔力を持つ魔族。彼だけは唯一の人間だ。
本来であれば何の取柄もないゴミみたいな彼では魔王になることは出来ない。と言うか、そもそも人間が魔王候補に選ばれたこと自体初めてのことだ。けれど、彼の教育係についた美少女は滅茶苦茶優秀で天才なので、彼を魔王にすることは訳ないのだ。
最初は無理だと投げやりだった彼も、あーしの有能さに気が付き始めて、この人がいれば本当に魔王になれるかもって思い始めたってわけ。
そんな彼にあーしが最初に課した課題は11人の仲間を作ること。これは魔王になる為の最低条件。
引きこもり気味で友達少なそうな彼に11人も仲間になってくれる人はほぼ皆無だと思う。我ながら無理ゲーを感じているが、大丈夫。だって、あーしがいるからね。
彼一人では無理でもあーしがいれば出来ないことは何もないし。
これはあーしが彼を魔王にする物語だ。
※紹介文はとある美少女(匿名希望)が綴った物です。予告なく変更する場合があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 15:03:29
344395文字
会話率:58%
創世記時代。人類の始祖となる運命を背負った少年は、アダムの継承者として家族と穏やかに暮らしていた。しかし、ある晩、突如現れた正体不明の道化師の襲撃により、すべてが一瞬で壊される。
『お前は、世界にいてはいけない存在だ』
道
化師から言い渡される身に覚えのない罪により殺され掛けるも、母エバが身を挺して庇い命を落とす。そこで発生した謎の時空の歪みに巻き込まれた少年が転生した先は、なんと数千年後の世界──現代だった!
道化師の言葉。母の死。そして時空の歪み。
すべてが絡み合い、少年は一体何を求め、何を解き明かすべきなのか。目の前に広がる未知なる世界で、彼が探し求めた真実の先にあるのは、果たして『希望』なのか。
──それは、神のみぞ知る。
───────────────────
※形式上は『序芝居』の続編にはなっておりますので、まず最初にそちらから読むことを推奨します。
なお、挿絵のある話には★マークがついてま
す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 10:12:40
22876文字
会話率:36%
【闇の獣】と呼ばれる強大な魔獣を討滅するため女神によって異世界へと召喚された青年――涼宮海斗。
大陸中から集められた強者たちと共に英雄部隊へと加わり、世界を救うべく【闇の獣】との戦いへと赴く。
苦難の末、四人の仲間たちと共にラスボスの元
へと辿り着き、満身創痍になりながらも討伐を成し遂げる。
だがしかし、最後の局面になって海斗は信じていた仲間たちに裏切られ生贄にされてしまう。
それを見かねた女神が海斗へと救いの手を差し伸べ、彼を未来へと転生させる。
「次に海斗さんが目覚めるのは千年後の未来です……」
女神が憐れな青年へと優しく告げる。
「海斗さん……貴方の次の人生に幸あらんことを願います」
千年後――ルースとして転生した涼宮海斗は今度の人生は好きなように、自由に生きてみようと心に決め、趣味に向かって全力投球で新たな人生を始める。
すぐ隣にかつて【闇の獣】と呼ばれたラスボスを伴って――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 08:00:00
187383文字
会話率:30%
地軸逆回転(グレートリバース)による文明崩壊から二千年後。奇妙に発達した文化と、特異的かつ限定的な力である魔法によって、人類は栄えていた。そんな人類には共通の敵である生命体がいくつか存在しており、対抗手段として『キャリバー』という人型兵器
を造り、対抗していた。中でも、魔法を使える複座型キャリバーは、対敵性生物への切り札として運用されており、それを操るのは少年とくたびれ男のコンビ、そして彼らを指揮するでショタコン美女であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-22 17:11:12
37989文字
会話率:33%
一度文明が滅び数千年後 現在は中世のような世界となり 発掘兵器ARMEDギアよる戦乱の時代
サン・ライアット帝国は皇帝レオン・サン・ライアットの手によるARMEDギアの大量生産により世界の三分の一を手中にしていた
ARMEDギア 旧文明
が作り出した人型兵器
ギアオリジン「機械神」 12体しか存在しない世界に君臨する意志を持つ神 その力は大国すら簡単に滅ぼせる程 無尽蔵の動力機関 「次元転送システム」を有し永久に生き続ける事が出来る オリジン達の「器」は荒覇吐が作った 本来は人型生命維持装置として作られたが…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-22 11:07:30
126904文字
会話率:93%
王立アレシウス魔法学院。
魔法先進国として名高いフィロマ王国の中でも最高峰の魔導士養成学校として揺るぎ無い地位を確立している。
古の大魔導士アレシウス=ミュラーが設立してから千年もの歴史を刻み、名だたる魔導士たちを幾人も輩出してきた。
フィオナはそんなアレシウス魔法学院の一年生に所属する15歳の少女だ。
彼女は皆から『落ちこぼれ』と馬鹿にされていたが、とある秘密を持っていた……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-22 10:42:29
110922文字
会話率:36%
都で人の噂に登るその姫は、人並みの幸せを何故か願わず、その喜びはただ虫を愛でるばかり。一方、海を渡り日本に現れた巨大な妖・蛇神は、太宰府を津波で飲み込み、一路、都を目指し東へ……
怪奇と幻想、姫と妖の悲恋。平安王朝ファンタジー。
※本作は
作者「おどぅ~ん」自身が「カクヨム」から重複掲載しています。
カクヨム版→https://kakuyomu.jp/works/16817139557879395382折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-21 07:00:00
101756文字
会話率:24%
根からのネガティブな性格である主人公は自殺を選んでしまった。それに激怒した神様が、次の世界でポジティブでいられなければ罰として千年のあいだ神様の代行をしてもらう!と言って異世界転生を強制執行。
魔法の世界に大突入!
ネガティブなのに頑
張ってポジティブ発言をしまくっていたら、いつの間にか皆に愛されていて!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-20 09:52:55
60451文字
会話率:33%
かつて世界を統べたアウステリオン帝国は、通貨の崩壊と地方都市の離反により、静かに瓦解しつつあった。
若き皇帝ユリウス・レオーンは、経済危機と政治分裂の最中で、「帝国の正義とは何か」という根源的問いに直面する。
元老院では軍部、経済貴族、旧
貴族が対立し、会議は混乱を極める。
なかでも冷徹な実務家ルクレイナ・アルマとの対話は、理想と現実、情と論理の激突となり、ユリウスに深い傷と決意を刻む。
彼は回廊で、父ルオ・レオーンの残した言葉と、母の死の記憶を思い出す――
「皇帝は命じる者ではない。沈黙を引き受ける者だ。」
一方、帝都の貧民、老兵、孤児たちはそれぞれの小さな日常の中で、国家の命運に翻弄される。
聖機殿で神に問うユリウス。
「正義とは、戦か。それとも、沈黙か。」
そして、軍参謀長セラフィオンは、忠誠と諦念のあいだで揺れながら、開戦を支持する。
遂に帝国は、南方三州への「秩序回復軍政介入」を布告し、戦の火蓋が切られる。
それは、かつての侵略と紙一重の選択でありながら、
ユリウスは静かに告げる。
「戦は終わらずとも、正義は始まる」
千年帝国が、再び剣を抜く――
だが、その剣はもはや、誰のためのものかすら、定かではなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-19 18:02:37
67480文字
会話率:22%