空が好きな少女・白崎みうは、人との距離を置きながら静かな高校生活を送っていた。
ある放課後、誰もいない屋上で出会ったのは、転校生・天野そなた。
中性的な顔立ちと、現実離れした雰囲気。だけど不思議と落ち着くその存在に、みうの心は少しずつ揺れ
ていく。
だけど彼は「天使」だった。
神に命を与えられ、人間を見守る存在。
天使には、決して越えてはならない掟がある。
――人間に、恋をしてはならない。
感情を知った天使に神は告げる。
「天使のままでいるか、それとも人間になるか」
彼が選ぶのは、永遠の見守りか、限りある愛か。
これは、空の下で出会ったひとつの恋。
そして、空の上から語られる、ひとつの選択の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 06:58:43
13312文字
会話率:17%
不良女子高生の三笠山明菜(みかさやま あきな)は、いつものように仲間と一緒に繁華街を目的もなくぶらついていた。
もちろん同じような集団と顔を合わせればケンカになることもある。こういう時は男子同士でやりあうのが普通だが、明菜の場合は男子
顔負けの腕っぷしなこともあり、一緒に取っ組み合いへ参加することも少なくない。
この日もそんないさかいで巻き上げた戦利品を手に意気揚々と歩き始めた。しかし相手の一人がナイフを片手に突進してきて明菜は滅多刺しにされてしまう。
『これでパパのところへ行ける―― かな……』
こうして絶命したはずの明菜だったが、見知らぬ大広間で目を覚ました。どうやら病院ではなさそうで様子がおかしいと思った瞬間、一斉に歓迎の声を投げかけられてしまい戸惑うばかりである。
「聖女様、ようこそお出でくださいました!」
不良少女が聖女になってしまった!? はたして明菜の異世界生活はどうなることやら。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 06:43:52
4925文字
会話率:47%
僕は小浦悠斗、クラスの中で目立つこともないごく普通の高校生だ。隣は僕が片思いをしている美少女、小野美咲の席なので幸せな毎日だ。
いつもと同じように授業を受けていると、どこからともなくおならの音が聞こえてきた。席が遠い奴らにはわからなか
ったかもしれないけど、僕にはその音の主が誰だかすぐにわかってしまった。静まり返る教室でみんなは周りを見回しながら犯人探しを始めている。
隣へ目をやると、恥ずかしさで顔を真っ赤している美咲の姿が見えた。やっぱりそうかと確信したのは僕だけじゃなく、「まさか美咲が……?」との声も上がってしまい彼女は今にも泣きそうだ。
なんとかしなければ、と義務感のようなものにかられた僕は思わず椅子を蹴飛ばしながら立ち上がってしまった。こうなったらやるしかない!
「おなら、出ちゃった!」と、堂々とおなら宣言だ。
教室は笑いに包まれ美咲もホッとした笑みを浮かべている。僕はその笑顔を見るだけでまた幸せな気分になっていた。
だけどそれはただのきっかけにすぎなかったのだ。なんとそれから僕と美咲は急接近、一緒に過ごす時間が増えていく。もしかしてと言う期待とまさかという疑念に挟まれた僕は、美咲の気持ちを確かめるための一歩が踏み出せない。結局一年が終わろうかという今も、隣の席のクラスメートのままだ。
しかしやってきましたクリスマス、僕は勇気を振り絞って一緒にイルミネーションを見に行こうと美咲を誘った。彼女には奇跡的に予定がなかったらしく、OKを貰えて舞い上がった僕は、景気付けにコーラを一気飲みしてから待ち合わせ場所へと向かった。
初めて女子と一緒に見るイルミネーションに緊張したけど、美しい光の中で見る私服の美咲は最高にカワイイ。この雰囲気なら言えるはず、僕は今日こそ心の内を打ち明けようと決意するのだった。
こんな風に、おならから始まった少し恥ずかしい恋物語はハッピーエンド? それとも?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-03 16:40:00
24118文字
会話率:40%
主人公の中島 颯真(なかじまはゆま)は、高校2年生
学校では男女問わず、人気者でムードメーカーでもある。
いじめるやつにも優しい態度で接する。
それは表の顔で明るく楽しい性格だったが、ひとたび家に帰るとゴミだらけの部屋にどこから現れたのか
一羽のコウモリの姿があった。
そんな彼の秘密は、裏の顔がある。
母親が精神疾患を患っていて、さらに魔の手が襲い掛かる。
それを食い止めようとコウモリに指示されたミッションをこなそうとする。
そのミッションとは……
ドキドキのミステリーサスペンス物語にする予定です
※フィクションです
実在する人物と社名や団体とは一切関係ありません
1週間に1回更新予定 (月曜日)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 06:30:00
27901文字
会話率:60%
メンフィリア帝国の騎士を
めざす男のフィンレーは、
騎士昇格試験の列に並んでいた。
白い服を着た少女と肩がぶつかる。
顔を見ることはなかったが、
2人は同じものをさがす共通点があった。
それは、
なんでも願いが叶うと
噂される『翡翠』を
探していた。
冒険をしながら、
翡翠を探しに行く
物語。
その翡翠とはいったい
何なのかー--
モンスター・武器・防具・少し恋愛
RPGを体験しているかのようなお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-15 09:10:04
73285文字
会話率:23%
焼けすぎた肌。香ばしすぎる匂い。
少年グリス・ピッグフォードは、同族であるオークの村で「異物」として恐れられ、腫物のように扱われていた。
彼の姿、容姿が、他のオーク族の誰とも違う”焼豚顔”をしているためである。周囲はどう接してよいか分からず
、傷つけることを恐れて距離を置いた。優しさも不安も、戸惑いの中に隠しながら――。
そしてそんな幼い彼の心に根づいたのは、
「俺はここにいてもいいのか?」
静かな孤独と、己の存在意義そのものへの疑念だった。
そしてある日、彼は突如【時渡り(トキワタリ)】を果たし、
時空を越えて“現代日本のとある町”へと迷い込む。
辿り着いたのは、寂れた中華料理店。
兄弟で切り盛りする店の中で、彼は温かい焼飯(チャーハン)と出会う。
――「腹減ってんなら、食ってけよ。焼豚焼豚チャーハン、サービスだ。」
それは、“神の施し”に等しかった。
初めて差し出されたその一皿に、グリスは涙を流し、心から震えた。
「焼豚顔」である自分自身が、否定されるものではないと知った瞬間だった。
やがて少年から青年へと成長した彼は、“未来を見る予言の書の力”を得たことで、ある異変に気づきはじめる。歪んだ歴史、記憶の改ざん、そして世界の在り方そのものの崩壊――。
彼がこの世界に現れたのは、偶然ではなかった。
神と思っていた兄弟店主の正体。
そして、“本来の自分”が存在していたはずの未来。
物語の裏で暗躍していたのは、時間と因果を密かに売買していた存在たち。
忘れ去られた【世界の修正力】と“焼豚”に込められた意味が交錯するなか、グリスは世界の歪みと対峙し、自らの存在をかけた戦いに挑むこととなる。
未来を綴る神【筆跡神】が時を記した禁書《時律の書(クロノノミコン)》と未来を上書きする筆Rewrite Pen(リライトペン)を手にした彼は最適な未来をつかみ盗る冒険が始まる!
【この“焼豚顔”の俺でも、生きる意味はありますか?】
かつて「異物」と呼ばれた少年が、
“誰かの奇跡”になるために、世界と運命の真相へ挑む。
温かくて切なくて、じわりと香ばしい。
――異世界×現代をつなぐ、唯一無二のファンタジー大作、ここに開幕!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 06:10:00
136233文字
会話率:36%
地味で目立たず、ただ真面目に働く王宮の女官・エミリア。
しかし彼女の正体は――剣術・魔法・語学すべてに長けた首席卒業の才女にして、実はとんでもない美貌と魔性を秘めた、“自覚なしギャップ系”最強女官だった!?
王女付き女官に任命されたその日
から、運命が少しずつ動き出す。
訛りだらけのマーレン語で王女に爆笑を起こし、夜会では仮面を外した瞬間、貴族たちを騒然とさせ――
さらには北方マーレン国から訪れた黒髪の第二王子をも、一瞬で虜にしてしまう。
「おら、案内させてもらいますけんの」
その一言が、国を揺らすとは、誰が想像しただろうか。
王女リリアは言う。「エミリアがいなければ、私は生きていけぬ」
副長カイルは焦る。「このまま、他国に連れて行かれてたまるか」
ジークは葛藤する。「自分だけを見てほしいのに、届かない」
そしてレオンハルト王子は心を決める。「妻に望むなら、彼女以外はいない」
けれど――当の本人は今日も地味眼鏡で事務作業中。
王族たちの心を翻弄するのは、無自覚最強の“訛り女官”。
訛って笑いを取り、仮面で魅了し、剣で守る――
これは、彼女の“本当の顔”が王宮を変えていく、壮麗な恋と成長の物語。
★この物語は、「枯れ専モブ令嬢」の5年前のお話です。クラリスが活躍する前で、少し若いイザークとライナルトがちょっと出ます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 06:00:00
36954文字
会話率:21%
気づけば異世界。しかもモブ美少女な伯爵令嬢に転生していたわたくし。
静かに余生——いえ、学園生活を送る予定でしたのに、魔法暴発事件で隠していた全属性持ちがバレてしまい、なぜか王子に目をつけられ、魔法師団から訓練指導、さらには騎士団長にも出会
ってしまうという急展開。
……団長様方、どうしてそんなに推せるお顔をしていらっしゃるのですか?
枯れ専なわたくしの理性がもちません——と思いつつ、学園生活を謳歌しつつ魔法の訓練や騎士団での治療の手助けと
忙しい日々。残念ながらお子様には興味がありませんとヒロイン(自称)の取り巻きへの塩対応に、怒らせると意外に強烈パンチの言葉を話すモブ令嬢(自称)
これは、恋と使命のはざまで悩む“ちんまり美少女令嬢”が、騎士団と王都を巻き込みながら心を育てていく、
――枯れ専ヒロインのほんわか異世界成長ラブファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 20:00:00
100036文字
会話率:33%
“氷結の青薔薇”と呼ばれた冷酷な公爵夫人が、階段から落ちて目覚めると――前世を思い出した、超ポジティブな癒し系OLの人格に!?
夫との関係は冷えきり、子どもとも心が通わなかったはずなのに、ゆるふわ笑顔で屋敷を明るくする奥様に、家族の心が少し
ずつ変わっていく。
「まぁいっか♪」の精神で今日も全力ごきげん!
これは、愛し愛される家族をもう一度“やり直す”、転生奥様の幸せ奮闘記。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 12:00:00
19363文字
会話率:48%
ニラ・デジ・エーレンフェルトは学園中で恐れられていた。
彼女の標的になったのは、学園に転校してきたばかりの平民出身の少女、リィナ。
ニラとは正反対のタイプでリィナが王子様と親しく話しているのを目撃して噴火。
学園の卒業パーティーで貴族の品位
を貶める存在だと高らかに宣言する。
顔を真っ青にしている平民を王子様が庇う。
婚約を破棄するという彼にニラの方が今度は顔色を無くす。
断罪の権利がない王子も一時的に王位継承権を剥奪され、謹慎処分を受ける。
そんな二人の再起。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 06:00:00
2793文字
会話率:26%
昼下がりの庭園で、優雅にお茶を飲んでいた目の前に、見慣れない美しい女性が申し訳なさそうな顔で立っていた。
唐突に告げられる不貞の事実と子供の存在。
婚約者のクロードとはその後、縁が切れた。
彼は静かに事実だと認めたのだ。
幼馴染のリアムが傷
心している中、プロポーズしてくる。
元婚約者の代わりに違う人と縁が出来てバージンロードを進む。
我が子にブランコを作ってあげるのだと張り切るのを、嬉しさで染める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 06:44:23
8108文字
会話率:24%
ラフィリカは婚約者のシャリオンと従妹のマエリスの仲睦まじさに日々、ため息を吐く。
うんざりしていた。
両家の親達を集めて婚約を無くす為に舵を取る。
マエリスからシャリオンへの恋文。
内容は誹謗中傷と、婚約破棄を促すものだった。
両者は四面楚
歌の顔色。
点滅具合が、カラフルだわ?
悠々自適になると軟膏や娯楽用品のアイデアを出す。
そうして作ったものに関して、元婚約者達は関与できないようにした。
最後まで、うちを馬鹿にしていたので、わざわざこちらが作ったものなど使いたくはないだろうという、配慮だ。
優しさできっと今頃、嬉し泣きしているわね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 06:10:00
8744文字
会話率:19%
**韓立(ハン・リー)**
田舎の凡人少年。
冴えない顔立ちに浅黒い肌、四男として育った。
**運命の転機**
幼い頃、叔父に売られて「七玄門(しちげんもん)」へ。 偶然が重なり、**見習い弟子**の地位を得る。
**宿題
**
> 凡骨の資質で、どうやって修練界に食い込むのか?
> 弱小弟子が、どうやって仙界の頂点に立つのか?
> 三界を掌握するその日まで――!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 06:00:00
1562896文字
会話率:10%
美星宇宙(みほし そら)は、星を眺めるのが好きな、ごく普通の高校二年生。幼い頃に亡くした天才技術者の祖父は、彼女にとって遠い存在だった──最近、祖母が亡くなるまでは。
祖母が遺した小さな桐の箱。中に眠っていたのは、星空を壮大な暗号盤に
変えてしまう、一台の不思議な接眼レンズ。それは、祖父が宇宙に遺した、星々を巡る宝探しへの招待状だった。
しかし、平和な宝探しは、宇宙が最初の「遺品」の在処を突き止めたことで一変する。祖父の偉大な発明品──その『プロトタイプ』は、現代で発生する不可解な事件で使われる、高度な殺人ツールの原型だったのだ。
祖父の暗号を解読できる唯一の存在である宇宙と、事件の裏で暗躍する犯罪コンサルタント「X」を長年追い続ける探偵・久我誠(くが まこと)。
顔を表に出せない影の探偵と、星の言葉を読める少女。それぞれの目的のために、二人の奇妙な協力関係が始まる。
祖父が遺した「光の遺産」は、なぜ「闇の道具」となったのか。
天才の功績を盗み、全てを始めたのは、一体誰なのか。
星屑の羅針盤だけを頼りに、女子高生と孤高の探偵が、巨大な悪と一族の真実に挑む。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-31 06:00:00
2261文字
会話率:7%
エリーザベトは顔も知らないシュヴァルツェン家のマティアスに嫁いだ。
短いながらも幸せな新婚生活を過ごしたエリーザベト。だが軍人であるマティアスはたった一か月で出征してしまう。
三か月後、マティアスの無事を祈りながら過ごすエリーザベトは妊娠
していることに気づく。そこにマティアスの無二の親友であり従者であるレオポルドが一人で戻ってくる。
戦場で傷を負ったマティアスは記憶喪失になり、治療してくれた魔法使いの娘と恋に落ちたという――!?
妊娠逃亡シークレットベイビーものです。
ハッピーエンドです。
毎朝6時更新予定折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 06:00:00
102720文字
会話率:24%
「跡を継いで生贄になりなさい」
奴隷市で育った少年、エディス。
自活する為に軍に入隊すると、国民の信頼を失って神様への生贄になった王女と自分の顔が瓜二つだと知る。
平穏な暮らしを願うエディスだったが、自分の息子を王にしたい叔母の所業を知っ
て王太子に立候補することを決意した。
負ければ生贄、勝てば国王。
嫌われ者の二世が集まればバッドエンドだって回避できる!? ヒロイック・ファンタジー。
<世界観>
・一度隕石の追突により滅びかけたが、文明を取り戻した地球が舞台
・剣と魔法のファンタジー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 06:00:00
268106文字
会話率:49%
ティルカ・クレイヴンファーストは貧乏伯爵家に生まれた。
悪名高い従姉の代わりに侯爵家に嫁ぐことになったが、結婚式当日になっても夫は現れなかった。
それでもいいと献身的に尽くしたのに、戦地から帰ってきた彼を出迎え、抱きしめたのはティルカの友人
だった。
大好きな彼らの邪魔をしないように王宮に向かおうとしたところ、正体不明の男たちに刺殺されーー
目が覚めたら、ティルカを虐待していた叔母が目の前に!?
愛し合っていた夫と友人の為に、今度も冷遇されようと魔法で自分の顔を醜く変えてしまう。
なのに、前世では「俺がお前を愛すことはない」と言っていた侯爵が傍から離してくれなくなってしまって……?
冷淡と呼ばれた妻の、死に戻り異世界恋愛ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-20 00:52:44
42471文字
会話率:40%
一つ下の妹のキャンディは愛嬌は良く可愛い妹だった。
「私ね、お姉様が大好きです!」
「私もよ」
私に懐く彼女を嫌いなわけがない。
公爵家の長女の私は、常に成績トップを維持し、皆の見本になるようにしていた。
だけど……どんなに努力を
していても、成績をよくしていても
私の努力の結果は《当たり前》
来月私と結婚を控えている愛しい婚約者のアッサム様……
幼馴染であり、婚約者。とても優しい彼に惹かれ愛していた。
なのに……結婚式当日
「……今なんと?」
「……こ、子供が出来たんだ。キャンディとの」
「お、お姉様……ごめんなさい…わ、私…でも、ずっと前からアッサム様が好きだったの!お姉様を傷つけたくなくて……!」
頭が真っ白になった私はそのまま外へと飛びだして馬車に引かれてしまった。
私が血だらけで倒れていても、アッサム様は身籠もっているキャンディの方を心配している。
あぁ……貴方はキャンディの方へ行くのね…
真っ白なドレスが真っ赤に染まる。
最悪の結婚式だわ。
好きな人と想い合いながらの晴れ舞台……
今まで長女だからと厳しいレッスンも勉強も頑張っていたのに…誰も…誰も私の事など…
「リゼお嬢様!!!」
「……セイ…」
この声は我が家の専属の騎士……口も態度も生意気の奴。セイロンとはあまり話したことがない。もうセイロンの顔はよく見えないけれど……手は温かい……。
「俺はなんのために‥‥」
セイロンは‥‥冷たい男だと思っていたけど、唯一私の為に涙を流してくれるのね、
あぁ、雨が降ってきた。
目を瞑ると真っ暗な闇の中光が見え、
その瞬間、何故か前世の記憶を思い出す。
色々と混乱しつつも更に眩しい光が現れた。
その光の先へいくと……
目を覚ました瞬間‥‥
「リゼお姉様?どうしたんですか?」
「…え??」
何故16歳に戻っていた!?
婚約者になる前のアッサム様と妹の顔を見てプツンと何かが切れた。
もう、見て見ぬフリもしないわ。それに何故周りの目を気にして勉強などやらなければならいのかしら?!もう…疲れた!!好きな美味しいお菓子食べて、ぐーたら、したい!するわ!
よくわからないけれど……今世は好き勝手する!まずは、我慢していたイチゴケーキをホールで食べましょう!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 06:00:00
17329文字
会話率:51%
「爵位と外見に群がってくる女になぞ興味は無い」
「え?だって初対面です。爵位と外見以外に貴方様を判断できるものなどございませんよ?」
家柄と顔が良過ぎて群がる女性に辟易していたユリシーズはとうとう父には勝てず、政略結婚させられることになっ
た。
お相手は6歳年下のご令嬢。初対面でいっそのこと嫌われようと牽制したが?
スペック高めの拗らせ男とマイペースな令嬢の政略結婚までの道程はいかに?
✻基本ゆるふわ設定です。
気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 06:00:00
13314文字
会話率:64%
私が婚約したのは16の頃。お相手はまだ13歳のベンジャミン様でした。当時の彼は、声変わりすらしていない天使の様に美しくて可愛らしい少年でした。
そんな彼の第一声は、
「……でかい」
……それは身長が?それともお胸が!?
スレンダーが今の
流行りだけど、私だってウエストや足は細いんです!
それでも何とか笑顔を保っていました。
天使の素顔は気まぐれで、冷たかったり、優しかったり、私を翻弄するばかり。
あれから2年。天使様は素敵な男性へと成長しました。彼が18歳になり学園を卒業したら結婚する。
それまで、侯爵家で花嫁修業としてお父上であるカーティス様から仕事を学びながら結婚出来る日を心待ちにしていたのだけど───
設定はゆるゆるご都合主義です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 17:30:00
95909文字
会話率:55%
「ああ、ミモザ。その可愛らしい姿を誰にも見せたくない………このまま閉じ込めてしまおうか」
「フィザリス様。楽しそうな私と陰鬱な私、どちらがお好き?」
「どんなミモザでも愛している」
「あら駄目ねえ。何でもいいなんて女性が言われたくない台詞の
トップ3に入りますわよ?
もう一度お聞きしますわね。楽しそうか陰鬱。どちらがお好き?」
「…………笑顔の貴方が一番好きだ」
「ふふっ。では、私が笑顔になれるように美味しいケーキを食べに行きましょう?」
「王都中のケーキを屋敷に運ばせよう」
「もう、違いますわ。貴方と二人でお出掛けをしたいと言ってますの。街を歩きながらたくさんお話をして、目に映る景色を楽しみながらのデートがしたいのです!」
「……でえと」
「私とのデートはお嫌ですか?」
「行こう。今すぐにでも行こう!」
愛が重過ぎて二度の離婚をした束縛強め公爵と、のんびりのほほんと前向き思考の令嬢の物語。
✻基本ゆるふわ設定です。
気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 06:00:00
39586文字
会話率:55%
ももねは中学2年の時誘拐され、その前の記憶をなくしてしまった。
記憶が戻らないまま日常を送ることになる。
そんな中ある日新しく転校してきた少女(天野りんな)は自分と同じ顔していたことに驚いていたこの2人の出会いによって彼女達の運命を変えてい
く。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 05:46:00
2545文字
会話率:24%
――世の中、救われない人もいる――
「私は生きるためにあなたを殺す」
とある世界が魔王軍によって蹂躙されていく。人々は絶望し、そして生きることを諦めかけていた。だが、そんな人々に希望の光が誕生する。その希望の光の名はエミリー・ファイン
ズ。〈神の信託〉により選ばれし聖騎士エミリーは、魔王軍を圧倒的な力で次々と駆逐していった。人々は歓喜する。聖騎士様が魔王を倒し、再び今の世に平和をもたらしてくれる救世主であると。
――世界は救われた。
一人の男の手によって。男は魔王を殺し、世界を救った救世主となる。平和な世界が訪れ、人々は喜び合う。しかし、救世主の男に笑顔はない。鋭い眼光を放ちながら、一点を見つめ微動だにしない。この男にはまだやるべきことがある。魔王だけ殺しても復讐は終わらない。今の世でもっとも殺したい奴を殺してこそ、レイン・アッシュの復讐は完遂するのだ。
「次はお前を殺してやるよ、エミリー」
この物語は、一人の男の悲しくも儚い復讐譚である。
【2025年7月11日現在】
小説家になろうオンリーで投稿しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 05:13:58
137863文字
会話率:22%
「私の幸せがあなたの幸せ」――その言葉は、彼女を縛る呪いだった。
現代日本で壮絶な虐待を生き抜いた少女、にえ。異世界で目覚めた彼女の魂には、地獄の記憶が刻んだ「バグスキル」が宿っていた。危険を予知する【危機感応】、心を殺す【絶対精神障壁】
、嘘を視る【心象読解】。感情を失い、ただ生存だけを求める人形のようだったにえは、元騎士のガレンと心に傷を負う治癒師エリスと出会う。偽りのない魂を持つ仲間との旅路は、彼女の凍てついた心に、わずかな温かい光を灯し始める。
しかし、彼らを待っていたのは、国を支配する偽りの聖女マリアンヌの、甘く冷たい罠だった。人々から魂を搾取する彼女の邪悪なオーラは、かつてにえを支配した母親と全く同じ色をしていた。絶望的な戦いの果て、にえは仲間の絆を力に変え、初めて自らの意志で過去の呪いを断ち切る。
だが、戦いは終わらない。一行は、ガレンが仲間を失った因縁の地『霧の谷』へと足を踏み入れる。そこに眠っていたのは、古代文明の悲しい秘密と、数千年の憎しみに囚われた魂、そして世界を蝕む新たな脅威だった。
仲間たちの過去を共に乗り越え、自らのスキルと魂の力の本当の意味を知る中で、にえは少しずつ人間性を取り戻していく。
これは、カルテもアルバムも持たず、存在さえも否定され続けた少女が、異世界でかけがえのない仲間と出会い、奪われた人生の主導権を取り戻す物語。泥の中から咲く蓮のように、絶望の果てに本当の笑顔と「自分の物語」を見つけ出す、魂の再生の記録である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 02:11:39
83979文字
会話率:26%
彼氏のスマホを見るような女は、バカだと思っていた。
見たところでいいことなんて、一つもない。
何か見つかったとしても、何もなかったとしても、その瞬間から信頼は壊れる。
そんなことをする女は、バカだ。
私はそう思っていた。
だから…
きっ
と私は、罰を受けたのだと思う。
「クラウディア・アーリントン。君との婚約は、今日この場をもって破棄する」
静まり返った会場に、王太子カミルの言葉が冷たく響いた。
ドレスの裾が揺れる。煌びやかな会場の中央で、彼だけが堂々と、まるで正義を貫く英雄のような顔をしていた。傍らには、華奢であどけない少女エミリア・ロッシュ伯爵令嬢が寄り添っていた。
新しい婚約者であることを、彼は声高に宣言した。
「理由は明白だ。君はエミリア嬢に対して、たびたび嫌がらせを行っていた。それについては証人も……」
二股されたショックで事故死してしまった私は、クラウディアという侯爵令嬢に転生していた。
これは婚約破棄のショックで転生したことを思い出したクラウディアが追放先で闇魔法を目覚めさせ、国を変えていく話。
レイティングは念の為です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 02:00:36
24970文字
会話率:41%
現実を夢と錯覚した人が、幸せになって欲しいという押し付けをされる漫画です。
知らない世界の作った幸せと個性溢れるキャラたちを見ながら楽しく過ごせているかも知れないという…好きになれないところと孤独感の持つ主人公が少しずつ笑顔になっていく様子
を綴っていく予定な人たちに眺められながら折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 01:32:25
937文字
会話率:3%
54歳の遼は、仕事の合間にAI生成イラストを趣味とし、SNSに自作のオリジナルキャラクターを投稿していた。ある日、彼のフォロワーの一人から、好きなアニメキャラ「セリーヌ」の“ちょっとエッチで可愛いイラスト”を依頼される。
AI生成の知識はあ
るものの、R18表現は未経験の遼は戸惑いながらも、丁寧にキャラクターを描きあげた。喜ぶ彼女──ねねとの交流は、ネット越しの匿名の関係から少しずつ深まっていく。
やがて、ねねは自身が異世界の魔法王国出身の「セリーヌ」そのもののキャラクターに強い想いを持つことを明かす。
二人は互いの正体を知らぬまま、AI生成やSNSの世界で絆を深め、年齢も距離も超えた純愛を育む。
ある日、ねねの秘密が少しずつ紐解かれ始め、遼は彼女の異世界と現実の境界に隠された真実に触れることに。
「セリーヌ」はただのキャラクターではなく、彼女のもうひとつの姿──そして、ねねが抱える孤独と希望の象徴だった。
ネットの向こうの彼女に、遼は本当の自分を見せ、互いの心の壁を溶かしていく。
異世界と現実が交差するなか、ふたりの恋物語は動き出す──。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-31 01:20:26
14210文字
会話率:20%
人生は不公平だ――両親の理想を押し付けられ、教師に振り回され、反りの合わない上司から逃げるように仕事を辞めた主人公。閉塞感から目を背けるようにたった一人で夜の山道をドライブしていた最中、強烈な光にハンドル操作を誤り転落した彼が再び目を開け
た時、そこは見知らぬ診療台の上だった。
状況の理解も追いつかないまま、突然の襲撃に対し何故か体に染み込んでいる戦闘技術を駆使して脱出を図った彼は、そこで「都市モグラ」を名乗る組織と出会う。
偶然の出会いから適性を見出された主人公は、この新たな世界で、新たに与えられた名前と顔、そしてサイボーグ化に際して手に入れた戦闘能力を駆使して新たな人生をスタートさせる――巨大階層型都市「サイストック」の廃墟を巡る都市モグラとして。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 01:10:00
577669文字
会話率:35%
浮いた話の一つもなく、ただ職場と家を往復するだけの毎日を送る私。何かあるとすれば元彼からの無言電話だけ。
それにすら最早慣れてしまった私は、話題のお絵描きAIが数少ない慰めだ。
今日もこれで暇をつぶそうか――そう思った時にふと思い出す。この
AIはその日死ぬ人間の顔を描けるという噂話を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-17 23:27:23
1676文字
会話率:20%
舞台はダンジョン……迷宮が日常に存在する現代日本。
17才の高校生・吉常天麻《よしつね てんま》は、大学進学を選ばず、危険と隣り合わせの迷宮探索者として生きることを選ぶ。
冷めた瞳の裏には、母親への激しい憎悪と、母親を肯定する社会のルールへ
の反発が渦巻いていた。血の繋がらない戸籍上の父親からの養育費を使い込む母親を心底憎み、軽蔑しながら、吉常は剣を手に迷宮の闇へと飛び込む――そこには学歴も常識も通用しない、己の実力だけがものを言う世界が待っている。
そんな彼の日常に、突如現れたのは転校生の霧生夏海《きりゅう なつみ》。
おさげと眼鏡の愛らしい外見とは裏腹に、彼女はダンジョン探索に異様な興味を燃やす謎めいた少女だ。吉常の日常にグイグイ踏み込んでくる夏海に、最初は苛立ち混じりの戸惑いを感じる彼だったが、彼女の純粋な好奇心に彼もどこか興味を持っていた。
彼の運命が動き出すのは、迷宮での出会い。
ゴブリンの群れに襲われる夏海を、吉常は咄嗟に救う。
だが、なぜ彼女がそんな危険な場所に? 夏海の笑顔の裏に隠された秘密とは? そして、吉常が選んだ“自分の道”は、本当に彼を自由にするのか?
危険と謎が交錯する迷宮で、少年の反骨心と少女の情熱が火花を散らす!
※毎日深夜1時に1話ずつ更新していきます。
※本作、カクヨムでも連載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-31 01:00:00
141439文字
会話率:18%