魔法少女ミルキールリィの長き戦いは、ひとまずの終わりを迎えた。
そして訪れる、別れの時。
苦楽を共にした最愛のパートナー──プルルとの。
穏やかな時間が流れる。
どこか優しく……どこか哀しく、
どこか温かく……どこか寂しく。
だが─
─
“彼女”の中に今、渦巻いているのは、そうしたものとはまったく違った感情だった。
彼女が思うのは──
彼女の事情とは。
悩みとは。
抱えている問題とは。
彼女の一番の、望みとは。
それは果たして、叶うのであろうか。
今ここに、1人の魔法少女の、
夢と希望と、
意地と尊厳と、
その他諸々もういろんなものをかけまくった、
最大にして、
最後の、
どうか頼むから、お願いだから今度こそ最後であってほしい、
戦いの幕が、上がる。
さよなら──魔法少女。
君の勇気を、僕たちは忘れない。
たぶん。
「GC短い小説大賞」参加用に書かれた同名短編を、読みやすく分割して加筆修正を加えたものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-16 15:33:52
33269文字
会話率:13%
性悪な第一王子から数々の罪を着せられて王都を追放された聖女アイシャは、流れ着いた辺境の村である日、ボロボロの行き倒れを拾う。
それはセイルという名の青年で、二人で過ごす穏やかな時間は彼女に安らぎをくれた。
けれど、そこに現れたのは彼女を口封
じのため殺そうと兵士を引き連れた、あの性悪王子だった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-06 08:16:35
11843文字
会話率:35%
とある夜、ひょんなことから生活を共にする二人の男
何事もなくただ平穏に暮らしていた……はずだった
穏やかな時間が、幸せだと思っていた日々が奪われる
男達の「日常」は帰ってくるのか……
最終更新:2023-02-26 02:00:00
6815文字
会話率:49%
作家である僕は喫茶店で原稿を書く習慣があり、その日もいつも使っている店で原稿を広げていた。
その店には僕が気にしている一人の女性店員がいて、僕が気に入っているカレーのメニューがあり、穏やかな時間を過ごすことが出来る、小さな楽園だった。
でも
僕は店を変えることになる。その理由は恋だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-26 21:07:51
4804文字
会話率:0%
とある田舎村――仲睦まじく暮らす夫婦の元にひとりの子供が生を受ける。
元気に声を上げる我が子を初めてその腕に抱き、まさに幸せの絶頂を迎えていた夫婦に産婆が告げたのは、残り3年という我が子の余命宣告だった。
肩に現れた不自然な痣……それ
は〈呪い〉を持っていることを示す不吉な証左。
告げられた事実を飲み込みきれずにいた夫婦だったが、力一杯生きようとする我が子の姿を見て、運命に抗う覚悟を決める。
3年の月日が流れ、アクトと名付けられた赤ん坊は、両親の愛を一身に受けて穏やかな時間を過ごしていた。
そんな一家の元に忍び寄る足音。
一家を襲う凄惨な出来事がアクトの運命を大きく変えていく――
※最新話はカクヨム掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-02 13:00:00
56881文字
会話率:42%
その美貌と兵隊やくざとも呼ばれる素行の悪さで名を馳せる『砂漠の黒豹』の二つ名を持つ凄腕女性レンジャー。
彼女が、最前線の砂漠の惑星で、ふとしたことから、本来出逢うこともなかっただろうエリート若手幹部の潜空艦航海士と心を通わせ、その温
もりを重ねた掌で受け取ったとき。
彼女は、恋をした。
まるで太陽を追い求めるひまわりの花のように、彼を想い続け、けれどそのあまりの立ち位置の違いに哀しい諦観を覚えるようになった、ある日。
横浜で再会した彼との穏やかな時間が、再び彼女の胸の奥に眠る恋心を呼び覚ました。
暗い過去を引き摺りながら、辛い記憶を身に纏いつつ、恋する彼とふたり、ともに歩む未来を、不器用だけれど、一所懸命、迷いながらも求め続ける、彼女の恋の日々。
*
24世紀、「戦争の世紀」。
異星人類の侵略に抗うべく、先の見えない泥沼の恒星間戦争を必死に戦う、地球人類。
その尖兵、国連防衛機構地球防衛艦隊の将兵、3,500万。
地球人類、そしてその文化文明を守る防人である彼等彼女等は、「名誉ある軍人」であると同時に、特別職国際公務員たる「職業人」だ。
だから、もちろん、恋もする。
職場恋愛だって。
少し特殊な職場、けれど普通の大人の職業人、「不確かな明日を守る」人々の恋物語。
*
※恋愛もの、且つ舞台が軍隊ですので、念のためR-15、残酷な描写あり、です
※前作『モールス・コードで、愛を』の約10年後の物語です
※同じ世界線での物語ですが、前作未読でもお楽しみいただけるかと思います
※「カクヨム」様でも掲載させていただいています
※皆様、よろしければ、評価や感想、ひとこと等、もしもお手隙ならば添えて頂けます様、よろしくお願い申し上げます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-23 16:20:09
567933文字
会話率:30%
暴力団の凶弾に斃れた刑事の忘れ形見・菱田と、極西会のお嬢・御堂麻里亜。
被害者と加害者というチグハグな組み合わせの2人だが。
訳あって暴力団入りした菱田は麻里亜の世話役として、かつての組長・御堂龍三の墓参りに同行していた。
思い起こせば、
11年前。
雨の日に不器用にも結ばれた縁に従い、菱田と麻里亜は極西会という組織の中で、同じ時間を分かち合って生きてきた。それは互いに望めば、そのまま続くはずの穏やかな時間。指定暴力団という組織では、あり得ないくらいに凪いだ時間である。
だが、お嬢・麻里亜には父・龍三が果たせなかった……菱田に対するケジメを着けようと、頑なに死を選ぼうとするのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-23 21:22:21
10749文字
会話率:44%
バカ王子に振り回され、疲労困憊のお貴族さま。彼が癒しを求める先は、王都のカフェ"ラピスラズリ"。
店主と友人になった彼は、時間外営業を強いてお茶会という名の愚痴会を展開している。
閉店後、18:30から始まる店主と二人き
りの空間。色気より食い気しかない友人は、やれやれと紅茶とケーキを貪る。
友人との穏やかな時間だけを楽しみに生きているお貴族さまと前世の記憶を持つ店主のお話。
(店主)最近ほんと来店し過ぎ。顔色ヤバイけど面倒だから絶対店で倒れないでよ?てかルディの愚痴の中身って完全に乙女ゲームじゃん…まじか……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-23 23:10:26
65110文字
会話率:21%
高校生活が始まる前の穏やかな時間を過ごしていた花房羽衣は、ある朝、鏡の向こうの世界に入り込んでしまう。そこは同じような風景なのに見知った人のいない世界。羽衣はその世界で日常生活を送りつつ、両親の下へ帰る方法を探していく。
ノベルア
ップ+にも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-15 06:00:00
1459159文字
会話率:49%
【スターチス】花期は夏から初秋。
早逝した中学生の息子が幽霊となって母の前に現れる。
お互いなぜ現れることになったのかわからないまま、
せっかくだからと生前の足りない思い出を埋めるために親子の穏やかな時間を過ごす。
母の後悔と息子の後悔
。両方が遂げられたらどうなるのか。
軽めのハートフルストーリーの予定です。
※カクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-28 20:44:20
38139文字
会話率:31%
両親からまともに愛を受けずに育った愛衣はただ母親の愛を求めていた。
数少ない友人と穏やかな時間を過ごすが、それでも母親を求める気持ちに変わりが無かった。
ある日親友である千夏とデートに赴くがその帰り道、愛衣は道路に飛び出した少年を庇
って死んでしまう。今わの際で母親を願ったからか、愛衣が次に目覚めたのは魔法や亜人が居る異世界。
優しく美しい母マリアの娘セシリアとして転生した愛衣は、前世の願いが叶った喜びで笑顔の絶えない日々を送る。
セシリアの願いはただ一つ。理想の母を体現した実母との穏やかな日常。
そんな願いを拒むかのようにセシリア達を襲う数々の危機と悪意。
人外の膂力と大口径リボルバーを手に、セシリアは実母マリアへの愛を武器に戦い続ける。
「お母さん大好き!!」
世界とか戦争とか、そんなものどうでも良い!私はお母さんと一緒に居たいだけなの!!
マザコン娘の愛が世界をかき乱す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-17 19:48:02
1118149文字
会話率:37%
生まれながらに手足と髪の毛の先が真っ赤な伯爵令嬢のフィエルティア・アシュリー。その容姿のせいで幼い頃から呪われた子と罵られ、いじめられてきた。
22歳になりやっと結婚が決まり安堵していたが、婚約披露の場で婚約破棄され失意のどん底に。しかしそ
こで小さな男の子・セスと偶然出会う。
城に住む不思議な存在のセスと親交を深める内に、驚くことにセスとの結婚話が持ち上がる。幼い子どもとの結婚話に戸惑うフィエルティアだったが、年齢や周囲からの言葉、家のことを考えて結婚を決意する。
幸せな人生を諦めたフィエルティアだったが、しばらくは穏やかな時間が過ぎる。だが次第にセスにまつわる大きな問題に巻き込まれ、二人は窮地に追い込まれていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-28 11:50:03
114870文字
会話率:57%
討士であるイサメギ・シクナは笹澄と呼ばれる地で、その国の兵士としての日々を過ごしていた。
討士は妖魔などの脅威から民や土地を守るために存在する兵士だ。城の主であり、この国を支える存在である巫女、ミヒワノ・ヒユネによって笹澄は支えられてい
た。
その地で穏やかな時間を過ごすシクナ。かつては鬼と呼ばれ、人々から恐れられてきたシクナだが、その穏やかな時間はシクナに鬼であることを忘れさせるには十分な時間だった。
しかし、その平穏な日々は時間と共に崩れ行く。ある時、笹澄に脅威が迫る。隣国である帳《とばり》の忍びが笹澄へと侵入を試みる。何かを狙う帳の意図に翻弄されるようになる笹澄。
ミヒワノ・ヒユネは戦いに迷いを生じたまま、どうするべきか決断を迫られる。同時に過去の出来事がきっかけで、ミヒワノ・ヒユネの身の内を影が蝕んでいた。
苦悩と共に運命の時が迫る。笹澄と帳が相対する。その時、鬼の子であるシクナもまた、人に向けて刃を振るう。
笹澄の討士として、皆を守るためという決意を胸に刃を手に取る。過去の柵と対峙し、人と人が試されていた。
戦いの中で、シクナの中に確かな鬼の血が蠢き出していた。
笹澄とシクナに、戦いの運命が押し寄せていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-05 22:33:10
89127文字
会話率:41%
転生しても特に優れた能力もなく、前世の知識で作家として生きていた主人のもとには、塔に幽閉されている傾国の美女が生き霊となって遊びに来ている。
彼女には特殊な能力があり、他人が思い浮かべたものがふきだしのように視えるという。
そんな彼女と穏や
かな時間を過ごしているうちに……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-10 13:28:18
1813文字
会話率:30%
過去がどうあれ、わたしは静かに恋愛がしたい。心優しい彼と穏やかな時間を楽しみたい。平凡でささやかな願い。けれど、それを許さない者がいる。それは魔王。ウンザリするその存在のせいで、今日もわたしのストレスは天にまで届くのだ。お願いです。わたし達
をそっとしておいてください! お前たちに言ってるんだよ! そこの元配下!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-06 12:00:00
7336文字
会話率:28%
大学入試センター試験が終わり、学校では本試に向け特別編成の授業が組まれている。わたしが受けている数学は、生徒は二人、先生はちょっと独特な雰囲気の人だった。先生に抱くこの気持ちの正体は? わたしはこの気持ちをどうしたらいいの? 高校生活の最後
、受験勉強の大詰め、それは案外穏やかな時間だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-14 19:20:43
5591文字
会話率:37%
侯爵令嬢のリディアは、人間がみな魔力をもつマーロンド国で、魔力なしで生まれた。家族は、リディアを守るため領地の田舎町でリディアをひっそりと隠し育てることにした。ヴィクトールは、強大な魔力もったが故に、不遇の幼少期を過ごした。ヴィクトールとリ
ディアは縁あって一緒に暮らすことになり、穏やかな時間を過ごした。しかし、ある日、魔物に襲われリディアが重症を負ったことをきっかけに、ヴィクトールは魔物の撲滅を目指し、魔法学園に通い国一番の魔法使いをめざす決心をした。無事魔法学園を卒業し、ヴィクトールとリディアは婚約したが、魔王の封印された魔の森の魔物が徐々に活性化してくる。魔物と戦うヴィクトールに、伝説の聖女の夢を見るようになったリディア。マーロンド国建国の秘密、リディアの夢、過去と現在が交錯する物語。ファンタジー。エルフや龍、この物語に登場する生物の設定はゆるゆるです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-02 13:00:00
265105文字
会話率:53%
【 愛しきものへ 】
天の楽園フェンシィオ。女神の加護のもと、天使たちが暮らす世界。
清廉な空気の中、花が咲き乱れ、穏やかな時間が過ぎる日々。
長く友人関係だったヴァリオルとミアシェルは、晴れて恋人同士となり、仲睦まじく過ごしていた。
「女神さまがお呼びだ」――その日、その瞬間まで。
【 恋しいひとよ 】
悪魔の少女エルザは闇に飽き、地上へと飛び出した。
初めて見る景色に心を奪われて、同時に、出会った天使の少年に惹かれていく。それは、淡い想い。
約束もなく、ただ「またね」とささやかな期待を胸に再会を願って、……それだけで楽しかったはずなのに。
「これがあたしの愛し方だったんだわ」――叶わない恋の行方。
【 そして、愛をとかして 】
伯爵令嬢のレイチェルは、これからも何も変わることなどないと無邪気に信じていた。
避暑地で顔を合わせる幼なじみの二人と過ごす日々は楽しく、今日もまた、三人で秘密の隠れ家へと足を運ぶ。
雨が降っていた。――雨は、悪夢を連れてくる。
*
一章はハッピーエンドのつもりです。
二章と三章は続いて、そしてハッピーエンドのつもりです。
ブクマ、評価、してくださった方々、ありがとうございます…!
一章二章は、過去に音声ドラマの台本として書いていたものを改めて文章化してみたものです。改題していますが、もしも当時をご存知の方がいらっしゃいましたら、懐かしんでいただけるとうれしいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-03 11:00:00
39195文字
会話率:31%
父の三回忌を控えた前日の朝。
母と三人のきょうだいは、現世でもあの世でもない変な世界で目覚めた。
世話係だと名乗る男は言った。
「故人を思い出しながら一年間のんびりお過ごしください。長めの休暇だと思って。」
戸惑いつつも面白がって受け入れる
桐山家の面々。
美味しいご飯や穏やかな時間や果敢ない恋。亡き父を巡るエピソードの数々。
残された家族が自然豊かな土地で暮らしながら、過去や自分と向き合う一年間のお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-28 15:00:00
105972文字
会話率:44%
銀星と黒翼、完結を祝し、読者様からいただいたリクエストを感謝と共に書く短編第1弾!
完結後、ウルとシヴァが、同じ夜空の下で触れる温かく穏やかな時間を描きました。
本編未読の方はどうぞシリーズ一覧から本編へどうぞ!!
最終更新:2020-05-24 08:31:06
4574文字
会話率:54%