俺の名前は影野英雄。イヤホンをして、ロックバンド《RED TAIL》を爆音で流す平凡な男子高校生だ。
「その子捕まえて~っ!」
「なんでー!?」
「わんっ!」
そんなある日、俺はゴールデンレトリバーに突撃されてしまう。
だが、そんな
ことはどうでもいい。
ゴールデンレトリバーの飼い主は学校一の美少女、犬塚狛子だったのだ。
関わると目立ってしまう! そう思った俺は会心の一手を放った。
「オットー! 今日ハ面白イテレビガアルンダッター! ソレデハ、僕ハコレデ!」
なんとか逃げ切れた。
はずだった。
「あーっ! 君、昨日の!」
なんと、席替えで隣の席になってしまったのだ。
それからなぜか話しかけられるし。
でも……。
「え、なんでオタクが犬塚さんと話してるの?」
「立場をわきまえろよ」
「お前が話していい人間じゃねえんだよ」
そう。俺と犬塚狛子は関わらないほうがいい。
俺のためにも、犬塚狛子のためにも。
なのに、なのに! 事あるごとに俺にかまってくるんだが!?
俺が美味しいものを食べてると羨ましそうにこっちに来るし。
「なにそれ! 美味しそう!」
「食べたいか?」
「うん!」
「よし。それなら、犬の真似をするなら――――」
「わんわんっ!」
「早…。プライドないのかよ」
「わんっ!」
時には授業中。
「ねー! 見てこれ、上手いでしょ!?」
「おお! すげえ、似てる!」
「くおらぁ! お前ら、授業中に遊ぶなーっ!」
時には風邪をひいた時。
「ごほごほっ」
「大丈夫? はい、あーんっ」
「あーん……うまっ」
時には二人きりで体育倉庫に閉じ込められ……。
「見て見て!」
「何これ?」
「陸上の砲丸!」
「おっそろしいな!?」
「ふんっ!」
「しかも軽々と持ってらっしゃる!?」
この物語はそんな感じで何気ない日常を送る、影野英雄と犬塚狛子の特に何の変哲もない学園系ラブコメだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-03 18:00:00
7900文字
会話率:43%
世界が終焉に向けて加速する中、朝寝坊常習犯の騎士が目覚めると彼に跨っていたのは艶めかしい美女でも甘えんぼな新妻でもなく、魂ごと丸呑みにされそうな恐ろしい仮面をつけた魔女だった。
突然の来訪者に寝こみを襲われ困惑する騎士に対し、魔女は悪びれも
せず可憐な声で告げた。
「魔王が禁じ手を使いました。いずれ世界は糸が切れるように破滅します。騎士様に、この世界を救って欲しいのです」
その日、世界と異なる時間軸を持ち、周囲の時を歪ませ、傷を受けてもたちどころに回復してしまう事からかつて『悪魔』と称された騎士と、ある非道な儀式により体内時計の歯車が全て欠けてしまい、その身が時を刻まなくなることで不老と同時に孤独と成り果てた魔女の、奇怪なパーティが誕生した。
大陸の極西から南東へ目指すは魔王の居城。たどる道筋で、魔王討伐に必要なアイテム『クロノカリバー』の材料を手に入れなければいけないのに、自称・地獄の番犬の邪魔が入ったり、城塞都市の喰えない大司教に領主殺害の容疑で投獄されたり、仮面の魔女より遥かにセクシーな魔女に誘惑されたりと、様々な難関が騎士たちを待ち受けていた。
そんな中、彼らは多くの者たちとの邂逅を果たす。義賊と共に村を守る復讐の火くすぶる暗殺者、成樹となる日を目前に生贄の危機にさらされる修道女のアルラウネ、幾多の傷で醜悪となり戦い勝つ事でしか肯定されることのないオーク、下卑た陰謀に巻き込まれゆく誇り高く騎士に憧れる奴隷闘士の娘、物語を代金に怪しい骨董品をさばき真実の愛を探す万事屋、長くは続かないと知りながら人と暮らす事を選んだニンフ……。
場の空気に馴染めない男と、場の空気を読めない魔女が、運命に翻弄される幾多の命に背を押され、罵り合い、ごく稀に手を取り合い、絶望の怒涛に飲まれながらも希望の糸を紡ぎ織りなす冒険譚折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-09 21:01:04
55246文字
会話率:63%
その場でついた嘘、僕も真似をする。
キーワード:
最終更新:2020-07-10 07:30:57
255文字
会話率:0%
過去に書いたのの蔵出しですが、他との被りネタの大抵は当時の自分には意図し無い物だ。……いや、まあ、後出ししてそれを言うのもアレだから、そう主張する為に書いたら逐一公開なんて真似をするようになった訳だが。
そう言えば、まだ終わりじゃ無いです。
続き有ります。
正直な話三区分のは此処から先は明確な切りどころが無い。まあ明確な切りどころで数字変えてるのだから当然なのだが……次回は大量更新するかもです……。
題名の数字は蔵出し作業の元の奴での割り当て番号で、キャラ名とかも載せてたけど、それ迄書くとアレに成る部分が有るためカットしています。故に誰が言ってるか解んなくなってる部分が有ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-07 13:59:57
294447文字
会話率:65%
おかみから密になるな密にするなのお触れが出てから、はや二月を越す。やっと、少しずつ間口を広げてもいいと云ってきてるが、しばらくは手綱は噛まされたままらしい。だから、何をするにしても、ひとりでする作法の隅々においても、そのことがまとわりつい
て密かごとの後ろめたさは拭いきれない。そんなあれやこれやが斑に喰っついてくるのが嫌で、昼下がりがやってくると自転車にまたがり海へいく習慣がついてきた。
海岸道路を横切り、防砂の壁を抜いたトンネルを抜けて海にたどり着く。年子だろうか。二人とも水にあたれば冷たかろうに、それでも、来る波に足を漬けることに、飽きない、厭わない。はじめの仔が浸かってキャッキャの声を上げれば、次の仔も同んなじ真似をする。親である人は「帰るよ、帰るよ」を連呼しているが、あまり本気で言ってるようには思われない。
砂を落としてサンダルを履く。いつも固いか平らなものばかり踏みしめていた足の裏は、本来のかたちを崩さずに済むものに馴染んだため、靴を知るまえの赤子の足のふくよかな柔らかさに戻っている。それに気づいたら、波風に洗われあんなにも健気に待っていたサンダルなのに、それさえ急に疎ましく、異物にさえ見えてくる。とても己れの身に付くものの気がしない。そうまで断絶したのなら、しょうがない。いったんは履いたサンダルを脱いで、裸足で自転車にまたがった。
すぐ向かいの喫茶店の入いる。依然に一度は来たことのある店だと、ドアを開けてからそう気づいた。悪い癖で、注文してからメニューをしっかり読み込む。厚い表紙で囲まれた定番メニューの頁をめくると、あわてて、「ごめんなさい、カフェオレやめていちじく湯、ココに書いてあるとおり、お好みの甘さは最大でお願いします」と、店主を呼び戻す。呼び戻された店主は「いいんですか、本当に甘いですよ。いいんですね、それでも」と、企みのある顔でいうもんだから、「大丈夫、砂糖が溶け切る限界まで甘くても、大丈夫」と努めて落ち着いて安心するよう二度伝えた。
壁にかけられたモニターからは、CSでも受信してるのだろうか、午間っから超常現象もののバラエティが流れている。モニターの字幕は、「おとがい、って骨をしってますか。顎の先端にある骨なんですけど、これがヒトしか持っていないんです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-02 14:55:09
5909文字
会話率:5%
本をひとりでに読む、人の真似をすることが出来る。
そんな事を自律的に行う人形が大発明とされてから数十年の時が経った。
発明家の意向により、『自律人形に自立を与えた者にのみ遺産相続をさせる』とした。
人の一生を綴った『人事目録(じんじもくろく
)』を作った人々はそれを手に、人形にそれを読ませて意思を持たせ、我が物にしようと押し寄せた。
しかし、人形はひねくれているようで、人の人生を変な風にしか解釈せず、来る者はことごとく去っていくのみ。
やがて人形の前に訪れるのは一癖も二癖もあるような人ばかり。
人形は果たして自立することができるのか……そして、人形が意思を魂を持った先には…………。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-09 20:11:03
32002文字
会話率:49%
舞踊の才能のある姉に憧れる妹。
妹は姉に憧れ、姉の真似をする。
姉になりたくて、姉の真似をする。
だけど、姉にはなれない。姉がいる限り……。
※マグネット様掲載
最終更新:2019-12-19 20:46:38
830文字
会話率:0%
金に物を言わせて、阿漕な真似をするってぇと、……呪われますぜ。
最終更新:2019-08-26 14:17:36
1667文字
会話率:52%
米澤穂信 の 「いまさら翼といわれても」 を読み終えました。とても面白い本でした。ただ、シリーズものですので、読まれる方は 「氷菓」から順に読まれることをお勧めします。しかし、私は誰かの素晴らしい本を読んだからといって影響を受けてしまうよう
な、軽い人間ではありません。いつだって独自性を追求し、誰かの猿真似をするだけの無益な人間ではないと示していきたいのです。前置きが長くなりましたが、そんなオリジナリティをこよなく愛する私が書いた小説「いまさら魚といわれても」を是非ともご覧ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-11 11:47:38
3617文字
会話率:29%
私には、イジメられていたと言う暗い過去がある。
この話を読んで、私の真似をするのは、絶対にオススメしない。
だけど、読んだ後に、何か得るものがあったのなら、書いた甲斐はあるのだろう。
最終更新:2019-04-27 15:55:40
3159文字
会話率:5%
その日、その時まで彼は、自分が「人の手紙を盗む」などという真似をするとは思っていなかった。
最終更新:2019-04-02 12:07:38
3748文字
会話率:2%
劣等貴族ルーフェン・ゴートが目を覚ました時、共に王都を目指していた諸侯領主の一行は大規模な土砂に飲み込まれていた。
王都で行われる式典に参列しなければようやく手に入れた仕事を失う――焦った彼は、もう1人の生き残りであるメイドのマルグリッ
ドを領主の娘として式典への参列をもくろむ。
しかし平民が貴族、しかも上流貴族の真似をするのは生半可なことではなく、マナーや知恵の呑み込みの悪いマルグリッドに手を焼くことに。
王都滞在中の世話係として与えられたメイドに正体がバレてしまうわ、傍若無人な王女に振り回されるわ、さらには王都に孕んだ陰謀にも巻き込まれてしまい――ルーフェンは式典を無事に乗り切り、劣等貴族のレッテルを拭うことができるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-03 01:03:48
155847文字
会話率:46%
冒険者協力会会長の二号さんは小国に喧嘩売られたので戦争することにしました。周辺国も舐めた真似をするのでまとめて征服して大王になるつもりでしたがひょんなことから少年が平和を依頼したので面白そうなので依頼を受けました。
わたしは大王、あなたは王
様。ちゃっちゃと征服しますから王様になって働いて依頼料を払って下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-07 10:05:55
39623文字
会話率:37%
杉田庄助が、もの凄い幸せになる連載小説。
ただ、読めば読むほど、杉田庄助を嫌いになる可能性アリ。
逆に、庄助の考え方を見習えば成功しちゃうかも(笑)
だからと言って、本当に庄助の真似をする奴は、マジで駄目な奴です。
これは、小説です。庄助み
たいにうまくいくほど、現実は甘くないです(笑)
ただ、庄助みたいなサクセスストーリーは、もの凄く羨ましいですよ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-25 14:00:00
6534文字
会話率:42%
青楽第一高校の生徒である皇城颯斗はオタクでDT、更にぼっちだ。 そんな地味な男子高校生がふとしたことでモデル雑誌の真似をすることになった。 それから颯斗の人生は大きく変化するのであった...
最終更新:2017-07-15 16:13:35
435文字
会話率:0%
周りに流される、人の真似をする、そんなガキへのメッセージ。
最終更新:2017-02-18 17:22:03
209文字
会話率:0%
『女子高生限定募集!
時給1500円、ゲーム感覚で敵を倒すだけでOK!
武器等はこちらで用意しますので手ぶらでお越しくださって構いません。
現場にはリアリティがありますが、痛みもないしGAMEOVERになったとしても日常生活に支障は起き
ませんのでご安心を。』
「こんな広告つくれば良かったのになんであんな手荒な真似をするのかね君たちは」
「うるさいな!我々に時給1500円も払う金などないのだよ!」
「えー嘘つき。なんだかんだ言って僕たちにいっぱい貢いでくれてるじゃんか」
「いやそれは君たち4人くらいなら大丈夫なだけであって」
「でも私たちがしっかりしないと地球滅ぶんですよね?」
「それはそうだ。でも君たちが無理をする必要は全くないから安心してくれ」
「でも、私たちここにいたからこそ絆が深まったっていうか…本当に感謝しているんですよ」
「…………」
「やーい照れてやんの!」
「ててて照れてなんかいないぞ!君たちそろそろ仕事に戻らないかね!」
「「「「了解!」」」」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-01 18:44:40
4203文字
会話率:65%
『ヒーローが平和を守る街』、鳴高市。そこには、ヒーローとは対となる悪役、ジョーカー伯爵がいた。彼の仕事は、ヒーローと戦い、やられ役として華麗に敗北し、盛り上げることである。十代善斗は、ぎっくり腰になった父親の代わりに、日々、その役目を演じて
いた。
そんなある日、善斗は、コンビニで一人の少女と出会う。転校生――永倉伊月から、学校までの道案内を頼まれた善斗。一目惚れしたことも手伝って、快く承諾、彼女との道中を楽しむことに。しかし、その帰り道、伯爵の真似をする子供を見た伊月の態度は一変。ヒーローや伯爵の存在を否定する厳しい一言を口にする。ショックを受けた善斗は、絶対に正体を悟られぬように気をつけることに……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-09 17:01:03
89843文字
会話率:47%
古くから不作に悩まされ、何故か子宝にも恵まれない菅沼村(すぬまむら)。
秋祭の後の打上で、村の男衆は酒食で盛り上がる。
宴の中で人々は得意の芸を披露することになっており、マジックをする者、物真似をする者、裸踊りをする者と多士済々である。
野
暮用と言って遅れてきた田端文史(ふみし)は具合でも悪いのか出された弁当もほとんど手をつけない。その文史の番が回って来て、前に立った彼は「てるてる坊主」を歌う。
それまで雑然としていた部屋も、彼の歌が始まるとしんと静まる。美声でもなければ歌が上手いわけでもないが、皆は申し合わせたように雑談を止め、静かに聞き入るのである。
「てるてる坊主」を歌う文史の心情を知る男衆の思いやりであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-05 09:05:25
12840文字
会話率:48%
ふと目が覚めたら、自分も世界も、全てが変わっていた。どういうわけか自分がいた時間から数年の時間が流れ、全人類が石化していた。
人間の代わりに街にいるのは、ファンタジーのような異形の魔物と、何故か日本人の真似をする獣人達。そして主人公は、何故
か小さな麒麟《きりん》となっていた。
人の言葉すら話せない主人公は、この世界に何が起こったのか、そして世界を戻す方法がないかを調べ動き出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-01 17:01:24
149108文字
会話率:31%