斉の蘭陵王高長恭は、叔父の高湛と共に皇太后に働きかけ、高演の即位に貢献するのだった。皇帝である甥の高殷を廃して皇帝の位についた高演は、皇太后に高殷の安全を約束していた。しかし、猜疑心に駆られた皇帝は、高長恭の努力もむなしく高殷の復位を疑い殺
害してしまう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-21 12:00:00
23127文字
会話率:37%
明治18年、16歳の重雄が取り調べを受けた。小学校の元助教の景山英子が長崎で逮捕され爆弾を所持していることが発覚、東洋のジャンヌダルクと称され紙面を賑した。大阪事件と言われる。英子は重雄の初恋の先生だった。重雄は何とか無罪放免となり、家業の
洋糖卸商を真面目に手伝うようになる。やがてイギリス商社の支配人にも気に入られ、新たに赴任してきた異邦人セシルを寄宿人として迎え入れる。17歳の妹小菊が抱いた淡い恋を重雄は後押しをし、家名の継承も考え何とか祝言の段取りをした。祝言を1週間後に控え重雄はその昔長崎に出港する景山英子から預かった荷物を処分しようとした刹那、大音響とともに崩れ落ちる。享年22歳、預かった荷物は爆弾だった。喪が明けて結婚し上海で身籠った小菊は長男壽を生み7年間の幸せな日々を送った。砂糖事業が下り坂になりセシルは日本を去り2年後上海で永眠する。壽に家督を譲り二度の結婚を繰り返し苦労して3人の息子を育てあげる。マレー戦争が始まりイギリスが敵性国家となると長男の青い目の壽は特高から猜疑心の目を向けられる。小菊は自身の因果の所為だと憔悴し自ら命を絶った。祝言の日の正装、指輪を握りしめ上海に出港した日だった。セシルのもとに旅立ったのだ。重雄の家名継承の道標がもたらした悲劇であった。
風史伝「小菊物語」を輔弼する風史外伝である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-01 18:42:34
23035文字
会話率:26%
十六人の超常現象行使者が隔離された瀬戸内海の無人島。無力な能力しか持たない高校生・伊吹アスクは仲間である五十嵐ビビ殺人の容疑で廃校舎の体育倉庫に軟禁される。自らの容疑と、そして五十嵐ビビの無念を晴らす方法……それは予知能力者だったビビ自身
が教えてくれる。
「私は近い将来に死ぬと思う」
自らの死を予知していたビビが残した“亡霊”の導きによってアスクは行動を始める。仲間の死をきっかけに猜疑心を向け合う少年少女たちが互いに能力を向け合うのは時間の問題だった。アスクはそれを食い止めることができるだろうか? 今、砂時計の砂がサラサラと流れ始める……!
*毎日16:30頃を目処に更新予定。完結は今月30日頃です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-29 16:30:30
107341文字
会話率:33%
「私は断じて天才ではない。周りが勝手に私を天才と決めただけだ。私は皆が当然のように持っているものを、何ひとつ手に入れられてはいない」
頭脳明晰で武勇に優れ、20歳という若さで騎士副団長になったフラヴィ。そんな彼女がある事件をきっかけに、騎
士団を辞職し田舎暮らしを始めることになる。
引っ越したのは海が近くにある田舎町、クラレイフ。フラヴィはそこでノエラという幼い少女と出会う。先入観も猜疑心もない素直さに導かれ、フラヴィの田舎暮らしが始まる。初めての田舎、未知の体験。少しずつクラレイフの住民と打ち解けるフラヴィ。
しかし何故、フラヴィはクラレイフを住処に選んだのか。そしてある事件とは一体何なのか。
ほのぼのハートフル、少し切ないファンタジー&ヒューマンドラマ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-17 08:53:29
9976文字
会話率:64%
第二次世界大戦のさなか、猜疑心に囚われた英仏は史実とは異なるある決断を下す。それが自らの首を絞めるとも知らずに……
最終更新:2019-11-07 20:00:00
6552文字
会話率:16%
大学3年生の彩音は学食でランチを食べている最中に、突然、異世界に召喚されてしまった。異世界のその国では、建国以来ずっと、日本人女性が「聖女」として召喚されてきたらしい。彩音は異世界人に対する猜疑心から、本名を隠し、「トメ」という偽名を名乗
ったまま「聖女」となった――
※ 27話完結予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-17 11:00:00
54650文字
会話率:52%
地元の名士・西條家が所有する孤島に建つ別荘に、脅迫めいた手紙によって集められた、5人。
その内の1人、西條依子が、深夜に自室で血溜まりの中に倒れているのが発見された。
彼女に何があったのか?
一族の誰かが、陥れようとしているのか
?
依子を巡る秘密と、一族間の猜疑心が渦巻く中、事件は意外な結末を迎える――。
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※ この話は、エブリスタにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-30 10:53:17
7990文字
会話率:54%
円(まどか)と柚乃(ゆの)は高校時代からずっと仲良しで、
大学に入って社会人になってからもルームシェア(同棲)を続けていた。
そんなある日、柚乃に内緒で円がどこかで何かをしていることがわかった。
柚乃は猜疑心にかられ、円を問い詰めようとする
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-23 00:01:21
3547文字
会話率:19%
始まりも覚えていないのに、当然のように存在している自分への猜疑心を膨らませました。
最終更新:2019-04-30 01:59:01
234文字
会話率:0%
ある国にどう言った訳かどちらかが起きていればもう一方は眠り続ける奇妙で奇病の双子のお姫様が住んでおり、二人は手紙、言うなれば文字でしか会話ができないながらも、お互いを思う気持ちは強く、普遍的な姉妹と何ら変わることはなかった。
そんなある日
、妹のラヴィヴェルはお姫様と言う身分にも拘らず、肖像画を描くためにお城に通う徒弟であるノーフプに恋心を抱く。
妹の許されない恋心を聞いた姉のニウルは思うことはあったがラヴィヴェルの気持ちを尊重することにしたのだった。
尊重できるのは気持ちだけであって、二人を取り巻いて進む時間には抗えず、着々と結婚の話は進んでいく。
二人の父である国王は戦争中のイェクザ・ドゥロフとノイツ・プレそれぞれの王子に嫁がせようとしている。そんな折、ラヴィヴェルはノーフプの秘密、出生について聞かされるのだった。ニウルはラヴィヴェルに聞かされた後に改めてノーフプに聞かされ、あるお願いをされる。
恋心に猜疑心、様々な思惑に翻弄されながらニウルとラヴィヴェルは自分の気持ちを大切にしながら、逆らえない時流に想いを紡ぎながら過ごすのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-21 10:04:19
29695文字
会話率:26%
疑うことしか出来ない人の話。
最終更新:2018-12-11 04:38:55
314文字
会話率:0%
猜疑心はおおきくなって、僕の心を覆うのです。
本当に君は、無実ですか?
最終更新:2015-09-08 04:22:17
366文字
会話率:0%
猜疑心に満たされた命に友情が芽生える事は、果たして許されるだろうか。
私は今日も一人、酒を酌むばかりよ。
最終更新:2018-08-24 19:34:37
543文字
会話率:0%
*死を望む人々の怪談*
生きている意味を感じない。でも死ぬ勇気はない。
惰性的な人生を過ごすフリーター、八原理人(よはら まさと)は、駅前で「死想教室」のチラシを受け取り、無料体験講習を受けることにした。
廃ビルの一角で行われる自己啓
発セミナーには、死を望みながらも一歩を踏み出せない人々が「理想的な死に方」の講義に耳を傾けている。
"死想"を語る講師、夢羽志(むわ しるす)に猜疑心を抱いた八原は、講義終了後にこっそりと後をつけてみたが……。
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*狂った死生観を取り扱っています。精神状態に不安のある読者様は閲覧をご遠慮ください。また、本作は自殺や犯罪および国民権利の侵害を推奨・容認するものではありません。
*夏のホラー2018年参加作品。内容は和とも洋とも言えませんが、和ということで提出しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-23 00:00:00
10021文字
会話率:54%
高校卒業を機に高校生からフリーターへとメガ進化した主人公。コンビニの店員をしていた主人公は、ある夜、変な夢を見る。夢の中で声だけの人物から自分が死んだと説明される主人公だったが、培ってきた猜疑心と眠気で話を聞かずに眠りについた。しかし目が
覚めると……身体が縮んでしまっていた(見知らぬ森に立っていた)! 声だけの怪しげな人物が言うにはダンジョンマスターをやれとのことだったが、ダンジョンマスターに魅力を感じなかった主人公は、「本当に異世界なら冒険者がテンプレ」と、冒険者を目指し街へ行くことに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-27 05:53:22
64467文字
会話率:42%
疑心暗鬼、猜疑心に満ちた私の独白。
文章はままならず、整合性は存在しない。
よめばこんな気持ち悪い馬鹿がいるのかと笑い飛ばせるかもしれない。
最終更新:2018-01-01 21:58:53
762文字
会話率:0%
作者のただの厄落としのための駄文。
最終更新:2017-12-05 17:24:59
4653文字
会話率:42%
赤ちゃんの笑顔を見ると普段持っている警戒心や猜疑心なんかが溶かされる感覚になります。それはやはり純粋な心がなせる技なのかなと思います。空虚な心を無邪気な心で埋める、満たす、そんな詩です。
最終更新:2017-10-05 01:44:26
330文字
会話率:0%
紛争地帯で単身転戦していたテロリスト殺しのテロリスト、"フェイスレス"。
都市伝説染みた存在となった少年、ユウリ・レッドフィールドは瓦礫の中で1人の男と出会う。
日本から来た交渉役はとある条件を提示する事で、テロリ
ストであるユウリにとある任務を受諾させた。
その任務とは、アイドルユニット"レインメイカー"の護衛だった……!?
不知火ユウリという新しい名前を与えられたテロリスト、慌しい日々の中でひたむきに夢を追い続けるアイドル達。出会うはずもなかった両者が出会い、悪意が胎動を始める。
猜疑心と苛立ち、罪と屈辱に塗れた日常が変わっていく中で、少年は求めていた真実へと進んで行く。
君と出会えたから、命の意味を知る事が出来た。卑怯者達のボディガードラブコメアクション。
火をつけたのは誰の影?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-06 00:00:00
309850文字
会話率:40%
ある街に骨董屋があった。その店には主人の他に娘と、その結婚相手となった弟子がいた。やがて主人の耳に、弟子が娘と共に主人から離れ、独立しようと画策しているという噂が入った。その噂は事実ではなかったが、良好であった師弟関係は、これを機に徐々に綻
びを見せる様になった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-09 12:00:00
1096文字
会話率:8%
ネノンは全くの一般的な女児であり、そこになんらの違和感や猜疑心を覚える必要もないが、少なくとも彼女を取り巻く環境というものは、彼女と全く関わりにならない大人たちが、もしもそれを目の当たりにした場合、不可解に思うことだろう。しかしネノンがそう
した環境を容易に受け入れるだけの寛容性、あるいはそれが全く不可解で、恐るべきことであると感じることもできないほどの幼児性を抱えているため、それに恐怖することも、狂乱することもなかったのは、幸運であるに違いない。
幼児性というものは時に突飛な発想や、奔放な夢想を生み出してしまうものでもあるが、同時にそれそのままで完結するものでもある。もしも彼女がそうした幼児性における類稀な想像力を持ったまま、彼女自身を取り巻く環境、さらにはそこで起きた出来事の一切について、幼児性が生み出す妄想と関連付けてしまうような知能を持っていたとしたら、それは果てしない不幸に他ならないのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-24 01:00:00
75265文字
会話率:31%