幼少の頃に拾われたアンドゥーは、名門貴族メリーチ家の使用人として仕えている。そこの一人令嬢ユリアは、魔法の威力を試すために彼を実験台にしている。
三年間毎日、彼女の魔法を喰らっていた彼は誕生日に体に異変をきたす。彼女の魔法が効かなくな
ってしまったのである。彼女の両親の特別の計らいにより、彼は王立の学院に彼女と共に通っている。
三令嬢のリーダーであるマチルダは、ユリアに嫉妬し追い落としたいと考えている。しかし、彼女はユリアに直接実行する勇気がない。それで、悪意に満ちた彼女は彼に魔の手を伸ばす。彼女の仲間にはユリアに匹敵すると評されるアン、魔法力に疑義を持たれているエリーザがいる。
ある日、彼は屋敷に侵入した少女と出会う。
ユリアを筆頭に無慈悲な悪役令嬢たちから、彼は日常的に理不尽な仕打ちを受ける。その人数は徐々に増えていってしまう。立場上、彼は彼女たちに対応せざるを得ず辟易させられる。とにかく、彼は彼女たちに大いに振り回される。
彼に魔法が効かなくなったのは、過去にある。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-23 13:13:13
915026文字
会話率:76%
大乱が終わり百二十年。
雁(がん)と呼ばれる大陸では、人と八十六の神が暮らしていた。
人は神を崇め、文武神は人を守る。それが雁の仕来りだ。
ここ仙楽(せんらく)という山間は、神の使いと呼ばれる『神獣』達が試練を乗り越えるために切磋琢磨する場
所である。
神の眷属である神獣は、時に鬼を殺し、時に自然災害を食い止める。
位、『疑獣』『霊獣』『幻獣』『仙獣』『節獣』の上位、幻仙節の獣のみが天界へ登れる中、下位の神獣達は呼ばれるまで仙楽で修業をし続けるのだ。
だがここに、八百年もの間『疑獣』で居続けた変わり者がいる。仙楽での修行も、試練も、全くもって意味をなさなかった神獣だ。
これは、そんな落ちこぼれ神獣の……子燕と呼ばれた彼の話である。
✥ ✥ ✥
*ほとんど自己流で書いています。
*がっつりBLですが、ピュアなのでご安心ください。
*作者の趣味、故に投稿頻度は遅めです。
*一話の長さは五千字ぐらいを目安にしています。
*この物語はフィクションです。中国文化について詳しくないので、意味は深く考えないでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-07 06:40:00
22127文字
会話率:37%
誰もが絶望するほどの魔法力を持ったエルムの日常のお話。
世界観とか魔法の法則とか設定的なのはあとから出て来ます。エルムがどうしてそんなに強くなったのかの闇堕ちエピソードも何話か後で出て来る予定です。
きつい表現の時には、話の前で注釈を入れ
ますのでご注意ください。
不定期更新で、少ない連載になるかもしれませんが。
思いつくうちは連載いたします。
お付き合いのほどをよろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-04 20:35:18
112078文字
会話率:45%
【アルファポリスにも掲載しています】ヘイデン侯爵の嫡男ロレアントは容姿端麗、頭脳明晰、魔法力に満ちた超優良物件だ。周りの貴族子女はこぞって彼に近づきたがる。だが、ロレアントの傍でいつも世話を焼いているのは、見た目も地味でとりたてて特長もない
リオ―チェだ。ロレアントは全てにおいて秀でているが、少し生活能力が薄く、いつもぼんやりとしている。国都にあるタウンハウスが隣だった縁で幼馴染として育ったのだが、ロレアントの母が亡くなる時「ロレンはぼんやりしているから、リオが面倒見てあげてね」と頼んだので、律義にリオ―チェはそれを守り何くれとなくロレアントの世話をしていた。
だが、それが気にくわない人々はたくさんいて様々にリオ―チェに対し嫌がらせをしてくる。だんだんそれに疲れてきたリオーチェは、対応策を練り、自分の将来について考え始めるが‥。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-18 12:00:00
67129文字
会話率:35%
あたしはジュネ。水の国アクテアの第三王女だった。『だった』というのは、いわれなき罪を押し付けられて国を放逐されてしまったからである。しかも『超絶雨女』というクソダサいあだ名をつけられて。
砂漠のど真ん中にあるオアシスにたどり着いたあたしは、
同じような理由で『最強晴男』とあだ名をつけられ国を放逐された、太陽の国サラハの第一王子レオと意気投合し、夜になってはビールをあおり愚痴を言いあうダラダラな日々を過ごす。その中で、オアシスの窮状を知ったあたしたちは、水の魔法力と太陽の神器で、この砂漠を変えることを決意するのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-14 19:29:39
11785文字
会話率:39%
魔法──
それは過去、学問として研究され、学問によって否定されたもの。
それは非現実的なものであり空想上のものだった。
そして現在、人の新たな可能性『魔法力』の発見により魔法は学問として復活し、人類に栄光を約束した。
しかし、その栄光の影に
うごめく魔物がいた。
その名は『メイズ』
突如として現れ人々を襲う恐怖の魔物。
強力な肉体と魔法をもつメイズの影に人々は恐怖していた。
だが、覚えておいてほしい。
「影あるところに光あり」
メイズの脅威の前に魔法少女たちが立ち上がる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-05 21:08:22
8795文字
会話率:43%
400年前に起こった事故により、時空の淵にはまりながら時間が加速度的に速くなっていく惑星スフィード。沈みゆく惑星を見守る4つの月「諸月連邦」は、惑星本体を生物進化の実験場として運用し、その成果から富を得ていた。
スフィード上では、活動領
域の縮小により検体たちの生存競争が激化、絶滅戦争の色が濃くなる中、進化によりついに魔法力を獲得した種族が現れる。彼らは、事故以来消息を絶っている第5の月「白の月イータ」の住民の末裔だった。
旧スフィード皇帝を祀る「墓所」の主、枢機卿は、惑星の管理全権を裏で握りながら、管理マシン「ゾード」に魔法力を適用する技術を開発、その媒体として、地球で開発された化学物質に目を付ける。すべては事故を引き起こしたと目される皇帝の復活に備えるために。
地球に漂着した宇宙艇「オルガゾード」の返還を機に招請された科学者たちに紛れ、魔法に憧れる少女シオネも、イータ人に会うためスフィードに向け旅立つが‥‥。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-01 12:12:13
9211文字
会話率:41%
エラ帝国の公爵家に生まれたユーシア・ミラージュは、前世の記憶を持つ天才少女。7歳にして驚異的な魔法の才能を見せる彼女の前に、突然婚約者が現れる。それは病弱で可愛らしい少年、セイン・エリヤ。
最初は戸惑うユーシアだが、セインの魅力に気づくと、
すぐに「超可能」を宣言。しかし、セインの病弱な体質や純真な性格に触れるうちに、ユーシアの心は次第に揺れ動く。
前世の知識と卓越した魔法力を駆使し、ユーシアはセインの心を掴もうと奮闘する。果たして、何でも可能なユーシアお嬢様は、理想の結婚生活を手に入れることができるのか?魔法と恋が織りなす、異世界ファンタジーロマンス!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-18 21:10:00
512145文字
会話率:47%
【皆様へのお知らせ】
2021年から本文を非公開にしておりましたが、
2023年10月、章立てを変更し、改稿した内容で再度公開させていただきます。
何卒宜しくお願い申し上げます。……作者
*
魔法自衛隊、それは陸・
海・空の三自衛隊が設立された西暦1954年に、“魔界”を担当する“第四の自衛隊”として秘密裏に創設された非公式の防衛組織である。
*
西暦2024年の少年が、ある日突然に時空転移した先は……
60年前の1964年、“招和”39年の……“東亰”。
そこは、魔界から侵略する“魔物”と、人類を守る“魔法自衛隊”が激突する、“見えざる戦場”だった。
かれらの戦闘行為は魔法によって巧妙に偽装され、一般人の目の前で闘っていながら、そうは見えないように演技されていたのだ。
少年の前に現れたのは、純白のセーラー服を着こなして、怪獣めいた魔物と戦う、魔法少女(魔天使:ウィッチエンジェル)の一団。
それは冷徹な少女、こよみが率いる、魔法自衛隊の最強チーム。
42名の少女たちが、身も心も挺して、すべてを神に捧げる。
“死を恐れるよりも、死を忘れることを恐れる”、白き魂の少女たち。
その名は、“神女挺心隊……SJT42”。
少年には“霊写技師《サイコグラファー》”の魔法力が開花する。
カメラを唯一の武器として戦いに身を投じる少年は、
“招和の東亰”の未来を賭けた対魔戦争の、
たった一人の戦場カメラマンとなり、
そのカメラはやがて、世界の構造に関わる謎……
“あの世”と“この世”の関係を写し取ってゆく。
*
本作『邂逅編』ののちは、このような事件が待っています……
やがて、西暦1964年10月10日未明。
国際競技大会、“東亰ピューテック”開会直前の首都“東亰”に、
地球最大級の悪魔“大魔獄《ルシフェルノ》”が襲いかかった。
都心三百万の人々を惨殺する地獄絵図のさなか、
白き魂の少女たちは、命を捨てて魔物を迎え撃つ……
これは歴史の闇に秘められた、
もうひとつの“東洋の魔女”たちの死闘の記録である。
※本作は全てフィクションです。いかなる個人・団体・国家とも関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 22:47:10
404652文字
会話率:22%
セレス・リュミエルは地方の弱小貴族の出身で、希少な光属性の魔法力の持ち主だった。彼女はステラリス王国の王太子ヘリオスに見初められ、魔法学院を卒業すると同時に婚約が成立。しかし、婚約後、ヘリオスは彼女を離宮に追いやり、ミラ・ヴァレンタインとい
う女性を第二夫人に迎えた。
セレスは離宮で孤立し、ヘリオスの愛情はすべてミラに注がれた。
そんなある雨の夜、離宮に来客があり……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-28 18:35:23
15331文字
会話率:34%
ふと転生したい思ったら腐乱死体に転生にした。直ぐまともな姿に変化させた。妖気は私の好物だ。精神生命体に転生したらしい。
安倍晴明の家に行った。いろいろ話て協力することにする。晴明と一緒に邪の存在を退治していく。怨念を持って魔物化すること
が多いことに気付く。怨念の対象を懲らしめることこそ解決の方法だ。怨霊の話しを聞きそれを解決する内に晴明と距離ができる。
遂に晴明と対決だ。私は晴明を殺したくない。私は晴明の法力を受け透明化した。
姿を変え京都で活動した。怨霊の話を聞き恨みを晴らす活動だ。晴明の仕事を失敗させることが多いが仕方ないことだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-18 07:24:11
3565文字
会話率:41%
◇イントロダクション◇
ローティン魔法使少女の地味系・日常系・ふぁんたじーラブコメ。
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◇注意とお願い◇
1.R45(40代以上向き※昭和ネタ)がたぶんに含まれます。
2.方言少女横行。
3.わり
とイラストあり(でも今どき手書き)
どうぞ温かい目でお付き合いくださいませ。
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◇あらあらなすじ◇
ほんのちょっとだけ未来のお話。
あるところに元英雄の魔法少女と、かけだしの魔法少女がおったとさ。
▶【黒姫さま】と姪っ子の【夏川ハナヲ】は魔物(ミニュイ)族の中学生。
▶【黒姫さま】は人間(サジェス)族との戦いで英雄になり、今は大阪東部の街、東大阪で独り暮らし中。
▶【夏川ハナヲ】は苦手な勉強を頑張ってるが、本当は魔法使にも興味があって。
▶【黒姫さま】と【夏川ハナヲ】の絆が深まったのは、人間族の救世主【光の加護者】通称【勇者】が、無敗無敵だった【黒姫さま】をコテンパンに倒し、プライドを傷つけて泣かせてしまってから。
▶実は【黒姫さま】の魔法力はすでに底打ちしてた。
▶かたや、魔法使の才能に目覚めた【夏川ハナヲ】は苦戦する叔母の援けになりたいと、彼女に反対されつつも魔法使への道を歩み始める。
それはそれは、たいそう健気なふたりであったとさ。
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別の世界線、
前作【N2642FH】黒姫ちゃん、もっかいゆって? ~ 異世界帰りの元リーマン魔女っ子なんやけど転生物のアニメっぽく人生再デビューしたいっ ~
の方もよろしくお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-29 18:47:23
96693文字
会話率:46%
続篇です。後程書きます。
最終更新:2024-05-29 17:21:35
256856文字
会話率:37%
八十神薫子(やそがみかおるこ)は、帝都守護職についている鎮守の神と呼ばれる、神の血を引く家に巫女を捧げる八十神家にうまれた。
八十神家にうまれる女は、神癒の力(しんゆのちから)を持ち、鎮守の神の法力を回復させたり、増大させたりする力を持つ。
けれど薫子はうまれつきそれを持たず、八十神家では役立たずとして、使用人として家に置いて貰っていた。
ある日、鎮守の神の一人である玉藻家の当主、玉藻由良(たまもゆら)から、神癒の巫女を嫁に欲しいという手紙が八十神家に届く。
神癒の力を持つ薫子の妹、咲子は、玉藻由良はいつも仮面を被っており、その顔は仕事中に焼け爛れて無残な化け物のようになっていると、泣いて嫌がる。
薫子は父上に言いつけられて、玉藻の元へと嫁ぐことになる。
何の力も持たないのに、嘘をつくように言われて。
鎮守の神を騙すなど、神を謀るのと同じ。
とてもそんなことはできないと怯えながら玉藻の元へ嫁いだ薫子を、玉藻は「よくきた、俺の花嫁」といって、とても優しく扱ってくれて――。
九尾の力をひく男の元で、愛されて隠された力を開花させる少女の話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-19 12:03:55
102987文字
会話率:38%
トワール・サイハは、とある国の東の辺境の秘境の開拓地を領地にするサイハ男爵家の第2子で長女の令嬢……
父と兄の領地視察に同乗していたら、襲撃されて馬車から投げ出されて下敷きに……
死を確信した時、頭に葛餅を思い出し……
〝俺、日本のオ
ッサンだった〟
前世の記憶と意思が覚醒した時、自分に〝即死確率100%〟と印されている事に気付いて……
召喚魔法を発動するも〝成功確率0%〟だった。
頭に来て叫んだら…… 銀河の彼方から〝超文明の宇宙船〟が召喚できた……
その宇宙船に〝最適化〟と評して、自分の身体に流れる先祖の他種族遺伝子と前世の日本オッサンと幼女の意識を混ぜ合わせた状態に再生回復されました。
エルフの魔法力と寿命に獣人の身体能力とドワーフの力と頑丈さを持ち……
そして、「女の子なのに…… ち〇ち〇がある」
宇宙船を製作した超文明人と同じく……〝雌雄同体〟の身体になったトワールの人生?が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-07 05:35:31
15114文字
会話率:54%
3級トロール狩りのザング・ヤシマはひょんなことから陰気な霊術師の女エルフ、ヴェスリヒ・ブライアロードに目を付けられ、北の遺構までの護衛を引き受けさせられた。
かつては絶大な魔法力で世界を支配したエルフ族、しかし全ては衰え忘れ去られた。ザング
とヴェスリヒの、栄華を誇った者達の痕跡を廻る旅が始まった・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-05 23:31:50
32710文字
会話率:45%
西暦20XX年。
突如世界にマナが満ち、それまで伝説や物語でしか語られていなかったモンスターや神獣が現れた。
世界各地にダンジョンが出現、そこからあふれるモンスターに町は襲われた。
そんなとき、治外法権を持つ超巨大国際企業体(メガコ
ーポ)は私設軍を投入。
彼らは現代科学を超えた超科学と古代から伝わる魔法を駆使し、ダンジョン拡大を阻止した。
ダンジョンを合法的に取得したメガコーポはダンジョン由来の素材・テクノロジーなどを使い、更に力を増していった。
国家が力を無くし、全てがメガコーポによって決められるディストピア世界。
メガコーポの認定冒険者やメガコーポの企業戦士により、エンターテイメントとしてダンジョン攻略同時配信が行われる日々。
主人公、御子神(みこがみ)ハルトは世界が変わった時に家族と死に別れ、逃げる途中で同じ境遇の幼女アヤを助けた。
数年後、寺が運営する孤児院で共に育ち義兄妹になった二人はマナに覚醒、「魔法使い」の才能を見せる。
圧倒的な魔法才能を見せたアヤはメガコーポに目を付けられ、連れ去られてしまいハルトと離れ離れになってしまった。
ハルトは、アヤと引き離された自分の無力さを悔やみ、激しい修行をする。
そして法力を得たハルトが十五歳になった時、孤児院を離れメガコーポーが運営する企業軍幹部育成士官学校への入学を目指す。
バスって企業内で出世し、内側からメガコーポに復讐し、アヤを自分の元に取り戻す事を目指して!
法力ダンジョン配信バトル、ここに開幕!
なお、カクヨムさんでも同時連載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-03 12:13:41
126814文字
会話率:35%
「ああ、アーサー王子…」
愛しい方の名前を口にする。
私の名は、ルイーゼ・マルガレーテ。
かつて、アーサー王子と婚約者だった公爵令嬢だ。
金髪に青い目、その美しさは我が王国の貴族の子息達の憧れの存在。
そして、誰もが羨む第一王
子の婚約者。
私は、全ての貴族の娘達から羨望の眼差しを集めていた。
子供の頃から約束されていた王子との結婚。
親が決めた婚約だったが、子供の頃から王子と私は仲が良かった。
毎日の様に二人で遊び、幼い愛を育てていた。
王都にある、諸国の王侯貴族が集まる魔法学校。
二人が、そこに通い出してから、全ての運命は変わった。
農民出だが強い魔法の力がある為に、特別に入学を認められたエレイン。
可愛らしくて優しそうな顔に似合わぬ豊満なスタイル。
茶色の肩までしかない髪。
心優しいが、正義感で勇気を持った芯のある性格。
努力家で学業優秀、礼儀正しく、魔法力は学園一番。
彼女は、物珍しさからか、学校のイケメン達を恋の虜にした。
特に女性の人気を集めていた4人の王侯貴族の息子達とアーサー王子から愛の告白を受け、王子と結ばれた。
そう、私の婚約者を奪い取ったのだ。
「くそっ!あの農民出の牛女め」
当時を思い出し、冬の風を浴びながら、ぎりぎりと歯ぎしりして悔しがる。
私は、取り巻き達と、あらゆる嫌がらせをエレインに対して行った。
しかし、彼女は学校から出て行く事は無く、王子との関係を続けた。
最後に私は、禁断の術で魔王の封印を解き、エレイン抹殺を祈願した。
魔王は王国を滅ぼそうとし、4人の貴族と王子、そしてエレインの5人の力で討伐される。
特に、王子とエレインの魔力は凄まじく、”愛のパワー”と呼ばれた。
そして、エレインは聖女と呼ばれるようになったのだ。
私は、魔王召喚は発覚しなかったものの、聖女への数々の無礼の責任を取らされ、北方を守るフリードヒ辺境伯の元に19歳の時、無理矢理嫁がされた。
その私の前に、かつての執事サイファーが現れる。
彼は力強く宣言した。
「では、お嬢様と王子を復縁させてご覧に入れます」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-28 17:52:55
24208文字
会話率:35%
家族を失い、親戚に引き取られていた摩耶(マヤ)は、玄関から放り出されて車に轢かれ、目を覚ますとサーベルタイガーに襲われようとしていた。そこは絶滅した生き物や魔物が存在する異世界だった!
東国の勇士『トロ』に助けられるも、彼はサーベルタ
イガーと刺し違え命を落としてしまう。その死に際に、マヤは彼から希少法力『オキシジェン・デストロイヤー』を授かった。マヤは彼をお師匠様と呼び、彼が果たせなかった目的地への旅を引き継ぐことを決める。
その為にはまず、異世界での必須資格、ハンターの登録からだ! もちろん狩り初心者なので最低のFランクスタート。だけどパーティーなら大物狩り無制限の但し書き付き! なぜなら『オキシジェン・デストロイヤー』で大型動物や盗賊達をやっつけちゃったからだ。
それが巡り巡って、領主様と隣国の王たちに目を付けられることになり、隣国同士のいざこざから、果ては周辺国の覇権争いまで巻き込まれようとは。
お肉売って喜んでる場合じゃないよ、マヤちゃん!
異世界もの初心者です。ハーメルン、pixivとの同時掲載になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-08 03:00:00
448992文字
会話率:58%
手持ちの道具もなくなり、魔族の猛攻も落ち着き、周りには私たちしかいなかった。
勇者マリー、戦士ゴリアテ、信仰者へリス、魔法士ミリア。
肩で息をする私たち。
私の魔法力も切れかかっているし、ゴリアテは自慢の斧にもたれかかっている。
へリスはマ
リーの治療に専念しているようだ。
白を基調とした軽鎧のマリーは…片腕を失っていたが、へリスによって再生された。
再生した左腕に力を込め、回復したことを確認しているマリーの前に、一人の男が現れた。
雷鳴が轟き、大気が震える。
その音が来場の歓声のようにも聞こえた。
男の赤黒いマントが揺れ、重苦しい雰囲気を纏った鎧が姿を現す…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-04 08:13:17
48663文字
会話率:29%