山田慧子は進学校に通う高校一年生。著名な日本文学研究者の父親を持ち、模試では毎回全国1位をとる程国語の成績が優秀。だが、彼女が文理選択で選んだのは意外にも理系コースだった。曰く、「文学なんて研究したって何の役にも立たないじゃないですか。」
工学部受験に向けて勉強に励む彼女の前に、ある日羊女と名乗る女が現れる。羊女は、これからあなたには文学作品に描かれた悲劇の少女達を救う戦いに参加してもらうと告げるーーー。
※アルファポリス同時掲載作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-06 01:03:00
1557文字
会話率:40%
⑴『埴谷雄高論』・・・小説の方法論から見る自由性
『カントとの出会い』から文章を抜粋して、最高存在に関する考察をした。また、埴谷雄高から影響を受けた、所謂言葉、文章、小説の自由性について、また特徴についての評論的文章。
⑵『埴谷雄高論』
・・・『死霊』についての考察
埴谷雄高の『死霊』から、二つの文章を抜粋して考察した。観念上の内容しか書き得なかったとする考察結果の後、形而上の無力と無限性がそこから読み取れるとした、評論的文章。
⑶『埴谷雄高論』・・・初歩的な観念性への入場
埴谷雄高の作品を湯むための、入場形式。観念性の思考切り替えを準備して、観念世界に浸ることへの方法論を書いた評論的文章。
⑷『埴谷雄高論』・・・『死霊』についての考察⑵
『死霊』についての考察の第二弾で、今回も2つの文章を抜粋して考察した。海外で育った埴谷を、日本文学的に考察したいと言った観点から、小説内の台詞に着目し、それを観念から観念への革命と規定した上で、生が、死の日時から逆算して存在していると結言した評論的文章。
⑸『埴谷雄高論』・・・『死霊』についての考察⑶
『死霊』の後半部分に出てくる「自己創造」と言う言葉に着目し、埴谷の言う言葉の本質を考察した。自分が見る埴谷の世界を理解するということを思考した上で、読者に文体が語りかけているとする、評論的文章。
⑹『埴谷雄高論』・・・自立する小説
埴谷雄高の作品には自立性が見られる。それは、読者にも作品に見合っただけの観念の量を求めるし、埴谷雄高の作品を死ぬまでに読み切りたいならば、読者も観念を自立しなければならないとする、評論的文章。
⑺『埴谷雄高論』・・・意味を意味する現象
『ドストエフスキイと私』から一文を取り出して、意味を意味するドストエフスキイに対して、埴谷の、文学的に自由で居たいために、現象になる前に、意味を意味のまま、観念を停止させたとする、評論的文章。
⑻『埴谷雄高論』・・・自己批評についての文学論
埴谷雄高の文学論にある、作者自身が、自己の小説を批評することが、作品の神髄を述べることだとする様な内容の文学論から、それを派生させて、他者の述べる印象批評よりも、自己批評によって、作品が輝きだすとした評論的文章。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-02 04:57:23
10717文字
会話率:21%
今、令和という新時代に入ったなか私は思うのだ。
小説をはじめとする日本文学は転換機にあるのではないか、と思うのだ。
明治時代に花開いてから、もう一世紀以上日本近代文学は続いている。
しかし、今の文学というのは明らかに伝統を踏襲してないし、陳
腐で半定型化している。
日本文学はどのように進化するべきか、小説の役割とは何なのか、
令和に入った今、このネット世界で文学進化論を展開する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-12 22:31:10
838文字
会話率:0%
何故僕らが嘗て日本に名を馳せた文豪の作品のように、現代の作品を楽しめないのか。
それは、世の中を便利にしすぎたからだ。
もちろん、文を書くなんてことをしなくなったのは大いにある。手紙の風習だって消え去り、今ではそんなことをしている方が馬鹿に
されるだろう。
しかし、本質はそんな簡単なことではない。
ないものねだりの人間は今ないものを求める
新しいものを模索する。
今現代はも模索し切った、いわば枯れた水源。
ここから生み出されるものは今あるもののリメイクでしかならない。そして、人間の想像力は低下する。低下すればするほど何も生まれなくなる。そういうことだ。
人間は便利になればなるほど何も欲することなく好奇心も薄れていく。そんな中で作品を作っても興味を抱くわけがない。
今現代の人間が面白い作品を書けなくなった。
それだけが、日本文学の終幕に近づく理由ではない。本当の理由は、どんなに面白い作品を作ったとしても、それを読む力、所謂読解力、想像力が欠けた近代的な人間しか残っていないからだ。
こんな世界に産み落とされた
併せて5人の子供たち
彼らは時までも超えていき
日本文学を取り戻す
始まるは彼らの冒険譚折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-23 12:00:46
4574文字
会話率:23%
本の数が世界一ある街、神保町。そこに不気味な雑居ビルがある。
今日も今日とて訳ありの人達がビルを訪れる。
日本文学界最高峰の小説家に「文筆家としての新たなる開闢を与え、後にも先にもただの一回のみであつたが、その一回で天地返しをしてしまつた
代筆屋は誠に奇才だつた」と言わしめた粗暴な男、神崎千里。その稼業は代筆屋。
文字に命が宿る瞬間をどのように演出するかはクライアント次第。そして報酬は気分次第。
そんな代筆屋は依頼者に対し「付き纏うぜ」と言う。
今日は一体、どんな人が来るのでしょう。
H31.1.5 第一章 小説家編 完結
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-13 20:00:00
48778文字
会話率:50%
もし、AIが芥川賞を取る日が来たら・・・。
日本文学界の最高峰「芥山賞」の最終選考は難航していた。といのも、設立二百回目を迎える記念すべき賞の候補の中に人工知能による作品が紛れ込んでいたからだった。奇しくも人間の存在を脅かす人工知能と追い詰
められる人間の対決という図式となった文学賞の選考をめぐり、両者を区別しないようにと説く神位タカシ編集長。一方で人工知能の受賞を阻もうとする選考員の夕凪ゴンザブロウと黒木レイカ。三人との対話を通じて、かつての受賞作家漣ショウジの気持ちも次第に揺れていく。果たして、芥山賞を受賞するのは人間なのか?人工知能なのか? 人類の未来を賭けた判定が今、下される折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-03 13:29:19
9452文字
会話率:27%
文学オタクの姉・幸と小説家志望の妹・雪の
ゆるい、餘りにもゆるい日本文学紹介。
最終更新:2018-11-27 18:54:05
1729文字
会話率:72%
文学部日本文学科5回生、余野木の作品集。
キーワード:
最終更新:2018-09-02 02:33:07
7121文字
会話率:13%
第五十二回北日本文学賞四次通過作品です。
微妙な嫁姑関係と猫と歯のお話です。
最終更新:2018-01-01 16:45:49
10057文字
会話率:35%
文学好きな筆者が文学にまつわる色々なことを思いつくまま語るエッセイ。
近代の日本文学を中心に作品を紹介したり、文学と漫画について語ったり、思い出話をしたり……(予定)。
不定期更新です。
最終更新:2017-12-10 15:58:05
7263文字
会話率:0%
東北地方の大学の寮でアメリカ人流学生マイク・ニューコープが首吊り自殺をした。マイクの机上にはベラスケス作「ラス・メニーナス」の複製プリントが残されており、紙面にはマイクの字で「pond」と書き込まれていた。日本語日本文学科准教授で学生部長の
主人公ボクは、マイクの死因を調査するチームの中心メンバーに学長から指名され、学生や教職員の事情聴取を進める。その過程で「ラス・メニーナス」のさまざまな解釈が浮かび上がり、絵そのものと「pond」の書き込みがマイクのダイイング・メッセージであったことが確実になっていく。果たして、彼の死は「ポンド=池」と関わりがあったのか。それとも――。そして「ラス・メニーナス」が差し示すものとは。ボクが事情聴取を行っている折、ボクの先回りをして聞き込みしている人物がいることが明るみになる。それは誰なのか。やがて、その人物とボクは|対決《・・》することになり、その場はマイクの死の驚愕の真実へと行き着く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-29 15:04:50
29273文字
会話率:65%
幾世界かがありまして
ヒロイン転生がありました
最終更新:2017-08-31 20:37:30
3817文字
会話率:48%
好きで好きでたまらない人になんて、生涯のうちでそう何度も出会えたりはしない。
本気で好きなら、どんな手を使っても自分のものにしなくちゃ。
たとえ相手に彼女がいたって、関係ない。
(第50回北日本文学賞一次選考通過作です)
最終更新:2017-06-14 21:03:26
10649文字
会話率:41%
日本の作家は諸外国のそれと比較してみても大学であらゆる分野の“学問”を習得していないきらいがある。
また日本文学史に残る文豪と呼ばれる人たちのなかには“中退”して学問の習得をやめてしまった人たちも数多くいることに気づかされる。
しかしながら
これからはどこかの大学を卒業/中退したよりも大学でどんなことを勉強してきたのかなどということが問われることになっていると考えている。
また近年の大学改革でも我が国の大学教育が学部別・学科別に分断された蛸壺的になっていることが指摘されておりまた人文社会科学の教育のあり方そのものが問われている。
筆者は学生のころから将来“物を書く仕事”に従事していきたいと考えていたころから学部生時代に歴史学や社会学、法学・政治学などといったありとあらゆる分野の学問の習得に専心していた。
このような経験を踏まえるかたちでこれから文学を生業とする人たちは文学以外の学問にも絶えず目をむけて幅広い識見をそなえることの重要性を指摘している。
今後とも“文学”のディプシリンにとらわれた蛸壺的もしくは古いスタンスに固執した懐古趣味的な態度では到底やっていくことが難しいとも考えている。
“学ばざるもの食うべからず”その一言に尽きる。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2017-05-25 16:45:27
2585文字
会話率:0%
かなり大雑把な論なので、当然反論はあると思います。例外もあります。が、あくまでも全体的な「流れ」り話なのでその辺りをイメージしていただくと助かります。 他サイトと重複。
キーワード:
最終更新:2017-04-04 21:21:14
5084文字
会話率:0%
タイトルの通り 重複・
キーワード:
最終更新:2017-01-15 20:00:00
6185文字
会話率:0%
主人公・松永志信は、心霊スポット研究部――通称・SSI(Spiritual Sanctuary Investigation)――に所属する京學館大学日本文学科伝承文学専攻の二回生。
SSIとは心霊スポットを民俗学、社会学的な見地から研究
することを目的に、寄せられた心霊スポットの調査依頼に対するリファレンスサービスを主な活動内容としている。
部員は部長の獅子堂邦生、二回生の松永志信、高原玲子の三人。
しかしそのSSIも、邦生の卒業と顧問の交通事故死という不幸が重なって今期で廃部になることが決定していた。
そんな中、SSIへ同時にふたつの依頼が舞い込んだ。
それは、奈良県に現れるのっぺらぼうの噂と、梅田の泉の広場に現れる赤い服の女の幽霊の調査依頼だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-12 06:19:38
51393文字
会話率:49%
北日本文学賞一次選考落ちの残念な短編小説
最終更新:2016-11-28 15:17:11
8961文字
会話率:35%
いわゆる「なろう系」と日本文学を代表する大ジャンル「私小説」を比較した、現代社会分析
最終更新:2016-04-29 06:35:51
1271文字
会話率:0%
日本文学界に名を残す「あの男」。知られざる彼の秘密を不真面目に解き明かす。
最終更新:2016-03-24 20:57:54
1399文字
会話率:11%
大人ぶってる青年と、こどもっぽいおじさんと、青いネコのきぐるみの話。
「私立 梅光学院大学 文学部 日本文学科」在籍時代、文芸創作専攻の課題や、文芸部の作品として提出した物の修正版。
(※文芸部の部誌には同名のペンネームで、専攻の課題とし
ては本名で提出)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-31 02:07:05
3095文字
会話率:50%