ヒッポキャンパスの世界を下地にした掌編連作集です。
こちらは手軽に読める四方山話、娯楽話が主になります。
①白湯一杯
都市国家ドロスの某商館に東方デーン国の陶磁器が紛れ込んだ。この名品の始末、誰がどうつける。
②いくさ人のなれの果て
バグ
とシモン、時代遅れになった二人のいくさ人はどう生きたのか。
③喧嘩調停
鉄の結束を誇った游侠一家ガレー家もついに分裂した。その和解までの道筋。
④万能帝の大きな棺
骨篇の重要典籍<万能帝の書>はなぜヴァイサーン群島で発見されたのか。万能帝の最期に迫る。
⑤どろりどろり
ミナッツ王国が誇る史上最大の木造船ブライス号建造秘話。
⑥湯屋の張り番
都市ナルマーで新手の窃盗事件が発生。市の治安を守る男たちは街に散った。
⑦家路
三編連作。ロッシュロー・グリゼリウスの家出話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-27 17:46:26
52191文字
会話率:32%
神々の大陸の中央に位置する、潤水国家ミミル。自然豊かなその国を騒がせている人物がいた。
その人物とは、自らを『怪盗・満月の夜』と名乗る泥棒。満月が夜空に昇る夜、満月の夜は予告した標的を確実に盗み去ってゆく。国を飛び出し、大陸にまでその名を馳
せた、大泥棒である。しかしその正体は、商店街の一角で魔法工房を営む少女、クリシュナだった。
そんな満月の夜を追うのは、探偵としては新米でありながら聡明な頭脳と冷静さを併せ持つ、政府直属探偵の少女、エルメス。彼女は、とある事件で満月の夜にターゲットを盗むことを諦めさせた、唯一の人物である。また、日常においてはクリシュナのよき親友でもある。
怪盗少女クリシュナ、探偵少女エルメス。
これは、そんなふたりの熱い捕り物バトルと、やがて大陸の未来を大きく揺るがす大事件の記録である。
注:
惨酷な描写ありとありますが、物語終盤までそのようなシーンはありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-25 07:08:28
109771文字
会話率:38%
強盗事件で逮捕された男が、俺は犯人じゃないと手錠を
掛けられたにも代らず、三人の刑事に逆に手錠を掛けて逃亡。
いったいこの男の正体は?
最終更新:2013-02-08 17:52:08
4456文字
会話率:39%
近藤家の奉公を引いた日吉に、町内の履物商・沓脱屋の息子二太郎の相談を持ちかける。
二太郎の初恋と失恋と・・・誰しもあったであろう遠い日のあったようななかったような甘酸っぱい思い出を絡ませた、パズルを時代物で包んだ問題編と解答編の「超ド短編」
です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-11-07 00:44:49
6366文字
会話率:65%
正体不明の浪人・南田是識と、岡っ引きの卵・弁天の日吉が繰り広げる捕り物事件簿。
通称・火盗改こと火付盗賊改方の寄騎、旗本一千五百石・近藤(こんどう)八郎(はちろう)の屋敷。近藤は、火盗改の中でも『裏の取纏め役』、つまり密偵や隠密の纏め役で
ある。
実質はその用人が取り仕切っているのだが・・・。
近藤本人はいたってのんびり屋で、名前をもじって近藤八郎(こんどやろう)、ついたあだ名が「この次さん」。
公儀隠密の調べでは、「太平の世に慣れてきた御時勢で、密かに反将軍家連合が組織されつつあり、包囲網が完成すれば侮れない勢力となりうる」とのこと。しかも、あろうことか「親藩の大藩と外様有力大名2~3藩が名を連ねる予定」だという。
その中で、戦国時代主家が滅亡し、地に潜らねばならなくなった忍び集団や、反徳川家関係などの忍び達が競い合い、勝ち上がった忍びの集団が、新体制のお庭番となる。仕上げは、筆頭老中松平武蔵守を、しかも千代田城内で暗殺すること。これがお庭番筆頭になれる条件であり、反将軍家連合が始動する合図となる・・・。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-10-19 01:08:55
17872文字
会話率:46%
「女の十手持ちで悪かったなぁ。だがよ、おいら、見逃しゃしねぇぜ!」
雨の振りそぼつ西亥堀河岸。女郎花に埋もれる娘の猟奇死体…………。
しかし、駒吉は、力なく小さな溜息を吐いて笑った後、自分から歩き始めた。
「やっぱり、なぁんにも、わかっち
ゃいない」
お静は思わず駒吉を追いかけた。
「でも、もう気が済んだだろう? あんたのことを慕ってる元半玉さんに会ってきたぜ。今じゃ押しも押されもしねぇ日本橋の芸者さんだそうだ。とっても感謝していたぜ。これを機会に千世に戻りな」
「おまえみたいな小娘が指図するんじゃないよ。わちきのことは、わちきで決めるさ」
駒吉がお静を鋭く睨んで顔を背けた。顎を少し上げて粋に遠い夜空を見上げたのは、最後の意地尽だったのかもしれない。
女岡っ引きの静。得意は捕物で命を落した母親ゆずりの百発百中簪投げ。病床の父親が推理し、正義感の強い娘が簪投げの秘技で悪を追い詰める。吾妻橋の文吉シリーズ姉妹編です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-08-06 01:00:00
75211文字
会話率:43%