――――私、ノ木火 葉(ノギヒ ヨウ)は死んだ。
それだけならよくある。
毎日大勢の人間が死んでいるのだから。
そこからが違う。
死んだにも関わらず意識があって目の前の「存在」に
「我々の世界で生きてくれ。生き延びる為になんでも好きな能
力をあげよう」と言われた。
胡散臭い。でも、すでに拒否権はない状況。
なにせ、私はもう手も足もない。思考しかできない状態なのだから。
だから考えた。でも、めんどくさくなって「なんでも出来たらいいんじゃないか」と呟いた。
「じゃそれでいいね」とその存在はのたまわった。
いくら何でもそれでいいのかと思いつつも、いいならいいか。深く考える必要はない。
「それじゃー100年は頑張って生きてね」
たったそれだけで私は異世界に転生なのか転移なのかわからないが送られた。
「なんでもできる」と言われても困った。
とりあえず、生きる為にこの世界の「常識」が欲しいと思ったら頭に流れ込んできた。
目の前にはモンスターが現れた。
びっくりして「まってくれ」と思ったら時間が止まった。
本当になんでもできるけど、別にこれと言って何かしたいことがあるわけじゃないので、
身寄りがない人が多くの人がなる冒険者としていい感じに生きることにした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-26 06:00:00
313248文字
会話率:42%
ーー彼女は雨に濡れながら、泣いていたーー
遠目からずっとこちらを見ていている彼女は、今にも壊れそうな顔で泣いていた。そんな女の子を見て不謹慎にも見とれてしまった僕は、彼女と目が合った。数秒にわたり沈黙が続く。外の風はひんやりと冷たく、降り続
ける雨は僕たちを濡らした。
どれくらい時間がたっただろう。沈黙が続いている中、初対面の僕たちは同時に、、、舌打ちした。
僕は感情を人よりも敏感に感じ取ることができる。その思いが強ければ過去に何が起きたのかをある程度把握できる力だ。
「君は、人が死んだ瞬間、何を思っているか想像できる?」
「私は体験できるよ。最後の瞬間は決まってこういうんだ。どんな人も、まだ死にたくないって」
そう彼女は、誰かの重荷を背負って生きている。彼女は憑りつかれた思念体、この世に未練を抱えた人々の死の瞬間、その記憶を事細かに体験することができる。幸せな死に方など、僕の知る限りそうあることではない。彼女はその最後の瞬間の絶望を、物心がついた時から体験し続けているのだ。
「ねえ、ケイくん、私はこの能力を使った時の記憶がないんだ。だからね、私には君のような記憶を読み取れる人の協力が必要なの」
思念体がこの世からいなくなる条件は一つ、実際に起こった死に方をその人に自覚させること。納得云々ではない。自覚してしまった時点で思念体は消えてしまうのだ。
ーー誰が幸せになるんだ。だってそんなこと無意味だろーー
彼女は、投げ出さない。それがどんなに苦しい死に方だったとしても、それを受け止めて立ち上がる。本当に救いのない物語はきっとこのことだろう。現実に起きたことは変えられない。つまり意味のないあがきでしかないのだ。
「その人がたどった道を変えることはできなくても、一緒に考えて彼らがそれを受け止める手助けをすることはできる。だから私は君に助けを求めるよ。彼らに現実を突きつけるピースを用意してほしい」
「私が現実で起きたことを体験して、君に情報を提供する。あなたは真実を見つけ出して彼らの旅路に終止符を打つ。」
「僕に拒否権はないの?」
「え、だって君は拒否しないよ。君は私と違って誰も傷つかない方法を模索する。だから私の提案も断らない」
「僕は君が嫌いだ。」
「うん私も。」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-09 02:23:14
11495文字
会話率:38%
私は前世読んでいた小説でざまぁされるヒロインに転生してしまった。あんな電波ヒロインには絶対なりたくない!そんな思いを胸に学園に行ったが…え?王子と婚約者を引き離してほしい?え、その婚約者って小説の主人公じゃんか!お断りします!はい?『拒否権
はない』?おい王子お前ーー!!
ざまぁされるヒロインに転生した主人公がなんやかんや頑張るお話。
※誤字脱字は不治の病です。誰か特効薬をください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-19 15:00:00
7305文字
会話率:35%
普通に生きて、普通に死んだ男。
でも、死後は普通とはいかなかったようで…
「どうも、神様です!突然ですが、異世界で神様やって貰えませんか?拒否権はないです!」
「え!?」
異世界で神様やらされるようです。
最終更新:2019-11-24 11:43:15
1998文字
会話率:23%
仙人のばーさん、物理最強のじーさん、喋る珍獣ゴリラ等の人外が生息してるだけの普通の浮遊島マグナカルタ。そこで生活する幼馴染兼主人公のアインが巻き起こすトラブルのお陰で、心と体と胃痛がマッハでやばいことになっているただの村人だった彼に、ある日
、ばーさんが告げた。
「お前には、旅に出てもらう」
「!?」
「もちろん。拒否権はないよ」
「!!??」
これは、仲間が増えにつれて借金も増え続けていく度に胃痛に苛まれる主人公(仮)とその他愉快な仲間たちで送る、外伝のような冒険譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-27 23:30:45
39686文字
会話率:29%
目が覚めた時、ユウがいたのは異世界の牢屋の中だった。何が起こっているのかわからないが、しかし唯一これだけはわかっている。自分は囚人であるということだ。
加えて厄介なことに、見世物の剣闘士として戦わなければならないらしい。当然ながら、拒否
権はない。
どうも自分の肉体も、ただの一般人ではなくなっているようだが……こんな異世界生活は、嫌だ。
――よし、脱獄しよう。
やがて、暗殺者の少女と共に監獄の外へと躍り出た彼は、新たに出来た頭のおかしい仲間達と共に、裏の世界を愉快に生きていく――。
作者ツイッター
@Ryuyu_折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-16 18:36:33
291643文字
会話率:37%
突然、謎の女に牢から出してもらったトルス。
魔王が復活して、勇者が現れた?
お前はそのサポートをしろ?
お前の存在は勇者にバレるな?
俺に拒否権はないらしい……。
異世界転生してきた勇者を現地民の主人公が陰ながらサポートするお話
自由の
身のために全力で頑張らせていただきます!
あれ皆さん勘違いしてません?
勇者はチートでも、俺はチートじゃないんだよおおおお!!
この仕事勇者並みにキツくね?
「あの勇者ぶっ飛んでやがる……」
カクヨムでも掲載してます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-23 16:00:00
38492文字
会話率:64%
安心院(あじむ) 一馬(かずま)25歳。
彼はある日、『神』を名乗る奇妙な少年と無理矢理『契約』させられてしまう。
『汝、己の思いを裏切る事なく、力を尽くして生き、我を楽しませよ』
「己の思いを裏切らず力を尽くせってのは分かる。
でも我を楽しませよって何だよ?!」
「キミに拒否権はないよ。それと、僕を退屈させたら即リセットだからね」
理不尽な悪夢から目覚めたその時大きな地震が起こり、彼は意識を失って……目覚めたとき、見知らぬ街にいた。
これは、剣と魔法と権謀術数渦巻く世界で、時に迫り来る危機や陰謀と戦い、時に世の不条理や身分差恋愛に悩みながら、持ち前の根性と数々のアルバイトで磨いた技能を生かしつつ、神の意思に抗い続けた男の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-19 00:21:57
320488文字
会話率:38%
「森で迷ったら美少女吸血鬼に雇われました」
徳重陽一、通称ヨーイチ。平々凡々の高校生の彼はイギリスに修学旅行中、吸血鬼のお嬢様メアリのお屋敷に迷い込んだ結果、執事見習いとして住み込みで働くことになってしまった!
「——拒否権はないわ」
しか
も、そこは現代から200年前のイギリス。森で迷ったらタイムスリップしてた!?
でも、美少女主人と長身美女の先輩とほのぼの一つ屋根の下……と思ったら、そこは命がけの職場!!
暗殺者に、頭のおかしい殺人鬼に、吸血鬼主人のメアリをつけ狙うヴァンパイアハンター!
はたして平凡少年ヨーイチに明日はあるのか!?
————これは自信の無い人間の少年と自信のありすぎる吸血鬼少女の物語。
*アルファポリス、カクヨム、エブリスタでも掲載中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-25 12:07:24
74813文字
会話率:43%
僕の顔は、どこにでも居るような脇役。身長は、平均よりちょい低め。頭は、中の下いったらいい方。性格は、平和主義者。まあ、総合的に見れば、どこにでも居るような普通の男子高校生。
そんな僕は、ある日突然見知らぬ所に召喚された。
そこには、神様
を名乗る、女か男かよく分からない人がいて、その人曰く、「あっ、間違った…」
僕は、誰かと間違われたらしい。
そして、続けてその人は言った。
「君、異世界に行ってくれる?ちなみに拒否権ないから」
僕に、拒否権はないらしいです。
僕は、大丈夫ですかね?────折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-18 18:02:35
8589文字
会話率:64%
なんか死にたい死にたいってメンヘラビッチみたいなこと言うだけ言ってたら死神が殺しに来たぞ。なにこれなにこれ。僕死にたくない。どうしても殺したいって言うなら僕が死にたくなるまで一緒にいろ。拒否権はない。
最終更新:2018-07-12 11:31:31
8811文字
会話率:60%
ある伝説が伝わる元武家の次男連城司はどこにでもいる高校生なのだが、家の悪い噂が一人歩きしているせいで友達はいない。そんなある日父親に超美少女のユアを紹介され、夏の間に仲良くなりなさいという命令が...。んな、無茶な。といいたいところだか、俺
に拒否権はないらしい。ユアの毒舌に振り回されながらもやっと距離が縮まった頃、俺たちの知らぬ間になにかが動き出していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-28 17:22:48
7163文字
会話率:36%
「……きゃぁあああああっ!」 叫び声と共に、桶やら石鹸やらが飛んでくる。おやおや照れ隠しかな? 何故なら俺と美少女は一緒の風呂に入っていたのだから。って、待て待て。その言い方には少し語弊があるだろう。そもそもエロい雰囲気なら、人のことキモい
って言わないよね!? ある日突然、俺は見習い魔術師の少女によって召喚された。しかも意外な理由で呼び出されたらしいのだが……。少女に「あなたに拒否権はないわ! だって、チキュウへの返し方が分からないんだものっ!」 ……って、あなた脅しですか!? 半強制的に一つ屋根の下、三十歳フリーターのおっさんと不器用な少女と無邪気な子竜、その他の仲間達で暮らすことに!? 「俺に魔法が使えるだと……!?」 魔法を使ったり、金儲けしたり、冒険したり、料理したり。 笑いあり、人情ありのドタバタ日常異世界物語。さて、今日はどんな一日になることやら。 ……異世界も、世知辛い!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-11 21:25:54
58522文字
会話率:40%
--これは、異世界移動の前日譚。そして、おっぱいの話である。性的嗜好の話である。大きいは夢。小さいは正義。異論は認める。//この小説は自サイト(ブログ)でも公開しています。
最終更新:2017-08-30 22:07:28
5347文字
会話率:50%
異世界に転生した少女、三神凛。凛はアイ・ラ・ウィレネイラとして、存在していた。白銀の髪にダイヤモンドのような透き通る眼の少女はハクラ丘で異世界転移してしまう。あまり大事には思っていなかったが、その世界の人間達に《女神の娘》として、追いかけら
れる。……いつしか捕まってしまったアイは、恵みを、と毎日言われ続ける。もう死にたいと思っても、なぜだか怖くて死ねない。………そんなある日、王様がやってきて、王子と結婚してくれと言われる。拒否権はないとも。もう嫌!なんで私がこんな思いしなきゃいけないの?そして逃げることができ、始まった長い長い逃亡生活。アイは元の世界に戻れるか?4作目のファンタジー物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-19 21:46:21
1083文字
会話率:73%
冒険者パーティは全滅した……。
そんな時、彼らにとって頼りになるのは瀕死の自分たちを回収してくれる回収屋である。
報酬は所持金を含めた荷物の半分。拒否権はない。
最終更新:2017-02-05 07:00:00
1912文字
会話率:22%
高校卒業後に就職した会社は3か月で辞めてしまってバイト漬けの毎日を送る遠月夜空。
あるバイト休みの日の前日、彼は夢の中で光に包まれ少女から別世界に来てもらう拒否権はないと告げられる。
なんとその別世界はゲームのような世界であり彼はその世界で
新たな人間(プレイヤー)として生きていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-27 01:00:00
1287文字
会話率:65%
異世界を渡り歩くにはもはや必須な魔法どころか近接の格闘すらできない。
脳みそだってテストはいつも平均点。
体育の授業は補習にはならない程度。
てな感じでこの世界のどこにでも転がってる平凡すぎちゃった主人公が突然現れた残念系お姉さんによっ
て異世界に飛ばされちゃうお話。
なお、本人に拒否権はないです。勝手に飛ばされちゃいます。ていうか落ちていきます。
そんな主人公(吉村涼介)は「俺強ェ!」とか「最強!」とかそういう憧れ異世界ファンタジーを繰り広げる器なんてありゃしません。
とかいいつつも「交渉人」という胡散臭さMAXの力を使って、仲間とともに半ばハメられて異世界を渡り歩かされることになる。
なんでもある便利な世界じゃないけど、少なくとも元いた世界よりは良い世界っぽい。
どうやらここは明治時代の日本にそっくりな別の世界で、陛下とか華族とか馴染みない言葉が飛び交う場所。
気付いたら陛下のお命とか国の平和とか背負わされてるような気がするけど、パーティーのみんなと協力したらなんとかなるよね?
なんだか出てくるヒロインがみんなどこか残念系な香りがするけどたぶん大丈夫。
天然ドジの割にネガティブなお嬢様とか、ドSなのは見た目だけでメンタル弱めな女騎士とか、奴隷体質強めなケモミミの巨乳ロリまでパーティーにいるけど、ほら大丈夫。
なんだかんだ年上姉属性のお助けマンもいるし、たまにちょっかい出してくる隣のお城のカワイイあの子はもしかして女の子じゃない!?
さぁ契約のもとに、人任せな冒険物語を始めよう!
※連載の更新頻度は不定期です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-02 11:37:05
39896文字
会話率:25%
ある日、高校一年生の灰村翔真は、前任の神がしでかした不祥事の尻拭いをさせられる女神アリアに異世界に行って欲しいと頼まれる。
「力もあげるし、何やってもいいから、バグキャラであるあなたに、チート転生者を狩ってもらいたい。拒否権はない(要約)」
とのアリアの言葉に、面倒事を押し付けられたことを軽く嘆きながらも、異世界でのぐうたらライフを夢見て異世界へと行く翔真。
しかし、アリアがくれたのは本当に力だけで、金も地位も職業も戸籍も何も無い、パジャマ姿で翔真は異世界に降り立つ。
苦労しかない異世界を生き抜き、神にも匹敵するチート転生者を倒しながら、果たして翔真は「楽できるだけ楽をする」生活を手に入れることができるのか……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-13 18:44:25
14497文字
会話率:28%
倒産しかけの社長令嬢、杏奈はある日父親からお見合いの話を持ち出される。
しかし、その相手は冴えない担任教師を装った超美形御曹司だった!
「お前に拒否権はない」
杏奈は渋々、彼と婚約することに。
ドSで俺様な御曹司と意地っ張りなツンデレ女子高
生の甘々ラブストーリーです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-02 22:16:08
69453文字
会話率:37%