これは、光と影、聖性と呪いという、相容れぬ運命を背負った二人が、互いの欠落を埋め合うように惹かれ合い、世界の常識と自身の存在意義に挑む、仄暗くも美しい異世界転生譚。
前世で工業デザイナーの夢破れ、不慮の事故で命を落とした相馬巧(そうま た
くみ)。彼が異世界アステリアで与えられたのは、【呪物創成】――所有者に不幸をもたらす「呪い」の品しか生み出せない、忌むべきスキルだった。王都の裏路地、陽も差さない煤けた工房で、彼は世間から忌避されながらも、モノづくりへの執念を捨てきれず、歪んだ美しさを放つ呪物を打ち続ける孤独な日々を送る。「タクミ」と名乗る彼は、自身の存在を呪い、光の世界とは無縁の影として生きることを受け入れていた。
一方、王国で唯一無二の存在として崇められる「暁の聖女」セレスティアナ。彼女はその聖なる力で人々を癒し、導く光の象徴。しかし、その内面では、制御不能なほど強大すぎる聖性に苛まれ、常に力の暴走の恐怖と、完璧な聖女を演じ続けることへの重圧に苦しんでいた。白亜の神殿は、彼女にとって美しくも冷たい牢獄であり、その孤独を理解する者は誰もいない。
ある祭りの日、力の制御に苦しむセレスティアナの手に、偶然、タクミが落とした呪物のブローチが触れる。瞬間、荒れ狂う聖性が嘘のように凪ぐ感覚――生まれて初めての「平穏」――を知ったセレスティアナは、そのブローチの作り主を探し始め‥
本作は、単なる異世界転生ラブコメに留まらない。
光と影の対比と融合: 聖女と呪物鍛冶師という対極的な存在を通して、善悪、聖俗、祝福と呪いといった二元論的な価値観に疑問を投げかけ、それらが時に交錯し、互いを補完し合う可能性を描く。
存在意義と自己受容: 望まぬ力や境遇を与えられた主人公たちが、自身の存在意義を見出し、他者との関係性の中で自己肯定感を取り戻していく、普遍的な成長の物語。
繊細な心理描写と情景描写: 登場人物たちの心の機微や葛藤を丁寧に描き出すと共に、煤けた工房、荘厳な神殿、月下の庭園など、光と影が織りなす情景を豊かに描写することで、物語世界への没入感を高める。
果たして、黄昏の鍛冶師と暁の聖女は、世界の偏見と陰謀を乗り越え、互いの手を取り合って新たな未来を紡ぐことができるのか? 煤けた指先が触れた禁忌の輝きは、世界に破滅をもたらすのか、それとも、新たな時代の暁を告げる光となるのか―折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-20 06:40:00
186482文字
会話率:24%
人間の心を投影した電子情報体であるイマジナリー・モンスター(以下マジモン)は、人々の精神を立体投影する技術である。マジモンは所有者の性格により十二種類の動物から選ばれ、色、形、模様は人それぞれ異なる。精神構造の投影体であることから、人の成
長に伴いマジモンも千差万別に変化する。
主人公である辰野龍一と龍介は母子家庭で育った兄弟。弟の龍介は、優秀な兄に劣等感を抱きながら育ち、マジモンのタマゴを正式にもらえる小学五年生を迎えた。しかし龍介のマジモンはタマゴから孵らない。教育課程においてマジモンが導入されたのには、真の理由がある。子ども達の中から脆弱因子および危険因子を排除することである。それらの因子がマジモンによって投影されることで、社会的に更正(その実は排除)させようとするのが教育連盟( Educational Association:以下EA)のねらいであった。辰野兄弟の父は、自らのマジモンが危険因子となったことで日本を去っていた経緯がある。
龍介はマジモンが孵化しない事に悩み、また親友であり許婚である宇佐美のマジモンが不吉な黒いウサギとなったことを心配していた。黒はマジモンにおいて分かりやすい危険因子の兆候である。宇佐美は剥離施設といわれる精神からマジモンを剥ぎ取る場所に行くこととなる。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-16 23:02:30
77234文字
会話率:42%
長命種のソフィーは、幾多の死を見届けてきた儚さと悲しみを胸に秘めながら、静かに生きていた。ある日、神殿に現れた謎の納棺師「管理人さん」との出会いをきっかけに、彼女の運命が動き出す。屋敷の管理を担う「葬送屋」である彼や、仲間であるリード、ウエ
ルとともに、ソフィーは自身の力を試される。
リードによる過酷な訓練の中、ソフィーは全ての武器に適性を持つ稀有な才能を開花させ、特に自身の血を操る「血戦式術」や氷の魔法を駆使した戦闘スタイルを確立。さらに、突如現れた魔剣「百面鉄装夜神結宝奏双(シュオル)」に選ばれ、その所有者となる。シュオルとともに戦う中で、ソフィーは仲間との絆を深め、潜在能力を極限まで引き上げていく。
2週間の短期訓練を終え、リードとの決闘で勝利を収めたソフィーは、一人前の戦士として成長を遂げる。だが、魔剣に選ばれた彼女の宿命はまだ始まったばかり。空が見守る世界で、ソフィーは自らの力と向き合い、未来を切り開いていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-24 21:34:45
15045文字
会話率:92%
俺……聖剣(それ)抜くために十年努力したんだけどーーーー?
時代は現代。場所は近未来の地球。東京湾の沖合にできた人工島、勇者島。
そこには勇者が使っていた聖剣シロキシがささっており、主人公の黒木夜人は十年もの間聖剣を抜こうと努力を重ねてきた
。
けれど聖剣を抜いたのはまさかの幼馴染である霧崎雪乃だった。
彼女は異世界から襲ってくる魔物たちを倒す宿命を背負わされ、世界の渦中に巻き込まれていく……。
その裏で夜人は謎の科学者である吉沢ルチアと出会い人工聖剣クロキシの存在を知る。
彼は戦いに身を投じることになった雪乃を案じ、クロキシの所有者となって影から彼女を助ける道を選んだ。
これは英雄の影でそれはもう頑張るダークヒーローの物語ーーーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-14 06:10:00
72174文字
会話率:39%
希少な魔導書を台無しにしてしまった責任をとるべく、稀覯書収集に精を出す三井寺頼夢のもとに届いたメール。雇い主のロビン・リッケンバッカーからの呼び出しだ。
招集に応じた頼夢を迎えたロビン。なんでも、知り合いの古書店での仕事を手伝ってほしい
らしい。
案内された古書店『黒船』では、時折所有者に実害を与える魔導書が紛れ込むらしく、定期的にその排除をロビンに依頼しているとの事だった。
本棚から魔導書を取り除いている最中、頼夢は見知らぬ魔導書を見つけ出す。
その魔導書に憑りついた守護者曰く、『ネクロノミコン』よりも悍ましい魔導書だというのだが。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-25 13:56:38
10094文字
会話率:56%
時は近代、国家の所有者は王から大衆へと移った。
若き指導者ウォール・グリーンは祖国ユマイル民族戦線をまとめ上げ、フェーニング大陸を統一する。
※この作品はフィクションです。実在の人物や団体・国家・出来事などとは関係ありません。いかなる類似
あるいは一致も、全くの偶然であり意図しないものです。
2022年8月執筆。本作品は、諸事情により一度消去・修正し、再度公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 18:27:37
136471文字
会話率:45%
不治の病に犯された少年がやるVRゲームは他とどこか違っていた。少年が発掘した財宝の所有者であったアイデンの日記には、惑星の秘められた歴史が記録されていた。
旧神代、新神代、古代、歴史が古いほど科学文明が発達していた。魔大陸には魔人や魔獣
が存在する世界、その成り立ちには原因があった。
本編は日記の所有者アイデンが主人公の物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-07 21:03:44
57912文字
会話率:62%
トールは結婚したばかりで、エレナという最愛の妻と暮らしていたところ不思議なスキルの譲受人となってしまう。どうやら自分は五番目の所有者らしい。始めは使い方がわからずに放置していたのだが、戦争が始まったことでそのスキルを使う場面に遭遇することと
なる。青年トールはポイント交換をどう使ったのか……。
「虐げられた令嬢の秘密スキル」の続編になります。
暴力的な描写、戦争描写がございます。でもハッピーエンドになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-31 19:14:29
8719文字
会話率:27%
界のどこかに潜む「闇の意思」と呼ばれる存在は、かつて邪竜として崇められながらも敗北し、精神体として残存していた。その意思は復讐心に駆られ、人間界で負の感情から生まれる「紫水晶」を集めることで力を取り戻そうと画策する。そして、最適な器として孤
独と絶望に満ちた少女フェリスを見つけ出し、契約を結ぶ。復讐のために創造されたドラゴン「ドリューベン」と共にフェリスは、かつての学園や人間社会に破壊の限りを尽くし始める。
一方、学園の優等生で「完全無欠」と呼ばれるジョニーは、遺跡探索中に謎の剣を発見する。剣はジョニーを所有者として認め、ドラゴンと戦う使命を課す。ジョニーは失われた学園や仲間を取り戻すべく、剣の力と共にドラゴン「トライクエスター」を呼び出し、闇の意思に立ち向かう。
フェリスとジョニーは、それぞれの立場で復讐と正義を背負いながら、互いの運命を交錯させていく。友情、喪失、そして復讐心が絡み合う中、彼らの戦いはやがて人間界と神界の秘密に迫る壮大なものへと変貌する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-24 16:00:00
106660文字
会話率:50%
〜とにかくこの地獄から逃れたい〜
それなりの進学校通う普通の少年である本山
かつて本山は少年時代のある出来事により、初恋の相手と付き合っていた同級生の折田に対し、ある出来事をきっかけにマウントを取った。
しかし、高校生になった時再
会した折田は本山のマウントも克服して執拗に本山に全て本山を上回る能力でマウントを取ってくる
さらに本山が片思いをしていた西田という女子と折田は付き合い初め、本山の恋心を知ってる折田は更にマウントを取ってくる様になった。
そんな時大手ecサイト買い物をしようと思った時に見つけたマウント取り専用ai.この地獄の様な日々から脱却したくて怪しいと思いつつも購入した本山の前に現れたのは、所有者にしか見る事ができない、人間の形をした実体のない3dホログラムの自称人間より少し賢いというマウント取り専用aiの関本と名乗るai
関本はその自信が持つ機能と人間より少しは賢い頭脳で、本山に折田に対してマウントを取る最適解を指示する、
果たして本山は折田にマウントを取れるのか、そしてマウントを取るという事の真の意味とは更にai関本の正体とは
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-18 18:40:00
11563文字
会話率:36%
幼馴染(女)5人+勇者と魔王討伐の旅をしていた荷物持ちの少年アゼル。
彼は勇者に騙されて信じていた幼馴染たちにも裏切られ、強力な魔物で溢れる危険な森に『追放』とゆう形で置き去りにされてしまう。
絶望するアゼル。
更に追い討ち
を掛けるか如く、魔物達が次々と襲ってくる。
どうにか切り抜きようとするが、如何せん。
『スキル』が何もない上に、レベルも低いアゼルは段々と窮地に追い込まれて行く。
───このまま死ぬのか…。
───死んで、楽になるのか……。
その考えが脳裏に過った瞬間、それを否定・拒絶するかのように、内側から…心の奥底から気持ちが自然と溢れ出てくる。
《生きたい…。復讐とかどうでも良いから、もっともっと生きて──この世界を自由気ままに謳歌したいッ!!》
そう思った時、何処からともなく声が聞こえてくる──。
『制約解除の要請を確認。──受諾。
これより一定の段階を踏まえ、全“アビリティ”及び力と記憶を、本来の所有者である《“エグゼリアス”》様に返還致します。
お帰りなさいませ。この時をずっとお待ちしておりました。
───【全王】さま』
そこからアゼルの自由気ままな“微”スローライフが始まる!
・・・予定かな?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 15:40:28
6375文字
会話率:23%
質屋・籠(こもり)は、誰かの思い出が詰まった品を担保に、金銭を融通する質屋だ。
ただし、その品が質流れした場合、所有者は受け取った多額の金銭と引き換えに、その品にまつわる思い出を全て、永遠に失ってしまう。
そして思い出が詰まった品々は、不思
議な力を宿し、商品として店頭に並ぶ。
いらっしゃいませ。
今日も店主の薄笑みが、来客を出迎える。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-29 00:39:11
24286文字
会話率:59%
質屋・籠(こもり)は、誰かの思い出が詰まった品を担保に、金銭を融通する質屋だ。
ただし、その品が質流した場合、所有者は受け取った多額の金銭と引換に、その品にまつわる思い出を全て、永遠に失ってしまう。そして思い出が詰まった品々は、不思議な
力を宿し、商品として店頭に並ぶ。
いらっしゃいませ。
今日も店主の薄笑みが、来客を出迎える。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-08 12:21:15
163030文字
会話率:58%
所有者の愛撫は甘美な拷問か。
最終更新:2024-10-25 12:11:24
500文字
会話率:0%
この世には、悪魔の書と呼ばれる魔導書が存在する。
書は選ばれし者の前に現れ所有者に人智を超えた強大な力を与えるが、同時に破滅をもたらすとも言われている。
遥か五百年の昔。
天空の王国・イーシュファルトにおいて、王兄の息子レオンハル
トが王国秘蔵の魔導書『蒼天のグリモワール』を盗み出した。
強大な力を手にしたレオンハルトは王国に石化の呪いをかけて国を丸ごと石化させると、忽然と姿を消した。
こうしてイーシュファルトは地上の人々から忘れ去られ、その歴史から姿を消すこととなった。
そして五百年の後。
突如、王国の姫・エリン=イーシュファルトの石化が解ける。
レオンハルトへの復讐と王国の再起を誓ったエリンは王国最奥部の秘密の宝物庫に赴き、そこに隠された悪魔の書を手にする。
それこそがレオンハルトの持って行った儀式用の写本ではない、悪魔の王が封じられた本物の『蒼天のグリモワール』だったのだ。
王国イチの超絶美少女にして武芸も魔法も超一流、悪魔と契約し、絶大な力を入手したエリンの復讐の旅が今始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-29 06:05:58
115531文字
会話率:36%
本来ならば、スキルは所有者に有益な力を与えるものだ。
そう、このスキルも本当は所有者へただ力を与えるだけのはずだった。
【スキル『凍結Lv.∞』
効果:ありとあらゆるものを凍らせる。】
しかしこのスキルを持った少女は、大きすぎるその力
故に自分が凍ってしまう。
なんとか動けはするものの、口は動かないし成長もしない、ステータスも変動しない……。
強すぎるスキルを得てしまったが故に、逆に苦労することになってしまった少女。
そんな少女はこう思った。
──世界にはきっと、私を溶かせる人が居るはず!
そして少女は旅に出た。
自分を溶かせる人に出会うため!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-28 16:55:26
19910文字
会話率:27%
ブックワームは探索者。書架はダンジョン。探索者はダンジョンに潜ってマジックアイテム「本」を手に入れる。本には魔術の知識が刻まれていて高額で取引されている。一攫千金を狙うブックワームたち。しかし本は生き物の姿をとり、書架の中に巣を作り、探索者
から逃げ、ときには攻撃し、自らの知識を守る。ブックワームは本の所有者になり、本を使い、本と対峙する。
ブックワームのソフィーはある日、特別な本の少年セティの所有者になった。
セティはダンジョン「書架」を作った魔術師アンブロワーズの秘密を知っているらしい。アンブロワーズの死の秘密、人の姿をとる本の謎、ソフィーとセティのバトルアクションダンジョン探索ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-13 08:08:34
243110文字
会話率:37%
自殺した引きこもりの男が、何の因果か異世界に「シフ」と言う名で転生した。
転生先の異世界は科学ではなく魔法が発達した……いや、魔法もなかった。
そのかわり誰もがそれぞれの<スキル>を持ち、当たり前のようにアイテムボックスを使っていた。
そ
んな世界でシフが持っていたスキルは、「アイテムボックスの中に入り込める」という異質なものだった。
しかもいったん中に入ってしまえば、他人のアイテムボックスにまで移動ができるとわかったことで、所有者が死んでしまったことで二度と取り出せないと思われていた、数々の遺品が取り出せるようになるとわかる。
かつて賢者と呼ばれていた人々の装備をまとい……
「ってそれただの墓あらしじゃん。」
と使いようによってはチートになるはずのスキルを、持ち前の卑屈さと適当さで無駄づかいする。
そんな少年の旅の物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-31 09:02:45
103924文字
会話率:28%
完結済み超長編作品「神水戦姫の妖精譚」のマンガ原作脚本版です。
バンダナコミック 縦スクロールマンガ原作大賞応募用の投稿となります。
以下は第一部「空色(スカイブルー)の想い」のあらすじ(ネタバレあり)となります。
ある日、音山克樹の
元に現れた人工個性と呼ばれるAI、エイナは彼は死者復活も可能な命の水エリクサーを巡る戦いに誘う。様々なサイズと形のある遠隔操作ロボット「スフィアドール」のコアでも特別なエリキシルスフィアを集める秘密の戦い、エリキシルバトルへの参加を表明した克樹。死んだ妹と同じ性格をし、エイナと同じ人工個性のリーリエが操る身長二十センチサイズのピクシードール「アリシア」は、エリキシルスフィアにより百二十センチに巨大化する力を得た。
同じ学校にいたバトル参加者、浜咲夏姫に参加者であることがバレ、戦いを挑まれて勝利を収めるも、バトルに消極的な克樹は彼女のスフィアを奪わない。人間的過ぎるリーリエに疑問を持つ夏姫を誤魔化しつつ、破損したブリュンヒルデの修理のために出かける。夏姫を家に送った後、克樹は最近無差別にドール所有者を襲っている通り魔の襲撃を受け、辛くも戦闘から逃れた。
空手部の近藤誠と同じように、夏姫もスフィアを手に入れるのと、知人を守るため通り魔を探すと言うが克樹は取り合わない。彼はリーリエ構築の原因であり、バトル主催者であろう魔女モルガーナを探し、夏姫の無茶防止のため独自に通り魔を探す。
歌手活動をするエイナに同行するモルガーナに会うため、ライブ会場に向かう克樹。一方夏姫は破損したパーツを明美とともに買いに行く。帰る途中、明美が襲われ怪我をし、夏姫は逃げた通り魔を追う。モルガーナと対峙していた克樹は連絡を受け、手がかりを得て夏姫の元に駆けつける。
敗戦した夏姫の元に駆けつけた克樹は病死した恋人の復活を願う近藤を看破し戦う。ドール操作中に自身も動ける近藤の接近に、妹を死なせた誘拐犯抹殺用のナイフを突き出すが、切り替えされ自分を刺してしまう克樹。彼を死から救ったのは、リーリエの代わりにアリシアに乗り移った妹だった。息を吹き返した克樹はリーリエとともに近藤を倒した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-20 21:23:52
9326文字
会話率:42%
擦られて聖射!?
異世界で魔剣に転生してもスケベなのは変わらず、俺は欲情すると強力な力を発揮できる魔剣マーラとなった。
その力を遺憾なく発揮して悪魔を倒したのに、所有者の神聖騎士はマーラのスケベな性格を嫌って洞窟へ捨てていってしまう。
そこへ貴族令状が敵に追われてやってくるのだが――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-04 16:30:57
126395文字
会話率:51%
「何故だっ! 何故、貴様は我の呪いを受けないっ!」
叫んだのは目の前にいる魔族ではない。心配そうにこちらを見ている女王でもない。ラースリッドの右手に握られている、ひと振りの魔剣だった。
人間には必ず火・水・風・土の四大属性が備わっている
。生まれた時に司教から、その子の守護属性を教えてもらうのが慣習だった。
ところが生まれたラースリッドには、属性が備わっていなかった。司教が叫ぶ。
「祝福を得られなかった、呪われた子だ」
両親が他界し、叔母の家に預けられたラースリッドは16歳になる。呪われた子として、周囲から蔑まれる日々を送る。
ある日、ラースは王都へ引っ越す叔母に置いていかれる。不思議に思ってると、魔物の軍勢が住んでる町へ押し寄せてくる。
なんとかしたいと手に取ったのは、所有者の体を乗っ取り、生ける屍とする暗黒の魔剣だった――。
呪われた子として意味嫌われていたラースリッドは、いかにして英雄と呼ばれる存在にまでなっていくのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-29 16:29:47
167944文字
会話率:40%
《あらすじ》人魚のマナは海洋汚染のため仲間たちに続いて上陸する。生き残りの条件は1か月のうちに人間界に馴染み、居場所を得ること。しかしマナが最初に出会った少年・アヤトは人間ではなくアンドロイドだった。
《あらすじ2》アヤトは窮屈で退屈な日々
を過ごしていた。彼は故人・綾人の「蘇りアンドロイド(オルタノイド)」でありながら、綾人とは異なる自我に目覚めていた。しかし彼の所有者である「母親」は難病のため夭逝した息子を蘇らせたと信じており、自由な外出を許可しないなどアヤトの行動を厳しく管理していた。長い闘病生活の記憶を継ぐアヤトは鬱屈した思いを抱えながらも不自由を「仕方のないこと」と受け入れていたが、マナとの出会いをきっかけに自らの存在と「生」を問い直し始める。
■この作品はpixivにて公開中の作品です。2016年から2017年にかけて連載していました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-10 11:00:00
73350文字
会話率:39%