小さな頃は兄の背中ばかりを追いかけていた。
けれど、背が伸びるにつれて、兄の背中は蜃気楼のように遥か彼方へと遠のいていき、やがては言葉を交わすことさえもなくなっていた。
そして、兄が大学受験を控えた高校最後の春。
いつもとは違う家路を
辿っていた最中、並木道の傍らに咲く一本の桜の樹枝で、強かに囀る一匹のすずめの雛を目にした。
その出会いが俺の、俺たちの人生をほんの少し変えるきっかけとなったことを、俺は一生忘れないだろう。
アルファポリス様にて投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-10 21:27:40
14078文字
会話率:50%
学園ファンタジーRPG『彼方へ紡ぐ』。そこに登場するキャラクター、『ヒナタ=アルヴァー』。
最初は学園における主人公パーティの一員であるが、後に袂を分かち、信念の下に『魔王』となって国々を相手に戦争を起こす、ストーリーにおける最後のボス
――に、転生した。何故か。
しかし、鬱展開は嫌だし、戦争とかやりたくないし、何よりせっかく転生したなら、普通に学園を満喫したい。……どうにかして、シナリオを変えなきゃな。
そうして『ヒナタ』は、自らに訪れる運命を回避するため、ある意味ゲームでの彼と同じように、世界に変革を齎していく――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-05 00:00:00
883969文字
会話率:36%
――「要するに、アンタには死なれちゃ困るんだよ。俺が、この異世界で幸せな一生を送って、天寿を全うするまで、な」
魔族を統べる魔王イラ・ギャレマスは、自身の城へと攻め込んできた“伝説の四勇士”の三人、ジェレミィア・ファミィ・エラルティス
を、その圧倒的な力を以て圧倒する。
残るは、黒髪黒目の冴えない男――シュート・ナカムラのみ。
だが……シュートは、魔法陣で三人の仲間を魔王城の遥か彼方へと吹っ飛ばし、ただひとりで魔王と対峙する。
――そして、20分後。不様に大理石の床に這いつくばっていたのは、魔王ギャレマスの方だった。
シュートの繰り出す圧倒的なチート攻撃の前に為す術もないギャレマスは、自身の敗北と迫りくる死を覚悟するが、そんな彼に対し、シュートは不敵な笑みを浮かべながら、意外な提案を持ちかけるのだった――。
「なぁ、魔王。ここはひとつ、手を組もうぜ……!」
*ノベルアッププラスにも、同作品を掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 20:15:47
1195594文字
会話率:53%
忘却の彼方へ、自分さえも
キーワード:
最終更新:2024-06-02 18:42:03
1838文字
会話率:0%
眠りと起きるの拮抗のなかでのちょっとした争いの物語
最終更新:2024-05-06 06:19:48
254文字
会話率:0%
魔法がある、超能力がある、発達した科学がある。そんな世界に転生した主人公。強い身体にチートじみた能力。ある種一般的ですらあるそれを以てして、ただ漠然とやりたいことをやって生きていく。あるいは、その生き方こそがかつての望みだったのだろうか。
初投稿作品です。マジで書くのが遅いんで気長に待っていてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-14 15:10:48
36256文字
会話率:47%
時は1996年8月、
青年は探すものもわからず
電車で行くあてのない放浪に出て
深夜の無人駅でとあるものを見てしまう。
最終更新:2024-04-10 23:00:21
681文字
会話率:0%
ある日突然空から落ちてきた少女・フェクタを家に帰そうと、傭兵アステリスと剣士ジラルダは旅に出る。それが、謎の古代神殿アラサナを探求する旅になるとは知りもせず。
最終更新:2024-03-14 00:22:06
105701文字
会話率:48%
「我々は、その理から逃れる術はない。」
ある日を境に「クワイレーレ」なる事象により突如翡翠色の髪と特殊な瞳に変貌を遂げた一部の人間。
「エトナの民」と呼称される彼等、その中の若き不言色の瞳を与えられし少年イェット。
彼は1人の不思
議な少女、そして仲間に出会い成長する過程で「この世界の真実」の一端に巻き込まれていく、、、。
エトナの民とは何故存在するのか?
エトナの秘宝とは如何なるものか?
そして訪れる「約束の時」。
実在する国で起きていく現象、戦いに巻き込まれながら、彼等は何を目撃し、何を得て、何を失うのか。
やがて悠久の時を経て、その「糸」は彼方へと繋がる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-13 14:32:46
544969文字
会話率:27%
(c) 2017 甲斐八雲
彼は仕えていた主君を追い、腹を切った。
殉死を許される名誉を手に入れたのだから、悔いはない。
悔いは無かったが……強い未練は残った。
『義父の様に天下にその名を轟かせたい』と、心の中でずっと思っていたのだ
。
そして彼はその記憶の全てを、腹を切り介錯される瞬間までの記憶を抱いて生きている。
これは異世界へと渡った剣豪武蔵の養子ミキと、その溢れる才能を垂れ流し気味な自由奔放な娘レシアが出会いと別れを繰り返し……破滅の淵に立つ世界を救う手助けをする為に、仲間たちと共に絶望的な戦いに挑む物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-15 18:00:00
1054042文字
会話率:50%
宮沢賢治 その底なしの深層の彼方へ 私の宮沢賢治 試論
キーワード:
最終更新:2024-01-31 10:43:53
3645文字
会話率:6%
軽井沢の遠い日の美しい野道と霧の彼方へ あるいは 堀辰雄と立原道造の軽井沢幻想
キーワード:
最終更新:2023-06-19 13:38:41
9028文字
会話率:6%
宮沢賢治 あるいは、その透明なる哀しみの彼方へ(私の宮沢賢治 私論)
キーワード:
最終更新:2023-05-12 09:40:39
1765文字
会話率:5%
久司は、病院から紹介された、終の棲家となるだろう、緩和ケア施設で、何もかもを諦めて過ごしていた。
そんなある日の朝、目が覚めると驚くほど体が軽くなっていて…。
本当は死なない人狼シリーズ3です。
最終更新:2024-01-17 06:00:00
173578文字
会話率:30%
2023年11月22日、朝。我が家で愛されたミニチュアダックスフンドのチョコが空の彼方へと旅立った。
これは、長女の【わたし】が愛犬の【チョコ】を悼んで綴る物語。
※本作品では動物の死を扱っておりますので、苦手な方はご注意ください。
ま
た、基本的にはノンフィクションですが、地名・商品名などの特定を防ぐために、意図的な変更を施している箇所がございます。予めご了承ください。
※同作品を「カクヨム」においても公開しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-01 09:17:11
12073文字
会話率:2%
諸君、艦艇は好きかね?諸君、貞操逆転は好きかね?諸君、最強は好きかね?諸君、ハーレムは好きかね?諸君、エロスは好きかね? …よろしい、ならばクリックだ。
最終更新:2023-09-08 22:00:00
163442文字
会話率:37%
稀代の研究者、四谷吾神により世界有数の科学先進国となった焔国。十三に分けられた内の一つ、暗黒区は無法地帯だ。『一切の法の介入を認めない』これのみを法とする掃き溜め。数多の犯罪者、研究区から放たれた非実験体を内包する魔境。そんな中発足された新
チーム『木漏れ日』、彼ら彼女らは仲介人の下で任務を遂行する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-03 13:22:00
1674文字
会話率:40%
そう、あれからどうやら大分月日は流れていったものだなぁ・・・
今はこうして時の行く末を案じるほか無くなってしまっている。
果たして私の見解は正しかったのであろうか。
誤っていたとしてこの現状を打破する術もなく、唯、この星の行く末をみつめてい
る。
若気の至りと人の言う、孤独な研究の成果など金輪際私が目にすることも無かろう。
時は理不尽にも私のちっぽけな考えや未来など忘却の彼方へと放り出してゆく。
その放物線の彼方さえ一寸の光として輝くことも無く、漂うばかりか・・・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-20 17:00:29
258533文字
会話率:33%
前回の同名タイトルの続編です。ガンダル大陸から帰還しようと試みたヨゼフとモリーニは台風直下の海に船出した。そして大海原の渦へと飲み込まれてゆく~果たして彼らの運命は如何に!
最終更新:2021-01-11 00:00:57
6283文字
会話率:68%
ある船長の流浪の出来事~
最終更新:2021-01-03 22:43:10
10183文字
会話率:65%
刀一振り、何人も届かぬ
キーワード:
最終更新:2023-05-02 00:41:40
217文字
会話率:0%
増えすぎた人類は文明を大きく発展させた代償に、神の存在を忘却の彼方へ追いやった。
神はかんがえる。どうやったら信仰を取り戻せるのだろうか。
まあ知恵を与えた神に任せたらいいか。だって人類が発達したのそいつのせいだし―。
のちにそれは神
々をも巻き込む大騒動になるのであるー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-01 21:07:28
4545文字
会話率:52%
巡る巡る──星の彼方へ、回って、それからの君へ。
最終更新:2023-04-30 21:48:16
646文字
会話率:0%
人類が母星を旅立ち早数世紀。宇宙の秘密を暴くため、そして更なる発展のために異なる星への入植船団は次々と星の彼方へと出発していった。
だがとある入植船団の一つは不運だった。
目的地への道中、異様な力場が発生する宙域に捉われて、気が付
けば見知らぬ惑星に全宇宙船が墜落してしまったのだ。
幸い被害こそ軽微だったが、その惑星は彼らの常識の尽くを塗り替えた禁忌の星だった。
現生する動植物の全てが巨大だったのは宇宙時代において珍しくもないことだが、かつてこの星に知的生命体が存在した形跡がそこかしらにあるとなれば話は別。人類は未だ他の知的生命体に遭遇しておらず、これは世紀の発見と言ってよかった。
だが……全長二十メートルの巨大な人型の骨と、その居住施設とみられる遺跡はまだいい。問題だったのは……神としか言い様のない者達が残した様々な力を宿した器物に神器、その神が作り出した秘宝が眠るダンジョンと呼ばれる迷宮もまた、この星に残されていた。
それだけではない。覇者である巨人と支配者である神が消えようと、代わりの動物達が星を支配していたのだ。
三十メートルの巨大オーガ、二十メートルの巨大オーク、十メートルの巨大ゴブリン。その他様々な巨大生物に加え、ドラゴンとしか言いようがない存在まで。
そのため、入植船団の科学者ではなく作家が真実を導き出した。
ここは滅びた巨人達のファンタジー世界と言える星であり、我々は迷い込んだSF世界の小人だ、と。
そして惑星シラマースと名付けられたこのかつてのファンタジー世界に人類が漂着して数百年。彼らは惑星の隅々にまで入植し、平和な世を作り上げ……
られる筈がない。例え宇宙という領域に足を踏み入れた時代だろうと、人は愚かで間抜けで救いようがないのだから。
世はかつて存在した神々が残した強大な神器、ダンジョン、資源を巡って戦う血みどろの時代。その結果、巨人の神器をロボットに組み込む発想に至り、それを扱う強化人間達が生み出された。
結局人は……人は争うことを止められない。
これはそんな世界で、強化人間である女達に愛された男の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-24 11:11:52
99638文字
会話率:42%