甚右衛門が島庄屋を務める瀬戸の小島では毎年2名がくじによって選ばれ
四国遍路に出かけられることになっている。
今年は惣七と喜八がくじに当たった。二人は遍路の途中で親子連れと出会う。
最終更新:2012-12-09 02:19:29
4846文字
会話率:45%
安政3年、雨が降らず島庄屋の甚右衛門は役所に減免を願い出るべく
作物の状況を事細かく書附帳に記録していた。そのうち島の女たちの間で雨乞いのまじないがはやり始めた。甚右衛門の家で雇うおこぜのようなお菊もそのはやりにのり、着物の裾をたくしあげて
いた。雨不足のせいで思わずはやったまじないに甚右衛門とお菊のひと時が交差する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-04-20 14:27:55
2844文字
会話率:50%
(その38までの第一部)今から140年前西宮今津郷に清兵衛とゆかが結婚します。貧しい小作人の次男坊として生まれた清兵衛は、一心不乱に働きます。(その83までの第2部)一方川辺郡園田村に同じ歳の伊蔵がいました。伊蔵の家は先祖代々庄屋の家で伊蔵
はその当主です。(その118までの第3部)清兵衛の三男清三は幼いときは体が弱く仕事をしませんでした。(その119から第4部)清三の子武蔵と勇治の正反対の子供の物語です。激動の明治・大正・昭和を疾風のように生きた人間の生きざまを読んでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-09-19 09:53:24
77039文字
会話率:2%
嘉永四年(1851)、前代未聞の巨大台風が岩手県北上地方を襲った。北上川、和賀川の氾濫により江釣子村の美田三千町歩が泥濘や土砂で埋まり、暮らしの立ち行かなくなった庄屋の弥ェ門は、已む無く息子の一弥を宮古の豪商、徹兵衛のもとへ奉公に出す。奉公
先で幸いに徹兵衛の一人娘梨菜の守役を仰せ付かる・・・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-02-26 14:00:13
33262文字
会話率:73%
江釣子村の大庄屋一弥の豪壮な邸宅の門前に、老いさらばえ痩せ衰えた老翁遣ってきた。泣いて主人との面会を願う。引見して良くみるとその老人はかって散々威張りちらし、一弥に恋愛指導などを行った鐡蔵であった・・・
最終更新:2007-04-11 13:17:48
3272文字
会話率:89%
25代続く屈指の旧家主弥ェ門が家督を息子の家族に譲る決心をし、親戚一同を招集する。息子がまだ独身で妻を娶っていないから、家督は継げないといわれ、父子はかっての恋人絵里の家を訪れ復縁を願うが・・・
最終更新:2007-04-10 19:52:38
8798文字
会話率:83%