――その窓を覗いたとき、世界の向こう側が、こちらを見ていた。
夏の黄昏、黒猫を追いかけて入り込んだ、ビルとビルの狭間。
その奥に、取り残されたように朱色の鳥居と小さな祠が佇んでいた。
ふと頭をよぎったのは、親友が昼休みに話していた都市伝説
。
「両手で“狐”の形を作って、輪の中を覗くと――妖怪の正体が見えるんだって」
信じるつもりなんてなかった。ただ、ちょっと試してみたくなっただけ。
だけど、その瞬間、耳元で声が囁いた。
「おまえ……今、我の正体を暴こうとしたな……?」
窓の向こうにあったのは、“あちら側”――この世の理が届かない世界だった。
静かに崩れ始める日常、身体の奥に疼く違和感。
これは、ひとりの女子高校生が“見てしまった”ことで始まる、ちょっと不思議で、ちょっと危ない、ひと夏の冒険譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 13:09:11
23517文字
会話率:38%
お金に困った女子大生が、「割のいい仕事」を求めて古びた建物を訪れたところ、予想外の“物騒な現場”に遭遇してしまう。
──そこへ現れた、湯呑みを離さない謎の紳士。
彼のひと言で状況は一転し、彼女はなぜか“摩訶不思議な調査組織”の手伝いをする
羽目になる。
初めての任務は、街の“地下”に潜む大きな影を確かめに行くこと。
誰が味方で誰が敵かもよくわからないまま、彼女の日常は静かに非常識へと傾き始める──折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 10:13:07
5893文字
会話率:32%
非日常は、日常のすぐ隣にあるのです。
【美化委員の黒木 花さんは、まだ本気で怒ってない。】のあらすじに『霊や妖怪と対決したりしない』とあるが、あれは嘘だ。
この世の摩訶不思議は好きだけど、時々しかアドベンチャーしない花さんには、何故か今日も
『妖しい相談事』が舞い込みます。
心の隙間にドーーン!じゃなく、校舎の隅っこでプチッとスイーパーもしちゃってる花さんは、「これって美化委員の仕事と違うよね?世界の果てに置いてきた宝とか見てみたいなぁ」と、ボヤきながらも、『フツーの生徒』だと思っています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 18:30:50
16647文字
会話率:73%
落雷が御神木を焼き尽くした翌日、瀬戸流星は葵という名の少女と出会う。その少女は不思議なことに流星にしか見えない存在であった……
最終更新:2025-07-07 06:42:01
22047文字
会話率:28%
【注意】
・この話はフィクションでありファンタジーです。実在の人物・団体・宗教・民俗・地名その他諸々と似たような名前があっても何も関係ありません。また、特定の人物・団体・宗教・民俗・地名を貶める意図はありません。もはやこの世界とよく似た異世
界ファンタジーと思ってください。
・このお話は歴史・宗教・民俗を独自解釈をしています。あくまでファンタジーとしてご了承ください。
・この物語はその話の性質上、残酷な表現がございます。ご了承ください。
・この物語は無知な作者が書いているため、身体的・性的・土地・家庭環境等について、不適切な描写があるかもしれません。また、将来に渡り、不適切な表現となる可能性もございます。しかし作者は、あらゆる差別や暴力を推奨する意図はございません。
北部九州に拠点を置く退治屋組織【黄昏堂】福岡支部。
そこに所属する八蝶(やちよ)は、ある学校の怪異事件の調査に乗り出す。事件は解決したが、それは〈蜘蛛〉を追う事件のはじまりだった。
果たして、〈蜘蛛〉とはなんなのか?
太古の時代を経て、様々な怪異事件の解決に乗り出す少年たちの、バトルアクション・ギャグホラー!
第1話『鏡』
久留米のとある学校で、失踪事件が起きた。八蝶は、その中の一人、黒田夢二を発見する。
黒田を見つけたのは、『踊り場の鏡』の世界だった。学校の七不思議に遭遇する二人は、鏡の世界から脱出することが出来るのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 22:40:43
87670文字
会話率:33%
いるはずのない生徒……五十嵐さん。
捨ても戻ってくる……呪いの人形。
黄泉の国に閉じ込められる……女生徒。
命を掛けた……デスゲーム。
不思議、オカルト、ミステリー、呪い、幽霊、心霊、宇宙人、妖怪、怪物、化け物、物ノ怪、魔物……。
オムニバ
ス形式の短編ホラー集。そんなに怖くないライトホラーだよ。
※短編ホラーを書いていましたが、続編が書きたくなったので連載形式に変更しました。二章までは同じ話になります。よろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 00:16:36
25174文字
会話率:38%
真夜中の学校に忘れ物を取りに戻る、幽奈(ゆうな)。そして真夜中の学校に現れた少女、五十嵐さん。
……幽奈は確かに、その顔と名前に見覚えがあるのだが……。
その様な名前の生徒は、同じ学校には居なかった……。
真夜中に突如鳴り響く着信音……。電
話の主は……五十嵐さんだった……。
〈ホラー苦手な魔神にゃんこが、頑張って書きました!(っ ・∇・)っ 頑張ったヨ♪
ホラー苦手な人でも読める、ちょっぴりライトなライトホラー!
そんなに怖くないよっ。(。・_・。)ノ
読んで頂けると、にゃんこは喜びます!よろしくお願いいたします!!……他の作品も頑張って書いてますのでよろしくねっ。∩(≧▽≦)∩〉
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 22:10:14
8921文字
会話率:37%
【応龍】の巫女として生を受けた天地美子には不思議な力があった。そしてその力は、奇しくも【四神】に巡り合わせ、意思とは関係なく理不尽な運命へ導いて行く。
繰り返される絶望の中、運命を変えるために、そして大切な人を救うために抗う少女たちの物
語ー…
※「カクヨム」にても連載しております
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 22:38:41
512360文字
会話率:57%
暴帝とともに都が焼け落ちた『天業の乱』から八年。都は復興が進んでいたが、大乱の爪痕は深く人々の心に影を落としていた。
宮廷退魔組織・泉仙省の下っ端退魔師である黄季(おうき)は、妖怪に追われて逃げ惑っている間に不思議な屋敷に迷い込む。桃源郷
のような大邸宅で独り無聊を託っていたのは、貴仙のような美貌を持つ男。男は不機嫌に黄季を屋敷の外に叩き出すが、黄季は意図せず連日男の屋敷に迷い込むことになり……
大志を抱く雛鳥と、片翼を失ったかつての頂点の出会いが世界を変える!
中華退魔ファンタジー、ここに開幕!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 22:00:00
468201文字
会話率:37%
「僕、誰かにとっての『お稲荷さん』でいたいんだよね」
卒論の題材を求めて岐阜の炎天下をさ迷っていた女子大生・小橋夢子(こばし・ゆめこ)
あわや熱中症で行き倒れかという夢子を助けてくれたのは、伊奈波神社界隈で和カフェ(?)を営む美青年・
稲波楓太(いなば・ふうた)だった。
しかしこの楓太、どうやらただのイケメンというわけではないようで……
「何ですか!! この草がボサボサの坪庭!」
「いやぁ、手入れの仕方が分からなくて」
「足元はトイレにありそうな下駄だし!」
「これ、楽でいいんだよ」
「店のコップもロゴが剥げたような古物だし!」
「元手があんまりなくて、知り合いの居酒屋さんのお下がりなんだ」
「てかあの坪庭の燈籠の上にいる小さなおじいちゃんは何なんですかっ!?」
「あぁ、あの御方は、この店の常連さんだよ」
「!?」
このイケメン、ただのズボラさんなのか、それとも『ヒトならざるモノ』と関わる者なのか、それとも『ヒトならざるモノ』そのものなのか……
「僕、誰かにとっての『お稲荷さん』でいたいんだよね。ほら、一番身近な頼れる存在、みたいな?」
岐阜は岐阜市、伊奈波神社界隈で繰り広げられるほっこり不思議な日常系ファンタジー。
和カフェ『ふなば』、開店です。
※この作品は『カクヨム』『魔法のiランド』にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-25 22:00:00
126390文字
会話率:40%
妖怪や怪異が認められた世界。
そんな世界で喋る杖(時々猫)を手に持ち魔女帽子をかぶった陰陽師養成所からの転校生、陽川ゆうきとそれを半ば無理矢理料理部に入部させた瀧田証。
実はこの料理部ただ料理をしていればいいというわけではないようで…………
謎もバトルも盛り込んで不思議な学校生活開幕です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 23:54:39
372823文字
会話率:54%
仕事が終わらない……深夜の会社で起きた不思議ない誘惑。
最終更新:2025-06-24 12:39:56
1355文字
会話率:72%
時は明治四十五年。
舞台は東京銀座。
貧乏文士の神宮寺雄座は、銀座の一角にある不思議な神社で人外の存在である月丸という妖霊(ようりょう)と出会う。
妖怪である月丸の美しくも愛嬌のある物腰に興味を持った神宮寺雄座は、月丸の神社で様々な怪
奇な出来事を体験する。
二人が織り成す日常や事件を綴った物語となります。
架空の明治を舞台にした和風ファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 14:39:54
692126文字
会話率:37%
【妖異幻怪(よういげんかい)】意味…この世のものとは思われないあやしいものや、尋常の能力では計り知れない不思議なこと。
近所の人から『不審者』・『要注意人物』と呼ばれる男性と、男性の友人や高校生たちの日常。
※幽霊やら何やらが出てくる不思議
な話。怖くありません。多分。また、不定期更新です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-17 19:30:00
57284文字
会話率:51%
婚約者に次々と事故が起きる「呪われた令嬢」の千代。お祓いのため思い出の神社に向かうが、そこには不思議なカフェーがあった。しかも美貌の店主が「それなら自分と結婚すればいい」と言ってきて……お狐様に溺愛されながら怪異事件を解決する!
最終更新:2025-06-16 21:40:00
103485文字
会話率:41%
『神螺儀町‐かみらぎちょう‐』
単位は町。殆どの人は知らない町。そしてもしこの町を知ってしまえば、その町の不思議を垣間見たとき、人は際限なくその町を欲するであろう。
とある少女がやってきた一年後、神螺儀町は地球から消滅する。その一年間を
描いた物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-15 16:51:09
796814文字
会話率:47%
無駄な色気と顔の良さだけが取り柄の30代おっさんが酒とつまみとヤニを片手に女子高生と不思議な事件を解決する話。
最終更新:2025-06-13 13:41:12
3159文字
会話率:47%
この短編小説は作者が体験談を元にしたフィクションです。実在の人物や団体、怪異及び妖怪とは関係がありません。
尚、この物語を読んだ際に何が起きても作者は責任を一切とりません。
最終更新:2025-06-06 23:32:04
7198文字
会話率:18%
産まれてすぐ教会に捨てられた珍しい銀髪の髪に碧い瞳を持ちそして特殊な強い能力を持つ、天涯孤独の主人公神代泉雲(かみしろいずむ)(現在の年齢不明)が成長し、ある組織の人間に買われて、現代に蘇った妖達を討伐していく。そして、幼いころから妖や妖怪
の類いを視る力と強い霊能力を持ち、加え日本人には珍しい不思議なエメラルドの瞳を持った為、幼少期からいじめられて、人間不信に陥ったもう1人の主人公藤峰汐梨(15)がひょんな事から出逢い、互いの運命に巻き込まれていく物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 20:11:00
141493文字
会話率:41%
春の訪れとともに、新たな風が吹く――。
歴史ある温泉旅館「友江旅館」にやってきた高校生・如月早菜は、妖が出るという噂をきっかけにアルバイトを始める。そこには、銀髪の青年・雀部ハルをはじめ、どこか人ならぬ気配を持つ者たちがいた。
不思議な
日常の中で、少しずつ明かされていく秘密と、ハルの正体。そして、出会いがもたらす心の変化。
妖と人が共に生きる世界で、誰かの過去と向き合い、未来を選ぶ詩のような物語が始まる――。
春の愁いに包まれた君に贈る、静かであたたかなファンタジー。
【この物語で何が見れるの?】
・妖と人間が共存する現代妖恋愛ファンタジーです
・眉目秀麗、頭脳明晰で、命を分け与える妖術を持った半妖・雀部ハルの一生を書いてます
・武道家の娘で明朗快活、才色兼備なヒロイン・如月早菜がいます
・早菜の幼馴染で、早菜のことが大好きな妖退治を生業とする春夏冬千秋がいます
・ハルはある運命《さだめ》を背負っており、生きることに消極的だったが、あることから前向きに生きるようになります
・結果、ハルと早菜と千秋の三角関係が見れます
・どんな物語よりもずっと愛と優しさで包まれたラストが見れます
それでは、お楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 23:57:24
88040文字
会話率:54%
怪異の伝承が多く残る島、『夏黄泉の島』、そこは夜の外出が禁じられていた。
多くある伝承の中、『七不思議』と呼ばれるものがあった、小学生低学年のときの主人公は同級生と共に、七不思議を探りに行く
島の怪奇に触れた者は戻れない、縁を結ば
れ逃れられない、犠牲を出しながらも残った者と一度は離れる
高一の夏、海外に移った者が再び日本へ。夏に結ばれた縁が、巻き起こす。過去と呪が主人公に背負わせるものとは
※ハーメルンにも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 00:00:00
77093文字
会話率:73%
ショタ好きの私、夜長風美(よながかざみ)は、おばあちゃんが経営している定食屋をいつも手伝っている普通の女子中学生。
ある日、家に飾ってある神棚が倒れた事で思わぬ出会いがあった。
なんと、神棚からはちっちゃくて可愛い妖狐の男の子、軋丸(きしま
る)が現れたの!
軋丸はある理由で家を追い出されたから、うちで預かることになりました!
これは、人間と妖怪の絆と美味しいご飯の物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 01:08:08
8495文字
会話率:48%