ある国の第一王子夫妻と第二王子夫妻はともに仲睦まじい夫婦として知られる。第一王子ハリソンは情熱に生きる妻マチルダと政略結婚ながらも愛し合い、第二王子レオナルドは平民の娘フローラと三年にわたる大恋愛の末に結婚した。
だがしかし、そんな二組の夫
妻には青天の霹靂のような、ある秘密が存在していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-14 22:14:06
2123文字
会話率:61%
賢帝賢妃と名高い皇帝夫妻はおしどり夫婦で有名である。
が、やや愛し方が過激である。
「ねえ、イリス、例えばなんだけど、もしも僕が側妃を迎えたいって言ったらどうする?」
「一万歩譲った回答と、一歩も譲らない回答と、本音、どれが聞きたいかしら?
」
そばで会話を聞いていた財務大臣のロドリーはその問答を聞いて冷や汗をダラダラとかくことになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-13 18:37:09
4737文字
会話率:53%
「金は全てではないが金がないと何も始まらない」を信条する主人公フェリシテは、有能な第ニ王子ヴァイゼの秘書官。仕事はできる癖に怠け者、女遊びが激しい息子のヴァイゼの婚約者をぜひ秘書官であるフェリシテに見つけて欲しいと王夫妻に頼まれる。当初は渋
ったフェリシテだが、大金と成功報酬に飛びつく。そしてヴァイゼの婚約者の策定に入る。だが、当のヴァイゼは乗り気もなく…どんどん雲行きが怪しくなる。私を口説く暇があるなら早く婚約者を決めろ!私の成功報酬が!
これは、有能な毒舌美少女秘書官がなんだかんだあり、結局怠け者第二王子に絆される話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-11 23:50:00
42693文字
会話率:64%
海賊に襲われた船の底から助け出されたアリス。
国最高との呼び声高い鍛冶師の夫妻に引き取られた彼女は、自らも鍛冶師を目指して鎚を握り、また自ら打ち上げた剣を得物にに剣士としても研鑽を積んでいた。
鍛冶の技術も剣術も順調に成長を続けながら
、後になって生まれた弟、妹とも仲が良く、穏やかな日々が続くかと思われた。
しかしある日、両親が海難事故で消息を絶つ。
アリスはきょうだいを養いながらなんとか剣鍛冶師として両親の跡を継ごうとするが、父の仕事を知る人々からの評価は厳しく、剣鍛冶の仕事はほとんどないまま、生活の為に野鍛冶をやったり、冒険者として剣を握る機会も多かった。
どことなく悶々とした日々が続く中、上陸不可能と言われる島からボロボロの剣を携えた獣人が訪ねて来る。
島には魔王が封じられていると伝えられており、その剣は封印の要となっていたという。
かつて父が打ったというその剣を直してほしいというのだが……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-03 18:00:22
109752文字
会話率:45%
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女
は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*全50話折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-02 18:50:00
121663文字
会話率:22%
─世界暦1881年─
ルクラァン国王夫妻は姿を消した。次代の王を決める為に。内政を担うハルモニアは、外政を担うエルダナの双子の妹・ランジェランジュと玉座を争う事になるが、思わぬ事から疫病が発生する。
ハルモニアは無事に疫病を抑えて国王の座に
就けるのか。
また、ラゼリードとの恋の行方は──?
待望の第三章開幕!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-29 14:35:34
13486文字
会話率:42%
本條伯爵家の長女である麗華は、政略結婚の夫との間に子供もでき、出産をのんびりと待っているだけの日々、のはずだった。妊娠月数が進むにつれ、麗華の体調は悪くなっていき、やがて原因は胎児が魔力を溜め込みすぎるためだとわかる。対策のために、転移先で
療養することになるのだが……。
現代日本のようでいて魔法やら竜やらが存在する異世界の、和洋折衷ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-23 21:44:26
9501文字
会話率:57%
天涯孤独で、孤児院育ちの少女、イザベラ。ところが彼女は名門貴族、グレンシャー伯爵夫妻の娘であることが発覚する。しかも彼らは彼女を一流のレディに仕立てて、政略結婚の駒にしようと企んでいた。厳しいを通り越した教育に、日々涙を流すイザベラ。しか
し嫁ぎ先であるマイルウェル侯爵家の夫人に救われ、侯爵家で暮らすことになる。優しい侯爵家の人々のおかげで生来の快活さを取り戻すイザベラ。だが、外遊のため少し遅れて顔合わせをした婚約者ーーエドワードは出会って早々、彼女のことを「見習い令嬢」と揶揄するとんでもなく失礼な奴だった。こうなったら一流のレディになって婚約者を見返してやる! そう意気込むイザベラ。一方努力家なイザベラにエドワードも少しずつ彼女への評価を変えて……。がんばる女の子が、少々ツンデレな青年と恋に落ちるお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-23 12:03:25
95969文字
会話率:57%
「ご安心ください。私があなたを愛することはありません」
「それは良かった。俺もあなたを愛することはないですから」
チェルシーとルークのガーフィールド夫妻は、一年間限定の契約夫婦。
だが、クールで美麗な外見とは裏腹に、夫婦の心の中では、熱い
嵐が吹き荒れていた。
(ああああ、今日も夫がかっこよすぎる! 無理! あんなに美形で有能で親切な人が私の夫だなんてどういうこと!?)
(いい……今日も妻が惚れ惚れするほどいい……! あんなに美人なのにこのさりげない心配り……好きだ!)
相手への気遣いゆえに、初夜に「あなたを愛することはない」などと言い切ってしまった不器用な二人。
しかし実は二人とも、相手に恋をしていた。
だが一年の契約期限が迫ってきて……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-21 07:05:02
8675文字
会話率:26%
魔法を主要とする国と科学を主要とする国が入り混じった世界の現代日本。魔物は満月の夜と魔王の領地以外では人の姿をしている。高校生になったばかりである元魔王軍所属の主人公、塩見幸長は次期魔王のシュレイルード=塩見=ヴォレイナス(以後ルード)の
義理の兄である。だが、義理の両親である魔王夫妻の元ではなく科学主義の国、日本の大きな屋敷で一人暮らしをしていた。魔王夫妻が約一ヶ月前に勇者によって討たれた。安息期という勇者と魔王の戦いの休息期間に兄好きの弟であるルードは将来の婚約者である学校の級友、浦島琴音という美少女と仲良くなり、結婚に至るために部下の次期四天王である桃宮桜花と猪狩誓子を連れて日本に来日した。(一応完結。続きが完成したら更新予定です)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-18 14:25:16
171688文字
会話率:44%
アリスは十五歳。王国で高家と呼ばれるう高貴な家の姫だった。しかし、家は貧しく日々の暮らしにも困窮していた。
そんな時、アリスの父に非常に有利な融資をする人物が現れた。その代理人のフーは巧みに父を騙して、莫大な借金を負わせてしまう。
もちろん
返済する目処もない。
「アリス姫と我が主人との婚姻で借財を帳消しにしましょう」
フーの言葉に父は頷いた。アリスもそれを責められなかった。家を守るのは父の責務だと信じたから。
嫁いだドリトルン家は悪徳金貸しとして有名で、アリスは邸の厳しいルールに従うことになる。フーは彼女を監視し自由を許さない。そんな中、夫の愛人が邸に迎え入れることを知る。彼女は庭の隅の離れ住まいを強いられているのに。アリスは嘆き悲しむが、フーに強く諌められてうなだれて受け入れた。
「ご実家への援助はご心配なく。ここでの悪くないお暮らしも保証しましょう」
そういう経緯を仲良しのはとこに打ち明けた。晩餐に招かれ、久しぶりに心の落ち着く時間を過ごした。その席にははとこ夫妻の友人のロエルもいて、彼女に彼の掘った珍しい鉱石を見せてくれた。しかし迎えに現れたフーが、和やかな夜をぶち壊してしまう。彼女を庇うはとこを咎め、フーの無礼を責めたロエルにまで痛烈な侮蔑を吐き捨てた。
厳しい婚家のルールに縛られ、アリスは外出もままならない。
それから五年の月日が流れ、ひょんなことからロエルに再会することになった。金髪の端正な紳士の彼は、彼女に問いかけた。
「お幸せですか?」
アリスはそれに答えられずにそのまま別れた。しかし、その言葉が彼の優しかった印象と共に尾を引いて、彼女の中に残っていく。
五年後、二人は思いがけない再会を果たしてーーーーーー。
世間知らずの高貴な姫とやや強引な公爵家の子息のじれじれなラブストーリーです。
古風な恋愛物語をお好きな方にお読みいただけますと幸いです。
ハッピーエンドを心がけております。読後感のいい物語を努めます。
※アルファポリス様にも投稿させていただいております。※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-15 14:25:04
205837文字
会話率:41%
結婚歴が欲しい。
ただそれだけの理由で契約結婚をした伯爵夫妻。
無事に三年間の契約満了日を迎えようとしていたが、互いに怪しい動きをしていることに気付いてしまい……?
はたしてこれが、“ 最期” の晩餐になってしまうのだろうか。
最終更新:2024-09-14 20:21:06
7280文字
会話率:35%
「セリーヌ嬢が愛らしいかすみ草なら、貴女は刺だらけの薔薇みたい。まるで小説に出てくる悪役令嬢ね」
サバサバした性格にキツい顔立ちの侯爵令嬢カルディナールは、優しい美貌の妹セリーヌと比較され、悪役令嬢呼ばわりされていた。
だが、彼女は本
当の令嬢ではない。子供の頃、孤児院から侯爵夫妻に引き取られた養女だからである。
超庶民派の彼女の癒しは、ひたすら野良猫を愛でること。そこへ突然現れた、同じ猫好きを名乗る美しい男性。
あら……彼と何処かで会ったかしら?
「ですの」も「ですわ」も言わない悪役令嬢(?)が、猫達の縁で幸せに結ばれるまでの短編ストーリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-06 00:34:26
12136文字
会話率:39%
広岡マン夫妻は素晴らしい。今日はこの日のために広岡少年少女合唱団が制作した、「広岡マン夫妻と愛」をコーラスでお聞きください。
最終更新:2024-09-10 10:56:28
440文字
会話率:10%
派遣妹とい職業があった。それは、家の血統を保つためだ。
ある伯爵夫妻が、娘のために義妹役を依頼をした。
おねだりされる日々だったが、
娘エミーリアは高貴な身分の婚約者を連れてきた。
話はそこから始まる。
最終更新:2024-09-08 13:10:49
3597文字
会話率:61%
王都で、格差姉妹が評判になる。
姉は、努力家、妹は遊んでばかり。
しかし、伯爵夫妻は、妹を総領娘にしようとしたが、ヒーローが現れ、伯爵夫妻は領地に隠居。妹は修道院に追放された。
女伯爵が誕生した。
ある冒険者の男は、興味を持って、追
放された妹の修道院を探し訪問する。
意外な事実が分かった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-18 19:31:17
2750文字
会話率:38%
帝国の下町に寿司屋がある。
大将は悪役令嬢だ。
その寿司屋にはドアが二つある。
一つは通常のドア、
もう一つは、日本に通じるドア、
物語は、悪役令嬢に帰ってこいと説得する侯爵夫妻から始まる。
最終更新:2024-01-28 19:09:58
3918文字
会話率:59%
王都では若年層がとても多く、数年前の王太子夫妻の結婚を機に、結婚ラッシュに溢れていた。
愛の女神メジェトの聖女として活動するエレンシアの元にはさまざまな問題が持ち込まれる日々。
王族から平民や奴隷、はたまた異種族にいたるまでの結婚相談
から婚約破棄、離婚調停まで引き受けて忙しい。
そんな中、第二王子が侯爵令嬢を学院で婚約破棄するという珍事が発生する。
王家と貴族連盟との間に大きな亀裂が入り、現王政への批判が殺到、このままでは王太子の王位継承も難しいという事態に。
王家が信仰する女神メジェトの神殿に、この問題を調停して欲しいと依頼が入った。
女神の神託があれば、第二王子の婚約破棄も正当化できると王家は考えたのだ。
しかし、エレンシアは知っていた。
この世界にもはや信仰すべき主、女神メジェトは存在していないことを。
聖女は「神託」という最終兵器を用いずに、第二王子カップルの離縁を成立させる任務を負ってしまう。
だが、婚約破棄の裏には王太子妃と第二王子の秘密の愛が隠されていて――。
他の投稿サイトでも掲載しております。
https://34451.mitemin.net/i829231/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-04 22:58:47
111467文字
会話率:40%
8歳で次期王太子である第一王子の婚約者となり、19歳で結婚式を迎えた。
その当日、誓いのキスの瞬間、王太子の友人を傷つけたとして斬首刑を言い渡された。
斬首の瞬間、大好きだった王太子、その横で王太子に腕を絡める男爵令嬢、見向きもしない両親と
国王夫妻を見て誓った。
もしも生まれ変わっても今度は絶対愛さないし望まない。
叶うならひっそりと引きこもった生活をしたい。
斬首刑から始まった少女の巻き戻し人生です。
目覚めたら8歳の婚約前に逆戻り、こうなったら全力で愛さない人生を!!
なのに、どうして王太子は構ってくるし、両親だってちやほやしてくる。
いい加減にしろー!!
さてどうなることか……
一応ちゃんと恋愛もの……の予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-02 08:30:00
13751文字
会話率:35%
とある大陸には日本のようで日本ではない国が存在した。その名は和の国。王家夫妻はこれから生まれる子供に心を躍らせていたが、王家の特長を受け継がない姫君が誕生してしまう。
存在すら否定され、信頼していた女官にも恐れられる姫。目指すことを知らな
い姫君が二つの夢を取り戻す話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-01 23:39:06
99551文字
会話率:44%
夢をいざなう食材で、心の傷を癒すワンダーキッチンの続編です。東京・葛西にある海辺の公園近くの商店街。その一角にある『潮風食堂』。ここは毎回、こころに傷負った人や、懐かしさ、優しさを求める人が訪れます。この店で食事をすると、その日の晩に不思議
な夢を見ます。人との出会い、過去の追憶、誰もが持つ偶然と必然の分かれ目。そんな境遇を優しく穴埋めしてくれる場所。青砥一色、麗香夫妻の心のおもてなしの店は、今日も開店しています。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-08-28 11:22:14
68240文字
会話率:31%
心に傷を負った人が食べに来ると、その傷を癒やす食材で気持ちを和ませる。 そしてその晩に見る夢は、食材の優しさが心に届くものとなる。 地域と人間模様に根ざした愛のある食生活ファンタジー。小さな個人経営の飲食店での思いやりをご堪能ください。 愛
情の栄養バランスを皆さんに提供する調理人の青砥一色と零香夫妻が、短編形式の一話一話を真心を込めてお届けします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-22 22:00:00
45348文字
会話率:39%
帝都を騒がす神出鬼没の義賊・怪盗ジェスター。
彼が持つもうひとつの顔こそ、私立探偵の橋本雅文である。
あるとき、帝都で発生した宝石商襲撃事件の犯人としてジェスターの名が挙がっているという話を聞いた雅文は、襲撃された宝石商・宮園家の生き残り
である美月の護衛として、彼女が世話になっている小野寺家に潜り込む。〈偽ジェスター〉が彼女にさらなる危害を加えることを危惧する雅文だったが、小野寺家に隠されていたのは彼の懸念を上回るおぞましい秘密だった……。
【登場人物】
橋本雅文/怪盗ジェスター・・・探偵と怪盗の顔を使い分け、理不尽な境遇に陥れられた人々を救い出すことを信条としている青年。義賊として広く知られており、司法の光が届かない難解な事情を抱えた人々からの依頼を請け負うことが多い。自分の名を騙って宮園家の当主夫妻を殺害した〈偽ジェスター〉を追うため、宮園美月の護衛となる。
宮園美月・・・・・宝石商・宮園家の令嬢。ある晩突如両親を〈ジェスター〉に殺害されてしまい、家を継ぐには若すぎたため、ひとまず遠縁の小野寺家に引き取られる。読書家で、自分でも探偵小説を書いている。以前から義賊のジェスターに憧れを抱いていたのだが……。
小野寺誠三・・・・小野寺家の当主。画商、画家。両親を失った美月を保護し、養父として養育する。不眠に悩まされているらしい。
小野寺加代・・・・誠三の妻。引き取られてきた美月に対して小野寺家で唯一厳しくあたり、家事を言いつけたり外出を管理したりする厳格な人。
松田晴海・・・・・小野寺家に雇われたばかりの使用人。美月に襲撃事件のことを根掘り葉掘り聞いてしまったため、彼女から敬遠されている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-26 10:33:18
81529文字
会話率:48%
ロゼ=ローラン、二十四歳。十六歳の頃に最初の婚約が破棄されて以来、数えるのも馬鹿馬鹿しいくらいの婚約破棄を経験している。
幸い両親であるローラン伯爵夫妻はありあまる愛情でロゼを受け入れてくれているし、お酒はおいしいけれど、このままではかわ
いい義弟のエドガーの婚姻に支障が出てしまうかもしれない。彼はもう二十を過ぎているのに、いまだ縁談のひとつも来ていないのだ。
焦ったロゼはどこでもいいから嫁ごうとするものの、行く先々にエドガーが現れる。
※この話はカクヨム様、アルファポリス様にも掲載されています。
このままでは義弟が姉離れできないと強い危機感を覚えるロゼに、男として迫るエドガー。
「俺があなたのことを姉と呼んだことがありましたか?」
そういえば……ないかも。
でも……血がつながっていなくても、姉と弟では結婚できないんじゃない?
「法改正は合法だよ」
そうね。お酒がおいしいわ。
ロゼが突然の求愛に動揺しているさ中、エドガーはありとあらゆるギリギリ世間の許容範囲(の外)の方法で外堀を埋めていく。
「パーティーのパートナーは俺だけだよ。俺以外の男の手を取るなんて許さない」
「お茶会に行くんだったら、ロゼはこのドレスを着てね。古いのは全部処分しておいたから」
「アクセサリー選びは任せて。俺の瞳の色だけで綺麗に飾ってあげるし、もちろん俺のネクタイもロゼの瞳の色だよ」
ちょっと抜けてる真面目酒カス令嬢が、シスコン義弟に溺愛される話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-19 18:10:00
14550文字
会話率:42%