全ての現象には前兆があると思っている。だけど私の身に起こったそれは、なんの前触れもなかった。
私は夢咲リオ。田舎の高校に通う中学2年生の私は、ヘルメットを被り自転車に乗り、田んぼと田んぼの間を通り抜け、学校へ通学していた。
今日の授業は
体育だ、楽しみだな~などと呑気なこと考えていた所、小さな隕石が後頭部に直撃し、私の意識は途絶えた。
―――――――意識が戻ると、どこまでも続く白い床の上に私は寝ていた。
「私は死んでしまったのか」
なぜかどのようにして死んだのか理解していた。私の頭は割れたスイカのようになり、死んだことに気付いていない私の心臓の働きによって辺りは真っ赤に染められていた。
過去のことは忘れ、現状を確認する。
床は硬く白い大理石のようだった。今目覚めたはずだが、硬い床に寝てしまった時のような体の痛みは無かった。
むしろ今の今までで最高級の分厚いベッドマットに寝ていたような満足感を得ていた。
「はわー、映画マト〇ックスの世界に来たみたいですぅ」
心の整理がついて余裕が生まれた瞬間、どこからとも無く綺麗なエフェクトと共に、いかにもな女神のような存在が舞い降りてきた。そして透き通った声で語りかけてきた。
「隕石が原因で死ぬ確率は実は低くありません。将来巨大な隕石が衝突し、地球の皆さん全員が同じ運命をたどるのです」
「はわわ…もしかして、異世界転生ですか?」
「物分かりが良い子は好きです。サービスしてあげます。」
「それじゃあ、異種族で、姿がほぼ人間のドラゴニュートっていけるです?」
女神は鷹揚にうなずいた。
「いけます」
こうして私の異世界転生が始まったのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-18 21:49:40
35562文字
会話率:50%
その王国の午後は、人外にして、一糸まとわぬ素はだかの美少女が残酷に支配する。
——絹織りのように無垢でたおやかで、硝子ガラスの花挿しのごとく手折れそうに儚げな白身をさらす少女を衝きたおし、どれほどの勇者ならば雄々しく剛剣をふりかざし討つ
ことができるだろう。
聖油にぬれた大理石のようになまめかしくも清い肌が秘所で淫靡にひだつくり、わずか覗かす肉の朱すら誇らんと胸を反らし立つ少女と真向かい、どれほどの高僧ならば目を覆わず調伏の呪詛をうたい上げることができるだろう。
——その美はまさしく天より授けられた王権であり、ひとしく臣民にとって午後王は受肉した神意であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-29 23:56:31
5989文字
会話率:0%
三題噺企画、第一弾。
間抜けな窃盗団のお話です。
※お題提供者
秋月煉様(https://mypage.syosetu.com/310339/)「雨」または「マルサ」
秋月創苑様(https://mypage.syosetu.com/155
5721/)「麻雀」
鷹羽飛鳥様(https://mypage.syosetu.com/799749/)「大理石」
ご協力ありがとうございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-28 17:00:00
1567文字
会話率:54%
国語の授業中、私は昼寝をしている。
八岐大蛇の神話だとかなんだとか…。
午後はかったるい。マジでつかれた
校庭で男子がサッカーをしている頃
一匹のカラスがカーカー鳴いている。
帰りに原宿で
猫耳パーカーを買ってショッピング。
タピオカも忘れずにね。
私の名前はひなた。実は猫耳なの
代々伝わる家宝は、黄金の招き猫
探検家の父は行方不明、その娘は
黄金の招き猫によって呪われ
呪いの手掛かりを解く答えを
探している最中でありながら
クレープを頬張っているのだ
夜になると半分、猫になってしまう
獣人化する条件。
水を浴びてしまった時
怒って興奮した時など
あと
チュールを発見した時。
私は、身なりを活かし暮らしていた。
原宿のメイド喫茶でアルバイト中に。
うざったい客が来店した
聞いてないのに
目利きを教える。だとか意味不明だ。
おしゃべりガラスの神話を教えよう。
カラスは、おしゃべりをし過ぎて……
作者は寝不足でその次は覚えてない。
ひなた「で、で?」
加藤こばん
「俺が教えたいのはそんなんじゃなくて
埋蔵金伝説って信じるか?」
ひなたは打って変わって
興味津々に、聞き入った。
だが
話している最中に捕まる。
超急展開
実は…
ひなたの
裏の顔はキャットウーマンであった!。
金銀財宝を求める呪いにかかっていた。
のだ!!
刑事に、身柄を拘束され
二人は任務を依頼される。
九州地方に向かう。森へ
加藤こばんの最新スマホ
は電波がなく役に立たず
地図もあてもなく、道中に迷い込み
井戸から出現かんかんだらに襲われ
姿は、下半身は蜘蛛に上半身は女性。
そして、海岸の絶壁に追い込まれる。
ボートに乗り一息つくと、思いきや
クラーケンに、襲われ沈没船になる
そんなこんなで洞窟に到着する二人
マリオメーカーばりの仕掛けを構想
したいところだが…。海岸の洞窟は
神殿に繋がっていて、大理石に断片
をはめると扉が開く。
何やら合唱が聞こえ
秘密結社八咫烏の怪しい儀式を目撃
男「そこで、何をしている?
ここは、神聖な場所だ!立ち去れ」
男「目撃されたからには、消えて貰う」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-19 08:49:52
1408文字
会話率:38%
サモトラケのニケ。
ギリシャのサモトラケ島で発掘された勝利の女神ニケ(ニーケーとも言う)を題材にした大理石像である。
現在はルーブル美術館に所蔵、展示がされており、世界各地に(もちろん日本にも)レプリカが数多く存在するほどには、美術
品の中でも有名なものである。
これは、それに魅せられ、人生を狂わされた男の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-05 14:35:10
3873文字
会話率:40%
僕、新藤静香の通う開盛学園には歴史が深く由緒正しい文学部がある。
ここには校内でも美人と名高い相原縁が在籍してる。
水の流れるような白磁の肌。大きく開く様を見たこともない薄紅色の唇。濡れた烏のようなしなやかに揺れる黒髪。そして黒いカーテンか
ら時折覗かせる白くて大理石のように美しく光に照らされているうなじ。
入部当初の僕は彼女のことを文学に造詣の深く思慮のある尊敬できる先輩だと思っていた。
いつものように文学の深淵に浸っていると彼女は流体学に応用できそうな綺麗な唇を震わせるのであった。
「ねぇエロスって一体何なのかしら」
これはニ物と一物を与えられてしまった残念美人と彼女に理性と人権と尊厳を弄ばれてしまう哀れな男子高校生の甘くない一時の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-11 20:00:00
17468文字
会話率:39%
今日はバレンタインデー。結果もチョコレートもほろ苦いけれど、後味は悪くない。
最終更新:2017-02-14 20:08:32
2062文字
会話率:41%
彫刻家が彫る大理石の中には、時折魂が宿っているものがある
それを掘り起こしてしまった人の話
重複
最終更新:2017-01-13 17:08:18
2184文字
会話率:20%
高校三年、夏の補習で学校に来ていたマキノ。教室が赤紫に光り出したと思ったら、異世界へ飛ばされた。しかし、召喚先は大理石で出来た神殿の球技場。反抗できないまま殺されていくクラスメイト。「歓迎とは程遠いお出迎えだことで」。親友カガリに助けられ、
なんとか逃げ出すことが出来たマキノと数名の生徒。一旦は一緒に行動を共にするがちょっとした仲違いが原因でバラバラになってしまう。マキノはカガリに連れられて、世界を旅する道を選ぶ。
異世界での青春とシリアスをいったり来たりします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-13 06:01:47
3904文字
会話率:29%
駅ビルの壁には、紋様が描かれていた。それらは太古の足跡、化石だった。友人はその化石にすっかり魅せられていて、しきりにレクチャーをしてくる。
最終更新:2014-09-28 00:09:19
1803文字
会話率:35%
一通の手紙にみちびかれて、私は、山奥にひっそりとたたずむ薄気味悪い洋館までやってきた。そして、そこで私を待ち受けていたものは……。
大理石の彫像、ブナの森、噴水のある池、大時計、らせん階段、壁に掛けられた肖像画、通行を禁じられた尖塔、美し
い姉妹、開かずの扉、遺言状の公開、七年前の事故、車椅子の少女、蔵書室、など、不気味な言葉が錯綜する館ミステリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-09 00:29:55
59418文字
会話率:28%
苦節40分、ただひたすらに堪え忍び、自らを殺し、
鋼鉄の理性を幾重にも重ね、たどり着いた其処はそう
……夢に描いた、黄金郷。
壮大なスケールで描かれる全米が泣いたスペクタクル尿我慢巨編
※あらすじはあくまでもイメージであり、実在のアメ
リカ人等とは一切関係がありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-21 21:29:00
1328文字
会話率:2%
音楽をこよなく愛する少年彩遠塔也(さいおんとおや)はいつもの音楽雑貨店へ向かっていた。
いつものように扉を開けるとそこは――大理石でできた宮殿のような場所だった。
奥へ行くと広い白い部屋があり、同年代と思われる二人の少年少女がそこにいた。
ナビに連れられ塔也達は未知と既知の世界へ旅発つ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-10-08 21:43:09
2648文字
会話率:32%
何処までも続く白一色の空間が続いている。空と地面の区切りが無く、その空間がすぐ手前で終わっているのか、無限に続いているのか判断がつかない。
その空間の中に忘れ去られた様に大理石で出来た灰色の椅子と
最終更新:2012-09-10 02:40:19
4214文字
会話率:47%
「ハウス デス トイフェルス」
真子は広い部屋の中央に座っていた。
私は、彼女がジュモーのビスクドールかと錯覚した。
イタリア産の大理石の床は、長年の使用で色褪せていた。
この館は、何もかもセピア色に変えるらしい。
一神教が世界を席
巻する以前の、古代の魔法が蘇った。
その魔力は、一人の少女に何を託したのか・・・。
『 Wheel of Fortune 』シリーズ 第二作目。
(novelist.jpさまにも掲載中)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-05-23 12:46:01
13238文字
会話率:25%
砂漠の宮殿、大理石の広間。
男が一人、シーシャをふかす。
男と女と、一人の少女のちょっとしたお話です。
最終更新:2011-09-10 14:23:03
5233文字
会話率:45%
私の家の風呂は、一風変わっている。多分、こんな風呂、どこの家にもないだろう。といっても、別に浴槽が広いわけでも、深いわけでもない。地下から温泉を汲み上げて使用しているとか、名湯をわざわざ有馬からトラックで運んできてそれを使用しているとかいう
訳でもない。床が大理石とか、砂利がしきつめてあるとかいう訳でもない。見た目は、ごく普通の風呂だ。青いタイル張りの壁に、白い浴槽。小さな鏡と、いつも水が溜まっている石鹸置き。高い位置にある格子のついた窓には、錆びかけた銀色の枠。カワックもジェットバスも、それどころか湯沸かし器すら付いていない。けれど、私の家の風呂は特別だ。何故かって?それは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2005-08-31 15:46:48
7731文字
会話率:12%