春は桜、夏は清涼、秋には燃える紅葉を愛で、冬には油の乗った肴をつまみに雪見酒。
……勘違いしてはいけない。筆者はこれらの旅愁も大好きである。けれどなぜか、自身が企画する旅はいつも、周囲からこうなじられることが多い。
「これって旅行じゃなくて
苦行だよね?」
地域で最下層の価格を提示するホテルに泊まり、食事は三分の二がコンビニ食。人気スポットを極力避け、服装は動きやすいだけの普段着を愛用。
疲労が行軍の妨げになってはならないと、ふだんから鍛えた筋肉質の肉体は、いまでは同行者に悲鳴を上げさせる武器となる。一〇キロ歩いたぐらいでヒイヒイ嘆くんじゃない、愚民ども。旅の醍醐味は自分の足で味わってこそ満足したと言えるのだ!
……すみません、嘘です。わりとふつうの旅行記です……。
地味な史跡巡りで発見する思わぬお宝。たまに遭遇する怪異な出来事。拙作『逸脱! 歴史ミステリー!』の原点のようなエッセイとなっております。歴史、ミステリー、オカルトに興味を持つそこのあなた、しばし不可解な『日常』を味わってみませんか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-16 10:00:00
34174文字
会話率:16%
迷宮奇譚書は、ごく平凡な会社員、山田某(やまだなにがし)が、現実と非現実の狭間にある迷宮に挑戦し、自己の成長と宝を探求する物語である。
「迷宮奇譚書」・・・日本各地に点在している迷宮の場所が記されている書物。著者はラビリンス小出。あだ名
はラビ子。迷宮にはランク付けがされており、難易度は小学校低学年から某トレジャーハンターまで、所在地は史跡の地下から、カミナリ親父が住む寝室の地下まで、宝物は、ペロペロキャンディから、チョメチョメまでと幅広い情報が可愛く掲載されている。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-25 11:35:58
43052文字
会話率:35%
伊能忠敬の実測したデータを基に
中山道鵜沼宿の史跡を市長と歩きます。
最終更新:2015-08-22 07:26:39
880文字
会話率:0%
大学時代の友人の潤二に連れられ、晃は450体の石の仏像が並ぶ寺を訪れる。真意を隠す潤二だが、その心に触れた晃は…あまりの石仏の数の多さに「親や家族、自分に似た顔が必ず見つかる」との伝承が残る兵庫県加西市の史跡、五百羅漢。その中で自身の孤独な
心と向き合い、無言の対話に臨む男の姿を、友人の眼を通して描く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-26 22:45:34
5600文字
会話率:57%
この町では、もう何十年も夕焼けが見られない。図書館にある史跡書にある本は、どれも灰色の空ばかり。たまに夕焼けの写真があったとしても、それはよその町のものばかりだ。
最終更新:2014-11-11 00:06:01
2086文字
会話率:21%
帰省した際に久々に訪れた川中島古戦場で聴いたガイドさんの話しを聴いて思ったことです。小説ではなくエッセイです。
最終更新:2010-10-26 23:49:24
1691文字
会話率:12%