ダンスホールの中央で、二人の男女が注目を浴びている。
一人は平民。もう一人は王子様。
そして王子様は、あろうことか平民の前で跪いた。その瞳は、本物の熱意で燃えていた。
「あの日からずっと、君に恋い焦がれていた。身分差があることは
分かっている。それ以上の壁が、自分たちの間にあることも。だが絶対に、君を幸せにする。君を守り抜く。だから――」
王子様が開けた小箱の中には、見るからに高価な婚約指輪が輝いていた。
「結婚を前提に、交際させてくれないだろうか折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-16 19:47:38
12948文字
会話率:56%
俺は、泳ぎたい。
私は、お菓子をいっぱい食べたい。
水泳部の男子だった俺の精神は、ある日突然、このクッキング部の女子の身体に宿った。
この身体はお菓子が大好きだから、食べたくないのに、お菓子を食べる。太ると分かっているのに、食べる。どんな
に止めても、体重計の針が進んでも、泣きながらでも。
この新しい人生に嫌気がして、何か変わるかもしれないと信じて、俺は……この女子が通う高校の、水泳部に乗り込んだ。
お気に入りの競泳パンツを携えて。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-07 00:51:42
25167文字
会話率:61%
〜ここは、現代によく似た異世界〜
儂は、プロ野球の球団の一つ、歴史ある東京ビッグの監督だ。
十年にも渡って監督をしていたが、その集大成である十年目の成績は、断トツのリーグ最下位。
それもリーグ戦での敗戦数最多の日本記録更新のおまけ付きだ。
儂は、絶望の最中、気を失い、気が付いたら、十年前のドラフト会議の前日に戻っていた。
そこで儂は、あることを思い付く。
それは……入団後に大活躍するのが分かっている選手をドラフトで優先的に指名しておくこと。
そうすれば、十年後には最強のチームが作れるかもしれない……。
プロ野球にとって、ドラフト会議は一大イベントである。
そんな、球団の順位に大きな影響を与えるドラフト会議にスポットを当てた物語である。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・名称などとは関係ありません。
※選手名や選手の成績も、実在の選手を参考にしておりません(選手名は、無作為に漢字を組み合わせたもので、本当にランダムです)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-29 10:04:52
7170文字
会話率:14%
最近課長に昇進した川原(かわはら)には、二つの悩みがあった。
一つ、任された課がダメ社員の寄せ集めだったこと。
二つ、部下の中でもとびきりの問題児である鬼本(おにもと)が、事あるごとに自分を誘惑してくること。
鬼本にその気がないことは分かっ
ている。分かっているのに……! 川原はどこまで上司の威厳を保っていられるのか……?(全8話)
川原 丈士(かわはら・じょうじ):33歳、170cm。コワモテで堅物。オールバックで眼鏡を掛けている。
鬼本 遊太(おにもと・ゆうた):26歳、186cm。ヘラヘラしてる。髪はボサボサ、目の下にクマがある。
※本作は「カクヨム」様にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-16 08:00:00
16379文字
会話率:46%
とある大陸のとある場所に、日夜魔物と戦っている王国がある
その国は魔物を生み出す瘴気の地と隣接しており、少しずつ瘴気の地を浄化しながら、領土を広げてきた
昨今は王国が優勢だが、長い歴史を読み解くと、突然劣勢になり、瘴気の地が拡大した事も
少なくない
そう今回のように───たった一匹の魔物によってでも、戦線が崩壊するのだ!
その報を受けた王子は、一個中隊規模でしかない近衛騎士団を伴い出陣した
それは軍を再編する時間を稼ぐ為だった……魔法の天才と持て囃されている王子だが、時間稼ぎすら出来ないと内心では思っていた
何度も魔物と戦っていたから分かっているのだ、魔物の中には他とは隔離した力を持つ化け物がいる事を
最前線はそんな魔物を想定して陣が築かれている
それを安々と崩壊させた化け物相手に、時間稼ぎが出来るなんて、そんな慢心を抱けるほど王子は楽観主義ではない
だが彼はそれを分かっていながら、その命を賭けてでも国を守る為に、化け物と戦うのを選んだのだ
これはそんな王子が婚約破棄をする話
どうかみなさん、あらすじ詐欺という言葉だけは忘れないで、読んで下さい
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-15 11:59:19
3146文字
会話率:40%
ラグーレン子爵の妹ルシアは、突然、伯爵令息ゴルマンに婚約破棄を言い渡されてしまった。理由は持参金らしい。でもよく考えてみると、格上の伯爵家の人と結婚するより、兄アルベスを支えて領地再建に力を尽くす方がいい。むしろ婚約破棄してもらって、いいこ
としかない!
……そんな前向きな日々を送っていた矢先。ルシア宛に伯爵家からゴルマンの結婚式の招待状が届いてしまった。侮辱目的と分かっているが、家格的に欠席は許されない。しかし兄は多忙すぎて一緒に行けそうもない。兄妹が途方に暮れていると、兄の友人フィルが同行を申し出てくれた。
(アルファポリス様で連載していたものを微修正して掲載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-12 13:06:36
161944文字
会話率:32%
「オリビア、君がここまで酷い人間だなんて知らなかったよ。婚約は破棄させてもらう」
「お前のデザインは全て盗作だと分かっているんだ! 出て行け!」
クタクタになるまで働いて帰ったオリビアは、突然婚約者に婚約破棄を言い渡された。
しかも、自分
のデザインを義妹の手柄にされ、義家族に家と店を追い出されてしまう。
全てを失ったオリビアは、父が遺してくれた紹介状を握り締めて、一人王都へ。
王都で懸命に働き、自分の店を構えることになる。
このまま順風満帆と思いきや、ある日義妹と元婚約者の結婚式の招待状が届く。
しかも、なぜか領主様の命令書付き。
行きたくない。でも、身分差があって断れない。
途方に暮れていた彼女に、友人である青年が一緒に行こうと名乗りを上げる。
この話は、どん底まで落ちた女の子が、がんばって幸せになったりざまぁしたりする話である。
※本編全32話、約9万4千字、全話登録済み。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-11 21:21:15
111380文字
会話率:31%
分かっているから解りたくない
キーワード:
最終更新:2024-05-13 21:06:43
910文字
会話率:0%
【邪魔者は、静かに消えることにします】
幼馴染のセブランは子供の頃からずっと私の好きな人であり、出会った頃から婚約者になるべき相手だった。私と彼は互いに両思いで、将来は必ず結婚するものだとばかり思っていた。
義理の妹が現れるまでは……。
彼と妹が互いに惹かれ合っているのは分かっている。けれど、私がいる限り二人が結ばれることはない。だから私は静かにここから消え去ることにした。
二人の幸せのために――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-07 13:54:59
480761文字
会話率:52%
会議は二百時間目に突入した。議題はそう多くはないのだが、参加国が多いだけに進みが悪く、また異様な熱気に包まれている。
『えー、新規登録は以上に』
――うちだうちぃ!
――なぜダメなんだ! 厳重に抗議する!
――おいおいおいおいお
かしいぞ! 賄賂か? あそこは要件を満たしてないだろぉ!
――言いがかりはよしてもらおう。うちはしっかりと魅力をアピールできているだけですよ。
――登録登録登録ぅ!
「う、うちこそ、今回登録されるべきだ!」
と、我が国の大臣も周囲に負けじと、そう声を張り上げるのだが、やはり当人も無駄だと分かっているので声に勢いがない。あの議長は一度決めたことを覆さない性質なのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-28 15:00:00
893文字
会話率:39%
「課長、お先でーす」
「あ、うん……ちょっと早いけど、まあ、お疲れ様……」
「え? 今何か言いました?」
「いや、いや全然……」
「そうですか。まあいいでしょう。あ、それでなんですけど来週、私、休みを頂きたく」
「え、ええ!? き
、きみ、先月も一週間休んだじゃないか!」
「ええ、ですがどうも新しく医者に診てもらったところ、あなたは働きすぎだと言われましてね……」
「そ、そうか、いや、うーん……」
「何ですか? お疑いになるのならお見せしましょうか?」
「ああ、いい、いい! 出さなくていい! わかったよ……でも君、再来週は頼むよ? 大事な取引があるんだ。君に休まれてしまうと困るんだ……」
そんな言い方すると、それがまたプレッシャーになって良くないですよ。と、おれは言おうとしたが、そうなると今度は課長の奴が参ってしまう。課長もそれが分かっているからせめて少しでもやり返してやろうとそういう魂胆なのだろう。額に汗を浮かべながらもニヤッと笑みを浮かべているからわかる。
虚勢も虚勢だが、ここは一つ、顔を立ててやることにし、おれはわかりましたと素直に答え、会釈し会社を出た。
コンビニに立ち寄り、水と缶コーヒー、それにオニギリ一つを手にレジの前へ。が、店員は椅子に座ったまま立ち上がろうとしない。
「すみません」
「……っす」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-16 11:00:00
3473文字
会話率:48%
「メアリー!お前との婚約を破棄する!理由は分かっているだろうな!お前が聖女エミリをいじめたからだ!」
私の婚約者、いえ元婚約者のロイド・フローレン第一王子が学校のホールで大きく宣言する。彼の横にいる聖女エミリは、ロイド第一王子に胸を押し当
てながら私を見てニヤニヤしている。
当たり前だが私はいじめなどしていないし、婚約を破棄される道理もない。だけどこんな所で「私はいじめてません」なんて主張しても無駄なことは分かっている。
だから私は悪役になりきることにした。
「そうです。私がいじめましたわ!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-23 07:10:00
1582文字
会話率:36%
なぜ、掘りさげることが出来てないかは、分かっているんだけどね。
キーワード:
最終更新:2024-04-23 00:34:47
524文字
会話率:0%
傲岸不遜にして誰しもの嫌われ者である魔王の息子、キシリオはおっさん勇者と親友だった。その勇者と魔王の死闘の結果は、相打ちだった。
まだわずかに息の残っていた勇者にキシリオはこう告げられる。
「オレの娘を頼んだぜぃ……親友」
その最期の
約束を果たすべく、キシリオは勇者の娘ツェリと出会う。そう告げられた直後に。
キシリオにとっては親の仇の娘。ツェリにとっては親の仇の息子。
そんな関係性を持ちながら、だけどキシリオは任された仕事はこなさなければならない。
魔王の息子という体にして、勇者の心を継いだキシリオは何者になるのか……それは誰もが分かっている。どこに行っても敵だらけのコウモリ野郎だ。
しかし、それでもキシリオは自分の美学を貫く。約束を違えないという唯一の美学を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-16 18:04:08
4213文字
会話率:49%
製本が、出来上がる。
辰也の【本】も、仕上がる。
製本作業を進めて行くに連れ、薫は、確信するようになる。
これは、ウチの先代と茂さんの企み、やな。
二人でグルして、謀りごと、巡らしよったな。
茂と潤の【本】について、製本作業諸々を、秘
密にしていた。
『辰也は、実在人物なのかどうか』、の謎がある。
そして、茂の、非協力な態度。
先代(父)と茂が、『解けるもんやったら、解いてみい』と、どや顔している場面が、眼に浮かぶ。
先代(父)と茂の、高笑いが、耳に響く。
薫は、状況を、整理する。
茂さんと潤さんのことを、先代が秘密にしていたのも、
『辰也さんのことを、謎にしておく為』、やろう。
と云うことは、辰也さんの正体(実在人物かどうかも含め)を明らかにすることが、肝やろな。
そこで、辰也について、整理する。
薫が思い付く、現在の辰也の可能性は、次の三つ。
一.潤さんの兄(行方不明?)
二.辰也 = 薫
三.既に、死亡。(十三歳くらいまでに?)
よしんば、三の【既に、死亡。】パターンなら、潤さんが辰也さんのことを持ち出した時、茂さんは、あんな顔をしなかったはす。
『勝手にせい』の顔を、しなかったはす。
する必要も無かった、はす。
安心して、『しょうがないな』と云う顔で、潤の話を、見守っていたはす。
[若くして、死亡。]と云う答えが、万人に受け入れられることが、分かっているから。
が、あの顔をしたと云うことは ‥
そこらへんを突っ込まれると、『具合が悪い』、と云うこと。
よって、三の[既に、死亡。]は、除外してええやろう。
茂さんは、明らかに、突っ込まれるのを嫌がっているから、一か二である可能性が高い。
薫は、改めて、自分の【薫 十一~二十歳】の【本】と、辰也の【本】の十一歳以降の記載事項を、見比べる。
お互いの記載事項を、見比べる。
当然のことだが、重なっている記載事項もあるし、重なっていない記載事項もある。
が、薫が眼を付けたのは、他のこと。
辰也の【本】の十一歳以降と、【薫 十一~二十歳】の【本】の記載事項の充実度が、反比例している。
辰也の【本】の十一歳以降がカバーしている年齢分については、【薫 十一~二十歳】の記載事項は、薄い。
逆に言えば、それ以後の【薫 十一~二十歳】については、それまでに比べて、記載事項が濃い。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-16 09:36:36
21573文字
会話率:23%
婚約者の様子がおかしい…
ご両親が事故で亡くなったばかりだと分かっているけれど…何かがおかしいわ。
忌明けを過ぎて…もう2か月近く会っていないし。
だから私は婚約者を尾行した。
するとそこで目にしたのは、婚約者そっくりの小さな男の子と美
しい女性と一緒にいる彼の姿だった。
まさかっ 隠し妻と子供がいたなんて!!!
※この作品は、他投稿サイトにも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-13 21:29:48
10732文字
会話率:40%
CARDGAMEとして突如試合を開催された賭け事をするデスゲームに近いゲーム
WANGAMEについてはルールが少し分かっていることそれ以外は何も分かっていない不明のゲーム
最終更新:2024-04-06 12:00:00
6336文字
会話率:79%
この世で最も多く人を殺しているモンスターは何だと思う?
ゴブリン? ドラゴン? 邪神? いや、違うね。
この世で最も多く人を殺しているモンスターはダンジョンだ。
何? ダンジョンはモンスターじゃないだろって? そんなこたあねえ。
メイジゴブンリンとか魔法を使うだろ? モンスターの中には魔法が得意な種族も居るだろ?
そしてダンジョンは、錬金術が得意なモンスターなんだよ。
モンスターだからこそ、食いもんが必要なんだよ。
そして奴は、得意な錬金術を使って餌をおびき寄せているんだ。
土を黄金に変えるだけで、人間という餌は簡単に寄ってくる。
喰われると分かっているのに、自分から口の中に入っていく。
もちろん人間だって学習する。
だけどダンジョンだって知恵を絞る。
黄金が駄目なら、魔法の道具を。
魔法の道具が駄目なら、これなら勝てそうだと思わせる装備品を。
そうやって奴は人の欲望をうまく突いてくる。
何? 自分は欲張らないから大丈夫だって? さてどうかな。
それじゃあ一つ、こんなもんが落ちたら、あんたならどうする?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-31 10:03:57
266045文字
会話率:18%
『勇者の試練』
とある聖域にて、勇者になるための試練が行われているのだと言う。
その中身は一切が不明。
ただ、かつて勇者、英雄と呼ばれる存在は、いずれもこの試練を潜り抜けたと言う事だけは分かっている。
そこではいったいどんな事が繰り
広げられているのか!?
勇者に憧れ、勇者を目指す少年剣士ラルフェインは、件の聖域へと向かう。
果たしてそこには何が待ち受けるのか!?
《長編異世界ファンタジー》折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-12 19:29:21
111597文字
会話率:29%
中学校もあと少しで卒業。そんな時に友達にあることをしてしまい、話すのが気まずくなってしまう主人公:秋人。このままじゃだめだと頭では分かっているけど、行動に移せない。そんな中、急に聞こえてきた声に後押しされ…
最終更新:2024-03-04 21:43:30
2001文字
会話率:49%
人は死ぬと魂になり天国へ行く、それはとても当たり前のことで皆さん分かっているでしょう。ですが、その人が報われない死を遂げた場合その人の魂は恨みの塊となりそして怨念となる。そして様々な人に災いをもたらす。だが、そんな怨念を成仏させ祓ってくれる
ものがいるそれは・・霊媒師だ。これはその人たちの物語
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-01 20:21:18
38678文字
会話率:45%