日常が退屈だと思い始めたのは、いつの頃だったろうか――。
今年で十八歳になる常世明人(男)は、そこそこ裕福な家庭に生まれ、勉強や習い事をわりと自由にさせてくれる家庭で育った高校三年生である。ただ一点、両親は娯楽に関してはだけは口うるさ
く、遊ぶ友達を選ぶ自由もなければ、テレビゲームやラノベ、アニメといった俗物を家庭内で楽しむ自由は与えられていなかった。
故に、彼はたまたま、通っていた中学校でラノベや漫画の内容を読んでしまったことがきっかけで、どっぷりとファンタジー世界に浸るようになる。
周囲の人間が高校進学を機に大人になっていく中、彼はファンタジー世界への憧れを捨てきれず、こともあろうにファンタジー世界の主人公気分を味わうために暴力団狩りをするようになり、高校三年生になった現在でも深夜になると狩りに出る。
狂気の沙汰とも言える蛮行を夜な夜な楽しんでいた彼だったが、残念なことに、暴力団の一味の銃撃を食らってあっけなく死亡する。
彼は思う。自分の憧れた主人公は銃撃なんかでは死なないし、そもとも、人間の身体能力ではファンタジー世界の主人公にはなれないと。
彼は強く願う。このまま終わりたくない。夢を、諦めたくない!
そんな彼の願いが天に届いたのか、彼は十二歳ほどの、山や森林に囲まれた限界集落に住むみすぼらしい青年の体に魂が憑依し、やがて魔力という新たな力に目覚めた。
素晴らしい——。これが、俺の求めていた力だ!
彼は謳歌する——。天より与えられし、この二度目の人生を——。
俺の名はジョーカー。何者でもないが、何者にもなれる者だ——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-14 00:11:49
114389文字
会話率:47%
「私はリリアーナを愛している。聖女を虐める底意地の悪い君はまるで向いてない。我がオノレーヤの国母なぞに添えてみろ、国がまともに治まるとは到底思えない。よってここにオノレーヤ第1王子ルビウスとその婚約者、オールディント公爵家ゼナとの婚約を破棄
する。」
「つまり、愛妾でも側室でもなく正室としてお出迎えに?」
「側室も愛妾ももたん。高潔な私を愚弄するつもりか。そんな言葉を軽々と吐くとは…!浅ましく汚れたその思考を恥じろ。」
精霊信仰の強いこの国で聖獣との契約を果たした平民の聖女は多くの支持を得て王子の新たな婚約者になろうとしている。
視界の端にニヤリと口の端を釣り上げた王子殿下が見えた。
かの伝説の聖獣様が私と対峙し神秘の美しい肢体はキラキラと輝きを放ちながら一つ唸りなさった。
この生涯にたった一度でも聖獣様と対峙する機会が与えられるなんて…
お言葉を交わす栄誉が与えられるなんて…
嗚呼、_____私は俗物でしかないのだ。
暇つぶしにちょろっと寄ってみてください。 楽しんでくだされば幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-17 17:50:53
11386文字
会話率:19%
賢王サマの日本漫遊記!
そして、舞台は次のステージへ…
プロットなしその場のノリで執筆しています。
馴れるまで誹謗、中傷はご遠慮ください。
最終更新:2022-05-15 06:56:51
2084文字
会話率:39%
少女 雅子は失踪した姉を探すも、どの探偵を頼っても姉は見つからず、最終的にある占い屋を頼ることに。その占い屋は山の神に祟られたと言われる俗物で……?
最終更新:2021-09-18 23:45:52
2970文字
会話率:38%
魔法のある異世界、けれど普遍的な技術というよりも固有能力に近い仕様。
反転した性別で吸血鬼という強いけれど弱点も多い種族に転生した私が手に入れたのは
人からちょっと力のおこぼれをもらう性格的にはぴったりだが、ちょっと使いづらいモノだった。
でもまあそこはそれ、転生しようがしまいが私のやることは変わらず
どうしたら楽しく暮らせるかを模索するのみである。
―――明日も楽しい一日になるといいな。
俗物系ろくでなしTS主人公で能力バトルをやったりやらなかったりするお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-17 16:39:03
244793文字
会話率:48%
ひっどいシスターが居たもんだ!
シスターにあるまじき欲深さと、その俗物らしき振る舞いに、俺の中のシスターのイメージが崩れ去ろうとしている。
最終更新:2021-08-28 12:08:31
2100文字
会話率:50%
規律と歴史を重んじる月見里(やまなし)家に生まれた楓は幼少より厳しく育てられ、テレビやゲーム、漫画やスマホ等の俗物と拘わる全ての物を禁じられていた。
しかしある日幼なじみ良典(よしのり)は楓がコソコソと小包みを抱える姿を見てしまい…………
爆笑必至の予測不可能な展開でお送りする奇想天外ラブコメディー、ここに参上!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-12 03:35:47
8276文字
会話率:59%
タイトルのセリフを言ってみたい転生令嬢の一発ネタです。
頭を空っぽにして読んでいただければと思います。
私は一度でいいからこの言葉を使ってみたかった。
公爵令嬢に転生したときには、いつか必ず使ってやろうと思っていた言葉だ。
「恥を知れ、
俗物」
高貴な身分の人間にしか使えない最大限の罵声、この言葉にどれほど憧れたか。
見た目アレな続編でショタに腑抜けるキャラだが、大好きなキャラの名言の一つだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-27 12:00:00
2268文字
会話率:20%
修道院で一生を過ごすつもりだった貧乏伯爵家の娘、シャルリア。
彼女のもとに舞い込んできたのは、まだ若いながらすでに二度の離婚歴がある資産家レオンヴァルトとの縁談だった。
彼がシャルリアに対して提示した条件は二つ。
一つ、夫婦の子供は望まな
い。
一つ、彼の“娘”を傷つけない。
これさえ守れば、シャルリアの生活と実家への援助は保障してもらえるらしい。
金がほしい高慢なシャルリア、妻がほしい腹黒なレオンヴァルト。
互いの利益が重なって成立した結婚という名の契約は、二人に何をもたらすのだろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-02 00:04:13
192471文字
会話率:46%
注意!
この小説はおふざけ小説です。
村に住む少年のズークは、15歳になった日に教会でスキルを賜った。
だが、そのスキルは【感想乞食】という前代未聞のスキルだった……。
その日から、ズークはスキルに振り回される事になる、かもしれない。な
らないかもしれない。
◇ ◇ ◇ ◇
この小説は読者様の感想で成り立っています。
普段感想を書かない読者様も、この機会に是非感想をくださればと思います。
今まで頂いたイベントは活動報告にまとめてあります。
感想のルールですが、感想にイベント(案、リクエスト)を分かるように盛り込んでください。
イベント(案、リクエスト)を盛り込まず、小説に対する感想だけでも結構です。
イベント(案、リクエスト)だけの感想もOKです。
書き方例:
【イベント】盗賊が村を襲う
案:スキル【火炎放射】を獲得
リクエスト「しゃっくりが止まらない」
イベント(案、リクエスト)は何個挙げてもらっても可ですが、抽選は1話につき1人1つまでとなります。感想ポイントは感想1人につき1ポイント貯まります。次の話が投稿されるまで、同じ人の感想はポイントになりません。
ややこしいルールですみません。
簡潔にまとめると
・色んな方の感想が欲しいです!
・感想にはイベント(案、リクエスト)を盛り込んでください!
というお願いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-24 19:49:55
60542文字
会話率:24%
「アリシア、次期聖女の地位を妹に譲りなさい」
父である公爵からそう言われた時、私は呆れてしまった。父は悪人ではないが俗物で、自身が凡庸である故に、ひと目で優れている、長じていると思われるものを好む。そして私たち姉妹の場合、それは私――
アリシアではなく、妹のノエルなのだろう。
華やかで愛らしい妹のノエルと違い、十歳から次期聖女として勉学に励んだ私は両親に愛されることがなかった。昔から両親はなんでもノエルの望むままに私からむしり取り、妹に与えた。そして今回は聖女としての地位と、ユリアン第一王子との婚約さえ私からむしり取った。
これ以上話しても無駄だと悟った私は、聖女の地位を妹に譲ることにして、遠くハノーヴァー家へと嫁いでいった。だがノエルが聖女としての任をなにひとつこなさないうちに、王国には徐々に大飢饉の徴候が出始めて――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-04 12:09:42
10700文字
会話率:20%
【あらすじ、ではない】
シュミフルスロットルの垂れ流しだ。すみません、生まれてすみません。パクられた言葉をパクっても罰せられるのだろうか。あたしについて来る酔狂な人間はいない。俗物、スノッブ、偽者に溢れたこの世界で。だが、いなくなれば寂
しくなるのかもしれない。さあ、明るく手を振ってサヨナラだ。だって、あたしはウサギより早く絶滅するのだから。
【毎日更新、全19話】〜完結
誤字脱字、表記の乱れは故意の部分もあります。が、そうではない部分もあるかもしれません。自分でもよくわかりません。すみません。
二作同時連載予定です。たまにはそういうのも面白いかと思いまして。ジャンルも違い、内容もまったく無関係ですが、ちょっと寄せてみたりして楽しんで書きました。よければそちらもどうぞ。そっちは幻想ロマンスかな?
同時連載↓
『妖精女王は、ピンクのウサギの夢をみる』
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-27 11:09:46
18570文字
会話率:0%
伏魔殿より解き放たれた百八の魔星が、人間に転生して大暴れする水滸伝の物語。本来なら主人公の宋江は皇帝に狂的な忠誠心をもつ魅力特化の無能キャラなのだが、何故かこの世界の宋江は俗物でやたらハイスペックだった。
※この作品は掲示板で連載して
いたAAスレを、小説にリライトしたものです。また一部のTS要素が含まれます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-20 19:00:00
194562文字
会話率:43%
「――しょせん、顔だけの俗物であろう。見るにも堪えぬ愚か者よ」
背負う爵位こそが絶対であり、平民には決して立ち入ることを許されぬ聖域――王城。そこで開かれた宴に主と共に参加していたエフォードは、実は人とすら見なされぬ貧民街の出身だった。
宴の主役である王女シルヴィア・アルゲントゥムに「愚か者」と称された彼は、貴族にも引けを取らない生来の端整な顔立ち以外には何の実績も備えていないことを自覚していた。だが、自分が馬鹿にされるよりも彼にとって腹立たしかったのは、己を認めてくれた優しい令嬢ティーティア・タレントが侮辱されることだった。
「俺に機会をくれないか」
貴族の誰もが認めざるを得ないほどの実績を得るために、エフォードはティーティアの下を離れて再び生まれ故郷へと舞い戻ることを決意する。
・第一章【愚民の決意と幼き疾風】完結(2020/08/31)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-10 07:33:16
180655文字
会話率:43%
マリイは激怒した。必ず、このクソみたいな家を捨ててやると決意した。ボンクラの父は借金をこさえ、家は破滅寸前。婚約者はカス。マジでカス。もう家を捨てて逃げようと思う。クールでイケメンで公爵家の嫡男であるズッ友が心配してくれてるけど、使用人と
して雇用はしてくれない。困った時は力を貸してくれるって言ったじゃん!このひとでなし!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-20 02:58:32
14757文字
会話率:37%
気苦労体質の金髪碧眼完璧王子とはこの俺のこと!!だが俺は訳あってワケあり魔法バカと逃亡中……に、あろう事か女神と呼ばれる存在と出会う失態!俺の立場をこれ以上ややこしくするな!!俺の命をこれ以上危うくするな!!!
そんな顔だけは良い苦労性の
王子?と悪人面の魔法バカと女神と呼ばれるただの俗物の珍道中になるかもしれない。R15は保険。見切り発車オーライ
主人公が誰というよりもトリオがどうなるかもまだ見切り発車につき御承諾ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-11 11:05:34
3739文字
会話率:58%
人は俗に染まらなければ昇天して仙人になる。
最終更新:2019-11-05 12:19:47
20216文字
会話率:73%
此の世の常識は可笑しいと疑問視する男は或る日、交番に入って行き・・・
最終更新:2019-10-31 11:06:25
5464文字
会話率:80%
鬼ヶ島に封印された『悪路王』を封じる一族、朝日家、十六夜家、青海家。
そのうちの一つ、朝日家の当主の息子として生まれた男、朝日・辰巳は、かつて才能も無く、努力が何一つ報われない剣士として、周囲の人間から見下されて育つ。
そんな中、自分と
同様に才能も無く結口先だけは大きく結果も出ないが、それでも人一倍努力だけは重ねて生きる剣士、海堂・甚甚兵衛と出会い、人生観を一変させる。
しかし、そんな甚兵衛が鬼ヶ島の剣士に見捨てられて死亡した事で、辰巳は鬼ヶ島を出奔する事を決意し、成人の儀に敗北する事で、鬼ヶ島を追放される形で出奔する。
その後、ある事件を機に今までの迷いを断ち切り、強くなる事を決意する。
「俺は生きる。生きる為に戦う。それを邪魔する奴は殺す」
一方、魔導蒸気文明が発達し、列強諸国が勢力を伸ばす中に在って、多数の勢力が更なる力を求めて鬼ヶ島へと手を伸ばしつつあった。
そんな列強諸国に対して、朝日家の次期当主となった辰巳の弟であるドラコは強く反発する。
「我らの為すべきは、五千年よりも前よりこの封印を守ることである。その使命を邪魔せんとする者は、身命を賭して戦うのみ!」
そんなドラコの信念が世界を揺るがし、その信念に巻き込まれる形で辰巳はドラコと再会する。
「使命を捨てた俗物は、我が手によって処断する!」
「生きるのを邪魔するなら、殺すだけだ」
これは、一人の男が剣士として生き、己の生きざまを貫く物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-01 06:00:00
11654文字
会話率:22%
本作内に於いて述べる事柄は全て個人的な意見ではあるが、他者並びに他作品を批判、非難する事を目的とした物では無く、なろうに掲載される作品に対する口撃、又は同性愛に対する攻撃では無いと断言する。
前提として筆者はLGBTに関わる問題に対し、L
GBTを推奨する事は無いが否定的な意思は無く、個々人の恋愛観、性的志向に対しては肯定的に捉えている。
俗物的に言うならば、私は異性愛者ではあるが現実に於ける同性愛を忌避はしない、創作物内におけるホモもレズも好き、但し性愛を前面に押し出した作品は異性愛に関わらず苦手
以上を踏まえて、私の見解を読んで頂けたら幸いだと思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-04 16:13:22
3470文字
会話率:0%
異世界も地球も関係ない、私は楽がしたいのだ、それだけは種族が変われど変えられない。
ハチ目の魔物であるエンシェントアントに転生してしまった私は、群れのなかで強くなるまでを安全に過ごし、ある程度強くなってから、エンシェントアントの中で成り
上がっていきます。
転生したときに手に入れたのであろう、特殊な力的なやつと共に、俗物的に生きていくよてい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-18 18:00:00
77498文字
会話率:47%
少しでも作品の事を考えてくれるのならば、評価をしてあげてください。
最終更新:2019-01-25 22:29:02
458文字
会話率:10%