吸血鬼をはじめとする亜人と人間が共存し、休戦協定を結んではいるが、水面下で魔族と戦いを繰り広げている現代。この俺、光沢鉄郎は、ある日、自分が人間ではなく、記憶を改竄された吸血鬼で、六大鬼族のひとつ、風間家の跡取りだったことを思いだす。
俺の記憶を改竄したのは何者なのか? 俺の婚約者を名乗る、六大鬼族の娘、桜塚沙織とともに、俺は夜の行動を開始した。
ほかにも、ストーカーまがいの同級生をあしらったり、外国からきた能力者のダイアナと一悶着あったりと、いろいろ騒動もあったが、俺の記憶を奪った奴がなんとか特定できた。同じく六大鬼族、海石榴家の跡取り、精一郎である。俺の家である風間家と沙織の家である桜塚家が結託するのを恐れ、俺の記憶を改竄して人間界に放りだしたのである。
俺たちは海石榴家と会い、精一郎を捕まえたが、実はそれにすらも裏があった。精一郎に手を貸し、俺の記憶を奪ったのは吸血鬼ではなく、魔族だったのである。
その魔族――ゾムドという名前だった――が俺に言う。人間と吸血鬼がどういうものかわかったでしょう。戻ってきてくださいと。
俺は魔族と人間の混血だったのだ。俺が、風間家の跡取りである吸血鬼だということ自体が虚構だったのである。いや、それこそが、吸血鬼の原点だったのかもしれない。だが、俺は魔族ではなく、吸血鬼として生きることを選んだ。ゾムドが悲しげな顔をする。
「魔竜王ドラクール様がお待ちなのに。なぜです?」
「俺がドラ息子だからだろう」
俺はゾムドに背をむけた。翌日、沙織とともに俺は学校へ行く。人間を装った吸血鬼としての生活のはじまりだった。
この話は最後まで書きあがってます。全35話。エタりません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-04 21:00:00
76310文字
会話率:65%
突如現れた『死天使』という異形たちにより、世界は滅びた。
世界を祝福する音色を聞きながら、多くの人が命を潰えた。
人々の痕跡さえも呪うかのように、多くの都市が破壊され、世界は無惨な骸と化した。
『死天使の福音』はいとも簡単に世界を終
末へと導いた。
残された人々は、哀しみに打ちひしがれ、残酷な運命を呪いながらも、なお生き続けることを選んだ。
当たり前の日々を、どうかもう一度。
この物語は、全てを奪われ、忌むべき権能を植え付けられた少年『ロア』と、死天使の歌声に魅入られた吸血鬼の少女『ルゥ』の二人が終末の世界を旅をするおはなし。
長い長い旅の道中、たくさんの街で、たくさんの人と、たくさんの想いに出会う旅録。
一度終わった世界にも、救いはありますか・・・?
現在、プロローグにて表紙絵公開中です。
2017/07/28 第1話 オオトリ、完結しました。
2017/12/17 第2話 首のない魔女と黒い犬、完結しました。
2017/12/25 幕間更新しました。
2018/04/11 幕間とあらすじ更新しました
2018/10/06 第3話 黄昏の雪原 更新始めました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-06 22:46:44
113208文字
会話率:41%
とあるゲームで最強の名を冠した二人の姉弟がいた。二人は、ゲーム内で亜人のみによって構成された国をダンジョンである『天山』に築いていた。
二人はひょんな事からゲームの世界に転生してしまった。
その世界で、二人の国を守るために戦う物語。
最終更新:2018-07-05 21:26:05
1981文字
会話率:42%
人、亜人、魔族、竜種、妖精ーー。さまざまな存在が生きていた真なる原初にして消えた過去の世界”レプラゲイル”
不慮の事故で死んでしまった高校生”紅 諸葉”は不思議な女神《リリス》に導かれその世界に転生することに。次に目を覚ましたとき自らの正
体を知る、衰退した魔族の亡国の血を引く吸血姫であるとーー。
目覚めた力、強者として、王の血としての覚悟、勇者との出会い、神との闘いーー。
彼(彼女?)はなにを見て、なにを得るのかーー。
「私は知らねばならない、何を犠牲にし、何を手に取るべきだったのか。王を名乗るならば、己はその胸に誓う使命を果たすまでーーー!」
血に染めた薔薇の大輪の如く、覇道を鮮血と燃える焰の意思で駆け抜ける始まりの王道譚ファンタジーが幕を開けた。
主人公は基本Tueeeeです。苦手の方はブラウザバックを推奨します☆
非常に更新が遅いです。申し訳ない。
*あらすじとタグを変えました。
現在、リメイク版というより完全版を描き直し中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-24 12:38:43
97037文字
会話率:31%
太陽《ひかり》はない。
宇宙《ソラ》もない。
此の地を照らすは無数の瞬き、儚き幻想の星々。
世界を闊歩するは神光に疎まれし『夜の眷属《ナイトウォーカー》』。血を吸う鬼のみ覇権を握る。流転する血潮を沸騰させ、
彼らは今日も『永遠の夜《ステアリー・パンデモニウム》』を我が物顔で練り歩く。
数多の亜人魔族に人類種、それら全てを超越した人外どもこそ、夜の王。
そして、夜王を束ねし四の頂点。それら即ち『シンソ』と呼ばれる、神にも等しき悪鬼羅刹。己が矜持を幾千年貫き、魔王の四柱此処にあり。
天は告げる。星を散らせよ光を掲げ、死を見せつけて不幸を受けよ。それが出来ねばその身を差し出せ奴隷ども。世界救済のその日まで、汝ら粉骨砕身献身せよ。
そして此処に、異端が生まれる。
彼は知らぬ。世界の悲しみも、敗者の慟哭も、光の渇望も、死の覚悟すらも、罪科の前では塵芥。
しかし少女と出会った少年は、この時ようやく道を得る。
これは贖罪と救世の物語。
無為なる灰色の孤独の異界を、まばゆき緑色の楽土に変える物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-23 21:49:15
131958文字
会話率:45%
突如、世界中に現れた白い渦。今では『異界の門』と呼ばれているその門から彼らは現れた。人語を解するが、その見た目は人と異なる存在、亜人。
最初の数年こそ、人は亜人を支配していた。だが、今ではヒトは亜人に支配されている。
奴隷として生きてきた二
十歳の青年、ユート。
誰よりも亜人に好奇心を持っていた青年は、吸血鬼の少女と出会ったことにより亜人とヒトが共存する社会を目指すことになる。
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ご閲覧頂きありがとうございます
この物語には以下の成分が含まれます
・軽度な性描写
・流血表現
・ヒトを奴隷として扱う亜人社会
・亜人独自解釈
なお、作品のタイトルにある◎と●についてですが
◎は性描写あり(軽度)、●は残酷描写の有るシーンとなっております。
暴力描写は比較的ちりばめる予定のため、現在は外させていただいております。
不定期執筆
ツイッター垢:@mohanurusan
カクヨムでも執筆中です、よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-10 00:31:13
4215文字
会話率:46%