心霊学と工学を応用した兵器が、人の肉体だけでなく魂をも攻撃するようになった時代。
第四次霊魂戦争の末期、僕は激しい戦火を逃れ、生まれ育った都市を捨てて祖父の住む田舎町オッドヤクートへ疎開した。
戦争が終結してしばらく経った冬の日の朝。
僕は、遠くからやってくる汽車を駅のプラットフォームで待っていた。汽車には少女が乗っているはずだった。
いったい、どんな女の子だろう? たくさんの期待と少しの戸惑いで僕の頭は一杯だった。
水素ボイラー式蒸気機関車がホームに入って来た。客車の扉が開いて、薄緑色のロングコートを着た少女が現れた。
少女の名はハルノシマ・サエコ。
彼女がこの町に来て数日後、僕はオッドヤクートで起きた世にも恐ろしい事件に巻き込まれてしまった。
この小説は「カクヨム」にも青葉台旭として投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-24 22:00:00
101126文字
会話率:44%
東京の日本橋人形町にある、古ぼけた小さなビルの三階にあるのが、合同会社アルクイン拝み屋探偵事務所です。
従業員は、所長のベネディクトさんと、私のお兄ちゃんの二人だけの、こぢんまりとした会社です。
仕事は、祓い屋と言われる、心霊関連をあ
つかう業務を行っています。
しかし、心霊関連をあつかうと言っても、事務所の中には、囲い師や結び師の使う道具も、拝み屋の神職で使う、御幣やお札と言った神具なども無いです。
代わりと言ってはなんですが、コンクリートむき出しの事務所には不似合いの、趣味の悪い、真っ赤な来客用ソファーと、ひまわり色したロードバイクがあります。
そんな個人事務所の祓い屋でも忙しく、人手が足りなくては、私もよく駆り出されています。
私はまだアルバイトが出来ない年齢なので、表面上はお手伝いという名目になりますが。
特に、引っ越しの多い春先は忙しく、ひいきにしてもらっている不動産関係からの依頼が頻発します。内容は、事故や事件のあったような部屋や、霊が出るといわれる、いわくつきの物件の浄霊がメインになります。
経費を削減したい企業さんからすれは、実績のある囲い師の総本山よりも、実績はないけど、安いうちの会社の方が良いらしく、最近では口コミでの評価も上がってきてるみたいで、さらに忙しくなってきています。
そこに現れた新しい従業員。
こんな暖かくなって来たのにも関わらず、場違いの様に、ロングコートを身にまとった女の子。
年齢も近いし、最初は嬉しかったけど、後悔先に立たずです。後々を考えると、私一人だけでも断固としても反対すべきでした。
私は未国 静香。
ベネディクトさんの手伝いをして、未国 蒼を義理の兄に持ち、新しい従業員と攻防を繰り広げる、十四歳の悩み多き女子中学生です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-01 11:55:16
120134文字
会話率:39%
大学受験に合格し、春から大学生活が始まる18歳の宮内はかつての片想いの相手に出会う。
最終更新:2015-02-22 00:54:00
2016文字
会話率:44%
宇宙歴1192年……人類が、かつて支配してきた惑星を飛び出して、はや数世紀が過ぎた。新たな安住の地を探し求め、スペース・フロンティアを幾度となく繰り返し、 幾つかの安住の地を手に入れ、ようやく新たな文明を築き上げようとしていた時代。
適
応出来うる環境に暮らす人々は、それぞれの惑星でそれぞれの文化、政治体系を整え、それぞれの生活を営んでいた。
銀河時代の始まりである。
各惑星への航行手段は幾つか存在しているが、その中でも最もポピュラーなものは定期的に運航されるシャトル便だ。そりゃあ、中には自前のシャトルを持つ者もいるが、そーゆー人ってのはごく限られた人達(俗に言うセレブ達や裏社会の住人達がそれに当たる)だけだ。
そんな時代であっても、やはり世界というものは謎と不思議に満ち溢れているもので、そんな謎と不思議を追い求め、あまつさえそれを職業とする者まで出てくる始末。その職業とは……
【ジャーナリスト】
そして、さんかく座銀河に属するこの惑星ヤハウェから、今まさに出航する一機のシャトル便に乗り込む女性。白いシャツの上から新調したての真新しいアイボリーカラーのロングコートを羽織り、黒いレザーのショートパンツとロングブーツに身を包んだ彼女の行き先は……?
SF風味のファンタジー和え小説、ここに開幕!
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現在第二部執筆中。第一部、第二部合計アクセス数が100000PV突破しました! ありがとうございますm(_ _)m
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-14 12:11:02
167816文字
会話率:45%
風師は風師という役割をほっぽりだし、また旅に出た。
氷師のぞく十属性師は怒り狂ったが、どうしようもなかった。
最終更新:2014-04-20 17:49:42
2025文字
会話率:24%
この世界に“満たされたヤツ”が居るのかね? この仕事をしていると、“そういうヤツ”が居るとは、俺には到底思えないんだ。どいつもこいつも“困っているヤツ”ばかり。そんな、せちがらい世の中を、ちょっと俺が改善してやろうじゃないか。で、今回の
依頼人は……なんだって、子供……? ああ俺は「なんでも屋のリカ」って呼ばれてる。あんたは多少の金貨と引き換えに、最高にスカッとするはずさ。※※※シリーズ“統合”しました!! そして…第二章 ~獣のような男~ スタート!!※※※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-01 18:18:59
139895文字
会話率:29%
宇宙の真理を見るがいい!!
キーワード:
最終更新:2014-01-28 22:50:08
1406文字
会話率:26%
「ぼく」はちょっとだらしがないだけの、ごく普通の小学5年生。嫌いなものは算数と“悪い人”。好きなものは、お笑いや漫画とゲームにごっこ遊び。学校へ行き、放課後は友達と集まって遊ぶ毎日。いつものとおりの生活が明日も明後日も続くと思っていた。
そんなある日、黒いロングコートの男に「ヒーローになれる帽子」を渡される。男は、その帽子を被れば超人的な能力を発揮できるという。
「ぼく」は不審に思いながらも帽子を被ってしまい、その不思議な力によって超人的な身体能力を身に付けることになるのだが…
現代社会―――。生活は便利になったが、心は貧しく、人は他人を思いやる余裕をなくし、世界には争いが絶えず、未だに数多くの人々が戦禍に苦しんでいる。人間の歴史と共に語られるのは人と人の戦いの歴史。しかし、人は歴史を学んでも、歴史に学ばず、争いの歴史は繰り返される。それでも人が滅ばないのは、どんな時代も子どもが生まれ育ってきたからであるのは語るまでも無い。
我々は気付く必要がある。この社会は我々が形作っていることに。
我々は考える必要がある。この社会が次の世代に移り変わる事を。
我々はうごく必要がある。この社会を次の世代に胸を張って受け渡す為に。
少年は人の未来を小さな双肩に乗せ、人外の者と対峙する。
“ぼくはヒーロー”だと自身に言い聞かせ、恐怖に震えるその身を奮い立たせて。
小学生の少年達が織り成す現代SFファンタジー。
“ぼく”は闘いの先に何を思うのか。
※初作品となりますが、厳しいご指摘やご指導お待ちしております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-19 18:00:00
27128文字
会話率:26%
マスクの彼女と、突如遭遇。彼女の口からはお決まりの台詞。その言葉に、僕は。
最終更新:2012-06-04 00:00:00
1004文字
会話率:38%
国家破綻後、世界連合の信託統治下にある東京。
新米保安官補である関口伸一は、巡回の途中で商店に押し入る強盗と遭遇し、一般市民を巻き込んでの銃撃戦の末に犯人一味を取り逃がすという大失態を犯してしまう。この一件がマスコミの報道に火を付け、関
口個人の責任だけではなく、日本の信託統治の是非にまで世論は紛糾し始めた。
一方、武器密輸シンジケートを追っていた関口の先輩保安官である笠木昭雅は、自身の経歴を買われ意外な任務を与えられる事となる。
果たして、関口は強盗団を検挙し自身の汚名を返上することができるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-04-23 12:45:51
266135文字
会話率:47%
ちょっと先の未来。世界で最も人気のあるゲーム【ヴァルハラ】一人の少年が友人に手を引かれてやって来た。彼は蒼碧のロングコートに身を包んだキャラクター『クロア』を作り出す。彼は|試合《ゲーム》に初めて参加する。彼の初戦は8人の戦いだった
最終更新:2009-01-21 15:57:41
4434文字
会話率:50%
漆黒の髪に紅い瞳、血のような深紅のロングコートを着た【請負人】月詠咲夜。【嗤う死神】の異名を持つ咲夜は寄せられた依頼を完遂することが出来るのか?
最終更新:2006-11-09 20:21:27
3621文字
会話率:36%