一八世紀末、日本では浅間山が大噴火をおこし天明の大飢饉が発生する。当時の権力者田沼意次は一〇代将軍家治の急死とともに失脚し、その後松平定信が老中首座に就任する。
遠く離れたフランスでは革命の意気が揚がる。ロシアは積極的に蝦夷地への進出を
進めており、遠くない未来ヨーロッパの船が日本にやってくることが予想された。
時ここに至り、老中松平定信は消極的であるとはいえ、外国への備えを画策する。
大権現家康公の秘中の秘、後に『蘭癖高家』と呼ばれる旗本を登用することを――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-06 18:44:34
67347文字
会話率:26%
魔王を倒し、若くしてレガド大陸を統一して史上最大の版図を築いた、最強の皇帝ジャン=ジャック=アルベール。
後に『理想帝』と呼ばれるほどの、完璧な業績を残したその治世の中で、昨今歴史家の研究の的となっているのは、彼の後宮問題の対処への異
常なほどの巧みさであった。
後宮歳費の膨張。
異なる種族の王妃同士の対立。
後継者争い。
時の権力者が悩まされがちな諸問題と、ジャンは全くの無縁であったように思える。
彼の治世を盤石にした主要因の一つでもあるというこの謎に対する答えは、十人十色だ。
とある歴史家は言う『時代が平和を求めた。歴史的な必然である』。
とある政治家は言う『ジャン帝個人の圧倒的なカリスマである』。
とある魔法使いは言う『彼は催眠魔法を極めていたのだ』。
とある酔っ払いが言う『女は結局カネだよ。カネ』。
真相は全て歴史の闇の中。
だけど、もし、天国のジャンに問いかけることができたなら、きっと彼はこう答えるだろう。
『わっかんねえな。俺はただ嫁たちと、地球っていう異世界でデートがてらメシを食ってただけなんだけど』。
そう――これは、伝説の大英雄のエピローグ。
もしくは、世界が最も幸福だった500年間の、穏やかなるプロローグ。
※異世界最強の覇王が地球で嫁とイチャラブするだけの話です。後宮は出てきますが、権力闘争も戦乱もないストレスフリーワールドですのでご承知おきください。
※主人公は男ですが物語は嫁視点で語られます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-18 19:20:00
105623文字
会話率:34%
時は戦国時代。紀州の山中に、風の里と呼ばれる小さな村があった。そこには、雷、火、風、土、水の技を使う忍者達が住んで居た。彼らの技の力を恐れた時の権力者、信長が、魔王の化身となって風一族を潰しにかかる。
その戦いに、ライカ、神一郎、真麟、氷
馬、大刃の若者たちが、五種の龍の技を使って信長に戦いを挑んだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-28 19:30:00
105398文字
会話率:44%
人類の生活圏全体の地表は、アスファルトに似た質感の濃い銀色で覆われていた。
遥か未来の地球で、人々は植物を人体に有害と断じ、拒絶していた。むろん、それには理由がある。また遥か昔、ある日突如として植物たちが毒素を出し始めたのだ。嘔吐。高熱
。失明。脳の萎縮。あらゆる不調の原因が身の回りまた遠くの山々にある植物たちと気づくまで、多くの犠牲と怨嗟の声を生んだ。
ゆえにその原因が植物だと分かった時、当時の権力者たちは地表を覆い、閉じ込め、死滅させることを決定した。
地球温暖化が原因だったのか、人類の好き勝手な振る舞いを自然は咎めたのか。木や雑草、花などの自然界で生きる植物たちが突然、人類に反旗を翻したその理由までは解明できず、人類は罪の意識を抱いたが、蓋をすることを選ぶしかなかった。
野菜など人工的に育てられたものは人体に害を及ぼすことはなかった。よって、それ以外の地表、人類の生活圏をコンクリートで覆いつくし、他の地域は薬剤の散布、兵器による焼却、また環境変動の後押しにより地球が海と荒野の惑星になった頃には、植物の本来の役割である酸素の放出、大気汚染物質の吸収などは発展を遂げた科学技術で補えた。尤も、植物を餌とする動物や昆虫の死滅は避けられなかったが。
恒久的な平和が齎され、各家庭には毎月まとめて配給食が届けられた。あくせく働かずとも一応は暮らせる豊かな生活により人々が心に余裕を取り戻すと、これまで嫌悪されてきた植物も人工物ではあるが町に色を添えるようになった。青い芝生に青い葉の木々。それらは文字通り青色だが、かつて自然界に存在した植物たちを忘れ、埃塗れの文献から再現した人々の勘違いではなく、あくまで意図的であった。
紫の桜。虹色の花。元にない色で蘇らせるそれらは人類が植物に勝利したことの証。支配の象徴であった。
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最終更新:2024-05-13 11:00:00
6954文字
会話率:20%
京都、老舗の並ぶ商店街に生まれ育った幼馴染の家具屋の小町と京菓子屋の太郎は、近々オープンするショッピングモールの強引な店舗開発に対して、工程に無い謎の工事の話を聞きつけ建設現場に乗り込む。その時、黒い不死身の男に襲われ、なんと、千年前の平
安時代にタイムスリップする。
時の権力者、藤原道長の下に落ちた小町は、同じく未来からやって来た自称天才物理学者にして、陰陽師として道長 の側近を務める安倍晴明に保護され、なぜか仙女と崇められ宮中で生活することに。時を同じくして、左遷先から帰って きた道長の甥、隆家は、道長により不遇の立場に置かれた兄と姉の復権を画策。恐るべき策謀を巡らせていた。そんな時、大江山を拠点とする盗賊「酒呑童子」が京に攻め入るという知らせが。道長は側近である武家の棟梁源頼光に討伐を命じる。しかし、同時に頼光に謀反の噂が流れ、晴明にも嫌疑がかかり、その影響は小町にまで。 不穏な中、大江山に行った討伐軍の前に、小町らを襲った黒い不死身の男「酢呑童子」が現れて頼光たちに襲い掛かる。そこへ、ちょうど行方不明だった太郎が落ちて来たのだった。
時空を超えた巨大な陰謀の正体とは?
果たして彼女たちは現代に戻って来れるのだろうか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-05 00:00:00
82541文字
会話率:41%
花鳥人と呼ばれる人がいる。
両腕を鳥のような羽に変化させるなど体の半分以上を鳥のような姿をした一族だ。海外だとハーピーとも呼ばれている。その姿は美しく、時の権力者達を常に魅了してきた。
花鳥人はどんどんと権力を持ち、政権にさえも彼らは
関わっている。それは現代、令和の時代でも花鳥人の一族達の力は劣る気配はなく、独自の文化を守りながら生きていた。
そんな一族の愛人の子として生まれたヒナは六歳くらいの男の子の夜鷹と一緒に、正妻の娘である深雪の髪結いの仕事を受け、屋敷へ向かった。そしてなぜか深雪の婚約者と出会い、迫られてしまった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-03 05:41:11
19976文字
会話率:47%
「世界の英雄」
この世界に平和な時代をもたらした人物の正体が異世界転生者であることは、ごく限られた人物しか知り得ない事実だった。そして、彼以外にも同様な存在が多数存在した。
だが先の動乱で秘匿された情報が漏洩し、確信ある事実として広ま
りつつあった。
時の権力者は実在する「異世界出身者」へ、確かな警戒を増加させていく。
イストール地方筆頭の国力を持つ「マツカイサ帝国」は、そのような桁外れの力を持つ存在(チート)に対抗する人材育成を進め、真っ向から武力や技術、経済、文化で衝突することは避けた。
その一環として、伝統ある帝国騎士団に青年隊(第二隊)を新設。若い人材を能力主義で各所から集めたられた。
主人公「ミサス・シンギザ」は、幼少から異世界出身者の師匠達から多くのことを学び・伝授され、マツカイサ帝国騎士団に設置された青年隊を率いていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-06 09:00:00
225448文字
会話率:38%
誰が名付けたかーーー今となっては知る者は無き世界ルシェリアス。
北西大陸 アルバシェレム
北東大陸 レ・ラバ
西群諸島 バルシャワイズ
南西大地 ルーオーン
南東大陸 レイジェント
極東大陸 イーストリア
以上六大大陸からなるこの世界は
、それぞれに置いて人種の存在が認められ、また彼らに依って多種多様なる歴史を刻んできた。
物語の舞台はその一つ、イーストリア大陸。大陸中央に北から南に大きくアリスラムド山脈によって西部と東部が分かれる形を成す、不対象なひし形を形成する大陸である。
六大大陸の中最小の大陸は人種の業に漏れることなく戦乱の歴史を繰り返し、紆余曲折の中五つの国に分かれていた。
一つ、群雄割拠の時代に頭角を現し、武力を以てイーストリア大陸を唯一統一した英雄、ティルヤナフ・ヲ・シルタンスが興した中央国家。
“シルタンス国”
一つ、選民思想の貴族主義を嫌い、反発した逸れ者たちの頭領、ルイド・カキュラムが興した東部国家。
“カキュラム国”
一つ、シルタンス国に仕え、カキュラム国と戦い、一代にして高めた栄名により領土を分割された叡智、アラン・スコールが興した南西国家。
“スコール領国”
一つ、絶滅したとされていた龍の存在を発見するとともに、時の権力者の権威欲の道具にされることを厭み、龍たちとともに生き、戦うことを決めた龍友の義侠、ダルスパレム・リーヴィアが興した西部国家。
“リーヴィア龍国”
一つ、搾取され続ける鉱夫や農民たちが逃げ集い、極地を命を賭けて切り開くことを訴え、導いた指導者、
キュラガン・アリーシが興した北西部国家。
“アリーシ砂国”
以上五大国家となって以降、この大陸は戦を繰り返し、領土の分割が多少あれど、長きに渡る均衡を守ってきた。
……しかし、終わりを迎え得ぬモノは無い。
イーストリア歴1096|周季《しゅうき》、地の2季。
歴史は一つの物語を紡ぎ始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-16 17:01:53
185258文字
会話率:44%
『時忘れの魔法使い』と呼ばれる最強の剣士がいるという。
黒髪で、東方の戦士が使うという反身のある片刃剣『刀』を手にした12、3歳の少年だという。
永遠に近い時間を生きるという彼をめぐって時の権力者や魔法使い、最強の称号を望む戦士たちが彼を見
つけるべく探し回っているというおとぎ話のような存在。
これはそんな彼と出会った人々の、小さな小さな物語である折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-08 20:00:00
20499文字
会話率:36%
時の権力者やマフィアのボス、生臭教祖や悪徳企業の社長まで、数多くの罪を犯しながら、法律では裁けなかったり、裁こうにも証拠がなかったりする面倒な犯罪者を、『依頼』とあらば何人も闇に葬ってきた殺し屋、神川颯介。
そんな彼は、次元を越え、2つの
世界を行き来できる能力を持っていた───。
地球を鏡に映したような、剣と魔法のファンタジー世界で、颯介は神々の『依頼』を遂行するため、奮闘することとなる。
これは、地上最強の殺し屋が世界を渡り歩き、かつての相棒や新たに得た仲間たちと共に、人を越え、魔物を越え、悪魔や神獣すらも越え、いずれ神として世界を治める物語。
※作者は更新スピードも精神年齢の成長も遅めな中二病患者です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-06 08:22:01
13944文字
会話率:45%
超常的な力によって、突然別の世界から迷い込んでくる異世界漂流者〈ドリフターズ〉。
彼らの持つ独自の知識と技術は、時に世界に富をもたらすこともあれば、反対に世界に混乱をもたらすこともあった。時の権力者たちはそれを欲し、栄華を手に入れるために民
を巻き込み戦乱を引き起こすこともあった。時に〝賢者〟と称される異世界漂流者達は、長い歴史の節目に現れては毒にも薬にもなる知識をもたらし、世界の変革に関わり続けてきた。
そんな彼らを探し、世界を旅し続ける眼帯の魔女アザミとその弟子シオン。謎多き魔女達の行く先に待つ数々の災いは、世界に如何なる変化をもたらすのか。
これは、最初の〝賢者〟と呼ばれた存在が創った世界における、ヒトの物語―――。
第1章 怠惰な魔女と異世界漂流者編、完結。
以前書いていたものをリメイクしたものです。
読んでいただけたら幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-24 10:50:03
179707文字
会話率:38%
放たれた子どもたち、彼らには武器がある。
それを生かすのは時の権力者か?
マッドサイエンティストか?
孤狼の刑事が動き出すまであと少し。
最終更新:2022-03-03 10:00:00
581文字
会話率:32%
時は西暦15990年。徳川家康Ver・999が大統領を務め、トウキョウを中心にオーバーテクノロジーを追い越してもなお科学的発展を続ける東日本と、九百九十九代目豊臣秀吉が関白を務め、京都大阪を中心に科学を全て廃し歴史伝統を守り妖術を使いこな
す西日本が全面対立!時の権力者二名の断固たる態度と政策は日本各地を混乱に陥れ、これに伴って勃発した大小様々な戦、動乱をまとめて「第十次応仁の乱」と呼び、日本各地は泥沼の戦場と化していた。
そこへ突如、織田信長が降臨しその実力とカリスマで応仁の乱を無理矢理終結させる。
東西の中間地点で焼け野原になってしまったNAGOYAは織田信長指導の元、東西の争いを生まないため科学と伝統が程よく調和していた「令和」時代の文明で復興することとなる。
さらに織田信長はこれからの未来を創る若者の育成のために、「熱田神宮学校」通称「熱校」を設立する。
そして西暦16000年。設立当初はNAGOYA出身者しか入学を受け付けてなかった熱校は東日本西日本出身者の入学も受け付けるようになり、東西大将の嫡子が揃って入学することになった。
東日本大統領嫡子、松平HIDEKIは様々な業を背負い、二人の従者と共に熱校に入学する。東日本代表として文武共にトップに立ち、生徒会長になって学校を統一することを課せられた松平に待ち受けていたのは、西日本関白嫡子、羽柴秀樹。
織田信長は入学式当日の些細なトラブルをきっかけに、学校改革、まつりごとの運営を担う熱校生徒会を発足し、その長を決める生徒会長総選挙を実施すると発表する。
日本中から実力者が集まった熱校で、父との約束で全てでトップにならなければならない松平HIDEKIの運命は如何に!?
「僕は、必ず、卒業してみせる!」
戦国、令和が遙か未来のNAGOYAで奇跡の融合を果たす、エンジン全開フルスロットルのギャグコメディバラエティ、ここに開戦!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-24 20:51:20
109556文字
会話率:70%
迷宮──意思を持ち、時におもちゃ箱のように或いはミミックのように姿形を変えて侵入者を翻弄する…
かつてこの世界には迷宮を造り出し、迷宮を掌握し、迷宮に愛された種族がいた
その類稀なる能力故、時の権力者に重宝され畏れられた彼等───メイズメ
イカーと呼ばれた今はなき一族の少女と流れのトラップマスターの少年の冒険ハイファンタジー小説です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-22 11:41:29
14096文字
会話率:62%
時は天正十年六月二日、明智光秀謀反。京本能寺にて織田信長は討たれ、歴史の舞台から姿を消した。
……そりゃSNS炎上するでしょ。いくらムカつくからって上司ぶち殺すとかヤバない?しかも相手は時の権力者、下手人は禿。そりゃ日本史上に燦然と輝く大
事件になるよね。
ジャンル別日刊10位感謝です!!!
※カクヨムにも投稿しています
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-25 12:35:33
2387文字
会話率:48%
神をその身に宿し、古くより時の権力者達に力を貸してきた一族。
長い年月の中で力を顕現する者が減り衰退していたが、一族の悲願の末、これまでにない大きな力を宿した子が生まれた。
彼女は一族の唯一の希望となった。
守り、隠され、ひっそりと生きて
きた彼女だが、とある理由で旧知を頼り、全寮制の学園に入学することとなる。
そこで出会う少年、少女たちとの出会いは、彼女や彼ら、そして彼女の一族にどのような影響を与えるのか。
生い立ちゆえにやや世間ズレしているが、愛され異能チートの主人公の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-05 23:58:22
5597文字
会話率:25%
平安の昔、神と呼ばれるものがいた。
後に十刀柱と呼ばれるモノだ。
だがある時暗霊という陰陽師が自らの目的のために名匠が打った十振りの刀に封じてしまった。
神刀と呼ばれるその刀達は時の権力者達の手に渡り名家の家宝として受け継がれていった。
だ
が、ある時安倍晴明によって封印されていた大妖怪「冥蘭白虎」の封印が解け始めてしまう。
そんな時、伝承や「冥蘭白虎」のことなどが書かれた書物「平安怨霊妖怪神刀書」が
十神刀の一振り「創神刀夢創」継承家深山家の家から発見される。
深山家は大日本帝国一の商会で当主は冥蘭白虎を倒すことが難儀な歳であり神刀は継承権があるものにしか操る事が出来ない特別な刀で当主である元泰は自身の息子で跡取り息子の零に刀を継承させることにする。
そうして、刀を継承した零は他の神刀の持ち主と共に暗霊と戦い冥蘭白虎を倒すことが出来るのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-26 22:01:08
1886文字
会話率:52%
第三次世界大戦を引き起こしかけた、時の権力者から、主権を奪い[革命]を起こした、商人達の秘密結社
[ボバディ・メディスン]、彼らの願いは、母星『ブール』が滅びた45億年後も
『何処かの惑星で、桜を愛でる人類である事』
事あるごとに、
目先の欲望に舵をきる人々を、「いつの間にやらレボリューション」よろしく、世界の歴史を裏から支える彼ら『愛情を多分にふくむ科学の力で人類を騙くらかして未来へ連れゆけ〜♫』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-21 00:41:23
603文字
会話率:0%
戦国の世が終わり、太平の世に向かいつつあった日本に一人の侍がいた。その侍は、人を殺すためのあらゆる技術を持ち、戦術も策略もなくただ殺すだけの存在と言われ、その侍が現れた場所には屍の山が出来たという。その情け容赦のない戦いぶりは、諸大名に「
人斬り狂八」、「屍の王」と呼ばれ忌み嫌われた。
一人で戦況を変えるような戦いをした侍は、本来であれば歴史に名を残すべき存在であったが、その存在が知られることすら危険と考えた時の権力者によって、その記録は闇に葬られ、公の場で口に出すことすら禁止されたという。
この物語は、天稟の才を持って生まれた故に戦国の世に翻弄された侍が、その死を境に異世界に送られ異世界で自分に欠けていたモノを見つけるだけの話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-25 22:08:08
76974文字
会話率:48%
五年前、まだ幼かった神妻を死の窮地から救ったのは井戸の中に住む魔女だった。
魔女は神妻に力を与えた。
歴史を紐解くと多くの時の権力者が望んで止まなかった力――
不老不死という『呪い』を――
そして五年間、成長しなかった身体を持
つ神妻は、周りの人との成長の違いに、普通の生活を送ることの困難さを知る。
――普通の人間に戻りたい。
その想いを胸に、身に掛けられている『呪い』を解くために旅に出る。
この世界に『呪い』を解ける場所など存在しない。
なら行こう。
この世界がダメなら、向かう先はこの世ではない世界――
異世界へ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-21 00:08:55
60980文字
会話率:32%