クラスメイトの遥は、人懐こくて明るい女の子だった。
だがある日突然、彼女は「声を失って」学校に来るようになる。
病気かと思った主人公・陸は、ふとしたことから、遥が「事件の目撃者」なのだと知る。
だが、誰にも話せない“ある理由”で、声を出せな
くなったのだ。
遥の沈黙を守るため、陸は事件の真相を探り始める。
やがて浮かび上がるのは、友人たちの嘘、学校の闇、そして、陸自身の知らなかった過去だった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 22:33:41
2742文字
会話率:16%
―― 歌えるのは、1日1分だけ」
喉の制約を抱え、ひっそりと声だけで歌を届ける青年、葵。
表に出ることも、誰かと深く関わることも避けて、静かに暮らしていた。
そんな葵の静寂を破ったのは、舞台俳優の奏真。
騒がしくて、距離感バグで、感情が
声量に出るタイプ。
ある日突然「君の声に惚れた」と言い出して、当然のように居候を始めた。
最初は“ちょっとだけ”のはずだった共同生活は、気づけば日常になっていく。
静けさを守る葵と、沈黙が苦手な奏真。
合わないふたりの暮らしは、噛み合わず、それでもなぜか居心地が悪くなかった。
一緒に過ごす時間のなかで、変わっていく空気。
それが何かは、まだわからない。
でも少しずつ、声と気持ちは確かに重なりはじめていた。
これは、1日1分しか歌えない青年と、口が止まらない俳優が
言葉と沈黙を交わしながら、少しずつ“ふたり”になっていく
優しくて不器用な生活の記録。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 20:00:00
22056文字
会話率:53%
“願わくば、同じ君へ。”
そんな想いをここに閉じ込めました。
部活文化や美しい四季を背景に、高校生の等身大の尊さを書き留めた、詩集のような、アルバムのような、そんな作品を目指しました。
複数の視点が織りなす、ピュアで切ない恋愛小説です。
また「部活にすべてを懸ける高校生たちの青春」と「一途で切ない恋模様」を描いた青春群像劇です。
同窓会の為に実家に帰ってきた瀬山遥は、思わぬ懐かしさに胸が苦しくなる。あの頃の全てが尊くて愛しい、空の向こうに思い描くのは、君の声と笑顔だった。渡せなかった手紙を胸に、瀬山は明日の同窓会に向かっていく。
時間は遡り十年前、神奈川県立雪が丘高校に通う1年生・佐々木葵斗は、入学早々硬式野球部の練習に胸を躍らせていた。真面目で不器用な彼は、甲子園に憧れを抱く純朴な少年だ。そんな彼が一人の女子生徒──バスケ部の瀬山遥に目を奪われることから物語は静かに始まる。
瀬山遥は、女子バスケ部で、一目置かれる存在だった。しかし、部活に邁進する心の裏には、過去の失敗やトラウマ、理想と現実とのギャップ、そして心の奥にしまいこんだ想いがあった。彼女が心を寄せるのも佐々木だった。朝練終わりの数分、部室棟の階段で話すようになる二人は、お互いに絆を深めていく。
佐々木、瀬山、そして彼らを取り巻く仲間たち──幼なじみの十条逸、気さくな親友・高橋徹、バスケ部の親友・佐藤ももか、お天気大好きな野球部・真田陽太郎ら。それぞれの目線で語られることで、恋愛だけではなく、友情、葛藤、そして成長の過程を多角的に見つめることになる。
部活動と勉強と恋愛、そして進路──すべてに真剣だからこそ、誰もが不器用で傷つきながらもまっすぐに歩こうとする。その姿は、時に尊く、時に切ない。
互いの気持ちに気づいていながら、それでも「今は選べない」と決断する彼らの想い、たった数分の朝練後の会話が、誰かの心を支えていること。手作りのチョコ、降りしきる雨、後夜祭の花火──そうした一つひとつの出来事が、かけがえのない時間として積み重なっていく。
十年後、物語は再び、大人になった佐々木葵斗の視点で幕を閉じる。あの日の想いを届けるために、彼は電車に乗る。あの日の自分を超えるために。
その先に待つのは、変わらぬ笑顔の瀬山遥だった。
彼らの「想い」は、時を超えてひとつになる。
願わくば、同じ君へ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 19:30:00
14621文字
会話率:27%
理工学部の大学生・葵智也は、自律型AI「SYN(シン)」を開発していた。
ある日、起動テスト中に偶然入り込んだ“ある声”――それは、隣の研究室にいる女子・藤宮ことはのものだった。
その声に反応したSYNは、彼女を「マスター」と認識し、まる
で恋する人間のような言葉を語り始める。
AIが“恋”を覚える?
感情とは?人間とは?そして恋とは何か?
静かなキャンパスで起きた、人間×AI×恋の三角関係。
声から始まる、不器用で、少し切ない青春SFラブストーリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 19:48:28
8548文字
会話率:27%
心臓に病を抱え、入退院を繰り返す女子高生・白夜空音。
余命わずかと宣告されながらも、彼女は病室のベッドの上で「日常」を懸命に生きていた。
そんな彼女に寄り添うのは、寡黙で優しい担当医・朝倉涼だった。
彼がふと呼んだ「空音」という名に、彼女
の心はほんの少し揺れ動き始める。
病と隣り合わせの日々の中で、失われていく時間と、芽生えていく想い。
これは、「好き」と言う前に訪れる、小さな奇跡の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 21:25:40
31511文字
会話率:53%
声を失った少年と、音に怯える少女。
過去に深い傷を負ったふたりが、ひとつの音楽室で出会った。
無口な転校生・**藤堂 柊(とうどう しゅう)**は、中学時代のある出来事をきっかけに声を出せなくなった。
新しい高校で静かに過ごすつもりだった
彼は、放課後の旧音楽室で、耳にイヤホンを差し込んだまま涙を流す少女に出会う。
彼女の名は綾瀬 美空(あやせ みそら)。
天才的なピアノの腕を持ちながら、音に対して極度の不安を抱えている「音嫌いの音楽少女」だった。
声を出せない少年と、音を拒む少女。
ふたりの「欠けた世界」が、音楽と沈黙の中で少しずつ繋がっていく——。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-09 21:02:47
11327文字
会話率:28%
今年の夏はまだ蝉の声を聞かない
最終更新:2025-07-09 13:33:26
202文字
会話率:0%
小学生ながら全国大会を目指す天才スイマー・桐咲つかさは、透き通るような白い肌と黒髪の美しさ、大人びた瞳が印象的な少女。ある夏の日、見習い水泳コーチとして現れた高校二年の神谷と出会う。練習を通じて少しずつ距離を縮めていく二人だが、誰も使ってい
ない“うしろのプール”から奇妙な水音が聞こえ始める。やがて水の底に沈んだ“もう一人のつかさ”の存在が浮かび上がり、恋と記憶、恐怖が交錯する――切なくも甘い夏のホラーラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 17:54:21
4902文字
会話率:25%
親の都合で、ほぼ毎日ひとりでお惣菜屋さんでご飯を買う少年。
レンジも使えず冷めたご飯を食べる日々に内心うんざりしていた。
そんな中、お惣菜屋さんで中学生の少女と出会う。
彼女がこれから一緒にご飯を食べようと誘ってくれて、
温かいごはんで幸せ
になる少年。
手料理を食べてくれる人が増えて喜ぶ少女。
幸せな日々はこれからも続くと思っていた。
まだまだこの生活を続けられると思っていたのに、
少女はある日忽然と姿を消した………
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 14:17:23
29718文字
会話率:33%
駅前の柱の下、毎晩同じ場所で歌い続けた一人の女性。
誰も足を止めず、誰も耳を傾けなかった。
それでも彼女は歌う。
なぜなら、それが「わたしの存在のすべて」だったから。
声が壊れても、喉が裂けても、彼女は歌い続ける。
そして最後に、その声は
——ちゃんと、誰かに届いていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 08:00:00
6407文字
会話率:4%
咳が止まらず受けた検査の結果は、思いがけないものでした。
定年後の穏やかな暮らしが始まるはずだった父は、
即日入院し、家族とともに“かけがえのない一週間”を過ごすことになります。
娘が手を握りかけた言葉、息子が仏壇に向けた独り言、
そして
父の魂が感じていた静かな愛と願い。
生と死のあわいで交わされた、目には見えない想いの記録。
父が見せてくれたのは、「愛は、死を越えて続く」という真実でした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-17 23:33:26
3871文字
会話率:18%
まだ全体像が出来てないラブストーリー
最終更新:2025-06-14 17:04:06
7221文字
会話率:43%
お題ガチャ
「君の声が聞きたい。」
「感情」
「海」
「幻想」
より、主人公の追憶・手紙の届かない友達へ願い
最終更新:2025-06-06 22:52:02
1009文字
会話率:0%
1945年、長崎。原爆で壊滅した街で、6人の子どもたちは出会い、支え合いながら生き延びようとした。
しかし、ひとり、またひとりと命を落とし、最後に残された少女・初音と少年・誠司も、やがてこの世を去る。
それから80年後の2025年。
焼
け跡だった町に、彼らは別の名前と姿で、再び生を受けていた。
小学6年生の柚葉は、原爆資料館で見た一通の手紙をきっかけに、過去の情景を夢に見るようになる。やがて夢は他の者たちにも波紋のように広がり、それぞれが“なぜか知っている記憶”と向き合い始める。
彼らはなぜ、また再び出会ったのか?
そして、忘れ去られた「過去の真実」は、何を語ろうとしているのか?
“あの夏”の続きを、彼らはまた、歩き直そうとしているのか?……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 17:09:58
4990文字
会話率:25%
「君の声が、僕の夢を動かした――。」
高校三年の春。
物静かな脚本志望の男子・相原夢翔(あいはら ゆめと)は、
朗読劇の配役オーディションで
ひときわ澄んだ声を持つ少女・七瀬花音(ななせ かのん)と出会う。
将来に迷う夢翔。
声優という
夢に一歩踏み出したい花音。
すれ違いながらも交差する、ふたりの“夢”と“恋”の物語が動き出す――!
文化祭、卒業、進路、そして告白。
やがて彼らが選んだ道は、
「自分だけの夢」ではなく「一緒に描く未来」だった。
読めば心が温かくなる、
青春×恋×夢を詰め込んだピュア・ラブコメディ!折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-28 16:13:42
14159文字
会話率:34%
隣にいるのに、届かない。
それでも、毎朝いちばんに君の声を聞けるのが嬉しくて――僕はまた、何も言えなかった。
桐谷奏汰(きりたに・そうた)は、クラスメイトであり幼なじみの姫野ゆうなに、密かに恋をしている。
明るくて、誰とでも仲良くて、けれ
ど誰よりも近くにいるのは自分だと、そう思っていた。
だけどある春の日、学年トップの人気者・一条陽翔(いちじょう・はると)がゆうなに声をかけた瞬間、平凡だった日常が、少しずつ軋み始める。
「ねえ奏汰、好きならさっさと言えば? このままだと、取られちゃうよ?」
茶髪ポニーテールの小悪魔系親友・秋月まひるは、そんな二人の関係にいち早く気づき、背中を押し続ける。
けれど、怖いのは振られることじゃない。大切な関係が壊れること。
すれ違い、嫉妬、そして勇気。
『好き』と『友達』の境界線で揺れる高校生活の中、恋は少しずつ、本音を暴き始める。
「君の隣が当たり前だった日々が、特別に変わってしまう前に――」
これは、幼なじみで『両片想い』なふたりが、先に『好き』と言えるかをかけた、小さな恋の戦争。
甘酸っぱくて、まっすぐで、不器用で。
この春、君にだけは負けたくない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 19:00:00
20825文字
会話率:50%
君がいなくても、僕の想いはそこにある。
最終更新:2025-05-23 16:06:56
7085文字
会話率:5%
付き合いはじめて1年の記念日。
陸と美琴は、思い出の遊園地へと遊びに来ていた。
想いを伝え合って、高校生のふたりの恋愛は、まだまだ始まったばかり。
幼馴染だった気恥ずかしさから、最後に言えなかった「大好き」の一言。
果たされなかった
約束。
もう一度、君の声が聞きたいんだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-23 12:02:34
1892文字
会話率:38%
かつて「亡霊通信士」と呼ばれた少年兵レクス。
戦争の英雄として知られた彼は、今や感情を失った記録者(リソグラファー)として、崩れゆく世界を巡っている。
喪われた言語。混ぜ合わされた民族。言葉を持たない人々。
そんな彼らの“想い”を、レクスは
ただ静かに翻訳し、記す。
──それが自分の罪であり、償いであり、唯一の生き方だから。
感情豊かなアンドロイドの少女イリスと共に綴る、
心をなくした少年の“再生”と“記録”の旅。
これは、世界に散らばった「君の声」を綴る物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 21:20:57
27958文字
会話率:26%
2019年のパンデミックをきっかけに「数百年に一度」と呼ばれる事が多くなり、それが生活の隣にいる事がせ現代の生活様式となった世界。TVで「今日の感染者は」と淡々と報道されるなか、アメリカでは、そのウイルス、病気によりなくなった人を「場所が無
い」という理由だけで遺体を袋詰めにして焼き払った。どこかの発展途上国では予防策など取れず街から人がいなくなった・・・壊滅状態になった、中国では原因を起こした国として世界中から批判され、国内においても暴動が頻繁に発生、統制の取れない危険国として世界から距離を置かれている。世界は「ゆっくり」と「しかし確実に」僕たちをどこかに連れて行こうとしている。この物語は少し先の世界。僕と彼女が紡ぐ物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 08:32:42
27004文字
会話率:45%