目を覚ましたとき、俺は真っ黒な天井を見つめていた。
「……ここ、どこだ?」
口からこぼれた言葉が、やけに反響する。床は冷たく、石造り。
空気はひんやりとしていて、どこか鉄の匂いがした。自分がいたのは、まるで中世の城のような場所だった。
最終更新:2025-06-26 18:43:53
81647文字
会話率:43%
人生とは不思議なことの連続です。
ニューヨークに語学留学している日本人の青年がフィレンツェで美しい薬剤師に出会うなんて。
しかも、それがパンの歴史につながっているなんて。
本当に不思議としか言いようがありません。
でも、もしかしたら、二人を
引き合わせたのは古のメソポタミアの若い女性かもしれません。
彼女が野生の麦の穂を手に取らなければ、青年と薬剤師が出会うことはなかったかもしれないからです。
✧ ✧
古のメソポタミアとエジプト、
中世のフィレンツェ、
現代のフィレンツェとニューヨーク、
すべての糸が繋がりながらエピローグへと向かっていきます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 14:35:18
114829文字
会話率:24%
コロナ禍が顕在化してきた令和二年四月…。勤めていたバイト先に余裕が無くなり待機状態になる僕、『竹下元太(たけしたげんた)』。
大学もしばらくは登校できる状況にはないし、これから先の生活費も心配。だから、人があまりいなさそうな深夜に二十四時
間スーパーで半額値引きされたパンやお惣菜などをたくさん買い込み、なるべく質素に家で一人大人しく過ごそうと考えていた。
しかし、帰宅した部屋の一部が見慣れない屋外の風景とつながっているのを発見。他にやる事もないので行ってみると、中世のような町に辿り着く。
元太はその町で家を火事で失った老婆と出会う。互いに助け合いながら冒険者ギルドで半額で買ったパンを売り始める。
これは異世界と日本、二つの世界の産物を通して心優しい青年が紡ぐ地味だけど、人を大切にする日常の物語。
異世界のあらゆる者が挑み、解明出来なかった真理。ほんの一握りの者しか享受出来なかったものさえ、青年は惜しむ事なく人に与えた。
町の人は口々に言う…、彼こそ『大賢者』と。
作者より
この作品は私の敬愛し大好きな作品『ドラえもん』のような
展開ができたら良いなと思っています。
主に日常を描き、日本(イメージは神奈川県川崎市)と異世界を行き来をするゲンタの目を通じて『産物(品物)』にスポットを当ててストーリーを進めていきます。
そして時々、毎年春の映画であるいわゆる『大長編ドラえもん』のような英雄譚や冒険譚を時折挟んで展開していきたく思います。
皆さん、よろしくお願いします。
《各章の主な内容》
第一章 主人公竹下元太、異世界にたどり着き様々な苦難に遭うも、冒険者ギルドでパンを売り出すまでの話。
第二章 パンを売り始めたゲンタ。様々な出会いはゲンタに、そして人々に新たな日常をもたらす。
第三章 新たにやってきたドワーフの一行。マオンの家を建て直す為に逗留する彼らと過ごす日々。
第四章 人々の困り事につけ込む奴がいる、解決しようとする者(ゲンタ)もいる。ゲンタの商人として矜持を今ここに。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 09:12:35
2017385文字
会話率:52%
中世のヨーロッパで、貧しいながらも困っている人のためにはどんな犠牲をも厭わないような善人がいた。彼は死んだあと、異世界の神様に頼まれて地球とは違う世界に生まれ変わったのだが、なんとドラゴンの子どもになっていた。そして、神様との約束通り地上
世界を旅することにしたのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 08:00:00
170949文字
会話率:69%
☆超絶剣技の美少女剣士と絶対我がまま口先王女☆
剣激突するコミカルメタルハイファンタジー。
剣と圧制が支配するある日、城下で王女イルミ・ランタサルは珍しい髪色をした少女アイリ・ライハと偶然に知り合う。
権謀術数渦巻く中世の時代に比
類なき我がまま変化球王女イルミと盟約を契り交わした直球美少女剣士アイリの二人は待ち受ける数々の試練をちょっぴりコミカルに駆け抜ける。
当作品は週2回の不定期更新です(ФωФ)ω
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 21:00:00
1088642文字
会話率:1%
ゴミスキルとチートスキルは、紙一重である/コンビニ前でトラックにはねられて死亡した雨石朔太郎。転生先は中世のブラックな不法労働場で働く若者、アマガキ・クロシ。固有スキルはゴミスキルである【文房具】。彼が文房具だと認識した物は何でも無限に召喚
できる。先輩であり恩人のミコト・セキリテと共に、『株式会社アマガキ』を設立する。/ゴミスキルで会社経営!気づいたら産業革命起こしてました!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 20:49:46
84595文字
会話率:24%
中世のとある街にあるごく普通の家庭に育った快活で負けん気が強く、素直な女の子ノイレン。母の死により人生が一変する。どん底に叩き込まれ、「大人は信用ならない」と人間不信に陥る。荒んだホームレス生活を送る彼女がある日凄腕のおっさん剣士トレランス
と出会う。その運命の出会いによって彼女の本当の人生が動き出す。彼との剣術修行の日々の中様々な人々との出会いを通してノイレンは人間的にも成長する。そして心の支えともなった師の精神を受け継ぎ新たな聖剣の継承者となる。
『聖剣伝説レッドソード』にて過去の物語の牽引役となる女性剣士ノイレンの半生を描いた物語。
(私事で申し訳ありませんが週に一話~二話のペースで更新します)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 20:28:48
42480文字
会話率:45%
11世紀、曲がりなりにも続いていた律令国家はグズグズに腐り、その残影を残すのみとなっていた。平安京が任命する国司たちは六十余国の支配を地方の新興領主に切り取られ、やがて中央も平安京に有力者をさぶらうもの(侍)として呼び寄せ警護、軍事を任せる
ようになる。武権が国の拠って立つところなら、この時に時代は変わっていたのだろう。
中国大陸から大量の銅銭が怒涛のように押し寄せ、通貨の鋳造を辞めた日本という世界は、やがて院政を開始。上皇が大陸からなだれ込む物品をはじめとする外因、そして動乱の内政を含む内因からなる波乱の時代に向き合うこととなる、「中世」の開始だ。その古代の終わり、中世の始まりのあわいに起こった巨大な戦い源平合戦。その中で勃興し、栄華を極め、滅びた平家への魂の鎮め。それが平家物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 08:18:50
12552文字
会話率:44%
ヒモは超絶美人聖女に転生しても、やっぱり女好きは治らなかったみたい
大勢の女のヒモだったチャラ男の俺は、飯を食っている時に昔捨てた女に刺されて死んでしまう。まあ、俺らしい死に方だとは思った。まあいままでの俺の生きざまからすれば、きっと地獄
に落ちるのだろうと思っていたし。でもここは地獄? 死んだ後に目覚めたと思ったら、何かの祭典でもてはやされている自分がいた。しかも! なんとそれは地獄ではなく現実だったのだ。俺が聖女として認定される大切な式典の真っ最中だったらしい。俺はなぜか中世のような異世界に、聖女フラルという絶世の美女として転生してしまったのだった。さらにうれしい事に、その異世界には美女がたくさんいた。前世の俺からすれば、高嶺の花と言えるような絶世の美女達があちこちにいたのだ。もちろん絶世の美女に生まれ変わったとはいえ、中身は稀代のチャラ男である。俺はその美女達をどうしても、全てものにしたかった。それが俺の生まれ変わった使命であるかとばかりに、女を口説き始めるのだった。たが…全く上手くいかない。俺自身が絶世の美女である為、そして聖女であるためそう言う対象にはならなかったのだ。俺に言い寄ってくるのは、家柄の良い貴族の男や女性人気が高い男性騎士ばかり。聖女の中身がおっさんなのだから、男には全く興味が無い。それどころか俺は前世で男嫌いだったため、男が寄ってくると鳥肌が立つのだった。
俺は意中の女性達のハートを撃ち抜いて自分のものにすることが出来るのか?ヒモ聖女が織りなす、嘘と誠の薔薇色異世界ライフ。ついでに国家も救うかも折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 23:22:13
1171912文字
会話率:63%
「パンがなければ、作ればいいじゃない――小麦から!」
とある小さな王国では、深刻な飢饉が民を襲っていた。主食であるパンの元、小麦は収穫量が激減し、貴族は倉を閉ざし、農民は痩せた土地で疲弊していく。そこへ、現代日本の高校生が突如として異世界
転移を果たす。
目覚めたのは、荒れ果てた畑と泣きじゃくる子供たちの真ん中。混乱する主人公だったが、彼が持ち合わせていたのは、日本で学んだ現代の高等教育で獲得した平凡な教養と、なぜか異世界でも通じる言語能力だった。
「土壌が酸性に偏っている? なら石灰を撒けばいい。窒素固定が不十分? マメ科植物の出番だな」
主人公は、石灰岩から作った消石灰で畑の土を改良し、輪作と緑肥を導入。クローバーや豆を使った肥料循環を築き、痩せた土地を少しずつ蘇らせていく。雨が続けば排水路を掘り、干ばつがくれば簡易な灌漑装置を設ける。種子は選抜交配で収量の高い系統を育て、貯蔵には煙と乾燥を併用してカビを防ぐ。こららの知識はすべて高校の授業で習ったレベル――だが、それはこの世界にとってはまさに“神の技術”だった。
次第に「奇跡の畑」の噂は広まり、王国の農政顧問として迎えられる悠真。だが、彼の改革は既得権益を持つ貴族や教会の反発を招き、命を狙われることになる。
「神の御業に逆らうな」「パンを生むのは祈りだ、知識ではない!」
それでも主人公は、民の飢えを前にして立ち止まらない。中世の常識と現代知識の狭間で、パンを――いや、「生きる糧」をつくる戦いが始まる。
果たして悠真は、この時代に「食べることは生きること」だと伝えられるのか。そして、自らの帰るべき世界への道は開かれるのか――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 11:53:03
1662文字
会話率:33%
主人公の『僕』は中世シルクロード遺跡の発掘隊に所属している。だが『東洋のモナ・リザ』という貴重な壁画は失われた後だった。その僕が中世のトルクメニスタン(中世シルクロードの中継地)にタイムリープする。そして僕は『東洋のモナ・リザ』の壁画モデル
となる運命の少女と出会う。少女は奴隷だった。僕は少女を引き取って、漬物屋を開いて商売で生きていくことを決める。そして思う。『東洋のモナ・リザ』を後世に遺すことはできないか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 10:38:50
37590文字
会話率:11%
船の中で女流棋戦を見学していたハヤトは波に飲み込まれて遭難し、中世の王族であるローレンツ家の次男のリチャードとして生まれ変わる。また同じ船に乗っていた女流棋士のマリナもハヤトと同じ世界に転生し王妃候補のマリナとして生まれ変わることになる。
一方、数百年前にローレンツ家の祖先に凍結封印された女神のアポフィスが、皆既日食の日に邪悪な気のエネルギーを紫色に光る彗星から得て蘇り、人類を支配下に置き、蛇族の暗黒世界を構築しようと企んでいた。
ローレンツ家の周りでは不審で邪悪な気配に包まれようとしていた。
リチャードの親であるローレンツ一世は、邪悪な時代への始まりと祖先について記載された古文書を見つける。
ローレンツ1世は、後継ぎである長男に古文書を見せるが、長男はアポフィスの手がかりを探索する途中で忽然と姿を消す。
しかし、古文書には、邪悪な存在に立ち向かうには、赤い龍の紋様を纏った太陽の女神の末裔を見つけ出し、ローレンツ家の祖先がかつて邪悪な存在を封印した際に必要だった3つの神器を探し出さなければならないと書かれてあった。
二人は邪悪な存在の封印に成功するのか。
主要登場人物
央妃 万理奈(マリナ):美少女女流棋士 ※( )は転生後
ハヤト(リチャード・ローレンツ):将棋とフェンシングが趣味の男 ※( )は転生後
アポフィス:邪悪な女神で蛇の化身
ブームスラン:アポフィスの家来
ローレンツ王:リチャードの親でアーカート地方の王
メイ:リチャードの兄で第一王子
イザベラ:女占い師
ルシア:ローレンツ家のメイド長(侍女)
アーム:従卒長
ベクター:ローレンツ家と対立している豪族
アリシア:ベクターの愛人
滝 宗因(タキ):男性棋士 ※は転生後
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 11:58:45
89199文字
会話率:27%
最大国家グランドレイクは英雄とも言える勇者や有能な魔法使いを輩出し、世界に名高い国家として功績を残していた。
誰もがスキルや魔法を扱える中でエインはどちらの才能にも恵まれず『無能・落ちこぼれ・役立たず』などの烙印を押され周りから蔑まれてい
た。
ひょんなことからグランドレイクのお姫様と出会い、話している内に仲良くなるも空から落ちてくる隕石によって彼らの運命は大きく変わるのだった…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 22:21:34
182134文字
会話率:65%
Writer by Akai Ahiru
(https://ncode.syosetu.com/n8993dn/)
2012年2月、ドイツへ語学留学にやって来た菅 桐子(すが きりこ)は留学早々に<童話>と呼ばれる魑魅魍魎の
一つ、<いばら姫>に取り憑かれてしまう。
そんな彼女の<童話>を祓ってくれるという頼もしい(?)仲間は、女装大男とシスコン少年?!
中世の剣を振り回す青年や巨大な怪鳥。魔女や魔弾の射手に死神、騎士……。
他にも沢山の童話キャラクターたちが彼女らに襲いかかる。
はたして桐子は無事に元の生活に戻ることができるのだろうか!
※2018/07/14 第二幕の一部分を大幅に改稿しました。♯8-3 <ネズミの皮のお姫様>、♯9 <死神の召使いたち>、♯10 <池にすむ水の精>
2017/3 第五回ネット小説大賞、一次選考通過
・ドイツが舞台と言っても浅いドイツ知識とエセドイツ人な登場人物とで構成された物語です。あたたかい目で見守ってください;;
どうぞよろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 22:00:00
532048文字
会話率:38%
四十路を越え、病魔に蝕まれ、リストラされた元コンビニ店員、アイダ。彼の生きる現代日本は、二つの月が浮かび、文明機器が生物的変容を見せる奇怪な現象『天幻』が日常を侵していた。未来に諦観を抱くアイダは、ある日、霧深き道で翼を持つ黒猫に導かれ、地
図にない古びた武芸の神社へと辿り着く。
そこで、運命は急転する。
漆黒の巨大龍が街を襲い、全てが炎に包まれたのだ。アイダの壮絶な死の瞬間、傍らのAIルルナは謎の『六律系譜原典』に接続した。
千年後、アイダは若返り、見知らぬ森で目覚める。そこは天幻により文明が崩壊し、中世の技術とMMOの如き法則――魔力、生命結晶石、存在次元――が混淆(こんこう)する異世界。
聖霊へと転じたルルナと再会し、授かった一振りの刀で異形の小鬼(ゴブリン)との初陣に臨むのだ。
辿り着いた辺境のドルフ村で、更に強力な亜獣(ユニーク・ゴブリン)の奇襲を受け、絶体絶命の窮地に陥るアルド(旧アイダ)。彼を救ったのは、この世界を「ゲーム」と認識するMMOプレイヤー、ココミ(猫人族の生活職)、タンスイ(熱血騎士の戦闘職)、ユキナ(ハイエルフの支援職)の三人だった。彼らの圧倒的な力に戸惑いつつも、アルダは半壊した村の再建に協力することになる。
混沌の世界で、アルド(旧アイダ)は如何なる道を歩むのか。彼の戦いは始まったばかりだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 21:00:00
108533文字
会話率:42%
柊人は昔、少女をかばって事故死する。
気が付くと、彼は矢のようなものと手紙を持って中世のような文化を持つ街にいた。
その矢は魔剣と言われるもので射たものを思い通りに操る力がある。
それを利用して彼は豪邸に住み、女の子に囲まれ、街を思いのまま
にした。
しかしそれは長く続かず、ある日目を覚ますと魔剣が盗まれたのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 23:30:00
516225文字
会話率:43%
※本作は性癖が歪む……かもしれない描写がありますので、苦手な方はご注意下さい。
俺の名前は剣崎聖也。
今は名前をちょちょいと文字って『セイント・ソード』って言う名前で暮らしている。
キラキラネームより数段上くらいには見えるこの名前だけど
、別に生活で困っていたりとかはしない。
だって、今俺がいるのは異世界なんだから。
多分二、三年くらい前だったと思う。
このくらいの時期に俺はこの世界へとやって来た。
勿論、そのトリガーとなったのはトラックだ。
それまでは普通のサラリーマンだった俺だけど、それを境に何もかもが変わってしまった。
スマホは使えないし。街は中世の欧米みたいで、コンビニもファミレスもゲーセンもなーんにも無いし。
それに、何か凄い美人だけどちょっと浮いてる自称女神様だって言う人からは『聖戦士』っていうスキルまで貰っちゃって。
まあ、それは良いんだけど。
そのおかげでモンスターは秒殺出来たから、ステータスとかレベルとかはまさに鰻登り……だからどうしたのかって言うと。
まあ要するに、やる事が無くなっちまったんだ。
ぶっちゃけ言っちゃうと、割と序盤辺りで俺にとってはラスボスのはずの魔王なんかもゴブリンみたいなものだったからね。秒殺しちゃったよ、秒殺。
でも、そうなるとさ…………暇なんだよ!!
これ以上自分より弱い奴倒してどうなるの!?
ゴールドなんて腐る程あるからもういらないし!!つまんないし!!何より世界、平和だし!!
でも、それだとつまらないじゃん?
後はもう、『クリアしたのにまだ同じゲームやってる』みたいな感じで、ちょっと寂しいじゃん?
まあ結局の所、何が言いたいかって言うと…………つまんないんだよね!!
だから、俺はこの世界にいる裏ボスを探し始めたんだ。
きっとそれは、ラスボスなんかよりも遥かに強くて。
倒しがいがあって、きっと俺を楽しませてくれるはずなんだ。
ただ……それが何処にいるのかは分かんないんだけど……まあでも、こう言う世界ならきっといるでしょ?
絶対いるよ絶対。
必ず。きっと。多分。もしかすると……いるよね?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 21:35:40
59354文字
会話率:24%
魔法技術の発達した西方大陸ユーロシア。その東部にある中世の面影を残した王国ボナヴィアの青年田舎貴族アルベルト・ベルンシュタインは蝶や蛾を採集し研究する事が趣味であった。ある日ひょんな事から王国の老宰相ヴァーゼル・ヨーゼフと出会い同じ趣味を持
っている事を知る。宰相との友人関係をきっかけにアルベルトはボナヴィアやユーロシア各国の様々な立場の人々と関わっていく事になる。
※具体的かつ生々しい虫の描写があります。苦手な方は読むのをお控え下さい。
※小説超初心者の人間が書いています。表現のおかしな点や誤字脱字等あると思いますが、どうか暖かい目で見守って下さるようお願いします。
※今後具体的な戦闘の描写や性的な描写が出る予定なのでRー15に設定してあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 13:57:48
567793文字
会話率:70%
私、エドガーは、自暴自棄の罪人に殺されて。異世界で転生を果たす。
転生先は、中世のヨーロッパの田舎ぽい所の、貧しい家庭で誕生した。
ガグリップ王国の端にある、山々に囲まれた、ダガルプ神殿は、広大な盆地で。
農業が盛んに行われ、神殿の周りには
、信徒が多く住んでいる。
私は、アルビノの両性具有で誕生して。神の使いとして、ダガルプ神殿の最奥で、生活させられた。
3歳になる頃、神殿に黒い靄がかかり、不吉な予感がした。
私は、黒い靄を辿り、一人の少女と出会った。
『この子は、3日ほどで死ぬ。疫病だ。周りの人々も殺すであろう。助けたくば、己の左手の薬指から、血を数滴だけ、飲水に混ぜて与えよ。血を、直接与えてはならぬぞ』
私は、少女に問た。
「生きたいか」
少女は、ダガルプ神殿に描かれた壁画の天使が現れたと思い。うなされながらも、助けを求めた。
「生きたいです。助けて下さい」
私は、神のお告げ通りに、彼女の水差しに、数滴の血を混ぜ、小さな飲み口に分けて与えた。
彼女の名は、カリナフ・ターランド。
ターランド辺境伯の三女5歳で、婚約の儀で森に入り。病に冒され、神殿に運ばれた。
私は、疫病の蔓延を阻止するべく立ち上がり。
ダガルプ神殿の奥から出て、ダガルプの待ちの井戸に左手の薬指を切り落とした。
『ここの井戸水を、1日1杯お飲み下さい。安寧をお約束致します』
次に、ダガルプ神殿の玄関口、ターランド伯爵領のターランドの街に向かうことを決意した。
状況を確認すべく、カリナフ嬢に挨拶に向かった。
カリナフ嬢は、ナガールッツ子爵との縁談が決まり。
婚約の儀で、不手際が発生して、病に侵されたと言う。森を調べるだけで、良い話ではない。
数人が、数十人へ。数十人が、数千人になる前に、手を打たねば。
最初に、ターランドで薬指を落とし。時計回りに回ることにした。
ターランド家では、カリナフ嬢の婚約破棄状が届いており。大変な事態になっていた。
「全然、OKよ」
『この度、カリナフ様が、治らぬ病に侵されたと、聞きました。つきましては、この婚約を白紙にしていただきたく思います。まさか、ナガールッツ子爵家を、潰すおつもりですか』
などと、戯言を書いてよこしてきた。
使徒である私は、ダガルプ神殿を中心に半径5日の距離を目処に、村々を回り。
何度も、左手の薬指を井戸に落とし。信徒を疫病から救った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-17 06:12:52
60410文字
会話率:34%
好きなゲームがある。中世の世界を舞台に、新旧の国々が勃興と滅亡を繰り広げる本格歴史シミュレーションゲームだ。何回プレイしても面白いし、毎回新しい発見がある。
逆に今流行りのチーレムは大嫌いだ。特にチートは唾棄すべきクソ要素で、すぐさま滅べ
ばいいと思っている。何の苦労もなく無双して、いったい何が楽しいというのだろう?
ある夜、悪魔が訪ねてきて、魂と引き換えに望みをひとつ叶えてくれると言うんで、魂を売ってその歴史シミュレーションをフルダイブでプレイすることにした。
ところがいざその世界に入り込んでみると、どうやらそこが大好きな歴史シミュレーションではなく、大嫌いなチーレム恋愛シミュレーションみたいな世界だったことに気づいて……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 16:28:03
37190文字
会話率:56%