『やっと、飢えに怯えることのない生活がはじまったのに……目立ちたくないからやめてよ……本当……はぁ……』
真っ白な髪を持つ林王朝の公女『林紅玉』
彼女はある日、反乱によって全てを奪われ後宮を焼け出された。
それから五年――
名前を『紅林』
と変え身分を偽り、ただの民として生きていた彼女が突如後宮へと戻ることに。
この国で白い髪は『狐憑き』と呼ばれ、不吉の象徴とされている。
そして、それを表わすかのように後宮に戻った紅林の周りで様々な問題が勃発する。
しかし元公女であり、後宮事情には誰よりも詳しい紅林にとって、後宮問題など赤子の手をひねるようなもの。
さらりと次々に問題を解決したり、回避したりして何とか目立たずに過ごそうとする。
が、うまくはいかない。
妃嬪たちだけでなく、とある衛兵にも目を付けられる始末。
しかもその衛兵の正体は、紅玉を後宮から追い出した張本人、冷帝『関玿』であった。
二人は互いの本当の身分を知らぬまま惹かれ合っていく。
誰よりも後宮に精通している紅林は、目立ちたくないのに嫌でも表舞台へと引っ張り出されていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-06 16:51:16
107204文字
会話率:40%
私をおまけや魔女と呼ばないでください!
とある日、笠原杏菜はお人好しが災いして、聖女の召喚に巻き込まれて異世界へとやってきてしまった。
妖しげな魔法陣、薬草の匂い、人々の歓声。目に映る全てが初めてのものばかり。
アニメや漫画で散々観
てきた異世界転移が今、目の前で起きている。
やってきたこのモナルスという国。そしてその国の王子が手を差し伸べたのは私ではなく、隣にいた女の子。
私は巻き込まれてしまっただけ?
歓迎される事はなく、嫌悪の目を向けられてしまう杏菜。なぜならその黒髪は、この国では不吉の象徴だったから。
聖女のおまけと呼ばれ、不吉の魔女と呼ばれ、巻き込まれただけの杏菜は散々な目にあう事になってしまった。
ついには恐ろしい魔王がいるという隣国のクルーデルの森へと置いて行かれる始末。
そこで出会った黒獅子と呼ばれている魔王レオンハルト。
聞いていた噂とは違う彼と、その国。
同じ黒髪を持つ彼のもとで、杏菜は自身に隠された秘密を徐々に知っていく事になる。
愛に飢えた魔王レオンハルト。
不吉と呼ばれ、役に立たない聖女のおまけと罵られる杏菜。
2人はお互いを知り、だんだんと心を開いていく。
※こちらはカクヨムにも掲載しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-30 20:11:34
7172文字
会話率:37%
鏡というのは生活の中にある身近な物だが、ことの他大きな意味を持つ。鏡を破るのは縁起が悪いだの、合わせ鏡は不吉だのと聞いたことはないだろうか。風水では形や置き場所によってその働きが変わるし、八咫鏡と言えば日本神話では三種の神器にも数えられて
いる。殊更、言葉に意味を込める日本語では、写す、返す、跳ね返す、と言った単語から転じて特別なものであると感じられる。それらの考え方は心霊にも通ずるところだが…。夏のホラー2023企画に向けた作品です。企画をその日に知って、その日に書いたやつなので、拙いところもあるかと思いますがどうかご容赦ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-26 21:35:49
1695文字
会話率:27%
展望台から見える原野に放牧された牛たちの群れが作る牛文字。それは不吉な文字となっていく。
最終更新:2023-07-10 06:07:06
890文字
会話率:0%
先日のこと。夕食の片づけのとき、夫婦茶碗のうちの幸子のものが割れてしまった。それは新婚旅行の途中に立ち寄った窯元で、それぞれの茶碗に名前を刻み、特注で焼いてもらったものであった。夫婦の絆、そんな大事なものがこわれたようで、そのとき幸子の胸
を不吉な思いがよぎる。そして、その予感は当たってしまう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-17 05:54:58
2056文字
会話率:35%
18世紀、革命が始まるよりも少し前のフランス。
暖かな春の日に、男の双子が産まれるが、母の見た不吉な予知夢をきっかけに二人は離れ離れにされてしまう。
しかし、それから十数年後、ひょんなことから貴族の少女クリスティーヌと双子の片割れである
少年エルが巡り会う。
彼女のちょっとしたいたずら心から、エルは自分の弟であるラウルと偶然再会を果たすのだが、自身の抱える「秘密」によって母の予知夢が現実となってしまう。
再び離れ離れになった二人。
だが、ラウルが恋の痛みを知ったことで、二人とその周囲の運命は数奇な道を辿り始めた……
※三部作を予定折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-04 16:12:39
227926文字
会話率:29%
山奥に集落を構え、ひっそりと暮らす「山の民」がいた。俗世から離れ暮らしていたが、戦が始まり、山の渓谷に流れ着く屍と武具に、じわじわと浮世を思い知らされていた。
ある日、山の民の若い女ククは、いつものように山菜や薬草を採りに出掛けた。だが、そ
の日は不吉を感じ、鳥たちが泣き叫ぶ渓谷へと足を運んだ。渓谷を覗き見れば、案の定たくさんの武具が川べりに散乱していた。辺りをじっくり見渡せば、武者が一人倒れていた。男は高貴な武装をし、手には敵将であろう生首をしっかりと握り締めていた。ククはその武者を、近くの窟へ運び介抱する。
生首を握っていた男だ。どんな狂人かと警戒しながらも看病に当たったが、意外にも目覚めた男は穏やかで誠実な男だった。
不吉が蠢く戦いの世。渓谷の滝つぼに流れ落ちた武者たちの亡霊が魔物を目覚めさせた。山の民を魔物から守るため、命を懸ける女長ククと凄腕の剣士サワが再び出会い魔物対峙に挑む。
「魔物とは……」
【山の民を率いる美しい長(おさ)】×【宝刀を携える大国の武将】
神話に翻弄される狂おしい執着系和風ラブファンタジー
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-09 23:39:24
81276文字
会話率:26%
神が造り、女王が治める大陸。その平和を守るのは、進化して背に翼を持ち、あらゆる魔を昇華する術を身につけたガーディアンたち。
不吉な紅と黒の華の呪いと信じられ、生まれてすぐに親に見捨てられた赤子は、心ある人の助けを借りて命を繋ぐ。
始まるのは
、紅髪を持つキーラの人生の旅。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-06 06:00:00
41656文字
会話率:27%
石の国は、赤い宝石の採掘で栄えた国であった。赤い瞳をもつものは、宝石から色を奪った罪人とされ、生まれながらに酷い差別を受ける。この国の王女でありながら赤い瞳をもって生まれたガーネットは、牢の中で育つ。彼女は世話係の少年スピネルと惹かれ合って
いたが、いずれは生贄として崖の下の大穴に投げ込まれる運命にあった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-28 21:24:44
3822文字
会話率:28%
夏の京都。笹原匠の目の前で雷が落ちた。落雷のショックで匠の前世の記憶が甦った。
日下部彬、平安貴族。内大臣家の三男。二十歳で病死とされているが真相は実兄により殺害。恨みの鬼〖多魂〗へと姿を変えて実兄に復讐を果たした。
記憶以外にも異形であっ
た時の能力が匠の身体に備わっていて、霊や妖が見えるようになってしまった。
妙なきっかけで知り合った藤原政信とも前世からの繋がりがあり、良い理解者として出来るだけ一緒に過ごすようになる。
陰陽師である政信が不吉な予見をしたのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-26 14:28:31
64552文字
会話率:46%
「君は決して僕を"殺せない"――」
二〇六〇年・『日昇国・ルーナシティー』とは、高度ICT技術を導入された近未来型モデル都市。
しかし、"完全なる平和の約束"を謳われた「ICTセキュリティシス
テム」にて、有力者ばかりが惨殺される不可解な『連続猟奇殺人事件』が起きる。
優秀な女刑事官の『蛍・櫻井』は、事件の捜査と解決・犯人逮捕のために、蛍達を含む複数の刑事官で構成された『協働捜査班』で動き始める。
一方、事件現場に残された「不吉なメッセージ」を発見した蛍の心へ大きな波紋が生じる。
かつて遠い過去にある記憶――数年前から行方不明となっている「義兄」の存在を呼び覚ます。
事件の深淵に踏み込むほどに生まれる謎と悲劇。
徐々に明かされていく残酷な真実を前に、蛍は大切な人達を守れるのか。
愛憎と狂気で氷結された『近未来サイコミステリー』、ここに開幕――。
"喪われた時と愛"を巻き戻すための"悲劇"は始まったばかり――。
*
※この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
※レーティング:R13~15
暴力表現や遺体の残酷描写あり。性描写は匂わせ程度。
※重複投稿作品です。
「エブリスタ」
https://estar.jp/novels/25954691
「カクヨミ」
https://kakuyomu.jp/works/16816927861902473798
*折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-14 08:55:00
452620文字
会話率:23%
二二六事件が発生した呪われた日が始まりだった。
2月26日、国境の島・琉洲奈島島警備隊に元自衛隊医官の才谷隆一郎が呼び出された。自衛隊内で起きた原因不明の感染症の診断と治療を秘密裡に依頼をうけていた。琉洲奈島へのフェリーターミナルで彼は不審
な女に遭遇する。素足に薄い部屋着、汚れた毛皮のコートをきたあたりかまわず怒鳴り散らす女だった。不吉な感染症事件と大量の段ボール箱。国境の島でバラバラと起きる奇異な出来事。カクヨムにも同じ小説を投稿しています。
(リアル自衛隊に近い行動・表現となりますが、この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは一切関係ありません。)架空の捜査権を付与した自衛隊とともに問題解決に当たります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-13 08:10:49
26399文字
会話率:33%
この世では珍しい黒髪黒目の少年、クロノ=エンドロール
彼は姉であるアカノ=エンドロールと共に冒険者稼業に従属していた。
魔法は今ひとつであるものの、剣の腕に関しては他国まで知れ渡る姉と違い、剣も魔法も満足に実戦では使用出来ない彼は姉弟と共に
パーティーを組んでいるメンバーには忌み嫌われている。
ましては、容姿は整っているものの黒髪黒目の人間ということもあり不吉の象徴とも揶揄されている。
ある日、姉がギルドに指名依頼を受けパーティーを抜けている間に他のメンバーと共にヴァンパイア討伐に訪れる。
ヴァンパイアがあまりにも強く、パーティーメンバにクロノは裏切りを受け殺されてしまう…
一方で、指名依頼から戻ってきたアカノはクロノのいないメンバーからクロノ死亡の報告を受けて…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-10 14:21:22
1012673文字
会話率:63%
文具会社に勤め、適当に息抜きしながら忙しい毎日を送る大上琉偉は、現代社会で細々と独身生活を送る狼男だ。ある日、課長からの指示で入社三年目の女子社員、三島聡子とクレーム対応に出向く。
向かった先の不吉な屋敷で、超感覚を持つ大上は本能的な危険を
察知する。
望まぬ凶事に巻き込まれた大上は、屋敷の奥に巣くっているものの正体を探るべく動き出した。
現代の狼男が直面してしまった怪異に立ち向かう物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-09 08:37:58
79086文字
会話率:26%
世界の秩序を守る13人の守護者。 人は彼らをパラディンを呼ぶ。 彼らは森羅万象を司るエレメントをエネルギーに変換する能力を持ち、 その力は強大である。 それゆえに人々から崇拝され、時に恐れの対象となっていた。 戦乱を知らない平和な時代を謳歌
する人々。 舞台は、ヴェントゥム王国第二の都市、ヴェントゥム・テラ。 貴族の血筋を持つ豪商メルカン家の姉弟は何不自由なく、日々を穏やかに暮らしている。 そんなある日、長年の夢であった、王立アカデミーへの入学許可の知らせを受けた姉アメリアが、王都へと旅立つ。 その夜、空に凄まじい光が瞬き、同時にシロの手に不可思議な刻印が浮かび上がる。 それはこの世で最も不吉な紋章。忌むべき呪われたパラディン13の印であった。 家名を守るため、母親は恐ろしい策を講じる。 息子の抹殺であった。 嵐の夜、シロの寝室に現れた暗殺者フローリアンは、少年の手から発せられた閃光を見て、彼が「守護者の継承者」であることに気づく。 そして表向きには彼を殺害したように見せかけ、密かにシロを連れて姿を消した。 いずれ来る真の災禍に立ち向かう守護者、パラディン13を守るために。 望まずして呪われし守護者の烙印を刻まれたシロの数奇な運命。 そして、謎の男、フローリアンの正体とは…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-30 07:20:17
237245文字
会話率:25%
弥生時代から古墳時代あたりの世界。不吉な子と言われる「みやか」は、自分は実は王の子供だったと知る。姉である「媛」と出会い、みやかは徐々に彼女に惹かれていくが……
この作品はpixivにも掲載しています。pixiv版に1.5倍くらいの加筆を
しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-26 17:32:28
10101文字
会話率:31%
江戸中期の宝暦・明和年間。後に「明和三美人」と呼ばれるようになる笠森お仙・柳屋お藤・蔦屋お芳が千里眼(=彼岸識)を駆使して活躍するヒロイン譚。田沼意次・平賀源内・長谷川平蔵など史実の人物達との関りを通して江戸庶民の生活を描き、真の人の幸せ
を探求する。
三人は同い年。幼い頃に浅草寺で出会って古い石の祠を掘り出し、江戸の人々の幸せを祈った。数年後、三人は臨死体験の中で再会し、それぞれの千里眼を獲得し、お仙は過去・未来を読むことができ、お藤は自分の周囲の空間を俯瞰でき、お芳は人の心の声を聞けるようになる。
ある時、自分たちの千里眼が何なのか知りたいという思いから平賀源内を訪ねると、源内からは千里眼というよりもむしろ「彼岸識」と呼ぶ方が良いとの助言とともに、横浜村の称名寺の僧、高成に「唯識」について教えてもらえとのアドヴァイスを受ける。
若き長谷川平蔵を用心棒に雇い、称名寺に向かった三人は、自分たちの彼岸識の正体を知るり、その威力と精度とが大きく向上する。
江戸の町は泰平の中に数年の時が過ぎ、鈴木春信や他の絵師によって錦絵に描かれることで三人の人気が江戸で爆発し、小さな悲喜劇の中でみな成長する。しかし、実は徐々に不吉な予兆が現れ始めていたのだった。
何かが起きる予感はあってもそれが何か分からない焦燥感にとらわれた源内は、伊勢松坂に住む本居宣長に助言を求め、江戸の町を灰燼に帰す大火が迫っていることを悟る。未然に大火を防ごうと対策を講じるが、その因果は思いの他深く、ついに火は点いてしまった。
三人の彼岸識と人々の力で江戸の町を守ることは出来るのか。それぞれが死力を尽くして戦うが、火勢は衰えることがない。そしてついに、燃え盛る炎を前にお仙は最後の決断をする。だがその時、誰も予想もしなかった奇跡が起きる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-21 12:00:00
17661文字
会話率:33%
5歳の時に双子は不吉だからと修道院に捨てられたエルシー。16歳になったエルシーは将来「神様のお嫁さん」であるシスターになるために、シスター見習いとして励んでいた。そんなある日、エルシーを捨てた父が訪ねてくる。何でも、エルシーの双子の妹セアラ
が国王のお妃候補に選ばれたけれど、彼女は階段から落ちて顔に大きなアザを作ってしまったらしい。
お妃様候補は13人。1年間王宮で過ごさなければならないという決まりがあるが、顔にアザを作った状態でセアラを王宮に入れることはできない。エルシーは父に、言うことを聞かなければ修道院への寄付金を取り止めると脅されて、セアラのアザが直るまで、身代わりとして王宮へ入ることに。
一方、女嫌いの国王フランシスは、お妃候補たちを追い出すべく、王宮では掃除洗濯料理に裁縫…、全てを自分や自分の侍女たちでやれと無理難題を出してーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-20 12:00:00
257663文字
会話率:38%
村人から、ある日突然
564位の国王に最も近い男になってしまった主人公。
不吉な数字に運命を感じさせる彼には、玉座と12体の超デカイ龍の花嫁まで付いて来た!
さらに、政治やハニートラップ 彼を狙う者達が次々と現れる!
シリアスか、ラブ
コメか!?
そこは微妙~~~~な、ファンタジー体格差シリアスラブコメディ!!
彼は、玉座を 花嫁たちを手に入れる事は出来るのか!?
いや別に欲しい訳ではないんだけども…!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-06 10:48:08
4567文字
会話率:25%
事故や病気、事件など、
不吉なことばかりが
周りで起きる凛子。
夫の死後、何となく
輪郭がはっきりしてきた
その理由とは…。
最終更新:2023-03-12 21:00:00
977文字
会話率:30%
由緒ある精霊使いの家柄であるリズは、その才能を示す儀式で精霊使いではなく、不吉と忌み嫌われる闇使いであると判定されてしまった。
家の恥と追放され、追放されている最中にまさかの暗殺者まで仕向けられてしまう。自らの身を守るため、リズは闇使いとし
ての力を使って闇の眷属を呼び出すが、呼び出されたのはなぜか執事のような姿をした美青年でーーーー
◇一日一話更新。十万字程度で完結予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-10 18:26:54
101607文字
会話率:19%