──僕は妖精が嫌いだ。
──変なヒトね。そんなに『感情』というのは尊いモノかしら?
これは妖精モドキと呼ばれた一人の青年と、人のような妖精と、一つの都市の終焉の物語。
空間侵蝕と呼ばれる未曾有の大災害により生存域の8割を失った人類は、国
を失い都市国家を築いて存続していた。
第四次空間侵食からただ一人生き延びたユートは、空間侵蝕とともに発生した妖精と人が共存する妖精都市ティルナノッグで、人と妖精間のトラブルを解決する『調停屋』で働いていた。
ゆるやかに続くかと思われたユートの平穏は、だけど一人の妖精との出会いによって狂い始める。
GW中毎日更新、以後毎週土曜朝8時更新、9月で完結予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 08:00:00
19992文字
会話率:38%
「しまった!」
イチという名の少女の半身が石畳に飲み込まれた瞬間、情けない叫び声が彼女の口を覆った防毒マスクの中で響いた。
馬の尾のように後ろに結った白金色の髪が宙を舞う。蒼い瞳が動揺に揺れ、冷や汗が額を濡らした。
そこそこの主張がある
胸からつま先までが地中に消え、地上に出ているのは顔と肩、腕くらいのものである。
ここはエル・ト・ラプダンジーの塔。
伝説の大魔法使いラプダンジー師が生前に残したと伝えられる、天に伸びる魔導塔である。
別名、エロトラップダンジョン。
我々の時代に同人誌や画像投稿サイトなどで一度は目にした事のある読者諸氏も多い事であろう。
イチはこの日、己のポリシーに反してこの珍妙奇天烈破廉恥な塔に単身挑まざるを得なかったのであるが、落とし穴の罠に嵌ってしまったのである。
「____________っく!だ、脱出できない!」
肘に力を込めてなんとか這い出ようとするも、何かに下から引っ張られているのか脱出できない。
それに先ほどから何か取っ掛かりを得ようと足をバタつかせているのだが奇妙な事にその足の感覚が消失しているのだ。
____________これは感覚遮断系!!
感覚遮断落とし穴。
これは飲み込まれた、下半身の感覚を毒や魔法によって消失させ、犠牲者の身体や排泄器などを刺激する悍ましい悪意の罠だった…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-28 19:37:10
144451文字
会話率:25%
超古代文明の時代、砂漠の都市国家。錬金術師ハーヴェルは、王族の墓を荒らす魔女を転送装置で撃退するが、それをきっかけに五次元の文明社会との攻防戦に巻き込まれていく。やがて行方不明中の師匠が、姿を消す直前に同じように五次元と接触していたと知るこ
とに。
♚魔術師、魔女は自然科学の研究家という扱いです。
♚エブリスタで公開している小説の加筆修正版です。
♚エブリスタ THEファンタジー特集掲載。
♚第十回ネット小説大賞一次通過しました///折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-27 22:20:00
390056文字
会話率:38%
【短め紹介】
最底辺の孤児として生まれた少年が成り上がり、敵をざまあするまでの成長と冒険を描く物語。
※1章の完結まで毎日更新します。
【あらすじ】
人を癒す力を持つ神官フェルデールは、平和の礎となるべく国に利用され、使い捨てられる運命
にあった。
だが、ある日、偶然出逢った商人シャオムに救われ、新天地バリュノアへと脱出した彼は、そこで新たな仲間と力を得ることになる。
交錯する3国間の思惑が絡まる中、張り巡らされる敵の罠を掻い潜り、第二の故郷を守り切ることは出来るのか?そして、敵国となった祖国に残してきた友を救える日は来るのか?
物語の舞台は、世界に癒しと救いを振り撒く神聖光国と、その恩寵を根こそぎ奪おうと画策する帝国と、2国に挟まれながらも強かに生き存えんと奮闘する都市国家バリュノアの中で繰り広げられる。剣と魔法のファンタジー。
【注意】
虐待/不妊/ぼかした性的表現が部分的に存在します。バトルシーンの傷の描写もあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-24 07:22:19
93148文字
会話率:38%
童話「シンデレラ」の後日譚。
1380年代ごろ~1440年ごろの南フランス~イタリア北部のどこかの空想上の中小都市国家の王子様と結婚したシンデレラは、いつまでも幸せに暮らすことなどできす、唐突におとぎの世界から現実の中世ヨーロッパの厳しい現
実に直面します。
そこは宗教対立、教皇派と皇帝派の争い、領土争い、後継者問題、疫病などが渦巻く時代。そんな中で、彼女はどう生きていくのでしょうか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-17 22:34:22
158101文字
会話率:58%
【マジックパンク!】【バイオレンスアクション!】【人が死ぬ!】
剣と魔法と銃の世界、超巨大都市国家クイントピア。
魔法使い、冒険者、そしてギャングが支配する街。
「それじゃ今日をもってお前はクビだ。ジョン」
クイントピア東区を支
配するギャング組織『ヒュドラ・クラン』のヒットマンだった俺は、クランの敵を殺し尽くしたその日に、親父――ヒュドラ・クラン組長ブルータル・ヒュドラに殺されかけた。
だが子が親の都合で死ぬなどファックオフだ。
俺はその場で親父をブッ殺し、慰謝料代わりに親父愛用の8ゲージショットガンを奪って南区に高飛びした。
そんなわけで当座の危機を逃れた俺だったが、生きていくためには金が必要だ。
俺は南区を支配する冒険者ギルドの門を叩き、過去を隠してE級冒険者『バックスタブ』として登録を済ませた。
しかしその直後、俺を追ってきたヒュドラ・クランのカチコミ部隊が冒険者ギルドに装甲トレーラー突撃。冒険者ギルドの1階で血みどろの銃撃戦が発生し、ヒュドラ・クランの内紛はたちまち区を跨いだ大抗争へと発展した。
おかしい。ヒュドラ・クランはこんな見境のない真似をする組織ではない。きっと組長を失ったクランの内部で、どこぞの誰ぞが好き勝手を始めたに違いない。
俺はギルドマスターに話をつけ、妙な経緯で知り合った女冒険者3人と行動を共にすることとなった。そして次々と襲ってくるヒュドラ・クランの追手を順番に殺しながら、一連の事件の真相を探り始めた。
冒険者ギルドとヒュドラ・クラン、血で血を洗う闘争が幕を開けたのだ。
※小説家になろう、カクヨムで連載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-24 14:30:00
411400文字
会話率:44%
テロによって両親と妹を失った少女「玲子」が、テロ対策のために作られた戦闘用アンドロイド「マルス」を引き取る物語です。
ロボット兵器の暴走により壊滅的被害を被った人類が、シティと呼ばれる都市国家を形成し、復興した100年後、テロの影が世界を覆
います。プレストシティ海軍は、強力なロボットたちの力を借り、テロ組織を壊滅させるため、「亡霊作戦」を開始します。マルスは亡霊作戦の要として、開発されました。
投稿開始(2015年)から9年たち、基本設定が変わったりしたので、改訂版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-21 21:15:10
2081文字
会話率:48%
ロボット技術が発達した未来、ロボット兵器の暴走によって壊滅的な被害を受けた世界はシティと呼ばれる都市国家とそれをまとめる連邦政府が設立された。だが、連邦設立から100年がたち、武装テロリスト「セレクターズ」が新たな脅威となりつつあった。連
邦歴116年、プレストシティ海軍はセレクターズの脅威に立ち向かうべく、新しい二人のアンドロイドを開発した。マルスとリョーカはそれぞれの場所で任務を遂行する。
この作品はピクシブhttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5403951にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-21 21:02:38
111660文字
会話率:55%
ロボット技術が発達した未来、ロボット兵器の暴走によって壊滅的な被害を受けた世界はシティと呼ばれる都市国家とそれをまとめる連邦政府が設立された。だが、連邦設立から100年がたち、武装テロリスト「セレクターズ」が新たな脅威となりつつあった。連
邦歴116年、プレストシティ海軍はセレクターズの脅威に立ち向かうべく、新しいアンドロイドを開発した。
この作品はピクシブhttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5403951にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-13 22:40:41
199744文字
会話率:59%
【生成AIに止められた問題作】心身のケアが高度に発達した都市国家。市民権を持たない少年レンが、壁外のスラムで廃品を回収しながら暮らしていた。年の離れた妹が病に倒れたことから、治療費を稼ぐために都市へと誘われ、地下で行われる非合法なゲームに参
加することになる。誰ひとり傷つかない都市と、その外側で生きる者の話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-19 15:18:54
28894文字
会話率:25%
幼少時、海賊の襲撃によって故郷を破壊されたイオナ、ヴィヒル、アランの三人は、凄腕の傭兵に成長して乱世を渡り歩く。折しも、イリー都市国家群・東の雄、テルポシエを包囲中の新興武装集団エノ軍に加入することになったのだが…。
以前描いていたオリジ
ナル漫画作品を全編ノベライズし、完結させました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-17 16:00:00
768968文字
会話率:44%
「海の挽歌」の前日譚。
イリー都市国家群・東の雄テルポシエの第二王女グラーニャは、いかにしてマグ・イーレの白き牝獅子と呼ばれるに至ったのか。天真爛漫な一少女が過酷な運命に翻弄され、軍旗を掲げる将となった顛末。
※独立した物語としてもお読み
いただけます。「海の挽歌」本編と並行して読む場合は、第五話「うたわれる挽歌」以降のタイミングをおすすめします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-11 12:00:00
61396文字
会話率:38%
『剣魔術』の使い手であるアルディスは、討伐、護衛、調査など、報酬次第で様々な依頼を請け負う傭兵のひとり。
ある調査依頼の帰り道、野盗に襲われた隊商の生き残りである双子の少女たちを保護することになるが、この世界で双子は『忌み子』として厭われる
存在であった。
なぜか彼を主と仰ぐ正体不明の女がそこへ加わり四人での生活がはじまったのと時を同じくして、双子を匿っていることが領主に知れてしまう。追い立てられたアルディスたちは魔物や危険な獣が跋扈する森の中へと居を構え、活動の場を王都へ移すことにした。
王国を悩ませる三大強魔を討伐し、都市国家の防衛戦を経てアルディスは着実に名声を得ていく。やがてかつての相棒であった黄金色の獣と再会したアルディスは王国と帝国の戦争へと参加し、そこで一騎当千の活躍をしたことから『千剣の魔術師』のふたつ名で呼ばれることになる。
戦いの後、とある事情から公爵令嬢へ剣術指南をすることになったアルディス。教え子でもある公爵令嬢が襲撃された意趣返しとして相手の組織を壊滅させたその時、原因不明の現象によりアルディスは自分がもともと居た世界へと飛ばされてしまう。同様にその世界へ飛ばされていた公爵令嬢とその護衛、さらに相棒の獣と共に何とか帰還することに成功したアルディスは、襲撃の黒幕である侯爵への返礼とばかりに彼が実質的な開催者となっている武技大会へ出場して見事優勝する。
面目をつぶされた侯爵は教会の妄信的な神父をそそのかし、アルディスを邪教徒として認定させ、さらに討伐隊を率いて襲いかかってきた。討伐隊を返り討ちにしたアルディスだったが、教会による情報操作の結果、居場所を失い王都を去らざるを得ない状況に追い込まれてしまう。
世界中で女神として崇められる『仇敵』とそれに踊らされる世界へ静かな怒りを抱きながらもアルディスは自らの剣で道を切り開く。
これは『千剣の魔術師』と呼ばれた、そんな『剣士』の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-07 20:00:00
1643391文字
会話率:33%
人と人ならざるものが隣り合って生きる世界にて。
人の集団は生き延びるために工夫を重ね、様々な力や術が開発されては改良され、力を背景に集団は拡大を遂げていった。
かつてはカラカル平原に群雄割拠する都市国家の一つに過ぎなかったダナイン王国は、
数百年前に龍を操る一族の里と盟約を交わしたことにより強大な国へと成長を遂げた。龍という強大な存在を背景に平穏な時代を享受していた王国はしかし、人の身に異能を宿そうと研究を続けていた周囲の国々が力を手に入れるにつれ、戦渦に巻き込まれていくことになる。
里の者によって偶然発見され、のちにザフラと名付けられる赤ん坊もまた龍との不思議な縁によりその大きな渦に巻き込まれていく...
*非転生もの。純異世界にて人間が力を求め、常に生き残りをかけた戦いに身を置く厳しい環境で、一人の少女が成長するお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-01 12:00:00
46987文字
会話率:38%
とある惑星、日本語に意訳すれば百合帝国と呼ばれる都市国家は、同じ惑星に存在する他の2つの都市国家とともに異界に転移することになった。
転移先の異界は、魔法と意訳される未知の技術と法則が存在する未知の惑星であった。
百合帝国の民、日本で生まれ
育った前世の記憶を持つアリス・リデルは、未知の惑星に日本列島も転移してきていることに気づき、その調査と交渉を担当することを望む。
これは未知の惑星での異文化交流と国交、時には争いの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-28 11:49:25
76711文字
会話率:21%
〈Story〉
地上の大半を正体不明の物質『不可成結晶体』によって侵食された未曾有の悲劇――『大析出』。
この大災害によって人類は大打撃を受け、これまで保たれていた枠組みを失うが、数え切れない努力と犠牲の果てに生存可能圏の死守と復興を果たし
た。
しかし、『平和』で塗りつぶされていた時代は戻ることはなかった。
それから30年後、〈アヴィリア・アコード〉と〈北方皇国〉の2大勢力による冷戦という名のいつ崩れるも知れない『平和』の時代。
どちらにも属さない、中立を掲げる都市国家〈エリュシオン〉の学生である静馬エトは、友人と共に調査に赴いた先で、一人の少女と一機の人型機動兵器VAFと出会う。
自分たち以外、誰もいないはずの場所での出会い。
その出会いは『平和』をあっけなく打ち崩した――
〈おおざっぱなせつめい〉
5mほどの人型ロボットがドンパチする話だよ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-25 20:41:15
184176文字
会話率:32%
世界に危機が訪れる
城塞都市国家ヴィラウェルの王、ヴィラウェル・フォン・ヴィータはいずれ訪れる災禍に対抗すべく異世界より勇者召喚を行うが…
「勇者よ、我が呼びかけに応え良く来てくれた」
「...ヒッ!」
「そう怯えずとも良い、突然の出来
事で申し訳ないが其方の力が必要なのだ」
「...」
「勇者よ?どうし...」
「おうさまスト~ップ。その子、気絶してますよ」
「え?」
「え?じゃなくて。その子の位置からだと、おうさまの顔、めっちゃ怖いです」
「...えぇ」
これは強面の王様がお付きの侍女と四苦八苦しながら(主に王が)世界を救うお話
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-14 21:00:00
73017文字
会話率:63%
"マーベルのヒーローに飽きたか?それでは終末の超能力者が台頭する準備を!
2040年、ゾンビウイルスが爆発し、人類はゾンビを防ぐために壁を築き、鉄壁のような鋼鉄の都市を築いた。
十年後、アメリカは12の都市国家に分裂し、資源が
次第に枯渇する中、各都市間の対立と衝突がますます激しくなっている。
知恵のある若者、アランは親を失った悲しみを味わった後、ゾンビと戦う方法を探し求め、偶然にも超能力の可能性を発見し、苦難を経て強大な力を手に入れる。しかし、最後には終末世界で戦うのはゾンビだけではなく、世界を支配しようとする野心を抱く同様の超能力者たちだと気付く。
終末の中で超能力が枝分かれし、終末に手をこまねいてゾンビと戦うのではなく、超能力者たちが台頭する伝説が生まれるのを見よう!"
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-14 11:32:06
3954文字
会話率:10%
一個体の生物によって、一夜にして、洋上魔法都市国家ニュートは滅んだ。
二つの生命が生き残った。
一つは罪を背負った青年。
もう一つは運命を背負った少女であった。
最終更新:2024-01-28 03:59:44
1897文字
会話率:24%
遠い昔、ギリシャのデルフォイという土地に、名高い「神託所」があった。
政治的に重大な局面にたったとき、あらゆる都市国家はかならず神託所に使者をおくり、決して外れることがないという予言の神アポロンの神託をもとめ、その言葉に従ってきた。
だが、神託所には裏の顔があった。
それが神託情報機関Ε(エプシロン)、すべての都市国家の機密情報を収集し、古代ギリシャの歴史を動かしてきた秘密組織である!
時は折しもペロポネソス戦争のさなか、ひとりの少女が「Ε」にやってきた。
彼女と仲間たちの活動は、歴史の大きなうねりの中に、ひそやかに入りこんでゆく――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-21 21:04:38
51830文字
会話率:63%
舞台は古代ギリシャ。
尚武の気風さかんな都市国家スパルタで、女子の運動競技にばかり打ち込んできた乙女ランピトが、何を思ったか、急に「はた織り」をはじめたという。
はたして、その理由とは?
※狼子由さま主催の「描写力アップを目指そう企
画」においても、同作品を公開しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-25 19:24:54
1704文字
会話率:29%
紀元前7世紀、古代ギリシャの大地にて……
アポロン神の神託により、ひとりの若者がスパルタに招かれた。
自分が「詩人」として輝かしい成功をおさめることを、夢にも疑わず。
だが、現実はとてつもなく厳しく、スパルタの地は、彼の予想を超えて
過酷な場所だった!
果たして彼は無事に生き延び、「詩人」としてその名を残すことができるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-10 10:01:14
550421文字
会話率:32%
特別な神秘の技術とそれに依存した強国、宗教国家ユタスは、時代の波に飲まれ、その姿を失っていた。
代わりに、ユタスを母胎とする統治勢力〈ハベル〉と、力を持った小さな勢力たちが、かつての黄金の国をメガストラクチャーと貧相なビル群で埋め立てる。レ
イテル都市国家群。ユタスに退廃の時代が訪れた。
その辺境、誰も知らない場所にある小国。
そこに住む少女セレナは寡黙な、いたって普通の女の子。
だがある時、簡単なきっかけで、彼女は不思議な事実に巻き込まれていく。
母性と愛、その重さと暗さに関するSFファンタジー譚。
世界は、異質に病んでいる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-20 23:31:39
11247文字
会話率:24%
都市を中心に外に広がる結界の中にしか人が生きていけなくなった世界で、各都市は都市国家になった。交流などできない中、独自の法律や文化が発展していった。
その中に「責任を取る」=「自裁」という思想が常識の都市で責任を負わされて死んだ主人公は
忙しい女神に罪を問われ、罰としてある人を守らなければならなくなった。
新しい名前、新しい家族、新しい命を与えられた主人公は新しい都市で守るためだけの二回目の人生が始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-10 08:16:51
121961文字
会話率:50%
『この世界は高く、浮いている』
110の島と、1つの首都により構成されている『ブルーキャノピー』。
上空1万メートルに浮かぶ古代からの浮遊都市国家だ。
首都「スカイシティ」のとあるハイスクールに通う少年カラン・ノアは、四人の守護天使たちと
気だるげな日常を過ごしていた。
ブルーキャノピーは、国民誰もが知るある悲劇があった。
その名も『アラガンス島失墜事件』。10年前スカイシティから供給される浮力が失われ『アラガンス島』が落下し、およそ1万人以上の島民が犠牲になった凄惨な事故だ。
事故に囚われたままのカラン・ノア。
やがて彼らを取り巻く生活に新たな不穏な影が忍び寄る。
天空で暮らす人々。
彼らを取り巻く空、事件、魔法、天使。
高い、高い世界の物語が駆け抜ける風のように始まっていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-10 00:56:44
38245文字
会話率:47%