王立学院では卒業式がつつがなく終了し、今まさに謝恩パーティーが始まったところだった。その雰囲気を壊すように、突如婚約破棄宣言が始まった。声を上げたのはサミュエル・ガンス侯爵令息。彼の腕にしがみつくのは包帯を巻いたユミリー・フェルト男爵令嬢
。わたくしカトリーナ・メロー侯爵令嬢が、婚約者のサミュエル様と親しい彼女に嫉妬して今まで数々の非道を働き、先程ついに大階段から突き落とす罪を犯したと断定されたのだ。でもちょっと待って。わたくしはそんな事していない。なのに被害者の彼女はわたくしと同じ髪色の犯人を見た? ということは······『事件』が起きたのだわ!
容疑者となったわたくしは、汚名を雪ぐために真犯人を見つけなくてはならない。わたくしに罪を着せ、ユミリー嬢を殺したいほど憎んでいるのは誰なのか? 推理小説好きとしては胸が高鳴る状況ですが、真相解明に向けて頑張ります!!
※この作品は『カクヨム』『アルファポリス』にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-04 18:08:47
23843文字
会話率:48%
鴨志田周郎はハードボイルドな探偵に憧れる大学二年生。大学入学後早速『推理小説愛好会』に入会するも、思い描いていた活動が出来ず、すぐに退会する。そして彼は個人で大学内の事件を受け持つ『私立(大学)探偵』となったのだ。
しかし、またも思い描い
たようなハードとはかけ離れた日常を悶々と過ごす鴨志田のもとに、差出人不明の一通の封筒が届いた。中には依頼が書かれた手紙と、現金三万円が入っていた。
平凡な日々に別れを告げ、鴨志田は謎へと迫る…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-05 11:44:27
27712文字
会話率:37%