金があれば何でもできる、予想外な出来事にも対応できる。そう思っていた二十八年の青年、鏡谷知里〈かがみやちさと〉。
車に轢かれたと微かな記憶はあるが、次に目を覚ました時には見覚えのない場所に居た。
冒険者のような服を着た男と魔法使い風
の女。岩壁の広場の奥には、大型トラックの倍は大きいドラゴンが、俺達三人を見下ろしていた。
なんで、なんで俺がこんなことに巻き込まれないといけないんだよ。俺はただ、静かに家で通帳を眺めながら生活していたかっただけなのに。命を懸けた戦闘なんて絶対にやりたくなかったのに、世界を救いたいとかもないのに。
俺をこの世界に呼んだ奴をぶっ飛ばすため、右の中指に嵌められている指輪に込められている魔力と、大量の魔法を利用して生きていこう。
そう思っていたのもつかの間、チート能力をゲットし、無双してきた俺の前に現れたのはチート級以上に強いこの世界を束ねる者達。
「この世界を束ねている組織があるみたいだが、腐ってんな。そいつらをどうにかしねぇと俺の平穏は訪れないみたいだし。金を稼ぎつつ、俺は出来る限り楽をし、この世界をまとめる奴をぶっ飛ばす」
※カクヨムでも更新中
※挿絵:あニキさん折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-17 18:16:49
731950文字
会話率:39%
アラン・フルーリーは兵士になった。
軍服を着たいと思ったことなどなかったが、それが、彼の暮らす国、イリス=オリヴィエ連合王国での[義務]なのだから、仕方がない。
マグナ・テラ大陸の南側に突き出た半島部と、そこに連なる島々を国土として
有する王国は、[連邦]と[帝国]という二大勢力に挟まれた永世中立国だった。
王国に暮らす人々には、誰かに押しつけたい思想も、誇示したい権威もない。
ただ、自分たちのありのままの姿で、平穏に暮らせればそれでよかった。
だから中立という立場を選び、連邦と帝国が度々、[大陸戦争]と呼ばれる大戦を引き起こしても、関わろうとはしなかった。
だが、一口に[中立]と言っても、それを維持することは簡単ではない。
連邦、あるいは帝国から、「我々に味方しないのであれば、お前も攻撃するぞ! 」と脅迫された時に、その恫喝を跳ねのけるだけの力が無ければならない。
だから、王国は国民皆兵を国是とし、徴兵制を施行している。
そこに暮らす人々はそれを、仕方のないことだと受け入れていた。
国力で圧倒的に勝る二大勢力に挟まれたこの国が中立を保ち、争いに巻き込まれないようにして平和を維持するためには、背伸びをしてでも干渉を拒否できるだけの備えを持たなければならなかったからだ。
アランは故郷での暮らしが好きだった。
牧歌的で、自然豊かな農村での暮らし。
家族と、愉快で愛らしい牧場の動物たち。
そこでの日々が性に合っていた。
軍隊生活は堅苦しくて、教官役の軍曹はしょっちゅう怒鳴り散らすし、早く元の生活に戻りたくて仕方がなかった。
だが、これも義務で、故郷の平穏を守るためなのだからと、受け入れた。
幸い、新しく配属になった分隊は悪くなかった。
そこの軍曹はおおらかな性格であまり怒鳴らなかったし、仲間たちもいい奴らだ。
この調子なら、後一年残っている兵役も無事に終えられるに違いない。
誕歴3698年、5月22日。
アランは、家に帰ったら母親が焼いてくれることになっているターキーの味わいを楽しみにしながら、兵役が終わる日を待ちわびていた。
これから王国と自身が直面することになる運命など、なにも知らないままに……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-17 12:00:00
36345文字
会話率:14%
「また転生してしまった」
とある赤ん坊レクスは、英雄と賢者という二つの前世を持つ転生者だった。
「今度の人生では陰謀や騒動に巻き込まれないように気をつけよう」
前世の記憶から目立つ事の危険を学んでいたレクスは地味に生きる事を誓う。
「そして
前世からの憧れの職業、自由の象徴である冒険者になるんだ!」
念願叶って冒険者となったレクスは、目立たない様地味な依頼で日銭を稼ぐ毎日を満喫する。
「すみませーん、薬草採取してたらドラゴンに襲われたんでついでに狩ってきましたー」
レクスは気づいていなかった。
自分の地味が滅茶苦茶派手だという事実に。
「それにしても冒険者ランクって簡単にあがるんだなぁ」
それに気づかない少年は今日も平然と周囲の人間の度肝を抜く。
アーススターノベル様より書籍発売中です!
マンガUPさんで4/15よりコミカライズが始まりました!
これも皆さんが応援してくださったお陰です!
ありがとうございます!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-27 07:00:00
1889742文字
会話率:48%
「間違ってアンタの机に北村宛の手紙入れちゃったぽいわ。返して!」
放課後、ギャルから要求されたのは、誤って僕の机に入れられたラブレターの返却だった。本来の宛先、北村君といえば、最近行われたクラス替えで僕の隣の席になった人気者『北村アカネ』
その人のことだろう。面倒事に巻き込まれないよう、すぐさま手紙を返そうと机をあさるが、そこに手紙の姿は影も形もなく――
北村アカネの周囲で起こる、少しだけ謎めいた惚れた腫れたの物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-04 19:43:03
47691文字
会話率:40%
「間違ってアンタの机に北村宛の手紙入れちゃったぽいわ。返して!」
放課後、ギャルから要求されたのは、誤って僕の机に入れられたラブレターの返却だった。北村君といえば、最近行われたクラス替えで僕の隣の席になった人気者『北村アカネ』その人のこと
だろう。面倒事に巻き込まれないよう、すぐさま手紙を返そうと机をあさるが、そこに手紙の姿は影も形もなく――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-26 07:00:00
10822文字
会話率:35%
【幽霊が寝室に出るから、添い寝してくれ】
皇太子の情けない要求に従ったド無愛想な主人公、メイドのケンフリスクであったが。うさん臭い僧侶や国王、3人の王子たちの剣呑な話に、巻き込まれそうで…巻き込まれない。そういうピントのボケた話。 この話は
「カクヨム」「Berry's Cafe」でも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-29 20:17:58
151932文字
会話率:28%
余計な異世界人が巻き込まれない勇者召喚陣にした結果ですか?
本来魔王側に召喚されるはずだった勇者対策用の対勇者が勇者側に召喚されたこと以外大した変化はなかったです。
(ついでに勇者(笑)の犠牲者を減らしました。)
第2章完!
2万PV突破
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-22 23:35:41
371677文字
会話率:55%
大和国の王宮書記官の娘、朔弥(さくや)は、とある事情により表に出られなくなった弟を守るため、彼になりすまして父の継麻呂(つぎまろ)を手伝っていた。しかし父の一族の宴に出たことで次の大王位を争う曾我(そが)氏と斑鳩上宮(いかるがかみつみや)
家から舎人(とねり)として仕えるよう声をかけられてしまう。
一族が両家の争いに巻き込まれないためには別の宮家に決まったことにするしかない──。
当主である伯父の言に従い、なりすましの宮仕えを不安に思いながらも他の宮家と顔合わせをすることになった朔弥は、そこでそもそものきっかけとなった一族の宴でやたらと絡んできた少年と再会する。彼は「おまえのことはちょっと調べさせてもらった」と言って朔弥を驚かせた。
えっ! まさか女ってバレた!?
不敵な態度で迫る荒くれ少年の思惑はどこにあるのか。
これは激動の大化時代が始まるちょっと手前の物語──。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-22 17:52:17
104336文字
会話率:46%
世界屈指の貿易都市であるラフス王国。その城下町には薬草採集からモンスター討伐まで、依頼されれば何でもこなす事で有名な冒険者ギルドが存在していた。そんな冒険者ギルドに所属する奇妙な男がいた。
本名不明。身長は約2m。しかし常時猫背である
為、正確な身長は不明。裾がボロボロな古ぼけた黒いローブを羽織っており、顔は愚か歳さえも分からない。最大の特徴として剣を引きずりながら歩いている。また、剣自体も特殊で刀身に切っ先が無く、突く為の機能が存在しない。
そして、常に剣を引きずりながら歩いている為、街の至る所に傷後が残っている。しかし誰一人として文句を述べたりはしない。
それは過去に、男の行動を邪魔した者達は全員漏れ無く、その首を一太刀で斬り飛ばされてしまったからだ。
切っ先の無い剣に、首を意図も簡単に斬り飛ばす実力から、いつしか街の人々は恐怖と畏敬の念を込めて、エクスキューショナー(死刑執行人)。その名を略して“エクス”と呼ぶ様になり、彼となるべく関わらず巻き込まれない為の決まり“エクスルール”を作られ、地元国民達にとっての暗黙の了解と化した。
そんな彼の下に、ラフス王国第二王女“ガミーヌ・フォン・ロイヤリティー・ラフス”が突然現れ、冒険者になったからパーティーを組んで欲しいと頼み込んで来た。
最初は完全無視をしていたエクスだったが、紆余曲折あり無事にガミーヌとパーティーを組む事となった。
しかし、彼女は知らなかった。エクスの本当の目的がガミーヌを利用して、ラフス王国の王族や貴族を皆殺しにする事だと……。
これは復讐の物語。全てが謎に包まれた死刑執行人と、ちょっとお転婆なお姫様が送る“新感覚ダークファンタジー”の幕開けである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-11 18:27:04
173832文字
会話率:63%
さらしな、さらしな。謎の追手から新高校生の私帰ののかは今日こそ無事に帰れるのか。親友の茅吹かざねは強いのに背中だけ無防備で・・・。特殊な学校の七不思議に2人が巻き込まれないわけもなく、個性的な生徒達と無事卒業はできるのか。
「ここでなら、や
っと笑えるね。」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-20 18:00:27
35760文字
会話率:40%
「レイラ、敵襲だ!」
部屋の外から聞こえる、騒がしい物音。
「数は推定10。派手なのは珍しいが……本館に入ってこれるほどだ。油断はするなよ!」
(ねぇ、もう嫌なんだけど〜! あ〜、ほんと私のバカ! 給料に目をくらますんじゃなかった……)
**
5代前の当主がたいそうな浪費家で、子爵令嬢でありながらビンボーすぎる生活を送ってきたレイラ。
そんなある日、皇城で働くことになる。
素は出さないように、余計なことには巻き込まれないように、だけどできればお偉いさんのお気に入りになって……という両親からの若干矛盾した期待を背負い、登城したレイラに待ち受けていたのは……掃除だった。
そんなビンボー子爵令嬢が〈吸血鬼皇帝〉陛下の侍女になるお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-17 18:15:36
11428文字
会話率:42%
身近なトンボが間近で捕獲された。それを目撃した私が思った事など。
最終更新:2023-09-01 20:00:00
1820文字
会話率:1%
外崎透佳は極度の面倒くさがり。そのため面倒事に巻き込まれないように立ち振る舞うので、表面上親切なように見えるのだった。
そんな透佳が隣の席の青藤から、一ノ瀬さんへの恋愛相談を受けてしまった話。
(登録必須キーワードのためネタバレ気味)
最終更新:2023-08-03 08:47:03
5054文字
会話率:44%
山へ山菜を収穫しようと探索していたアルス・ベンディクスは道中で祠を発見してしまった。祠には奇妙な剣が突き刺さっており、そこから聞こえる謎の声。
(そこの紳士、どうか私の封印を解いてくださいませんか?)
喋る奇妙な剣に驚きつつも剣の話に耳を傾
けるアルスは、大まかではあるが事情を察した。名も知れぬ山にポツンと突き刺さっている剣。人通りが全くなさそうな雰囲気。
怪しすぎる!!
剣を横目に過ぎ去るアルスが山菜を収穫し終え帰ろうとした矢先。剣は知らない男に抜かれていた。
封印されていたモノが解き放たれるし、それを見ていた俺は巻き込まれるし、抜いた男は異世界だの何だのわけわかんない事言ってるし。
巻き込まれてしまったアルスは村が巻き込まれない為に冒険者になることを決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-01 22:09:02
14387文字
会話率:54%
冒険者の主人公アルタが前世思い出して、追放を回避しようとする話。
アルタは追放回避するために計画を立てる。
1パーティに入らない。
2ヒーラーの重要性をわからせる。
3色恋沙汰とは巻き込まれないようにする。
そのためにいいヒト止まりを目指す
。
etc
しかし、その計画は一人のパーティメンバーカンダによって、ことごとく潰される。
果たしてアルタは、パーティがキングモンスター討伐まで、追放回避できるのか。
pixivにも投稿しています。
https://www.pixiv.net/novel/series/9498747折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-01 08:19:30
34299文字
会話率:23%
18歳の誕生日に告げられたのは、わたし自身の離婚と再婚。王妃であるわたしが褒賞として臣下に与えられることが決まっていた。お相手は令嬢時代にわたしとの縁談を断わったエルダー・バーシュ。
8番目の王妃だったから公務はほとんどなし、嫌いな社
交も免除。陛下からのご寵愛もないから、権力争いにも巻き込まれない。せっかく、厳しい父の目から逃れて、王宮の図書室で気ままにすごす生活を送っていたのに。
「結婚は絶対に嫌!」王宮を脱出して、平民として暮らす計画を実行したのに、脱出中に結婚相手に見つかってしまい断念することに。そのまま結婚することになってしまった。
意外なことに、過去に縁談を断ってきたはずの結婚相手は優しくわたしを甘やかしてくれる。美味しい焼き菓子もあるし、気のいい使用人たちとの新しい暮らしが楽しくなってきてしまった。
自立しなければ⋯⋯と思いつつ決意が鈍り気味なわたし。
こんな、わたしの心の支えは幼い頃から家庭教師として面倒を見てくれているバーノルド先生。幼い頃は「先生と結婚する!」と宣言していたくらい大好きな先生。
先生、わたしは自立できるでしょうか。
※完結まで毎日更新予定折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-17 08:16:02
161718文字
会話率:41%
グルイヤール王国に生まれた第一王女、リアーヌ・グルイヤールは、
謀反から起きた暴動に巻き込まれないよう逃がされる。
暴動が起きる城を遠くから見つめるリアーヌ。
その時持っていた宝石が光りだして…
悪魔と契約した王女が、復讐を遂げるまでの物語
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-16 14:59:22
19477文字
会話率:53%
BL世界に転生した桜は主人公に巻き込まれないと一人暮らしを始めるが、何故か主人公が追って来て、、、!
これは主人公が様々なヤンデレに狙われたりする話です
最終更新:2022-11-17 01:26:52
1582文字
会話率:17%
一人一人に『属性』が付けられている世界だ。『無属性』として生まれてきた陽聖は、孤児院で五年間育ったが、ある日にシスターから学校を勧められる。勧められた学校は、世界で最下位の学校だったが…
面倒な事が嫌いな陽聖は、色々な事に巻き込まれな
いように生活するが、運命は変えられなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-10 22:52:35
31020文字
会話率:59%
阿久野学園の3年生、桜木仁(さくらぎじん)はクラスメイトから馬鹿にされる陰キャである。しかしそれは、指定暴力団『櫻木會』の組長の実子であることを隠すためだった。シマで未成年がトラブルに巻き込まれないように夜廻りをしていると、ホテルに連れこ
まれそうになっていた学園一の美少女を助けることに。学園のアイドルの抱える事情を察し、二人の同棲生活が始まる。陰キャな昼の生活と、街を守る良いヤクザな夜の二重生活を平穏無事に過ごすことが、果たして出来るのだろうか―折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-30 23:02:20
73904文字
会話率:40%
悲しい知らせが国中に伝わる。
子供を産んだばかりの王妃が亡くなられたと。
喪に服す一年が過ぎてまたその翌年、ある書簡が1人の貴族令嬢に届いた。それはその令嬢がずっと巻き込まれない様にと人生をかけて回避し続け、並々ならぬ努力をしてきたものを
一瞬でぶち壊すもので──
*R15は保険です
*予告なくタイトル変更する場合があります折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-28 18:00:00
80082文字
会話率:43%