慶長17年(1612年)3月、佐々木小次郎は、京都で勇名を馳せた剣客・宮本武蔵との試合を前に、修練の日々を送っていた。
既に五十代に達した小次郎に対し、武蔵は三十代の脂がのり切った頃である。
小次郎が指南役を務める小倉藩主・細川忠興が直
に命じた戦いで、幕府と小倉藩の暗闘が背景にあるらしい。
きな臭い話だが、小次郎には必勝の自信があった。
秘技・燕返しが初見の相手に破られるとは到底思えなかったのだ。
しかし武蔵のみならず、何故か公儀隠密・柳生一門までも暗躍。小次郎が娘のように愛おしむ若い下女・お浜が何者かの手で誘拐された。
取り返すべく、かどわかしの下手人から指定された場へ一人赴く小次郎。
だが、そこに潜む恐るべき罠が、来るべき決闘の行方に大きな影響を与える事を、彼はまだ知らない……
〇アルファポリス、エブリスタ、ノベルアップ+にも投稿しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-04 06:26:31
14301文字
会話率:28%
伊達貴時は、江戸城詰めの武士。
所属は奥祐筆。
しかし、その実態は、公儀隠密で、貴時はその中でもトップのスパイであり、剣の達人だった。
「侍ってえのは、刀抜いた瞬間から命のやり取りが始まるんだ。
全力で掛かって来る奴には全力で返す。
それ
が俺の義だ。」
その信念の下、良民の為、悪事を暴き、叩き斬る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-12 18:00:00
108677文字
会話率:44%
江戸末期。貧困により両親から陰間茶屋へと売られた、瑠璃と樹人の物語。
岡田以蔵や新撰組、過激派浪士や公儀隠密、入り乱れての時代絵巻。
『ラピスラズリ 双子密愛』の前世編となります。
最終更新:2020-06-30 08:19:13
32114文字
会話率:45%
両親に疎まれて育った時代劇大好き少女が、剣の師と出会う。師と兄弟子に見守られて成長した主人公は、兄弟子の背を追うように、警察に入職した。勤務中の事故で重傷を負った彼女を、不思議な運命が待ち受ける。
現代と江戸時代の縁が交錯しながら進む長編
です。
現代を舞台にしたヒューマンドラマ+和風ファンタジー+テレビ時代劇風味の活劇(昭和風)+しみじみ人情物。
改題しました。
【お知らせ】
ノベルアップ+掲載にあわせて、第一部と第二部を大幅に改稿しました。第三部以降のリライト版を、近々なろうにも反映します(総話数がかなり減るので、栞の位置がずれます。ご容赦ください)。
セルバンテスには、最初期のバージョンを残してあります。
9/23 第一部改稿しました。
9/29 第二部改稿しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-07 19:29:53
524994文字
会話率:37%
電脳江戸シリーズ、第四弾! 十八才になった主人公、漣玄七郎は、友人の黒須五十八に誘われ、江戸仮想現実へ遊ぶ。だが、それは玄七郎を誘い込む五十八の罠であった! 江戸仮想現実で〝ロスト〟という最悪の事態に陥ってしまった玄七郎は、自暴自棄になって
盗賊の仲間入りをしてしまい、さらには公儀隠密によって捕らわれてしまう。が、公儀隠密は玄七郎に対し、意外な提案をする。なんと、かれに隠密の仲間に入れと言うのだ。江戸仮想現実を襲う危機に、玄七郎は不思議な美少女、美雪とともにこの危機に立ち向かう!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-13 14:05:04
116311文字
会話率:28%
ときは江戸時代、慶安元年。島原の反乱はなんと切支丹側の勝利に終わった。貿易の地は出島ではなく江戸の隣にある台場になった。その地には金と知のみならず、悪鬼の類も押し寄せてくる。天草の野望、幕府の陰謀、そしてそこに暮らす者たちの思いが交錯する場
所、台場町に今日も事件は起こる。これは不死身殺しの風津なるかぶき者と、公儀隠密のある女忍者の二人が巻き起こす、痛快な奇譚である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-24 21:03:05
139518文字
会話率:43%
ときは江戸時代、天草の乱はなんと切支丹側の勝利に終わった。貿易の地は出島ではなく江戸の隣にある台場になった。その地には金と知のみならず、悪鬼の類も押し寄せてくる。これは不死身殺しの風津なるかぶき者と、ある公儀隠密の女忍者の話。
最終更新:2017-11-23 22:14:47
13939文字
会話率:44%
自分が隠密であるという妄想に取り付かれている物乞いの老人。
それすら受け入れる底辺が集まる飲み屋。
そこに居場所を見つけている商人の喜助こそが、本当の公儀隠密なのだった。
最終更新:2015-06-22 20:49:55
12865文字
会話率:19%
正体不明の浪人・南田是識と、岡っ引きの卵・弁天の日吉が繰り広げる捕り物事件簿。
通称・火盗改こと火付盗賊改方の寄騎、旗本一千五百石・近藤(こんどう)八郎(はちろう)の屋敷。近藤は、火盗改の中でも『裏の取纏め役』、つまり密偵や隠密の纏め役で
ある。
実質はその用人が取り仕切っているのだが・・・。
近藤本人はいたってのんびり屋で、名前をもじって近藤八郎(こんどやろう)、ついたあだ名が「この次さん」。
公儀隠密の調べでは、「太平の世に慣れてきた御時勢で、密かに反将軍家連合が組織されつつあり、包囲網が完成すれば侮れない勢力となりうる」とのこと。しかも、あろうことか「親藩の大藩と外様有力大名2~3藩が名を連ねる予定」だという。
その中で、戦国時代主家が滅亡し、地に潜らねばならなくなった忍び集団や、反徳川家関係などの忍び達が競い合い、勝ち上がった忍びの集団が、新体制のお庭番となる。仕上げは、筆頭老中松平武蔵守を、しかも千代田城内で暗殺すること。これがお庭番筆頭になれる条件であり、反将軍家連合が始動する合図となる・・・。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-10-19 01:08:55
17872文字
会話率:46%
十兵衛様ァ、綾音はいつか必ず十兵衛様の御傍に参りますゥ__柳生十兵衛を追って旅に出た娘、綾音の前に姿を現した若武者は、自ら氏井弥四郎と名乗る。細川忠利の御前で宮本武蔵と剣を交えたとされる新陰流の使い手、氏井弥四郎。彼は一体何者なのか?弥四郎
は本当に公儀隠密だったのか?謎に包まれた剣客の実像に迫る__訳無いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-05-23 19:15:27
14020文字
会話率:59%