国問屋大黒屋の主の部屋に夜盗が入る。異変に気づいた長女の雪は離れの寝所で目を覚す。隣で眠っていたはずの次女の多美がいない。長女の雪はこっそり親の寝所がある奥座敷を隣の座敷から目撃して夜盗の話を聞いていたが、父親が土蔵の鍵を奪われて両親が夜
盗に斬殺されるのを見て失神するが夜盗の左胸に昇り龍の彫り物があるのを見ていた。
翌朝、惨劇を知った大番頭は主夫婦が病死したと奉公人を口止めし、盗まれた品々を確認し、火付盗夜盗改方に悟られぬように北町奉行に内密に連絡した。火付盗夜盗改方が動くと奉公人が冤罪に問われるからだ。
北町奉行は内密に与力の藤堂八郎に事件解決を指示した。藤堂八郎は主夫婦を病死として処理し事情聴取する。雪は夜盗の体型を語り、外で見張っていた夜盗の一人は女で、主夫婦を斬殺したのは大番頭と番頭に似た体型だったと言うが、何かが気になり、夜盗の昇り龍の彫り物については話さなかった。
これだけでは、手掛りにならないと思う藤堂八郎は、土蔵から盗まれた品を誰が知っていたか問うが、取り引きを担当していた大番頭も番頭も、済まれた品はの商いは内密で誰にも話していないと言う。藤堂八郎は長女の雪の話から、夜盗は明らかに大黒屋の取り引き品に精通していたと判断し夜盗は大黒屋と関わりある者だと判断した。
主夫婦は病死として葬儀がなされ、大黒屋の主夫婦は菩提寺の円満寺の墓地に埋葬された。その様子を下女の布佐が見ていた。
御上からの指示で、布佐は円満寺での年期奉公が開けると、安針町の鍼師の燐家を借りて金貸しをはじめた。布佐は沢庵と目刺しと小松菜の菜(さい)で飯を食い、ひっそりと暮しながら金貸しを続けた。布佐の金貸しは多額を貸付けぬが利息が安く評判だった。
その布佐が利息を上げた。だからといって布佐の暮らしが変ってはいない。相変らず沢庵と目刺しと小松菜の菜(さい)で飯を食う。
布佐が若い男と会っているのを、金を借りた大工の又八が目撃して有らぬ噂を広めた。そのため、安針町の金貸しお婆の布佐は悪どい貸付けをして若い男に貢いでいると噂になった。
布佐が夏の夕刻、若い男と会っていた。世間は布佐が若い男に金子を貢いでいると思った布佐が金子を溜めこんでいるとみた夜盗が布佐の家に押し込むが金目の物は無い。いろいろ問いただすうちに、夜盗は震えあがって家から飛び出した・・・。
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最終更新:2024-06-05 13:09:24
6185文字
会話率:34%
皐月初旬。日本橋の加賀屋菊之助は妻八重を亡くして一ヶ月が経った。失意のどん底の菊之助に、大番頭は才女の上女中を斡旋すると評判の口入れ屋山王屋を説明した。菊之助は山王屋で、亡くなった八重に瓜二つの上女中の多惠と出会い、多惠を加賀屋の上女中に
する。多惠は全てが、亡くなった妻の八重に似ていた。水無月下旬。菊之助は多惠と契りを交し、二人は葉月初旬に祝言を挙げることになった。
文月二十一日、深夜、加賀屋に夜盗が入り土蔵から五千両が奪われた。
翌二十二日。与力藤堂八郎率いる町方による加賀屋の御用改めの結果、加賀屋の内情を知る者と加賀屋の土蔵の錠前を開けれる者が夜盗の一味にいるとわかった。
唐十郎たち特使探索方は、与三郎が多惠を加賀屋へ潜入させて内情を探り、加賀屋を襲ったと推察し、与三郎たちを捕縛する策を練る。
与力藤堂八郎は、加賀屋の亡くなった八重と共に暮した時期があった。人別帳を調べると八重と多惠は双子の姉妹で、八年前に八重の一家が江戸に出てきた折、妹の多惠は江戸に馴染めずに母と共に仙台へ戻っていた。
唐十郎たちは、夜盗をするために多惠が八重にすり替ったと推察し、与三郎たちを罠に嵌めるため、特使探索方の与五郎を加賀屋に潜入させて多惠を探り、囮の指物問屋、藤正屋の開店を準備する。
二十四日。指物問屋藤正屋の主に扮した特使探索方の藤兵衛が山王屋へ行き上女中を斡旋するよう依頼し、二十五日早朝、両替屋から藤正屋に二千両が運ばれた。唐十郎は、この様子を与三郎一味の阿久津が探っていたのを見届け、奉公人たちに扮した特使探索方と町方に厳戒態勢をとらせる。両替屋から二千両が藤正屋に届けられたと知った加賀屋の多惠から「今宵にも与三郎らが藤正屋を襲う」との文が届く。
その日深夜、与三郎たちが藤正屋の土蔵を襲ったが特使探索方と町方の策に嵌まり土蔵内に監禁され捕縛された。多惠は藤堂八郎のかつて側室の八重だった。与三郎に妹多惠と父を斬殺された恨みを晴すため、八重は与三郎らの捕縛に協力していた。
その後の吟味で奉行所は与三郎らを死罪に処した。八重は三女の佐恵と共に、亡き妹多惠と父の恨みを晴すため、多惠に扮して与三郎一味を町方に捕縛させ、盗まれた金子発見に協力した事を考慮し、奉行所は佐恵に多惠として加賀屋菊之助に嫁ぐ事を、八重は藤堂八右衛門の養女となって藤堂八郎に嫁ぐ事を命じた。
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71918文字
会話率:36%
巷は双子や三つ子は畜生腹と呼ばれて忌み嫌う。仙台伊達家組士頭、佐藤源之介家に三つ子が産まれた。親は親戚と話し合い佐藤家の親戚の産婆梅の立ち会いで、三つ子の一人を親戚の木村玄太郎と香織夫妻に育ててもらった。
冷害による飢饉で仙台藩が窮し
た。藩は組士に指物を奨励し、組士頭佐藤源之介は指物の普及を命じられて指物を修業した。番士は刀を鋸と鉋に持ち替えた組士を鋸侍と言って馬鹿にした。
二度目の冷害で藩は組士に暇をとらせた。佐藤源之介は妻の奈緒と長女の八重と次女の多恵とともに藩から暇をもらって町人になり江戸へ出たが、江戸に着くや母の奈緒と妹多恵は江戸の水が合わぬと言って仙台に戻った。
佐藤源之介は父と娘の八重だけの家族と偽り、与力の藤堂八十八と子息の与力見習いの藤堂八郎の助力で人別帳に記載をすませて日本橋元大工町に長屋住まいした。十四歳の八重は、十八歳の藤堂八郎と互いに一目惚れしていた。
八重が十五歳の時、母奈緒と共に仙台に戻っていた妹多恵が無頼漢の与三郎に騙されて与三郎の女になり、盗賊の一味に引き込まれた。
十八歳になった八重は与力になった藤堂八郎と再会し、憧れていた藤堂八郎の側室になった。
八重が十九歳の時、妹多恵は、商家に上女中として潜入し、与三郎から盗賊の手引きを強要されたため、隙を見て文で母奈緒に助けを求めた。母は親戚の木村玄太郎に知らせ、知らせは江戸の佐藤源之介に伝えられた。佐藤源之介は仙台へ出向いて多恵を救ったが、多恵救出の際に与三郎たちから受けた刃傷で、佐藤源之介と多恵は他界した。
木村玄太郎の知らせで父と妹の死を知った八重は藤堂八郎と別れ、三女佐恵と共に、二人で一人の八重を演じて日本橋呉服町の呉服問屋の女房八重になり、与三郎の盗賊一味を罠にはめようとする。
だが、夜の八重を演じる佐恵が過労で倒れて二人で一人の八重を演じられなくなったため、他界したと見せかけて佐恵は静養し、八重と佐恵は新たに上女中の多恵として加賀屋に奉公し、主と祝言をあげる仲になって与三郎たち盗賊一味を手引きし、加賀屋を襲撃した与三郎一味を町方に捕縛させた。
その後の吟味と裁きで、与三郎一味は死罪が言い渡された。一味の捕縛に協力した佐恵には、多恵として加賀屋に戻って主と祝言を挙げる事、八重には吟味与力藤堂八右衛門の養女となって後に藤堂八郎に嫁ぐ事の、特別な沙汰が下った。
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最終更新:2024-05-27 10:37:25
96682文字
会話率:36%
私が選ばれるはずはない。
だって両親の期待を裏切った出来損ないなのだから。
ずっとそうやって生きてきた。
それなのに、今更...。
今更、その方は私の前に現れた。
期待してはダメ。
縋ってはいけない。
私はもう諦めたのだから。
ある国の片田舎に、異能者の番となる特別な印を持った少女がいた。
しかし、その少女にはいつまで経っても迎えは来なかった。
両親に虐げられ、奴隷にまで落ちた少女は、全てを諦めながら残された人生を生きる。
自分を助けてくれた優しい人達に感謝しながら。
そんなある日、彼女は出会ってしまった。
彼女を切り捨てた美しい番と。
他視点あり
アルファポリスでも連載中
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-05 13:00:00
26960文字
会話率:25%
ある日、クラスごと異世界に転移した出雲龍斗達。
彼等の前に現れたのは、勇者召喚を生業とする三大国の一つであるヴィーナス王国の女王であり女神ヴィーナスだった。
彼女はこの世界に脅威を振り撒く邪神や魔神の討伐を出雲を含めた勇者に頼む為に召喚した
と語った。
勇者達には強力なスキルが与えられる事になっているのだが、出雲は何故かそのスキルによる加護が無かった。
絶望に囚われる出雲に待っていたのは、更なる絶望。
スキル無し、ステータス最弱と判断され無能の烙印を押された彼は女神ヴィーナスとクラスメイトの手によって、かつて邪神と呼ばれた龍が封印された神殺ノ遺跡へと追放された。
そこで彼は、決意する。
必ず生き延びて、俺を死に追いやったクラスメイトを…女神を、そしてそんな事を平気で行うクソみたいな世界を蹂躙すると。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-05 13:00:00
136754文字
会話率:24%
わたしはリディテーヌ。ボードリックス公爵家令嬢。
デュヴィテール王国ルシャール王太子殿下の婚約者。
わたしは、ルシャール殿下に婚約を破棄され、公爵家を追放された。
そして、その後、とてもみじめな思いをする。
婚約者の座についたのは、わたしと
ずっと対立していた継母が推していた自分の娘。
わたしの義理の妹だ。
しかし、これは、わたしが好きだった乙女ゲーム「つらい思いをしてきた少女は、素敵な人に出会い、溺愛されていく」の世界だった。
わたしは、このゲームの悪役令嬢として、転生していたのだ。
出発点での人生は、日本だった。
ここでわたしは、恋人となった幼馴染に浮気をされた。
わたしは結婚したいとまで思っていた恋人に浮気をされたことにより、心が壊れるとともに、もともと病弱だった為、体も壊れてしまった。
その後、このゲームの悪役令嬢に転生したわたしは、ゲームの通り、婚約破棄・家からの追放を経験した。
その後、とてもみじめな思いをすることになる。
これが転生一度目だった。
そして、わたしは、再びこのゲームの悪役令嬢として転生していた。
そのことに気がついたのは、十七歳の時だった。
このままだと、また婚約破棄された後、家を追放され、その後、とてもみじめな思いをすることになってしまう。
それは絶対に避けたいところだった。
もうあまり時間はない。
それでも避ける努力をしなければ、転生一度目と同じことになってしまう。
わたしはその時から、生まれ変わる決意をした。
自分磨きを一生懸命行い、周囲の人たちには、気品を持ちながら、心やさしく接するようにしていく。
そして、ルシャール殿下ではなく、ゲームの中で一番好きで推しだったルクシブルテール王国のオクタヴィノール殿下と仲良くなり、恋人どうしとなって溺愛され、結婚したいと強く思った。
こうしてわたしは、新しい人生を歩み始めた。
この作品は、「アルファポリス」様にも投稿しています。
「アルファポリス」様では、「わたしは出発点の人生で浮気され心が壊れた。転生一度目は悪役令嬢。婚約破棄、家を追放、処断された。素敵な王太子殿下に転生二度目は溺愛されます。」という題名で投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-05 12:40:00
81175文字
会話率:14%
この世界の裏ボスであるアリシアは退屈していた。ラスボスである魔王が敗れた後に悠々とその姿を勇者の前に現し、大いなる絶望を与えるという計画の元、アリシアは魔王が負けるのを待った。
だが、待つこと数十年。何千という勇者を圧倒的な実力で屠る
魔王を見てアリシアは思った。
"こいつ負けねぇわ"
だから、アリシアは旅に出た。魔王を倒せる勇者を見つけるために。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-05 12:35:05
187336文字
会話率:43%
大学生のリンは白ねこをかばってトラックにひかれたはずが、目覚めるとイケメンが目の前にいた。彼は人外で麒麟だという。どうやら異世界に転移したらしい。リンの魂は本当は麒麟の番なのか?イケおじの青龍や筋肉マッチョな朱雀に美少年の白虎、執事な玄武
に囲まれてリンは番に記憶を取り戻せるのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-05 12:30:00
8473文字
会話率:65%
「おめでとうございます! 厳正なる選考の結果、貴女は死神のパートナーとして選ばれました」
最愛の家族だった猫を亡くし、どこか無機質な日々を送っていた私の前に、突如その男は現れた。自分を死神だと名乗るその男は、新人の死神が一人前になる為の
試験として、私にパートナーを組んでほしいと持ちかけてくる。
いや私、人間なんですけど。
とても優秀なのに何故か訳アリ?どこか不思議な新人の死神くん。
人外引き寄せ体質アリ!何故か選ばれちゃった自称普通の人間さん。
新人の死神くんが向ける異様に強い執着。ただの人間なはずの彼女に隠された秘密。パートナーとして絆を深めて行く中で出会う、さまざまなヒトやモノたち。
死神と人間。異色の二人が手を取り合い、共に笑って泣いて歩んでいく愛と絆の死神道中。
さあさあ!とっとと死神業務、始めてもらいましょうかね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-05 12:21:49
294210文字
会話率:34%
海外から日本へ戻る途中、永遠は飛行機の窓から外を眺めていた。
ちょうど翼の見える位置。
何となく見るのにも飽きて、手元へ視線を戻そうとしたその時、永遠は翼の上に人が座っているのを見てしまう。
青年はシンと名乗り、二人は窓越しに、しばし会
話を交わすこととなる。
しかし突然、飛行機の中に絶叫が響き渡った。
伝染していく悲鳴と恐怖。
そして、永遠の目に映り込む元凶の姿。
それは、この世のものとは思えない、おぞましい異形の姿だった。
血飛沫が舞う機内の中で、シンは永遠に
「死にたくなければ僕を中に入れて」と話してくる。
永遠は生き残るため、シンを中に入れる決断をくだすが……。
(こちらはカクヨムとの並行連載です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-30 19:02:46
23713文字
会話率:37%
死んだ片割れと話がしたい。
そんな思いから、兄は以前聞いたことのある不思議な噂を頼りに、夕方の墓地を訪れていた。
現れたのは、仲介任を名乗る怪しげな男。
兄はその男に、自分たち双子に起きた不可解な謎について語っていく。
弟が死んだ本
当の理由を知るため、兄は男に対し仲介業を依頼することに決める。
果たして弟は何を語るのか。
全ての謎が繋がった時、そこに残っていたのは一揃いのしあわせだった。
◆ 短編コンテストの応募用に、一万字以内で収まるよう仕上げた作品です。
怖さは控えめなので、ホラー苦手な方でも読めると思います。
5話完結ですので、お気軽に読んでみてください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-15 23:03:25
9579文字
会話率:34%
ある日私は乙女ゲームのヒロインのライバル令嬢キャメロンとして転生していた。
なんと私は最推しのディラン王子の婚約者として転生したのだ!!
幸せすぎる~~~♡
たとえ振られる運命だとしてもディラン様の笑顔のためにライバル令嬢頑張ります!!
※別サイトにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-05 12:10:00
2678文字
会話率:34%
シャルロッテ子爵令嬢には、幼い頃から愛し合っている婚約者がいた。優しくて自分を大切にしてくれる婚約者のハンス。彼と結婚できる幸せな未来を、心待ちにして努力していた。ところがそんな未来に暗雲が立ち込める。永遠の愛を信じて、傷つき、涙するシャル
ロッテの運命はいかに……?
※アルファポリス様にも掲載させて頂いております。ただ加筆修正を行い、結末がこちらに掲載する予定の内容とは異なりますので物語全体の雰囲気が異なる場合がございます。あらかじめご了承下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-28 12:45:01
100000文字
会話率:45%
「アリエッタ、あなたとの婚約を破棄する……」
王太子のアルベルト殿下は、そう告げた。
王妃教育に懸命に取り組んでいたアリエッタだったが、それを聞いた彼女は……?
※アルファポリス様にも掲載させて頂いております。
最終更新:2023-03-30 12:12:08
31849文字
会話率:40%
あるところに双子の少女がいた。
二人は水色の長い髪に金色の瞳。見た目はそっくりだったけど妹のユリアには神の祝福と呼ばれる不思議な力があった。
その力に見惚れた王子に見初められたユリアは上手くまるめこまれて連れてかれた。
姉のラナは夢で見た
泣きじゃくるユリアの姿に妹を取り戻すことを決意する。
ようやく城に忍び込めたラナはそこで変わり果てた妹の姿に驚愕し、国を出ようとユリアを連れ出す。
逃走中にとある旅芸人の人たちが隣の国に行くというので乗せてもらう。
ユリアが居なくなったことで、王子は怒り少女たちを追うことを決めた。
逃げる少女たちと追う王子たち。
王子はユリアの不思議な力を取り込んで王族の力を増やす算段だったのに逃げられてかなり苛立っていた。
一番疑わしいラナのところに行くが、とうの昔にもぬけの殻だったためにラナを指名手配するも目撃情報は全くと言っていい程得られなかった。
その最中に王子の妹の少女は崖から転落し大ケガをしたために城に戻るはめになった。
王子はなんとしてもラナに惨めな死をと躍起になって二人を探す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-05 12:01:51
147993文字
会話率:30%
花の都・ヴィーラリア王国。
大陸の南の端っこにある一番小さな王国だ。
そのヴィーラリア王国の王族のひとつ
エレガノット公爵家には、大変可愛いらしい
三姉妹が産まれた。それぞれ、通り名が付く
程に、王侯貴族たちに親しまれている。
長女の〈
露草の妖精姫〉エレオノーラ
次女の〈白百合の妖精姫〉エウラリーア
そして、三女〈春紫苑の妖精姫〉フェリチタ。
それぞれの歩む道筋とは、いったいー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-05 12:01:47
38417文字
会話率:25%
オレ、ゼクス・レヴィト・ユ・サン・フォラナーダには妹がいる。名をカロラインと言い、金髪と紅眼が美しい、とても可愛い女の子だ。それはもう、世界で一番愛くるしいと評しても過言ではないほどの少女で、その笑顔はまさに天使と断言できる。
目に入れて
も痛くないくらい愛おしい妹だが、実は死ぬ運命が定まってしまっている。
この世界は、前世のゲーム『東西の勇聖記』という恋愛ゲームと類似しており、ゲームでカロラインは、主人公である聖女のライバル――悪役令嬢として登場する。そして、彼女はどのルートにおいても非業の死を遂げてしまうんだ。
最愛の妹が死ぬ?
そんな理不尽な未来を許しても良いのだろうか、いや良くない!
そういうわけで、オレは運命に抗うことにした。
ゲームそっちのけで妹を清く正しく育て、数多の死亡フラグを力技でねじ伏せていく。
その先に、オレとカロラインの明るい未来があると信じて。
これは妹を守るために最強になったオレと、世界で最もカワイイ妹カロラインの物語である。
※30話前後までは毎日投稿予定。
※一話あたり2300~5000文字程度を目安に執筆しております。
※R15と残酷な描写は保険です。
※男の娘キャラが登場します。
※キーワードに乙女ゲームとありますが、その要素は薄いかもしれません。
※カクヨムにも掲載しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-05 12:01:27
3184009文字
会話率:32%
「サラ・ノアイユ嬢。貴女は私の運命の番です。どうかこれから、私とのことを考えてはくださいませんか」
「え、できません。申し訳ございません」
前世で彼氏(だと思っていた人)に散々な目に遭わされた記憶を持つサラ・ノアイユ伯爵令嬢。もう男はこ
りごりなので、手に職をつけて自分の力で生きていくと決めていた。
そんな中、サラが通っている学園に、隣の国であるリベルから留学生がやってくる。リベルは唯一魔法が使える国であり、番というものが存在する国でもある。リベルより留学生として来たマティアス・ヴァレット侯爵子息は、サラが自分の番であると告げる。
結婚はしないと決めていた伯爵令嬢と、強くて心優しい侯爵子息の、徐々に距離が近づいていく物語。
★R15は念のためです。
★最終話まで書き終えていますので、毎日一話ずつ投稿していく予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-05 12:01:15
12630文字
会話率:41%
地球上にダンジョンが発生して早10年。
基礎ステータス、レベルアップ成長率、レベルアップボーナス。その3拍子全てが最弱の男、天野翔太は、今日も世界から見捨てられた旨味のないダンジョンに1人挑んでいた。
そんな彼が執念の果てに発見した、ダンジ
ョンの隠された仕様。それらを活用し、最弱と笑われた彼が成り上がる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-05 12:00:00
1620018文字
会話率:55%
「お兄ちゃんが、世界で一番!」
「亜美は、世界で一番かわいい妹だ!」
巷で有名な、超ブラコン、超シスコン兄妹の佐藤一家。それを指摘されようが、そんなこと、お構いなし。
熱々、ラブラブ(?)で、二人の日常は、佐藤兄妹だけで安泰なのだ。
それなのに、亜美の大事な大事な兄が帰ってこない!?
心配で夜も眠れない亜美の前に現れた謎の金髪青年。勝手に家に忍び込んできて、亜美に告げる事実が、兄の晃一がAnti-terrorist(アンチ・テロリスト)のエージェント?!
一体、どうなっているの?!
秘密結社のエージェント。テロリストに誘拐・監禁。身の危険が迫っていて。
そんなの亜美には関係ない。
誰も助けてくれないのなら、亜美が絶対に大好きな兄を救出する!
真冬のアラスカ、ロシアにドイツ。世界を跨いで、兄の救出に大活躍(ドタバタ劇)。亜美の行く場所全てで、事件発生。亜美の機転と、負けずのど根性で、テロリストもなんのその。
お兄ちゃん、待っててね! 亜美が必ず助けるから
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-05 12:00:00
106188文字
会話率:33%
二本松藩の泰平の眠りを醒ましたのは、尊皇攘夷の嵐だった――。
文久2年、思いがけず名家を継いだ二本松藩の番頭、大谷鳴海の視点から二本松藩内における幕末動乱、そして天狗党騒乱について語っていきます。
最終更新:2024-06-05 12:00:00
58762文字
会話率:43%
――折上和也は不良だ。
ケンカが日常茶飯事の、連戦連勝負け知らずの最強ヤンキー。
その強さはまさしく‟おりがみつき”だ。
そんな彼が出会ったのは、一匹のポメラニアンだった。
――余は第三十五代目の魔王にして“氷炎の黒狼”、メル・クゥ・
マルコシアス。お主、余の従者となってはくれまいか。
黒毛の小さなポメラニアンの正体は、異世界ガルセイアにて、勇者に殺された元魔王だった。
勇者に封印される直前、魂だけは転生することに成功した彼女、メルコは今こそ魔王の座に返り咲かんとし、その協力を和也に申し込んだ。
「人類最強の勇者VS地元最強の不良か……悪くねえな!」
和也はメルコの頼みを承諾し、契約を交わした。
こうして、一人と一匹は打倒勇者を目標に掲げ、共に異世界へと旅立った。
――瞬間、高度四千メートルからパラシュート無しのスカイダイビングが始まるのだった……!
魔王から授かった力、『握力EX』を駆使して和也は異世界の魔獣や魔族たちを掌握する!
破天荒極まる異世界喧嘩活劇、ここに開幕――!
■キャラ紹介 (本編更新に合わせて増える予定)
折上和也 … 主人公。不良。趣味は動物図鑑を読むこと。
メルコ … 元魔王でポメラニアン。特技はおやつ当て。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-05 12:00:00
23815文字
会話率:45%
大学生の田名珂亘琉(たなか・わたる)は同じ大学で一番の美人と評判の紗々邑叶子(ささむら・きょうこ)とお近づきになるために、学校帰りにこっそりとあとをつける。
そのストーキングじみた行為によって、彼女が怪しげなカルト宗教教団の信者ではないかと
の疑いをもった亘琉は、信じたふりをしてカルト宗教に入信するが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-05 12:00:00
5893文字
会話率:25%
明治中期。
いまだ幕末の昏さを残す、帝都郊外。
瑞香は町外れの、小さな貸本屋のひとり娘。
生まれつき身体が弱い彼女は、店番をしながら少しずつ物語を綴り続けてきた。
あるとき、憧れの作家に送った原稿が文芸同人誌に掲載されることになった。
あ
あ、冬には、あの文士さまと、同じところに……。
だが、彼女は知っていた。
身体は秋までもたないと、医者が言っていることを。
生きたい。生きていたい。
はじめて心から願う彼女に、父親はある決断をした。
瓦斯灯がほのかに照らす明治の夜を。
巨大な月が運命を削りだす、激動の時代を。
そのあやかしは、生まれ出でて、跳んだ。
ねえ、あたしの喉を噛み切っておくれよ。
あんたの肝を喰ろうてやるからさぁ。
*完結済、最終話投稿済です。
*毎日正午に更新。
*最終回は2024/7/2となります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-05 12:00:00
15941文字
会話率:30%
半世紀の内乱後、三十年続いた平和が失われ、ラキュス湖南地方が戦禍に沈む。
唐突に全てを失い、途方に暮れる普通の人の群像劇。
◆
【現在】◆第五十四章 旧染
退院した魔装兵ルベルは、アーテル領での情報収集任務に復帰する。
終戦の兆
しが見えない中、難民キャンプでは自助の取り組みが進む。
移動放送局プラエテルミッサは、旧ラキュス・ネーニア家直轄領、シェラタン当主の村を経由し、マチャジーナ市方面へ移動する。
首都クレーヴェルでは、新しい国造りが進行する。
◆
人種、民族、宗教、魔力の有無……境遇の異なる者が、状況に翻弄されて偶然、仲間になった。
それぞれの思いを胸に秘め、恩讐を超えて手を取り合い、共に生きてゆく。
平和への道程は遠い。
※ 前から順番に校正中。自分で見た校正済みページと2018/12/29以降の新規投稿はサブタイトルの数字を四桁表示にしています。
見落としがあった場合、お知らせいただけますと助かります。最近低浮上なので対応は少し後になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-05 12:00:00
8642639文字
会話率:34%
全体的に猫飼いあるある。にゃ~ん。猫はこたつで丸くならない!
執事風の男性「黒江」は、巴准教授に研究室の留守番を頼まれた。
ゼミ生の三田、和坂、国包はいい機会なので、黒江に質問するが、なんとなく話の流れで、普通の猫の生態を説明するこ
とになった。
帝国大学魔道学部で、魔術を学ぶ学生たちと使い魔が織り成す、お堅いけどゆるい日常のひとコマ。
巴准教授の使い魔「黒江」の秘密と、猫飼いの現実が明らかになるお話。
「野茨の環シリーズ」のスピンオフですが、猫がお好きなら楽しめる仕様になっています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-14 12:00:00
67020文字
会話率:44%
友田鯉澄は、十数年前の事件のせいでぼっちを貫いている。
幼馴染のハズの隣人・須磨春花すら、なるべく視界に入れない生活。
帰宅部で、教室では空気。外見も成績もスポーツも平均点。魔力も霊視力もない。
パッとしない少年でも、頑張っている姿
を見ている人は見ていて――
ある日、鯉澄はフリマで魔法の腕環を手に入れた。
腕環を身に着けると、体力と引き換えに少女型の諜報用ゴーレム・デーレヴォが出てくる。
かなりアレな家庭環境で、鯉澄と姉はデーレヴォと共に生命と人生を守る作戦を開始する。
「野茨の血族」の裏番組? 鯉澄と魔法の腕輪デーレヴォのその後。
自サイト「数多の花」からの再掲。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-20 01:12:54
99813文字
会話率:23%
貧乏子爵家の次女のクリスティナ=スミスンは、王城の舞踏会が開かれるホールの前で、突然男性に声をかけられた。
「宜しければ私にエスコートをさせて頂けませんか?」と。
その人は見上げるほど背が高く、均整のとれた立派な体躯をしていて、その上に
は、恐ろしく整った顔があった。
彼は今この国で一番の人気のある英雄の騎士だった。
「ほとんどの貴族令嬢が王立学園へ通っている中、城でお針子として働いている自分になぜ? しかも、今日の私はツギハギだらけの物凄く妙ちきりんな格好をしているというのに」
彼女は驚き戸惑った。彼とは分不相応な自分が彼の手を取ったら、明日以降女性達からどんな目に遭うか分かっていたからだ。
しかしデビュタントの彼女は、この夜会でどうしても成人としての証明書をもらわなくてはいけない訳があった。
そのために、彼女は覚悟を決めて憧れの人の手に、その手を委ねた。
無自覚に人々を魅了(魔法ではない)していく苦労人少女と、彼女を陰から見守り続ける美丈夫騎士の恋物語と複雑な人間模様。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-05 12:00:00
129049文字
会話率:17%
ブリザードカップルと呼ばれる、ドータルダッド公爵令夫妻。
今日の夜会でも、アルカイックスマイルを浮かべながら見つめ合う。
しかし、会話をするわけでもなくただダンスを踊っている二人。
それを周りの人々がひそひそ話をしながら眺めている。
あの二人はいつ離縁するのだろうと、賭けをしている輩までいると聞く。
妻はもうそろそろ結論を出してもいいと思っているが、夫は一番効果的な時期を狙っているらしく、まだ実行しようとはしない。
必要書類は全て準備万端だというのにまだ行動を起こせないこの状態に、妻は正直なところうんざりしていた。
そこへ飛びきりの美人がやって来て、夫の耳元で何か囁くと、普段クールな表情を崩さない夫が嬉しそうに微笑んだ。
どうやらようやく夫は、真実を公にする気になったらしい。
妻はこれから始まる茶番劇に心踊らすのだった。これからこの夫婦は一体どうなるのか! 断罪されるのは誰なのか!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-09 21:19:34
18431文字
会話率:23%
短編の「婚約破棄ですか? 了解です。二番目ならいざ知らず三番目はさすがに無理!」の弟視点からの話です。
短編では名前も出ていないモブのはずなのに、弟視点が読みたいと感想欄に書いて下さった方が数名おられたので、書いてみました。
短編のつ
もりでしたが、思いがけなく長くなったので連載にしました。一気に投稿する予定です
こちらの話は少しシリアスになってしまいました。
大好きな姉のために、家庭を顧みない父親の面倒まで見なくてはならなくなった弟。
そんな彼と、そのガールフレンドの男爵令嬢が支え合って、見事に姉と屑婚約者の婚約を破棄させるお話です。途中虐めの仕返しの話もあります。
ざまぁが足りないと思う方もいらっしゃると思いますが、微ざまぁ専門なので、ざまぁは大したことはありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-19 10:29:55
15756文字
会話率:14%