「アルン。お前は今日をもって王家から追放処分とする!」
アルンはルルガ王国の第一王子である。
しかし、スキルを一つも持っていない無能として王家から追放処分をされてしまう。
《賢者》のスキルを持った者は賢者を目指し。
《剣聖》のス
キルを持った者は剣聖を目指す。
そんな世界において、スキル無しは無能でしかないのだ。
そこで、アルンは情けで辺境でありボロボロの領地であるバート領を任される。
「ぷぎゃぁぁぁぁ! あそこって荒れ果ててどうしようもない領地じゃないか! 兄さん死んじゃうかもねー!」
弟である第二王子、ビビリにこんなことを言われる始末であったが――実はアルンは前世賢者である。
スキル無しと判断されたのはスキルが多すぎたため。スキルを持ちすぎて判断できなかったのだ。
さらにいえば、バート領はどうしようもない領地ではない。
前世でアルンが隠し持っていた王都以上に実は豊かな領地なのである。
そんな場所でアルンは成り上がっていく。
アルンが出ていった後の王家は大変なことになったようだけど、アルンは何も知らない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-22 21:16:10
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