お父さんは言いました。
空に浮いている雲の上には、魔物が棲んでいるんだって。
白い雲はふわふわで、乗ろうとしても落ちちゃうけれど、黒い雲には必ず魔物が棲んでいるから、黒い雲の下に行ってはいけないよ、と。
お父さんは言いました。
雲の上に魔物が棲んでいる様に、地面の下にも魔物が居るんだって。
時々私が退治していたぷにぷにも、ばっちい魔物の一つなんだって。
魔物が残していく小さな欠片はお金に替える事が出来るけれど、ばっちいから魔物には直接触ってはいけないよ、と。
病気になってしまうからね、と、お父さんは言いました。
お父さんは言いました。
女の人の胸もぷにぷにだけど、あれはばっちくないんだって。
あのぷにぷにには、夢と希望が詰まっているんだよって。
私の胸がぷにぷにしていないのは、辛い事が沢山有ったから、希望が足りていないんだ。だから、私も早くぷにぷにになる様に、幸せにおなりなさいって。
何でも知っているお父さん。
優しい笑顔に見詰められて、私も、うん、分かった、って答えるんだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-06 22:36:22
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