週末の一人旅、電車の車窓から湖の景色を楽しんでいると、湖面に一人、紗の着物の少年が佇(たたず)んでいた。
悶々と宿で温泉を楽しむその彼がふと松の木を見ると、枝の上にその少年が座っている。
少年は驚くほど美しい少年、あの湖の主だという。
でも
その湖は、もうすぐ崩れるのだと告げた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-26 16:20:36
2897文字
会話率:23%
昔話、短編。川の始まりの「はじまり様」は、村の信仰を集めている。 でもそのはじまり様は、3年に1人村人を神隠しにしていた。
今年その3年目を迎えた村は、また恐怖におののく。
村の夫婦は、2年前病気から正気を失った長男を、人身御供に出すこ
とに決める。
短編集 1番目、和風伝奇。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-09 15:18:02
2973文字
会話率:24%